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スーパーマン俳優ジョージ・リーブスの謎の死を巡る実在の“未解決”事件を、独自の切り口で映画化したサスペンス・ミステリー。1959年6月16日、人気テレビ番組「スーパーマン」の主演俳優ジョージ・リーブスがハリウッドの自宅で死亡した。アメリカ国民に衝撃をもたらした事件は、警察の捜査で銃による自殺と断定され幕を閉じたかに思われた。しかし、それに納得のいかないリーブスの母ヘレンは、私立探偵ルイス・シモに真相究明を依頼する。捜査の過程で自殺という結論に疑いを持ち始めたシモは、次第にハリウッドのタブーへと近づいていくのだったが…。
製作年: |
2006年 |
---|---|
製作国: |
アメリカ |
原題: |
HOLLYWOODLAND |
受賞記録: |
2006年 ヴェネチア国際映画祭 男優賞 |
監督: |
アレン・コールター |
---|---|
製作: |
グレン・ウィリアムソン |
製作総指揮: |
J・マイルズ・デイル 、 ポール・バーンバウム 、 ジェイク・マイヤーズ 、 ジョー・ピキラーロ |
出演: |
エイドリアン・ブロディ 、 ダイアン・レイン 、 ベン・アフレック 、 ボブ・ホスキンズ 、 ロイス・スミス 、 ロビン・タニー 、 ジェフリー・デマン 、 ロイス・スミス |
脚本: |
ポール・バーンバウム |
撮影: |
ジョナサン・フリーマン 、 ジョナサン・フリーマン |
音楽: |
マーセロ・ザーヴォス |
スーパーマン俳優ジョージ・リーブスの謎の死を巡る実在の“未解決”事件を、独自の切り口で映画化したサスペンス・ミステリー。1959年6月16日、人気テレビ番組「スーパーマン」の主演俳優ジョージ・リーブスがハリウッドの自宅で死亡した。アメリカ国民に衝撃をもたらした事件は、警察の捜査で銃による自殺と断定され幕を閉じたかに思われた。しかし、それに納得のいかないリーブスの母ヘレンは、私立探偵ルイス・シモに真相究明を依頼する。捜査の過程で自殺という結論に疑いを持ち始めたシモは、次第にハリウッドのタブーへと近づいていくのだったが…。
製作年: |
2006年 |
---|---|
製作国: |
アメリカ |
原題: |
HOLLYWOODLAND |
受賞記録: |
2006年 ヴェネチア国際映画祭 男優賞 |
監督: |
アレン・コールター |
---|---|
製作: |
グレン・ウィリアムソン |
製作総指揮: |
J・マイルズ・デイル 、 ポール・バーンバウム 、 ジェイク・マイヤーズ 、 ジョー・ピキラーロ |
出演: |
エイドリアン・ブロディ 、 ダイアン・レイン 、 ベン・アフレック 、 ボブ・ホスキンズ 、 ロイス・スミス 、 ロビン・タニー 、 ジェフリー・デマン 、 ロイス・スミス |
脚本: |
ポール・バーンバウム |
---|---|
撮影: |
ジョナサン・フリーマン 、 ジョナサン・フリーマン |
音楽: |
マーセロ・ザーヴォス |
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
126分 | 日本語英語吹き替え用中(英語音声用)タイインドネシアマレー韓国語ポルトガルスペイン語 | 1:ドルビーデジタル/サラウンド/英語 2:ドルビーデジタル/サラウンド/日本語 3:ドルビーデジタル/サラウンド/タイ |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
VWDR3507 | 2008年02月20日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
9枚 | 0人 | 0人 |
収録時間:
126分
字幕:
日本語英語吹き替え用中(英語音声用)タイインドネシアマレー韓国語ポルトガルスペイン語
音声:
1:ドルビーデジタル/サラウンド/英語
2:ドルビーデジタル/サラウンド/日本語
3:ドルビーデジタル/サラウンド/タイ
レイティング:
記番:
VWDR3507
レンタル開始日:
2008年02月20日
在庫枚数
9枚
1位登録者:
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2位登録者:
