おおかみこどもの雨と雪

おおかみこどもの雨と雪の画像・ジャケット写真

おおかみこどもの雨と雪 / 宮崎あおい
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「おおかみこどもの雨と雪」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

「時をかける少女」「サマーウォーズ」の細田守監督が贈るファミリー・ファンタジー・アニメ。“おおかみおとこ”を父に持つ2人の“おおかみこども”とその母親の絆と成長を美しい自然の風景をバックに丁寧な筆致で描き出す。声の出演は宮崎あおい、大沢たかお、菅原文太。“おおかみおとこ”と恋に落ちた大学生の花は、やがて人間とおおかみの2つの顔を持つ“おおかみこども”、姉の“雪”と弟の“雨”を生む。そして雪と雨が人前でおおかみにならないよう注意しながら、家族は都会の片隅でひっそりと、しかし幸せに暮らしていた。そんなある日、突然の悲劇が一家を襲う。花は、雪と雨を人目につきにくい田舎で育てるため、山あいの寒村に移住することを決意するが…。

「おおかみこどもの雨と雪」 の作品情報

作品情報

製作年: 2012年
製作国: 日本

「おおかみこどもの雨と雪」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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ユーザーレビュー:163件

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11〜 15件 / 全163件

なにもかも肯定的に認めてあげようとすることは、どこかこそばゆい。

投稿日:2013/05/28 レビュアー:ぴよさん


 レビューを読むと、人によって(特に女性によって?)感想が真っ二つに別れているのが興味深い。
それは「母親としての花」という人物を、どう評価するかの差に見える。
 監督・細田守の持つ「肯定的に人を捉える思想」は、少し問題のある人間を描く場合には効力を
発揮する。『時をかける少女』の真琴や、『サマーウォーズ』の健二は、欠点のある人物だったのが
ドラマが進むうちに「まっとうに」なっていくという快感があった。だが、本作の花のように、元々
まっとうな人物を描くと、過剰に出来過ぎになってしまう。屋上屋を重ねるように。

 すべての人物を肯定的に認め、救ってあげたうえで、物語を「きちんと」収束させるというのが、
細田守の哲学だ。そこが宮崎駿とは違うところで、宮崎駿はむしろ破綻を作って物語を動かす。
「漫画映画は多少バランスを崩してこそ面白くなる」という、東映動画で培われた演出思想だ。
だから宮崎作品は、たまたまうまく着地した『ラピュタ』や『カリオストロ』を除けば、収まりの
わるいラストを迎えることが多い。「起・転」が面白ければ「結」は重視しないという考えだからだ。
 一方、細田守は「結」をこそ大事に考える作家だ。あくまで「結」を崩さない範囲で逆算して、
物語を展開させる。パッケージとして完成された作品を作り上げようとするのだ。

 さて『おおかみこども』だが、細田守は、この作品のためにわざわざ『スタジオ地図』を立ち上げ、
いつもより綿密に作品をコントロールしようとした。その丁寧さが、ややアダになったように思う。
いつにもまして破綻が予感されない…とっても安心して観ちゃえるのだ。(それが狙いなのかもしれ
ないけれど)
 ヒロインたる花という女性が、あまりに出来すぎているように見える。一人できちんと自炊をし、
真面目に勉強し、自活をしている。そして昭和の少女の様に、純粋に恋をする。たぶん、細田氏の
理想像であり、(表面的なイメージで言うなら)まさに宮崎あおい的女性と言えるのかもしれない。
相手が狼男と分かってもビビらず受け入れちゃうし、シングルマザーになっても、取り乱しはしない。
 嫌な言い方をすると、いかにも「庇護されるかよわさ」を匂わせながら、それを自らは武器にせず
それなりにたくましく生きる女性だ。こういう人は…なんと言おうか…ちょっとずるい(笑)

