コップランド

スタローンが、もう肉体派アクションの映画にはでない、と宣言しての第一弾。
わかっていても、ガタイがいいので強そうに見える。
演技派たちが静かに上手い演技をみせるんですが、スタローンが浮いていると感じてしまったのは私だけ？
でも悪く無かったです。

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警官の暮らす街「コップランド」が舞台で、
スタローンといえば「マッチョ」を連想しますが、
この映画では体重を増やしてメタボで登場する珍しい作品です。
前からあんまりスタローンは好みではないのですが、
片耳が聞こえない「スロー」で「やさしい」感じなので、
お決まりのマッチョな「ランボー」とは違うスタローンが
なかなか良かったです。
警察社会の腐敗をバックに保安官役のスタローン、
カイテル、デニーロ共演のなかなか見どころのある作品です。
どこの国でもあるのでしょうか、「腐敗社会」。
腐敗社会に立ち向かっていく人を見ることができるのは
映画だけなのでしょうか？
最後の場面はG・クーパーの「真昼の決闘」を連想しました。

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スタローンを初めて見ました。マッチョなだけの人だと思っていたけど、のろのろ、もたもたした感じがよく出ていて、よかったと思った。（でも、それはこの作品のための演技なわけじゃなくて、そんな演技しかできないんだっていうような意見が多いみたいですね・・・そうなの？）

全体にストーリィにもスピード感がなくて、イラッとさせられるんだけど、逆にそれこそが現実っぽくてイイのではないだろうか。誰もがヒロイックに果断に行動できるわけはなく、あの街の状況では、ためらいや迷いこそが本当だろう。と、思ったんだけど・・・。

ハーヴェイ・カイテルはいけてる。デ・ニーロはいけてない。
ちなみに私はレイ・リオッタ見たさに敬遠していたスタローン作品を見てみたわけですが、この作品におけるレイにはいいところがまったくなく、これ、レイじゃなくていいよね？　ヘヤースタイルもなんか、へんだし・・・。
不倫警官はケヴィン・ディロンとイーサン・ホークの中間みたいな顔。見たことがありそうで、でも名前も知らない。ところが、直後に「スモーキン・エース」を見たら、まさにこの人が。なに、この偶然。そんなピーター・バーグ。

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屈折する心を抱えた保安官役をＳ・スタローンが好演している。
終章で、追い詰められて両耳の聴力を失い、血まみれになって、決死の闘いへとなだれ込んで行くところがモンスターじみてスタローンならではという感じである。
保安官が街の中で孤立無援の闘いへと押し出されていくところは往年の名作西部劇「真昼の決闘」を思い起こさせるようである。
とにかく面白く観れた。

面白いです。アクションというよりはサスペンス色が強いです。