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収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
126分 | ||
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
1000266357 | 2012年04月04日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
2枚 | 0人 | 0人 |
収録時間:
126分
字幕:
音声:
レイティング:
記番:
1000266357
レンタル開始日:
2012年04月04日
在庫枚数
2枚
1位登録者:
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2位登録者:
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収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
126分 | 日本語英語吹き替え用中(英語音声用)タイインドネシアマレー韓国語ポルトガルスペイン語 | 1:ドルビーデジタル/サラウンド/英語 2:ドルビーデジタル/サラウンド/日本語 3:ドルビーデジタル/サラウンド/タイ |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
VWDR3507 | 2008年02月20日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
9枚 | 0人 | 0人 |
収録時間:
126分
字幕:
日本語英語吹き替え用中(英語音声用)タイインドネシアマレー韓国語ポルトガルスペイン語
音声:
1:ドルビーデジタル/サラウンド/英語
2:ドルビーデジタル/サラウンド/日本語
3:ドルビーデジタル/サラウンド/タイ
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記番:
VWDR3507
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2008年02月20日
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9枚
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収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
126分 | ||
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
1000266357 | 2012年04月04日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
2枚 | 0人 | 0人 |
収録時間:
126分
字幕:
音声:
レイティング:
記番:
1000266357
レンタル開始日:
2012年04月04日
在庫枚数
2枚
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※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
彼は自殺だったのか、それとも殺されたのか。殺されたとしたら真犯人は?
この映画が、事実のリサーチを積み上げているのなら、犯人はMGMのマニックス(ボブ・ホスキンス)でしょう。
でも、その回答をハリウッド映画で、結論することはできない。残念ながら、真相未解決事件の結果告発映画ではありません。
なので、ミステリー/サスペンス映画を求めず、1950年代、黄金の島国ハリウッドに生きた人たちの葛藤ドラマとして、楽しむ映画です。
他、撮影も見事な映画で、当時のハリウッド映画と同じ固定カメラのみのしっかり映像、車(のハンドル)、衣装(くずした着こなし)、街並などなど、1950年代のハリウッドの雰囲気を楽しめます。
もちろん、実話事件が充分にリサーチされているので、ミステリー/サスペンスとして「過程」を楽しめます。
