L.A.コンフィデンシャル / ラッセル・クロウ
L.A.コンフィデンシャル
/カーティス・ハンソン
平均評価点:
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全体の平均評価点: (5点満点)
(41)
解説・ストーリー
縄張り争いが激化する’50年代のロス。街のコーヒーショップで元刑事を含む6人の男女が惨殺される事件が発生した。殺された刑事の相棒だった バド(ラッセル・クロウ)が捜査を開始。殺された女と一緒にいたブロンド美人リン(キム・ベイシンガー)に接近する。彼女はスターに似た女を集めた高級娼婦組織の一員。同じ頃、その組織をベテラン刑事のジャック(ケビン・スペイシー)が追っていた。野心家の若手刑事エドも事件を追い、容疑者を射殺。事件は解決したかに見えたが……。 JAN:9999202798487
縄張り争いが激化する’50年代のロス。街のコーヒーショップで元刑事を含む6人の男女が惨殺される事件が発生した。殺された刑事の相棒だった バド(ラッセル・クロウ)が捜査を開始。殺された女と一緒にいたブロンド美人リン(キム・ベイシンガー)に接近する。彼女はスターに似た女を集めた高級娼婦組織の一員。同じ頃、その組織をベテラン刑事のジャック(ケビン・スペイシー)が追っていた。野心家の若手刑事エドも事件を追い、容疑者を射殺。事件は解決したかに見えたが……。 JAN:9999202798487
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「L.A.コンフィデンシャル」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
縄張り争いが激化する’50年代のロス。街のコーヒーショップで元刑事を含む6人の男女が惨殺される事件が発生した。殺された刑事の相棒だった バド(ラッセル・クロウ)が捜査を開始。殺された女と一緒にいたブロンド美人リン(キム・ベイシンガー)に接近する。彼女はスターに似た女を集めた高級娼婦組織の一員。同じ頃、その組織をベテラン刑事のジャック(ケビン・スペイシー)が追っていた。野心家の若手刑事エドも事件を追い、容疑者を射殺。事件は解決したかに見えたが……。 JAN:9999202798487
「L.A.コンフィデンシャル」 の作品情報
「L.A.コンフィデンシャル」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
L.A.コンフィデンシャルの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
138分 |
日本語・英語・日本語吹替え用字幕 |
1:DTS/5.1chサラウンド/英語 2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語 3:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語 4:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/サウンドトラック |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
TBDR1152 |
2010年11月26日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
49枚
|
1人
|
1人
|
1:DTS/5.1chサラウンド/英語
2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語
3:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
4:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/サウンドトラック
L.A.コンフィデンシャルの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
138分 |
日本語・英語・日本語吹替え用字幕 |
1:DTS/5.1chサラウンド/英語 2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語 3:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語 4:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/サウンドトラック |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
TBDR1152 |
2010年11月26日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
49枚
|
1人
|
1人
|
1:DTS/5.1chサラウンド/英語
2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語
3:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
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ユーザーレビュー:41件
その正義は違う色をしていたのかい
レトロな雰囲気。
ヴィンテージの香り。
50年代の空気感を再現した(50年代の空気なんてわからないけど)物語。
ゴージャスで虚栄に満ちている天使の街で起こった犯罪を三人の刑事が捜査する。
賢くてしたたかな刑事ジャックにケビン・スペイシー。
正義感に熱く、不正を受け付けないが、出世欲もハンパねぇエドにガイ・ピアース。
捜査に暴力は辞さない、女性を傷つける輩は容赦しないバドにラッセル・クロウ。
それぞれの正義。
正義のようなもの。
欲望。
追い詰める悪はひとつ。
正義の数は人の数だけある。
寸分の隙もないような極上の物語は、最初から最後まで興味を失わせず、あっという間に140分間を駆け抜ける。
面白い映画は、やはり時間を感じさせない。
正義は貫かれたのか?