 そうなってくると、観ている方は「ああ、この子はいろいろあっても大丈夫だろうな」と安心してしまう。
何があっても、乗り切ってしまうし助けてもらえるんだろうなと、ハラハラしなくなるのだ。
もっと未熟でバランスのわるい、駄目な母親だったら、話は違ったろう。もっとがんばれ、がんばれ、
と応援したくなったろう。花さんは、ちゃんとしあわせだと思う。

 個人的には花以上に、狼カレシの造形が気恥ずかしかった。「背が高くて、イケメンで、影があって
無愛想だけど、あなたにだけは心を開いてくれる。いいでしょ?松山ケンイチ的で」みたいな。(↓)
せめて、普段はダサいけど狼に変身したらカッコイイ、とかだったら共感できるんだけどなぁ。
所詮、かっこいいから惚れてんじゃねぇかフン、と思ってしまってね(卑屈)


 クライマックスが『台風クラブ』を彷彿とさせるように、この映画は実写的だ。引きの画を長回しで
見せるのが相米さんっぽいし(脚本が『お引越し』の奥寺佐渡子) 物語としては『幻の光』のような
是枝的な要素も感じさせる。
 細田守は『サマーウォーズ』で、アニメとCGで表現できることをとことんやってみて、この作品では
実写的な画作りを試してみたのかもしれない。その分だけ、アニメ的なダイナミズムは抑えられた。


 …と、ケチもつけたが、やはり高レベルな作品であることは間違い無い。何度も涙がジワリと来たし、
分かっていながら、おいおいどうなるんだおおかみこどもと一応ハラハラもした。細田守の作品は
期待値が高い分だけ、ちょっと厳しい観方をしちゃうよということで。







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おおかみ子供の育児に奮闘する母を描く感動のファンタジー素敵です♪ ネタバレ

投稿日:2013/03/17 レビュアー:mikitty.

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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冒頭で「母が好きになった人は おおかみおとこでした」と話すのは、おおかみこどもの雪です。
大学生の花は人間の姿をした”おおかみおとこ”と出逢い愛し合います。そして、雪と雨と言う可愛い子供たちに恵まれます。
しかし、”おおかみおとこ”は、川に転落し死んでしまいます。その後、花はふたりの子供を山奥の村で育てることにした。
なぜなら、子供たちは人間の時はいいのですが、オオカミになったりするので、町で育てるのは難しいのです。
無邪気に野山を駆けて遊ぶ子供たちはのびのびとして楽しそうですが、その姿はオオカミです。
人に知られてはいけないので、花は普段は人間でいるように教育するのですが・・・。
雪は小学校に行きたいと母を説得し通うことになった。お友達も出来人気者になります。
でも、女の子の好きなビーズなどには見向きもせず虫の死骸などを集めて驚かせます。
一方、幼い雨は消極的な性格でしたが、大きくなるにつれ自分の進むべき道を見つけます。雪も同じです。
オオカミで生きるか人間で生きるか、自分の生きる道を見つけたのです。ここに来るまでに花は精一杯子供たちの為に尽くして来たのです。
これは、一見ファンタジーですが母親の子育ての物語でした。明るく元気に前向きに生きる花の姿に感動すると同時に尊敬しました。
美しく繊細でやさしい映像と共に愛に溢れている作品で、胸に込み上げる感情も涙も自然に出て来る不思議な物語でした。
心が洗われると言うのはこういうことかも知れません。
またアニメが繊細で美しい。花びらや木の葉が何とも言えない優しい動きをするのが素敵でした。
ファミリーやお友達同士で、またカップルでもちろんお一人さまでも楽しめる作品ですのでお薦め致します。

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なにも オオカミでなくてもよいものを…

投稿日:2013/12/11 レビュアー:ちびた

この作品の骨子は
オオカミの血を引く子供たちが
母子家庭で成長するさまであると要約出来
それ以上でもそれ以下でもありません

@ オオカミの血

  これがただの人間母子家庭であったなら
  何も必死に身を隠す必要はありません
  異種の血統を隠さねばならない 宿命のようなものからは
  容易に被差別民の暗喩を感じ取ることができます