特に、エイドリアン・ブロディとベン・アフレックの葛藤演技は、二人が同じシーンで共演する事はないのですが、バトルを感じさせるほどの圧巻。ヴェネチア男優賞受賞の他、Gグローブ、放送映画批評家協会の助演男優賞にノミネートされていた、ベン・アフレックの代表作になると言ってもよいと思う。
なので、サスペンスとしての事件「スーパーマン」の主演俳優ジョージ・リーブス(ベン・アフレック)の方に焦点を当てているように見えますが、私は、素直に主役、探偵シモ(エイドリアン・ブロディ)に、仕事に打ち込む一人の父親として感情移入できました。
探偵シモは、ハリウッドで生き抜くための、自分の「仕事」に絶対的な自信とポリシーを持っていた。だから、家庭をも犠牲にして打ち込んできた。
1950年代のハリウッドは、アメリカの中でも映画と言う特殊な芸術産業の独立した「島国」だった。
夢と希望と名声とお金の「成功」を求める「ハリウッドランド」は、憧れの国。
だから、鎖国状態「ハリウッド」の島国で生き抜き、普通の幸せな家庭を築くのは難しいことだったと思う。
映画中盤、シモの父親が「会社に謝罪した」エピソードがとても大切。
そして、ハリウッド注目の大事件に没頭するあまり、ごくありふれた小さな仕事の依頼人の悲惨な殺人を止めれ(見抜け)なかった。
全てに自信を失い、打ちのめされたと思う。
だから、生きる目的の再確認が必要になった。
酔ったまま、息子に会いに行ったが「父親」として認めてもらえなかった。
後半、シモの事件フラッシュバックは、「リーブスの自殺」で終わる。
それは、ハリウッドの黒幕を恐れたのではなく、自分からハリウッドの「成功」に別れを告げるための回答だった。
だから、ラスト、家の前に車を停め、子供に手を振る優しいシモの表情に、希望の光を感じた。
全てを犠牲にする「成功」のための、リーブスとシモ、二人の葛藤は、同じだったと思う。シモは、リーブスの「死」を探るうちに、自分にとって本当に大切なことが何かを知ることができた。
この映画のテーマは、金と欲にまみれた「ハリウッド」を舞台にした、親と子の愛情、家族再生(回帰)がテーマであると感じました。
このレビューは気に入りましたか? 3人の会員が気に入ったと投稿しています
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
子供の頃、「名犬ラッシー」と並んで、子供達の超お気に入りのテレビドラマだった「スーパーマン」
そのスーパーマンと変身前のクラーク・ケントを演じた俳優、ジョージ・リーブス。
私は、彼が自殺していた事も、その死に不審な点があることも、全く知らなかった。
物語は、ジョージ・リーブスが大手映画会社の重役夫人に取り入って、スターの座にのし上がろうと、彼女に近づく場面から始まる。
ウルトラマンや仮面ライダーが、子供達の前でショーをやるように、スーパーマンも公開でパフォーマンスをしていた様子が、よく分かる。
汽車よりも速く、弾もはじき返す鋼鉄の胸。
高いビルもひとっ飛びのスーパーマンは、子供達のヒーローであり、憧れの存在だった。
しかし、ジョージ・リーブスは、子供達のヒーローに飽き足らず、銀幕の世界でのスターを夢見るが、なかなか仕事やいい役に恵まれない。
そんな中で、彼は頭を撃ち抜いて自殺してしまう。
だが、その死について不審な点や謎もあり、リーブスの母に雇われた探偵・ルイス・シモが、死の真相に迫ろうと調査を開始するのだった。
このシモは、世間に名を上げようという野心もあるようで、マスコミを利用しつつ、ロス市警が再度、この事件を取り上げるように働きかける。
ハリウッドの業界の裏の部分や、人間模様、映像の世界で生きる者たちの虚構と現実のギャップ、駆け引きなど、色々な要素を絡ませながら、サスペンスタッチでストーリーは進んでいく。
シモの推理がいくつか出てくるが、その中に真相はあったのか?
どれもこれも真実のようでいて、断定するには心許無い状況だった。
結局は、業界の大物によって真実は闇から闇に葬られてしまうのだが、その点において、不完全燃焼というか欲求不満が残る。
作品中でシモの息子が、憧れのヒーローの死に落胆し失望するのだが、昔、同じ思いでスーパーマンを見ていた私には、彼の気持ちがよく分かるのだった。
ヒーローは死なない。死んではいけないのだ。
白黒のテレビドラマ。
オープニングのお決まりのナレーション。
あ、あれは何だ!?
鳥だ!
飛行機だ!
いや、スーパーマンだ!!
彼の非業の最期を知った上で見ても、相変わらずスーパーマンは無敵のヒーローとして映るだろうか?