その問いかけを残し、この見事な物語は幕を閉じる。
世界はそういうもの。
この流れを断ち。
新たなる流れを作るのは、並大抵のことではない。
それまでそこにあった正義。
新しくその場所に腰をおろした正義。
その色は、前にその場所に腰をおろしていた正義と違っていたのだろうか・・・
警察も企業のようなもの。
イメージが大切だ。
そして、権力ある分だけ厄介だ。
何度観ても面白い。
そして観るたびに感じることが違う。
ずっと付き合っていけるような映画です。
現にボクは一回目より二回目。
二回目より三回目と、面白さが増しています。
まるで名勝負と言われる試合を見せられたような気持ち。
序盤から中盤はじっくりと魅せる。
大技に頼らない。
大技は最後まで取っておく。
ドンパチは最後まで取っておく。
起承転結がちゃんと紡がれたプロレス名勝負のような趣。
娼婦役のキム・ベイシンガー。
この映画にピッタリ。
ゴージャスでエレガント。
そんな彼女の美貌と雰囲気は、まさにこの映画にこそ似合う。
完璧な配役ですね。
あまりラッセル・クロウは好きじゃないんだけど。
この映画のラッセルはとってもグレートだ。
役柄がもうイイネ。
このバドの設定が、かな〜り活きてくる後半のシーンには切なさを感じずにはいられない。
その時、バドは・・・
憎き父親と一瞬でも重なり合ってしまったバドの心中は、察するに余りある。
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
脚本、音楽、配役、演技、全部カンペキ!
投稿日:2010/12/06
レビュアー:天才芸人
やー、ついにレンタル開始ですか。
それだけで泣いちゃいそうなぐらい、嬉しいですね。(泣き過ぎ)
個人的には歴代上位何本かに入る名作なので、なんで今までレンタルがなかったのか、
もっと言えばなんでしばらく廃盤だったのか、非常に解せなかったのですが、
やっといろんな人に観てもらえるようになるんですね。
僕なんて記念DVD買った後にブルーレイが出て、なくなくそっちも買っちゃいましたからね。
余計な情報ですね。ハイ。
前フリが長くなりました。
大まかに言えば、一つの殺人事件を発端に、その他の事件が登場人物と共に収束していく話ですが、
その芯となる事件の構造がしっかりしつつ、さらにクセのある魅力的な登場人物が深みを与えつつ、
刑事の出世やら恋愛模様やら友情やらが絡み合う話をわかりやすく展開していきます。
これだけ深みのある、味わい深い物語でありながら、
理解しやすい内容にまとまっている映画はなかなか無いと思いますね。
複雑怪奇で「なんかすごそう」と思わせたり、登場人物が大量に出てきて話を膨らませたり、
という方法を取らずに、人物を絞って、これだけ魅力的な話を作り上げるのはスゴイの一言。
そういった物語の見せ方のうまさに加えて、やっぱりこの映画の一番の良さは、
クセのある刑事3人のキャラクターと配役でしょう。
暴力的だけど女性に優しい刑事をラッセル・クロウが、
出世欲に溢れるイヤな同僚刑事をガイ・ピアースが、
逮捕劇をスクープさせて裏金を稼ぐ狡猾な刑事をケヴィン・スペイシーが、
それぞれ演じているんですが、これがもう本当に「それっぽい」。
特にラッセル・クロウとガイ・ピアースはこの作品が出世作と言われていますが、
それもうなずける本物っぷりがとにかく素晴らしい。
でも僕が当時、一番好きだったのはケヴィン・スペイシー扮するジャック。
実はこの映画で初めて彼を観たんですが、
この人のこの映画での「能ある鷹は爪を隠す」感がたまらなくて、
一発でファンになっちゃいましたね。
他の二人と比べても、一人だけ大人な感じがするし、ものすごくスマート。
途中で刑事魂に火を付けられるシーンがあるんですが、そこでの決意の表情も素晴らしい。
本当に、あちこちで表情の演技がすごいんですよね〜。
事件が進むにつれて、それぞれの成長や、関係性の変化が見えるのがまたイイ。
ところどころで「男の友情」を感じる場面があって、
そこがまた「いいなぁ〜」と思わせるんですよね。
特に好きなシーンは、エドが本物の女優さんを偽物と勘違いして、
その後に車内でエドとジャックが笑いあうシーン。
