ザ・ファーム　−法律事務所−

古い映画です。トムクルーズが若いです。（でもジーンハックマンは若いころから老け顔なんだとわかりました笑）

20数年前、話題になったこの映画をみたときは、長くて眠くてあまりストーリーを覚えていませんでした。
ふとしたきっかけで原作本を読みました。（感想は、ペリカン文書-映画版-とよく似た終わり方だなぁ・・・でした）

それから改めてレンタルしてみると・・・

原作とは話の展開が違うことを知りました！

が、私はこちらの映画でのストーリー展開の方が好きです。

コンパクトにハッピーエンドで、安心しました。

うまい話には裏がある、というのをまざまざと物語っている。
そして、今やハイテクを駆使してお互いを監視、操作している
中で、嫌味な情報戦がなくてとても良い。
２４などを見ているのに慣れていると、じれったいかもしれないが
じっくりと迫る危機にはらはらできる一作。

＊ 物語は、ハーバード法科大をまもなく卒業するミッチ（T.クルーズ）が、ある法律事務所を、就職先に選んだ事から始まる。その事務所は、優秀で引く手あまたのミッチに、かなりの好条件を提示したのだった。妻アビーをつれ、事務所のあるメンフィスへと、引っ越してきたミッチ…。ところが、この事務所は、普通の法律事務所とは違っていた…。やがて、ミッチにFBIが接触してきて…。

＊ 感想は、前半はかなりダルかったが、後半は楽しめた映画でした。どちらかというと、前半はサスペンスっぽくて、後半はちょっぴりアクション映画風…みたいな感じです。

　何気ない登場人物である、私立探偵で働いていたタミーが、意外とかっこ良かったです。

　根本的なストーリーはおもしろいし、爽快感もあるのに、前半がかなりダルく長く感じたのが残念です。

　何てったって、原作が面白いですから。普通に作っても面白いワケです。Ｔ・クルーズはピッタリの役どころをきちんとこなしてます。Ｊ・ハックマンやＨ・ハンターら脇役もよし。ただ、ちょっと間延びしてました。２時間半が長く感じましたね。

メンフィスの「ファーム」にリクルートされた法学士ミッチ（トム）に、FBIのタランス（エド・ハリス）が、ささやく。

「ザ・ファーム　法律事務所」（1993年、アメリカ、カラー、155分）。

監督は、名匠シドニー・ポラック（1934〜2008）。「追憶」（1973）、「トッツィー」（1982）、「愛と哀しみの果て」（1985）。
原作は、ジョン・グリシャム（1955生）。「評決のとき」（1989年）、「ペリカン文書」（1992）、「依頼人」（1993）。

主演は、トム・クルーズ（1962生）。彼も、50代半ばに近づいてきたが、この「ザ・ファーム」のときは、30歳ころで、まだ若々しい。

共演は、ジーン・トリプルホーン（「氷の微笑」）、ジーン・ハックマン、エド・ハリス、ホリー・ハンター、ハル・ホルブルック、デヴィッド・ストラザーン、ポール・ソルヴィノ。

苦学して、ハーヴァードのロースクールを優秀な成績で卒業したミッチ・マクディーアは、メンフィスの大きな法律事務所から勧誘される。
ランバート（ハル・ホルブルック）は、破格の待遇を定時する。
彼は、中古車で、マサチューセッツ（米国・北東部）から、妻のアビー（ジーン・トリプルホーン）と愛犬を連れ、テネシー（米国・中東部）まで行く。

高級外車、一戸建ての邸宅。華やかなパーティー。
ミッチは、まだ司法試験に合格していなかったのだが、ファーム（法律事務所）の指導によってすぐ合格し、弁護士となる。

この事務所は、税務管理に長けている。
ミッチは、先輩のベテラン弁護士エイヴァリー（ジーン・ハックマン）の指導下に置かれる。
バハマ（キューバ沖）で、ミッチは、機転を発揮し、上層部から認められる。
タックス・ヘイヴンの島で、マネー・ロンダリングをしている金持ちたちの補助をするのが、「ファーム」の役割なのだが、
マフィアとつるんでいて、都合の悪い人物を消すこともできる。

ミッチは最初、楽観的であるが、妻のアビーは気づき、北へ帰ろうと言う。

「ファーム」の同僚２名が、ヨットで休暇中、爆死したことを知り、さらに、上記のFBIのタランスの言葉により、ミッチは行動を起こす。

刑務所に収監されている兄（デヴィッド・ストラザーン）に面会し、私立探偵エディ・ロマックス（ゲイリー・ビジー）を紹介される。
が、ロマックスは射殺される。テーブルの下に隠れていた秘書のタミー（ホリー・ハンター）は、無事で、終盤、重要な役を果たす。

エイヴァリー（ジーン・ハックマン）が、ミッチの妻アビー（ジーン・トリプルホーン）に惚れてしまい、完璧だった「ファーム」の防御線は崩れる。

マフィア、FBĪ、ファームの三重の敵の壁を、ミッチ（クルーズ）が、どう破るか……。
これは、圧巻のラストです。

ジョン・グリシャムの原作の成功とともに。