ちょっと、確かめてみたい気持ち。
このレビューは気に入りましたか? 3人の会員が気に入ったと投稿しています
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
見掛けもよく女に持てるかけだしの俳優がハリウッドでの成功を掴もうとしている。制作会社の重役の妻と不倫関係を持ち、テレビの子供向けヒーロー、スーパーマンの役をもらい大ブレイクして人気を得るのだが、マントにパンツ、チャチなセットでの低予算ヒーローは彼にとっては屈辱でしかなかった。
そして起ったスーパーマンの謎の死。自殺とされたが、落ちぶれた探偵シモが捜査を始める。そんな彼にも野望があった。マスコミを利用し一躍脚光を浴び事件を掘り返すのだが彼も脅し、襲撃にあう。
探偵事務所や警察とハリウッドの癒着を臭わせながら未解決事件の捜査と言うミステリー仕立てでストーリーは進む。
当時のハリウッド事情も良くわかる。
大手製作会社が俳優の育成から私生活の管理にまで一括して強い影響力を持ち、そのトップ組織は裏筋の犯罪も犯したりすることもあり、絶対的な権力を持つ。TVの業界は家庭への浸透力などで徐々に力づいてくる過程だが俳優もまだまだ格下に扱われていた。
探偵は俳優の死後からの活動で2人に接点はないが、お互いの私生活は時間軸を行き来しながらオーバーラップしていく。何とか野望を果たそうと悲壮な男2人の人生が物悲しく行き来するのが見所。華やかな舞台の裏にある暗い闇も対比的に描かれているのだが、シモの人生も幼少の頃からハリウッドの裏に関わっていたりするところも囚われた感じがして良い。
実際の未解決事件を元にしてあるがミステリー色のある人間ドラマと見たい。そこをもっと掘り下げて欲しかったです。
とても残念なのはスーパーマン俳優ジョージ・リーブスが活き活きと登場する高級クラブのシーンから自殺までの時間経過がわかりにくいところです。俳優が白髪交じりになり愛人も容顔が衰える。実際には十年以上の年月が流れていると推測されるがその間の苦悩が空手の練習フィルムで賄われている。彼の喪失感がもっと感じられたらすっきりした仕上がりになりはしないだろうか。時間の流れ、重みが空気として伝わってきにくいのがすごく惜しい。
そうです。これは 「2人の男の夢と挫折・喪失と諦めの物語です。」と断定したいのに仕切れない物足りなさを遺すのがとても残念な作品でした。
このレビューは気に入りましたか? 3人の会員が気に入ったと投稿しています
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
4年前、2006年の作品だそうですが、大好きなダイアン・レインと現役男優の中ではかなり好感度高いベン・アフレック、エイドリアン・ブロディの共演なのに完全に見逃していたんです。何でだろ?まぁ、レビューの数も多く無いから当時もそれほど話題にならなかったんでしょうね。確かに地味な作品です。でも私は大満足でした。
やはり映画は俳優が良くないとダメ(私には)だとつくづく思いますねぇ。特に女優。ダイアン・レインは1965年生まれですからこの映画撮った頃は41か42ですが、「運命の女」(2002)の頃からどんどんキレイになってる。この映画ではベン・アフレック演ずるジョージ・リーヴス(初代スーパーマン役者)を若いツバメ(実年齢でもダイアンのほうが7歳年上)にするセレブな奥様を演ってますが、年寄りの夫でMGMの実力者マニクス(ボブ・ホスキンス、実年齢でダイアンより23歳年上)の寵愛を受けながらジョージにノメリ込んで、可愛さ丸出しにしたり嫉妬に狂って怒り爆発させたり、ほんと(ワタクシ的には)「堪らん!」ってくらい魅力的です。他にも「狂言回し」役の探偵ルイス・シモ(エイドリアン・ブロディ)の妻役モリー・パーカーも実は私、結構気に入ってますし、ルイスの愛人役の女優(名前分からないんです。カロリン・ダヴァーナスっていうんだと思うんですが)もなかなかイイです。
あ、映画の話も少し(笑)。所謂「実話モノ」で、子供向け人気TV番組「スーパーマン」でスターにのし上がったけれど、本人は映画での成功を夢見ていて挫折感から逃れられなかったジョージの突然の死(1959年の出来事で私は朧気ながら覚えています)に纏わる謎を探偵ルイスが解明していく、というハードボイルド・サスペンス仕立てになってます。最近「実話モノ」に失望させられっ放し(「チェンジリング」「ジュリー&ジュリア」「しあわせの隠れ場所」)だったんですが、これは格段に良かった。何と言ってもルイスという「架空の(だと思いますが)」語り手の目を通して事件を追いながら、ルイス自身のドラマ(フィクション)と重ね合わせるという、作品的には立派な「フィクション」として作られているから、「実在の」登場人物たちも実に生き生きと描かれているんですね、まるで「ドラマ」のように。
ルイスの3通りの「推理」(ジョージの婚約者の嫉妬による殺人、MGMによる暗殺、そして絶望したジョージの自殺)が結論無しのまま提示されて終わるので「スッキリしない」との評もあるようですが、実は作者としてはこのオハナシ(フィクション)に明確な「結論」を出していると私には思えました。人間は誰しも自分だけの夢(幻想)にノメリ込んで生きる愚かな生き物で、その過程で関わりをもつ「他人」に幸せを与えたり不幸にしたりするけど、それもまた受け取る人間それぞれの「幻想」なのであって、「事実」など実は存在しないのだ、って。
このレビューは気に入りましたか? 2人の会員が気に入ったと投稿しています
入力内容に誤りがあります。
内容をご確認のうえ、修正いただきますようお願いいたします。
ユーザーレビュー:43件
投稿日
2008/07/13
レビュアー
ひらり※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
彼は自殺だったのか、それとも殺されたのか。殺されたとしたら真犯人は?