尋問中に「本物だよ」ってニコニコ観てるケヴィンの表情も素晴らしくて。
書こうと思えばいくらでも書けるぐらい、良いシーンがたくさんあります。
極め付きは音楽。
1950年代のロサンゼルスが舞台のためか、
どことなくノスタルジックな雰囲気のある音楽がまた素晴らしいのです。
たまたまテレビを付けた時にやってた、テレ朝の「交渉人」で
この映画の音楽を丸パクリしてるのには度肝を抜かれましたが、
逆に言えばそういう場面で気付かされたぐらい、非常に印象深い映画音楽なんですよねー。
特にエンディングでのメインテーマの流し方は鳥肌モノ。
最初から最後まで、本当に隙のない名サスペンス映画だと思います。
…長過ぎますね。
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
白衣の娼婦
砂漠の上に築かれた人口都市に不毛の匂いは消えない。LAコンフィデンシャルは命題に添い、娼婦であると同時に天使であり警察(正義)であると同時に罪であるという真理の追究にこそ奥深い所があって原作者ジェイムズ・エルロイに言わせれば「権力が腐敗するのではなく腐敗それ自体が権力」。
感情で動くバド(ラッセル・クロウ)、野心で動くエド(ガイ・ピアース)、現実主義で乱世を狡猾に泳ぐジャック(ケヴィン・スペイシー)だが、それらは表層に過ぎず3人の刑事の拭いきれない過去の化身との葛藤が明らかになるにつれ誰を主軸に置き換え観ても面白く、名作・傑作の定義の一つが何度の観賞にも堪えうるものとするなら、本作はやはり観る度に新たに楽しめるものであった。
明確なストーリーの語り口あって138分ノンストップで引き込まれるという具合。また、今回久しぶりに観て誇張された映画的ラストシーンに惚れ惚れした次第。キム・ベイシンガーはヴェロニカ・レイク似の娼婦リン役で俳優陣の中では唯一アカデミー(助演女優)賞を獲得した訳だけど演技というよりもそれは夢の工場のプロダクトとして余りにも象徴的存在だったからではないかとさえ思ってしまった。彼女だけが自然だったのだ。
本作はアカデミー賞9部門にノミネートされるも主要な賞は「タイタニック」に譲った格好。けれど、監督カーティス・ハンソンのもとにビリー・ワイルダーから直々に電話が入る。「面白かった」と。その一言はオスカーに優るとも劣らない栄誉ではなかったかと思う。
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
わが幻想の都市【29】ロサンゼルス
この都市を舞台にした映画は多いですが、やっぱり、これです。
「L.A.コンフィデンシャル」(1997、米国、カラー、138分)。そうか……もう20年も経つのですね。
米国には、三つの心臓があります。東海岸のニューヨークは、経済活動の中心地。そこから近いワシントンDCは、政治の中心地。
西海岸のロサンゼルスは、娯楽産業の中心地、映画の都・ハリウッドがあります。
ハリウッドは、戦前から巨大な映画システムを維持してきましたが、営利追求を、とことんまで突き詰めた結果、
今、岐路に来ているのでしょう。映画など見ない世代が登場してきている。映画が娯楽である時代は、終わっているのです。
「バットマン」「スーパーマン」「キングコング」などに見られる、セルフ・リメイクの堕落。「またかい」という鮮度低下。
世界中の映画を漁り、リメイクするが、2000年以降、ほぼ失敗に終わっているような気がする。
ニューヨークで映画を作る知識人の系統がある。
ジョン・カサヴェテス、ウディ・アレン、ロバート・レッドフォード。儲からないが、着実に確かな映画を作ってきている。
ハリウッドの最後の星は、クリント・イーストウッドです。彼は驚くほど視野が広く、元気ですが、高齢ですので、そのあとの米国映画の行き先が心配です。
映画というものを、本質的に分かっている人がいなくなるのではないか?
さて、話が消極的かつ大風呂敷になってしまっています。
20年前の「L.A.コンフィデンシャル」には、ハリウッド映画の底力、残光を感じます。
映画というものの本質は、なんだろうか。それは今、置いておきます。
いい映画の生まれる条件とは?