A 母子家庭であること

  もし父親が生きていたら
  何とか人間社会に順応した父によって
  子供たちも波風の少ない成長を遂げたに違いありません
  ドラマを構成するために 父は邪魔者だったのです

B 目覚める血

  思春期の入り口に差し掛かって
  父親にかわる先生という存在を得た男の子は
  自分の中に濃く流れる血に目覚め
  当然のようにその跡を継ぐべく 山へと去ります

被差別民の暗喩という仮定を許していただけるならば
我が血に目覚め他が故に その血のルーツへと去らねばならないという
この作品の結末は 悲劇的というほかありません

そし何より残念なのは オオカミの扱い方
大のオオカミファンである僕には耐えられない
日本では在来種のオオカミは絶滅しており
だからこそしかたなく欧米種のオオカミの容貌を使ったのでしょうが
それにしても…
本来群れで生活し群れで狩りをする 社会的動物であるオオカミを
あのように描くとは…
作者がさほどオオカミを好きではないという証左です
オオカミでなくとも 猪だってよかったのです
でもオオカミがかっこいいかな? とオオカミを取り上げたのが伝わってきて
なにかイヤな気分でした

そしてもう一つ
最初の方に「母」が「祖父」に言われた言葉が出てきます
「花のような笑顔なのだから、つらい時も悲しい時も笑顔でいなさい
そうすれば悲しみやイヤなこともキット乗り越えられる」
これはひどい!
悲しい時やつらい時に
思い切り泣いて甘えることを禁じられた子供が
どれほど悲惨なものか
あなたにも容易に想像がつくでしょう?
これが作者の感性だとしたら
僕は耐えられません

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メメント・モリ ネタバレ

投稿日:2013/11/05 レビュアー:さっちゃん

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 この映画は観てから、しばらく考え込んでいました。面白かったのですが、どう解釈すればいいのか、迷っていたのです。狼男が出てくるからといってもファンタシーの系統ではないような気がします。
 むしろ、狼男(とそれ故に生まれる「雨」と「雪」の変身)は、社会の苛酷さと、それでも生きていかざるを得ない人間の悲しさを象徴するための一種のメタファーとして機能しているようにも思えるのです。
 そして、物語に影を落とすのが死であります。主人公の花が彼と結ばれ、二人の子供を授かった直後、夫は滋養のある鳥を狩りに出かけて、川の中で狼の姿のまま亡くなってしまいます。その後、都会でおおかみこどもを育てることの困難さに、花は山村への移住を決断しますが、そこでも雨がしばしば死に直面する場面があります。
 しかし、それでも花は現実を受け入れて懸命に生きていきます。思えば、彼が最後のニホノオカミであることを明かしたときにも、それを受け入れ、生まれた子供たちが、その血を継いだおおかみこどもであることも丸ごと受け入れた女性であります。ある意味、器が大きいと言えましょう。でも、たった1回だけ、雨が狼として自然の中に入って行こうとすることだけは止めようとします。
 あの件だけが全体の中で重く苦しい感じがします。それは多分、独り立ちしようとする子供と庇護者としての母親との葛藤であったからでしょう(雨が乗り越えるべき父親は雨が生まれた直後に亡くなっていますから、特に花としては息子を守るべきものとして見ているのだと思います。)。人間として生きていくことを決断した姉の雪と山の中で狼として生きることを決断した雨、ラストの花の微笑みは、子供たちの生き方を受け入れることができた彼女の心の平安を表しているような気がします。

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素直に良い映画

投稿日:2013/08/25 レビュアー:hidekiti

話の具体的な部分については他の方が話をしている通りなので、割愛します。
素直に見て感動できる映画です。
現実と合わせて理屈っぽく見る人には全く合いません。
挫折をして乗り越えるという事を理解できない人にはもっと合いません。