この映画が、事実のリサーチを積み上げているのなら、犯人はMGMのマニックス(ボブ・ホスキンス)でしょう。
でも、その回答をハリウッド映画で、結論することはできない。残念ながら、真相未解決事件の結果告発映画ではありません。
なので、ミステリー/サスペンス映画を求めず、1950年代、黄金の島国ハリウッドに生きた人たちの葛藤ドラマとして、楽しむ映画です。
他、撮影も見事な映画で、当時のハリウッド映画と同じ固定カメラのみのしっかり映像、車(のハンドル)、衣装(くずした着こなし)、街並などなど、1950年代のハリウッドの雰囲気を楽しめます。
もちろん、実話事件が充分にリサーチされているので、ミステリー/サスペンスとして「過程」を楽しめます。
特に、エイドリアン・ブロディとベン・アフレックの葛藤演技は、二人が同じシーンで共演する事はないのですが、バトルを感じさせるほどの圧巻。ヴェネチア男優賞受賞の他、Gグローブ、放送映画批評家協会の助演男優賞にノミネートされていた、ベン・アフレックの代表作になると言ってもよいと思う。
なので、サスペンスとしての事件「スーパーマン」の主演俳優ジョージ・リーブス(ベン・アフレック)の方に焦点を当てているように見えますが、私は、素直に主役、探偵シモ(エイドリアン・ブロディ)に、仕事に打ち込む一人の父親として感情移入できました。
探偵シモは、ハリウッドで生き抜くための、自分の「仕事」に絶対的な自信とポリシーを持っていた。だから、家庭をも犠牲にして打ち込んできた。
1950年代のハリウッドは、アメリカの中でも映画と言う特殊な芸術産業の独立した「島国」だった。
夢と希望と名声とお金の「成功」を求める「ハリウッドランド」は、憧れの国。
だから、鎖国状態「ハリウッド」の島国で生き抜き、普通の幸せな家庭を築くのは難しいことだったと思う。
映画中盤、シモの父親が「会社に謝罪した」エピソードがとても大切。
そして、ハリウッド注目の大事件に没頭するあまり、ごくありふれた小さな仕事の依頼人の悲惨な殺人を止めれ(見抜け)なかった。
全てに自信を失い、打ちのめされたと思う。
だから、生きる目的の再確認が必要になった。
酔ったまま、息子に会いに行ったが「父親」として認めてもらえなかった。
後半、シモの事件フラッシュバックは、「リーブスの自殺」で終わる。
それは、ハリウッドの黒幕を恐れたのではなく、自分からハリウッドの「成功」に別れを告げるための回答だった。
だから、ラスト、家の前に車を停め、子供に手を振る優しいシモの表情に、希望の光を感じた。
全てを犠牲にする「成功」のための、リーブスとシモ、二人の葛藤は、同じだったと思う。シモは、リーブスの「死」を探るうちに、自分にとって本当に大切なことが何かを知ることができた。
この映画のテーマは、金と欲にまみれた「ハリウッド」を舞台にした、親と子の愛情、家族再生(回帰)がテーマであると感じました。
投稿日
2008/03/01
レビュアー
kazupon※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
子供の頃、「名犬ラッシー」と並んで、子供達の超お気に入りのテレビドラマだった「スーパーマン」
そのスーパーマンと変身前のクラーク・ケントを演じた俳優、ジョージ・リーブス。
私は、彼が自殺していた事も、その死に不審な点があることも、全く知らなかった。
物語は、ジョージ・リーブスが大手映画会社の重役夫人に取り入って、スターの座にのし上がろうと、彼女に近づく場面から始まる。
ウルトラマンや仮面ライダーが、子供達の前でショーをやるように、スーパーマンも公開でパフォーマンスをしていた様子が、よく分かる。