【1】いい脚本
原作があってもなくても、映画のツボを掴んだ脚本が書かれれば、それだけで、映画が3分の2、成功しているのではないか。
いい脚本で失敗するのは、映画の編集段階で、重要な部分をカットしてしまうことだけしかない。
「コンフィデンシャル」は、「機密」ですが、肝心の機密は最後にしか分からないにしても、あとは、オープンです。
ゴシップ誌の記者:シド(ダニー・デビート)を最初の語り部にし、人物関係を短時間に整理して伝える手際がいい。
スター刑事:ジャック(ケヴィン・スぺイシー)と、正義漢:バド(ラッセル・クロウ)、出世主義者:エド(ガイ・ピアース)の
三人の描き分けが単純・明解。
【2】いい役者
上記の四人のほか、三人の上司の警部ダドリー(ジェームズ・クロムウェル)は、最後まで重要だ。
女優そっくりに整形させる娼婦館の主:ピアーズ(デヴィッド・ストラザーン)、
地方検事(ロン・リフキン)、市警察本部長(ジョン・マホーン)。事件の発端となる死体の悪徳警官:ステンズランド(グレアム・ベッケル)。
輝けるリン(キム・ベイシンガー)。 バドとリンの関係が、この映画の軸になっている。
【3】いい演出
脚本、役者が揃えば、監督は、邪魔をしなければいい。
カーティス・ハンソン(1945〜2016)は、「ゆりかごを揺らす手」(1992)、「激流」 (1994年)、と当作(1997)の時代が、絶頂。
残るのは、当作だけかもしれない。
群像劇をいかに上手に作るか。【1】〜【3】の条件に加えて、何か「不穏な活気」というものが必要だ。
それを演出しているのは、音楽(ジェリー・ゴールドスミス)、撮影(ダンテ・スピノッティ)。
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
ラッセル・クロウとガイ・ピアース
日本にも警察小説は数多くある。
警察組織を描いた映画で最も成功した映画が、本作だと思う。
1950年代のロスアンジェルス。裏社会をギャングのミッキー・コーエン
一味が仕切っている。
LA市警の警察官、バド(ラッセル・クロウ)
エド(ガイ・ピアース) ダドリー(ケヴィン・スペイシー)
1つの通報により起こる警察官とギャングの銃撃戦。
そしてレイプ被害者を捕まえて、荒っぽい違法捜査。
誤認逮捕から始まって、売春組織(秘密クラブ)そして、
LA警察組織内部のギャングとの癒着・・・という、パンドラの箱を
開けてしまう一大事件に発展してゆく。
登場人物だけでも主要20人は有にいる。
キャラクター描写がうまく1人1人のキャラクターが魅力的。
花を添える伝説の娼婦リー(キム・ベイシンガー)
ラストの銃撃戦は凄いです。武闘派のバドは当然ながら、事務系頭脳派のエドまで、
とんでもない行動をします。
エドの命を助けて重傷を負ったバドが手に入れたのは、1人の女性。
バドもエドもカッコよ過ぎです。
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
その正義は違う色をしていたのかい
投稿日
2011/03/21
レビュアー
ビンス
レトロな雰囲気。
ヴィンテージの香り。
50年代の空気感を再現した(50年代の空気なんてわからないけど)物語。
ゴージャスで虚栄に満ちている天使の街で起こった犯罪を三人の刑事が捜査する。
賢くてしたたかな刑事ジャックにケビン・スペイシー。
正義感に熱く、不正を受け付けないが、出世欲もハンパねぇエドにガイ・ピアース。
捜査に暴力は辞さない、女性を傷つける輩は容赦しないバドにラッセル・クロウ。
それぞれの正義。
正義のようなもの。
欲望。
追い詰める悪はひとつ。
正義の数は人の数だけある。
寸分の隙もないような極上の物語は、最初から最後まで興味を失わせず、あっという間に140分間を駆け抜ける。
面白い映画は、やはり時間を感じさせない。
正義は貫かれたのか?