現実では花のようなお母さんは少ないでしょうね。
私の母は父の死後、私たち兄弟の育児を放置していました。
表向きは良い母でしたが仕事に行くと言って男のところへ行っていました。
私たちは給食で育ったようなものです。最近で言うネグレクトですね。
私にはこんなお母さんが子供達の理想と思えます。
どんな事があっても子供たちのために必死に考えて行動してくれる母。

私は今、父ですが花の想いは良く分ります。
子供四人居ますが、妻が酷い鬱のため留守番程度しか出来ません。
実質の子供達のいろんな事は私が背負っています。
特に誰にも褒められません。
子供たちの笑顔や成長が私の支えです。
花の気持ちにとても共感できました。

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おおかみこどもの雨と雪

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投稿日

2013/05/28

レビュアー

ぴよさん


 レビューを読むと、人によって(特に女性によって?)感想が真っ二つに別れているのが興味深い。
それは「母親としての花」という人物を、どう評価するかの差に見える。
 監督・細田守の持つ「肯定的に人を捉える思想」は、少し問題のある人間を描く場合には効力を
発揮する。『時をかける少女』の真琴や、『サマーウォーズ』の健二は、欠点のある人物だったのが
ドラマが進むうちに「まっとうに」なっていくという快感があった。だが、本作の花のように、元々
まっとうな人物を描くと、過剰に出来過ぎになってしまう。屋上屋を重ねるように。

 すべての人物を肯定的に認め、救ってあげたうえで、物語を「きちんと」収束させるというのが、
細田守の哲学だ。そこが宮崎駿とは違うところで、宮崎駿はむしろ破綻を作って物語を動かす。
「漫画映画は多少バランスを崩してこそ面白くなる」という、東映動画で培われた演出思想だ。
だから宮崎作品は、たまたまうまく着地した『ラピュタ』や『カリオストロ』を除けば、収まりの
わるいラストを迎えることが多い。「起・転」が面白ければ「結」は重視しないという考えだからだ。
 一方、細田守は「結」をこそ大事に考える作家だ。あくまで「結」を崩さない範囲で逆算して、
物語を展開させる。パッケージとして完成された作品を作り上げようとするのだ。

 さて『おおかみこども』だが、細田守は、この作品のためにわざわざ『スタジオ地図』を立ち上げ、
いつもより綿密に作品をコントロールしようとした。その丁寧さが、ややアダになったように思う。
いつにもまして破綻が予感されない…とっても安心して観ちゃえるのだ。(それが狙いなのかもしれ
ないけれど)
 ヒロインたる花という女性が、あまりに出来すぎているように見える。一人できちんと自炊をし、
真面目に勉強し、自活をしている。そして昭和の少女の様に、純粋に恋をする。たぶん、細田氏の
理想像であり、(表面的なイメージで言うなら)まさに宮崎あおい的女性と言えるのかもしれない。
相手が狼男と分かってもビビらず受け入れちゃうし、シングルマザーになっても、取り乱しはしない。
 嫌な言い方をすると、いかにも「庇護されるかよわさ」を匂わせながら、それを自らは武器にせず
それなりにたくましく生きる女性だ。こういう人は…なんと言おうか…ちょっとずるい(笑)

 そうなってくると、観ている方は「ああ、この子はいろいろあっても大丈夫だろうな」と安心してしまう。
何があっても、乗り切ってしまうし助けてもらえるんだろうなと、ハラハラしなくなるのだ。
もっと未熟でバランスのわるい、駄目な母親だったら、話は違ったろう。もっとがんばれ、がんばれ、
と応援したくなったろう。花さんは、ちゃんとしあわせだと思う。

 個人的には花以上に、狼カレシの造形が気恥ずかしかった。「背が高くて、イケメンで、影があって
無愛想だけど、あなたにだけは心を開いてくれる。いいでしょ?松山ケンイチ的で」みたいな。(↓)
せめて、普段はダサいけど狼に変身したらカッコイイ、とかだったら共感できるんだけどなぁ。
所詮、かっこいいから惚れてんじゃねぇかフン、と思ってしまってね(卑屈)