汽車よりも速く、弾もはじき返す鋼鉄の胸。
高いビルもひとっ飛びのスーパーマンは、子供達のヒーローであり、憧れの存在だった。
しかし、ジョージ・リーブスは、子供達のヒーローに飽き足らず、銀幕の世界でのスターを夢見るが、なかなか仕事やいい役に恵まれない。
そんな中で、彼は頭を撃ち抜いて自殺してしまう。
だが、その死について不審な点や謎もあり、リーブスの母に雇われた探偵・ルイス・シモが、死の真相に迫ろうと調査を開始するのだった。
このシモは、世間に名を上げようという野心もあるようで、マスコミを利用しつつ、ロス市警が再度、この事件を取り上げるように働きかける。
ハリウッドの業界の裏の部分や、人間模様、映像の世界で生きる者たちの虚構と現実のギャップ、駆け引きなど、色々な要素を絡ませながら、サスペンスタッチでストーリーは進んでいく。
シモの推理がいくつか出てくるが、その中に真相はあったのか?
どれもこれも真実のようでいて、断定するには心許無い状況だった。
結局は、業界の大物によって真実は闇から闇に葬られてしまうのだが、その点において、不完全燃焼というか欲求不満が残る。
作品中でシモの息子が、憧れのヒーローの死に落胆し失望するのだが、昔、同じ思いでスーパーマンを見ていた私には、彼の気持ちがよく分かるのだった。
ヒーローは死なない。死んではいけないのだ。
白黒のテレビドラマ。
オープニングのお決まりのナレーション。
あ、あれは何だ!?
鳥だ!
飛行機だ!
いや、スーパーマンだ!!
彼の非業の最期を知った上で見ても、相変わらずスーパーマンは無敵のヒーローとして映るだろうか?
ちょっと、確かめてみたい気持ち。
投稿日
2008/02/27
レビュアー
花ちゃん※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
見掛けもよく女に持てるかけだしの俳優がハリウッドでの成功を掴もうとしている。制作会社の重役の妻と不倫関係を持ち、テレビの子供向けヒーロー、スーパーマンの役をもらい大ブレイクして人気を得るのだが、マントにパンツ、チャチなセットでの低予算ヒーローは彼にとっては屈辱でしかなかった。
そして起ったスーパーマンの謎の死。自殺とされたが、落ちぶれた探偵シモが捜査を始める。そんな彼にも野望があった。マスコミを利用し一躍脚光を浴び事件を掘り返すのだが彼も脅し、襲撃にあう。
探偵事務所や警察とハリウッドの癒着を臭わせながら未解決事件の捜査と言うミステリー仕立てでストーリーは進む。
当時のハリウッド事情も良くわかる。
大手製作会社が俳優の育成から私生活の管理にまで一括して強い影響力を持ち、そのトップ組織は裏筋の犯罪も犯したりすることもあり、絶対的な権力を持つ。TVの業界は家庭への浸透力などで徐々に力づいてくる過程だが俳優もまだまだ格下に扱われていた。
探偵は俳優の死後からの活動で2人に接点はないが、お互いの私生活は時間軸を行き来しながらオーバーラップしていく。何とか野望を果たそうと悲壮な男2人の人生が物悲しく行き来するのが見所。華やかな舞台の裏にある暗い闇も対比的に描かれているのだが、シモの人生も幼少の頃からハリウッドの裏に関わっていたりするところも囚われた感じがして良い。
実際の未解決事件を元にしてあるがミステリー色のある人間ドラマと見たい。そこをもっと掘り下げて欲しかったです。