その問いかけを残し、この見事な物語は幕を閉じる。
世界はそういうもの。
この流れを断ち。
新たなる流れを作るのは、並大抵のことではない。
それまでそこにあった正義。
新しくその場所に腰をおろした正義。
その色は、前にその場所に腰をおろしていた正義と違っていたのだろうか・・・
警察も企業のようなもの。
イメージが大切だ。
そして、権力ある分だけ厄介だ。
何度観ても面白い。
そして観るたびに感じることが違う。
ずっと付き合っていけるような映画です。
現にボクは一回目より二回目。
二回目より三回目と、面白さが増しています。
まるで名勝負と言われる試合を見せられたような気持ち。
序盤から中盤はじっくりと魅せる。
大技に頼らない。
大技は最後まで取っておく。
ドンパチは最後まで取っておく。
起承転結がちゃんと紡がれたプロレス名勝負のような趣。
娼婦役のキム・ベイシンガー。
この映画にピッタリ。
ゴージャスでエレガント。
そんな彼女の美貌と雰囲気は、まさにこの映画にこそ似合う。
完璧な配役ですね。
あまりラッセル・クロウは好きじゃないんだけど。
この映画のラッセルはとってもグレートだ。
役柄がもうイイネ。
このバドの設定が、かな〜り活きてくる後半のシーンには切なさを感じずにはいられない。
その時、バドは・・・
憎き父親と一瞬でも重なり合ってしまったバドの心中は、察するに余りある。
脚本、音楽、配役、演技、全部カンペキ!
投稿日
2010/12/06
レビュアー
天才芸人
やー、ついにレンタル開始ですか。
それだけで泣いちゃいそうなぐらい、嬉しいですね。(泣き過ぎ)
個人的には歴代上位何本かに入る名作なので、なんで今までレンタルがなかったのか、
もっと言えばなんでしばらく廃盤だったのか、非常に解せなかったのですが、
やっといろんな人に観てもらえるようになるんですね。
僕なんて記念DVD買った後にブルーレイが出て、なくなくそっちも買っちゃいましたからね。
余計な情報ですね。ハイ。
前フリが長くなりました。
大まかに言えば、一つの殺人事件を発端に、その他の事件が登場人物と共に収束していく話ですが、
その芯となる事件の構造がしっかりしつつ、さらにクセのある魅力的な登場人物が深みを与えつつ、
刑事の出世やら恋愛模様やら友情やらが絡み合う話をわかりやすく展開していきます。
これだけ深みのある、味わい深い物語でありながら、
理解しやすい内容にまとまっている映画はなかなか無いと思いますね。
複雑怪奇で「なんかすごそう」と思わせたり、登場人物が大量に出てきて話を膨らませたり、
という方法を取らずに、人物を絞って、これだけ魅力的な話を作り上げるのはスゴイの一言。
そういった物語の見せ方のうまさに加えて、やっぱりこの映画の一番の良さは、
クセのある刑事3人のキャラクターと配役でしょう。
暴力的だけど女性に優しい刑事をラッセル・クロウが、
出世欲に溢れるイヤな同僚刑事をガイ・ピアースが、
逮捕劇をスクープさせて裏金を稼ぐ狡猾な刑事をケヴィン・スペイシーが、
それぞれ演じているんですが、これがもう本当に「それっぽい」。
特にラッセル・クロウとガイ・ピアースはこの作品が出世作と言われていますが、
それもうなずける本物っぷりがとにかく素晴らしい。
でも僕が当時、一番好きだったのはケヴィン・スペイシー扮するジャック。
実はこの映画で初めて彼を観たんですが、
この人のこの映画での「能ある鷹は爪を隠す」感がたまらなくて、
一発でファンになっちゃいましたね。
他の二人と比べても、一人だけ大人な感じがするし、ものすごくスマート。
途中で刑事魂に火を付けられるシーンがあるんですが、そこでの決意の表情も素晴らしい。
本当に、あちこちで表情の演技がすごいんですよね〜。
事件が進むにつれて、それぞれの成長や、関係性の変化が見えるのがまたイイ。
ところどころで「男の友情」を感じる場面があって、
