シャンハイ

太平洋戦争開戦直前の、上海を舞台で、親友の死を探ろうとする諜報部員とかれを取り巻くなぞに包まれた人物たちのサスペンスです。

うう〜ん、ちょっと背景もわかりにくいし、一歩出ればどんぱちやっているところに平気で出かけるなんて、「諜報部員です」って言ってるもんじゃありませんか？

菊池凛子の出演の意味がわからない。彼女の奪い合いの意味もいまいちで。
どんな重要な役割を担っているのかわくわくしてたのに。

途中のどんぱちの迫力はすごいです。
もともと、どんぱちは苦手なので、「あ，撃たれる！」とかははらはらしました。

親友が殺されたのはスパイだったから？凛子ちゃんを寝取ったから？どっち？というラストだったし。

ちょっと散漫な感じの作品でした。

別になんら驚きません。　予想どおりの駄作だったので．．．
そもそもジョン・キューザックが嫌いだし、日本人が出てる洋画もあまり好きではありません。　チョウ・ユンファに至っては論外！！

じゃあなんで観た？？
コン・リーです。　彼女は別格です。４５歳にしてもっとも輝いている。それを観るだけでＯＫ！！

この映画を見て、
「カンフーパンダ」はじめ、最近のアメリカ映画産業が中国にすり寄る姿勢が顕著な印象を受けました。
その中で日本人が悪者に描かれるのも、なんだかな〜。
まあ、そういった国民感情は抜きにしても、内容はイマイチでした。
その一つは、ジョン・キューザックがハードボイルド仕立てなんですが、小型犬の様な顔のキューザックは
顔が優しすぎてミスキャストでは無いかと思います。
（男臭さってのが感じられなかった。）
もう一つはストーリーですね、劇中でほとんどセリフが無い菊地凛子ですが、何故皆が執拗に彼女を探すのか
てことで枝葉の話を含め物語を引張りますが。
大風呂敷を広げた割に、結末はすごくしょぼいので、全体的に中途半端な映画のいん
ということで悪い印象が多いですが、チョウ・ユンファとコン・リーは素晴らしい演技をしていると
思います。

戦中の上海。
抗日レジスタンスやら、米国諜報員やら日本軍人やらが入り乱れてのドラマ。
我らが謙さん、悪い日本人・・・やっぱり外人ってステレオタイプなのね。

愛を奏でる素材として
サスペンスはとても大切なものだ
それが許されない愛
叶わぬ愛
惹かれあってはいけない愛
であればあるほど
愛は響くもの
不安定な情勢の異国
スパイ
偽りと大義
そしてロマンティック
極上の素材たち
騙し騙され
愛し愛され
揺られ漂い
愛は無限の音階で響き渡る
そんな愛には
マイナーコードが似合うのだろう

対立構図がややこしく
これは早々に気持ちが離れていく作品かな
と危惧したのですが
時間が経つにつれ
作品に集中していきました。
コン・リーの美しさ
ラヴサスペンスにうってつけのその美しさが
物語に引き込んでいきます。
対するジョン・キューザックは
全く諜報員には見えません。
ミスキャストにも思えますが
しかし、見えないからこそ
諜報員にはうってつけの人材である
と言えなくもない
もう少し諜報員としてのスキルが高ければ
さらに儚い物語としてビシっと締まったかもしれません。
チョウ・ユンファに
渡辺謙さんは
ただただカッコ良かったです。
どちらも
その存在に「無意識の余裕」をまとっている
それがとても品があるように感じられ
キャラクターに感情移入させますね。