とても残念なのはスーパーマン俳優ジョージ・リーブスが活き活きと登場する高級クラブのシーンから自殺までの時間経過がわかりにくいところです。俳優が白髪交じりになり愛人も容顔が衰える。実際には十年以上の年月が流れていると推測されるがその間の苦悩が空手の練習フィルムで賄われている。彼の喪失感がもっと感じられたらすっきりした仕上がりになりはしないだろうか。時間の流れ、重みが空気として伝わってきにくいのがすごく惜しい。
そうです。これは 「2人の男の夢と挫折・喪失と諦めの物語です。」と断定したいのに仕切れない物足りなさを遺すのがとても残念な作品でした。
投稿日
2010/08/19
レビュアー
忙中有閑※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
4年前、2006年の作品だそうですが、大好きなダイアン・レインと現役男優の中ではかなり好感度高いベン・アフレック、エイドリアン・ブロディの共演なのに完全に見逃していたんです。何でだろ?まぁ、レビューの数も多く無いから当時もそれほど話題にならなかったんでしょうね。確かに地味な作品です。でも私は大満足でした。
やはり映画は俳優が良くないとダメ(私には)だとつくづく思いますねぇ。特に女優。ダイアン・レインは1965年生まれですからこの映画撮った頃は41か42ですが、「運命の女」(2002)の頃からどんどんキレイになってる。この映画ではベン・アフレック演ずるジョージ・リーヴス(初代スーパーマン役者)を若いツバメ(実年齢でもダイアンのほうが7歳年上)にするセレブな奥様を演ってますが、年寄りの夫でMGMの実力者マニクス(ボブ・ホスキンス、実年齢でダイアンより23歳年上)の寵愛を受けながらジョージにノメリ込んで、可愛さ丸出しにしたり嫉妬に狂って怒り爆発させたり、ほんと(ワタクシ的には)「堪らん!」ってくらい魅力的です。他にも「狂言回し」役の探偵ルイス・シモ(エイドリアン・ブロディ)の妻役モリー・パーカーも実は私、結構気に入ってますし、ルイスの愛人役の女優(名前分からないんです。カロリン・ダヴァーナスっていうんだと思うんですが)もなかなかイイです。
あ、映画の話も少し(笑)。所謂「実話モノ」で、子供向け人気TV番組「スーパーマン」でスターにのし上がったけれど、本人は映画での成功を夢見ていて挫折感から逃れられなかったジョージの突然の死(1959年の出来事で私は朧気ながら覚えています)に纏わる謎を探偵ルイスが解明していく、というハードボイルド・サスペンス仕立てになってます。最近「実話モノ」に失望させられっ放し(「チェンジリング」「ジュリー&ジュリア」「しあわせの隠れ場所」)だったんですが、これは格段に良かった。何と言ってもルイスという「架空の(だと思いますが)」語り手の目を通して事件を追いながら、ルイス自身のドラマ(フィクション)と重ね合わせるという、作品的には立派な「フィクション」として作られているから、「実在の」登場人物たちも実に生き生きと描かれているんですね、まるで「ドラマ」のように。
ルイスの3通りの「推理」(ジョージの婚約者の嫉妬による殺人、MGMによる暗殺、そして絶望したジョージの自殺)が結論無しのまま提示されて終わるので「スッキリしない」との評もあるようですが、実は作者としてはこのオハナシ(フィクション)に明確な「結論」を出していると私には思えました。人間は誰しも自分だけの夢(幻想)にノメリ込んで生きる愚かな生き物で、その過程で関わりをもつ「他人」に幸せを与えたり不幸にしたりするけど、それもまた受け取る人間それぞれの「幻想」なのであって、「事実」など実は存在しないのだ、って。
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