 クライマックスが『台風クラブ』を彷彿とさせるように、この映画は実写的だ。引きの画を長回しで
見せるのが相米さんっぽいし(脚本が『お引越し』の奥寺佐渡子) 物語としては『幻の光』のような
是枝的な要素も感じさせる。
 細田守は『サマーウォーズ』で、アニメとCGで表現できることをとことんやってみて、この作品では
実写的な画作りを試してみたのかもしれない。その分だけ、アニメ的なダイナミズムは抑えられた。


 …と、ケチもつけたが、やはり高レベルな作品であることは間違い無い。何度も涙がジワリと来たし、
分かっていながら、おいおいどうなるんだおおかみこどもと一応ハラハラもした。細田守の作品は
期待値が高い分だけ、ちょっと厳しい観方をしちゃうよということで。







おおかみ子供の育児に奮闘する母を描く感動のファンタジー素敵です♪

投稿日

2013/03/17

レビュアー

mikitty.

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冒頭で「母が好きになった人は おおかみおとこでした」と話すのは、おおかみこどもの雪です。
大学生の花は人間の姿をした”おおかみおとこ”と出逢い愛し合います。そして、雪と雨と言う可愛い子供たちに恵まれます。
しかし、”おおかみおとこ”は、川に転落し死んでしまいます。その後、花はふたりの子供を山奥の村で育てることにした。
なぜなら、子供たちは人間の時はいいのですが、オオカミになったりするので、町で育てるのは難しいのです。
無邪気に野山を駆けて遊ぶ子供たちはのびのびとして楽しそうですが、その姿はオオカミです。
人に知られてはいけないので、花は普段は人間でいるように教育するのですが・・・。
雪は小学校に行きたいと母を説得し通うことになった。お友達も出来人気者になります。
でも、女の子の好きなビーズなどには見向きもせず虫の死骸などを集めて驚かせます。
一方、幼い雨は消極的な性格でしたが、大きくなるにつれ自分の進むべき道を見つけます。雪も同じです。
オオカミで生きるか人間で生きるか、自分の生きる道を見つけたのです。ここに来るまでに花は精一杯子供たちの為に尽くして来たのです。
これは、一見ファンタジーですが母親の子育ての物語でした。明るく元気に前向きに生きる花の姿に感動すると同時に尊敬しました。
美しく繊細でやさしい映像と共に愛に溢れている作品で、胸に込み上げる感情も涙も自然に出て来る不思議な物語でした。
心が洗われると言うのはこういうことかも知れません。
またアニメが繊細で美しい。花びらや木の葉が何とも言えない優しい動きをするのが素敵でした。
ファミリーやお友達同士で、またカップルでもちろんお一人さまでも楽しめる作品ですのでお薦め致します。

なにも オオカミでなくてもよいものを…

投稿日

2013/12/11

レビュアー

ちびた

この作品の骨子は
オオカミの血を引く子供たちが
母子家庭で成長するさまであると要約出来
それ以上でもそれ以下でもありません

@ オオカミの血

  これがただの人間母子家庭であったなら
  何も必死に身を隠す必要はありません
  異種の血統を隠さねばならない 宿命のようなものからは
  容易に被差別民の暗喩を感じ取ることができます

A 母子家庭であること

  もし父親が生きていたら
  何とか人間社会に順応した父によって
  子供たちも波風の少ない成長を遂げたに違いありません
  ドラマを構成するために 父は邪魔者だったのです

