恋とニュースのつくり方

なんてことのないドラマっていうか、コメディ。でも、面白かった。主人公の女の子がカワイイ。ま、アイドル映画に近いんだろうけど、でも、ハリソンやダイアンやゴールドブラムが出てるから画面はしまって見える。気分転換にいいかも。

　ひどく落ち込んでたので軽く楽しめるものをと、こちらをチョイス。へいへい、朝イチに観てちょっと元気もらえた感じです。

　レイチェル・マクアダムズがキュートですね。あっちではデキる女子ってもっと落ち着いてるんじゃね？って思うんだけど、この子がまぁバタバタバタバタ、緊張するとオーバーアクションで喋りまくって、なんか動きがヘンテコ。ああ、こういうキャラもアリなんだと思ったら嬉しくなった。自分も仕事の時テンパッてジタバタしちゃう方なんで（苦笑）。役作りなのか演出なのか、とにかく彼女の挙動がいちいち興味深かった。気になる男性の前なのにちょっと猫背でだらしなく椅子に腰かけて、膝頭くっつけてハの字座りしちゃうとことかね。リアルだなぁ。

　皆さん誉めてるハリソン・フォードに関しては、私はあれじゃアホ過ぎるよねと、ちと不満が残りました。「プラダを着た悪魔」（06）のメリル・ストリープとよく似て、我儘の言い方がおかしいのですわ。余りに大人げない。同じ脚本家らしいので、どうも脇キャラの描き方に難アリという気が。カリカチュアライズもいいけど馬鹿馬鹿し過ぎると物語の強度を崩しかねない。脚本がそんなだからかハリソン翁の演技もかなりテキトーな感じで、役と同様ギャラ欲しさに渋々出たのかなと勘ぐりたくなる。で、オハナシの方もプロット自体はフツーに面白いと思うけど、中身はけっこう危ういと思います。ヒロインは視聴率が低迷している朝の番組を任されたプロデューサーで、起死回生の改革に乗り出すんだけど、そのアイディアがいちいち「なんじゃそりゃ」なシロモノ。まぁ、コメディだからいいんですけど。

　ヒロインの恋人役にパトリック・ウィルソン。この間「ウォッチメン」（09）で、もっさい男だれこれーって思ったらこの人だったんでビックリした。「ハードキャンディ」（05）や「リトル・チルドレン」（06）でイケてる優男と認識していたハズなのに、いつの間にか筋肉で横幅が増大して別人になっていました。この作品ではまたスッキリした感じに戻っていたけど・・・。それとも着痩せするタイプか？で、これまた「プラダ・・・」に良く似て、どーでもいい添え物彼氏です。普通のラブコメだったら、仕事も恋もどっちも充実しまくりのバブリーな話にするだろうに、今の厳しい世相を映してか、薄給の崖っぷちで骨身を削って努力してかろうじて仕事で成功し、恋愛の方は忍耐強い恋人の温情に甘えてなんとか関係が持続するという世知辛さが、なんともリアルな世界観なのでした。

　脇役と言えばジェフ・ゴールドブラムもダイアン・キートンもキャラがおかしいよねぇ。え、誰もそう思わない？うーん、考えてみれば魅力的なのはレイチェル一人だけかも・・・。なのに後味爽やかで満足してしまった、なんとも不思議な作品でした。とりあえず女の子のサクセス・ストーリーは、サプリ効果テキメンってことですな。

評価７３点（１００点満点）
ＴＶ業界でがんばる女性ベッキーを軽いコメディータッチで描いた作品で、業界は違うが「ワーキングガール」を思い出してしまった。いきなりクビになり就職先を探すベッキー、そしてローカル局の朝番組のチーフ・プロデューサーに抜擢される。がんばるベッキー、伝説のキャスター、マイクのスカウトに成功、しかし視聴率は低迷しついには番組の打ち切りまで宣告さけてしまう。まさに人生はチャンスとピンチの繰り返し、仕事が上手く行かないと恋もうまくゆかないということかも知れないが、彼に抱かれている時も番組のことが頭から離れないようではちよっと行過ぎとイエローカードを出したくなってしまう。モチベーションの低いスタッフを鼓舞するにはやはり自分で率先して動かないと始まらない、そんなベッキーに拍手をしたくなっちゃう。本作はレイチェル・マクアダムス演じるがんばる女の子ベッキーの爽やかさとキャスター役で脇を固めるハリソン・フォード、ダイアン・キートンの掛け合いの面白さが印象的なのだがもう少し作品全体に深みがあれば更によしというところか。

『プラダを着た悪魔』でいう悪魔（メリル・ストリープ）をハリソン・フォードが務めたというわけですね。
やはりハリソンほどの俳優を持ってくると締まりますね。
重みや深みって、やっぱり俳優によって全然違ってくるもんだってことに感動しました。（そこ？）

全体的には惹かれるものはだいぶ少なかったんですけど、ハリソン・フォードがすごーーーく良かったから、最後はグッっときました。
『プラダを着た悪魔』は全体的にクオリティ高かったですよね。
こちらはハリソン・フォードが観れただけで、「いいもの観させてもらった。」って気持ちになりました。

さすが、ハリソン・フォード。

さすが、ハリソン・フォード。

さすが、ハリソン・フォード。

えーーーと、何かほんとに普通だったので、それしか出てこないかな。
期待して観ちゃうと楽しめないと思います。

海外ドラマっぽいノリで気負わず楽しめる女性向けコメディ。
ともすればアイドル映画のような出来すぎストーリーですが、全員そつない演技で質の良い感じに仕上がってます。
役者の演技力は重要だなあとおもいます。
恋愛も絡んできますが、そっちは出来すぎのお飾りエピソードで　仕事のほうがメイン。
朝の情報番組で奮闘する新人プロデューサーのお話で、年配キャスター二人（ハリソンフォード＆ダイアンキートン）との掛け合いがおかしい。
細かなしぐさなんかの役作りも上手い。
ダイアンキートンが口紅を直すときのぶっさいくで意地の悪そうなむかつくアヒル口が個人的に超ツボでした。
こういう顔して化粧直しするひといるいる！（笑）
あとハリソンフォードはやはり素晴らしくて、報道一筋の堅物アンカーの役がぴったりはまっていました。
「頑張るお父さん」のイメージが強かったのですが、こういう役も合うねえ。
ドタバタしすぎの見苦しいヒロインなので、うざくもあり、共感は出来ませんでしたが・・熱演でした。
役作りとはいえ、レイチェルマクアダムズがぼさぼさ頭とダサイ前髪でモテオーラゼロをかもし出してて意気込みは伝わってきました。
ラブコメなんだし、もすこしかわいいヘアメイク・衣装でも見てみたかった気がするけれど。