B 目覚める血

  思春期の入り口に差し掛かって
  父親にかわる先生という存在を得た男の子は
  自分の中に濃く流れる血に目覚め
  当然のようにその跡を継ぐべく 山へと去ります

被差別民の暗喩という仮定を許していただけるならば
我が血に目覚め他が故に その血のルーツへと去らねばならないという
この作品の結末は 悲劇的というほかありません

そし何より残念なのは オオカミの扱い方
大のオオカミファンである僕には耐えられない
日本では在来種のオオカミは絶滅しており
だからこそしかたなく欧米種のオオカミの容貌を使ったのでしょうが
それにしても…
本来群れで生活し群れで狩りをする 社会的動物であるオオカミを
あのように描くとは…
作者がさほどオオカミを好きではないという証左です
オオカミでなくとも 猪だってよかったのです
でもオオカミがかっこいいかな? とオオカミを取り上げたのが伝わってきて
なにかイヤな気分でした

そしてもう一つ
最初の方に「母」が「祖父」に言われた言葉が出てきます
「花のような笑顔なのだから、つらい時も悲しい時も笑顔でいなさい
そうすれば悲しみやイヤなこともキット乗り越えられる」
これはひどい!
悲しい時やつらい時に
思い切り泣いて甘えることを禁じられた子供が
どれほど悲惨なものか
あなたにも容易に想像がつくでしょう?
これが作者の感性だとしたら
僕は耐えられません

メメント・モリ

投稿日

2013/11/05

レビュアー

さっちゃん

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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 この映画は観てから、しばらく考え込んでいました。面白かったのですが、どう解釈すればいいのか、迷っていたのです。狼男が出てくるからといってもファンタシーの系統ではないような気がします。
 むしろ、狼男(とそれ故に生まれる「雨」と「雪」の変身)は、社会の苛酷さと、それでも生きていかざるを得ない人間の悲しさを象徴するための一種のメタファーとして機能しているようにも思えるのです。
 そして、物語に影を落とすのが死であります。主人公の花が彼と結ばれ、二人の子供を授かった直後、夫は滋養のある鳥を狩りに出かけて、川の中で狼の姿のまま亡くなってしまいます。その後、都会でおおかみこどもを育てることの困難さに、花は山村への移住を決断しますが、そこでも雨がしばしば死に直面する場面があります。
 しかし、それでも花は現実を受け入れて懸命に生きていきます。思えば、彼が最後のニホノオカミであることを明かしたときにも、それを受け入れ、生まれた子供たちが、その血を継いだおおかみこどもであることも丸ごと受け入れた女性であります。ある意味、器が大きいと言えましょう。でも、たった1回だけ、雨が狼として自然の中に入って行こうとすることだけは止めようとします。
 あの件だけが全体の中で重く苦しい感じがします。それは多分、独り立ちしようとする子供と庇護者としての母親との葛藤であったからでしょう(雨が乗り越えるべき父親は雨が生まれた直後に亡くなっていますから、特に花としては息子を守るべきものとして見ているのだと思います。)。人間として生きていくことを決断した姉の雪と山の中で狼として生きることを決断した雨、ラストの花の微笑みは、子供たちの生き方を受け入れることができた彼女の心の平安を表しているような気がします。

素直に良い映画

投稿日

2013/08/25

レビュアー

hidekiti

話の具体的な部分については他の方が話をしている通りなので、割愛します。
素直に見て感動できる映画です。
現実と合わせて理屈っぽく見る人には全く合いません。
挫折をして乗り越えるという事を理解できない人にはもっと合いません。

現実では花のようなお母さんは少ないでしょうね。
私の母は父の死後、私たち兄弟の育児を放置していました。
表向きは良い母でしたが仕事に行くと言って男のところへ行っていました。
私たちは給食で育ったようなものです。最近で言うネグレクトですね。
私にはこんなお母さんが子供達の理想と思えます。
どんな事があっても子供たちのために必死に考えて行動してくれる母。

私は今、父ですが花の想いは良く分ります。
子供四人居ますが、妻が酷い鬱のため留守番程度しか出来ません。
実質の子供達のいろんな事は私が背負っています。
特に誰にも褒められません。
子供たちの笑顔や成長が私の支えです。
花の気持ちにとても共感できました。

11〜 15件 / 全163件