そこがまた「いいなぁ〜」と思わせるんですよね。
特に好きなシーンは、エドが本物の女優さんを偽物と勘違いして、
その後に車内でエドとジャックが笑いあうシーン。
尋問中に「本物だよ」ってニコニコ観てるケヴィンの表情も素晴らしくて。
書こうと思えばいくらでも書けるぐらい、良いシーンがたくさんあります。
極め付きは音楽。
1950年代のロサンゼルスが舞台のためか、
どことなくノスタルジックな雰囲気のある音楽がまた素晴らしいのです。
たまたまテレビを付けた時にやってた、テレ朝の「交渉人」で
この映画の音楽を丸パクリしてるのには度肝を抜かれましたが、
逆に言えばそういう場面で気付かされたぐらい、非常に印象深い映画音楽なんですよねー。
特にエンディングでのメインテーマの流し方は鳥肌モノ。
最初から最後まで、本当に隙のない名サスペンス映画だと思います。
…長過ぎますね。
白衣の娼婦
投稿日
2010/11/28
レビュアー
コリンスキー
砂漠の上に築かれた人口都市に不毛の匂いは消えない。LAコンフィデンシャルは命題に添い、娼婦であると同時に天使であり警察(正義)であると同時に罪であるという真理の追究にこそ奥深い所があって原作者ジェイムズ・エルロイに言わせれば「権力が腐敗するのではなく腐敗それ自体が権力」。
感情で動くバド(ラッセル・クロウ)、野心で動くエド(ガイ・ピアース)、現実主義で乱世を狡猾に泳ぐジャック(ケヴィン・スペイシー)だが、それらは表層に過ぎず3人の刑事の拭いきれない過去の化身との葛藤が明らかになるにつれ誰を主軸に置き換え観ても面白く、名作・傑作の定義の一つが何度の観賞にも堪えうるものとするなら、本作はやはり観る度に新たに楽しめるものであった。
明確なストーリーの語り口あって138分ノンストップで引き込まれるという具合。また、今回久しぶりに観て誇張された映画的ラストシーンに惚れ惚れした次第。キム・ベイシンガーはヴェロニカ・レイク似の娼婦リン役で俳優陣の中では唯一アカデミー(助演女優)賞を獲得した訳だけど演技というよりもそれは夢の工場のプロダクトとして余りにも象徴的存在だったからではないかとさえ思ってしまった。彼女だけが自然だったのだ。
本作はアカデミー賞9部門にノミネートされるも主要な賞は「タイタニック」に譲った格好。けれど、監督カーティス・ハンソンのもとにビリー・ワイルダーから直々に電話が入る。「面白かった」と。その一言はオスカーに優るとも劣らない栄誉ではなかったかと思う。
わが幻想の都市【29】ロサンゼルス
投稿日
2017/04/22
レビュアー
ちゅく
この都市を舞台にした映画は多いですが、やっぱり、これです。
「L.A.コンフィデンシャル」(1997、米国、カラー、138分)。そうか……もう20年も経つのですね。
米国には、三つの心臓があります。東海岸のニューヨークは、経済活動の中心地。そこから近いワシントンDCは、政治の中心地。
西海岸のロサンゼルスは、娯楽産業の中心地、映画の都・ハリウッドがあります。
ハリウッドは、戦前から巨大な映画システムを維持してきましたが、営利追求を、とことんまで突き詰めた結果、
今、岐路に来ているのでしょう。映画など見ない世代が登場してきている。映画が娯楽である時代は、終わっているのです。
「バットマン」「スーパーマン」「キングコング」などに見られる、セルフ・リメイクの堕落。「またかい」という鮮度低下。
世界中の映画を漁り、リメイクするが、2000年以降、ほぼ失敗に終わっているような気がする。
ニューヨークで映画を作る知識人の系統がある。
ジョン・カサヴェテス、ウディ・アレン、ロバート・レッドフォード。儲からないが、着実に確かな映画を作ってきている。
ハリウッドの最後の星は、クリント・イーストウッドです。彼は驚くほど視野が広く、元気ですが、高齢ですので、そのあとの米国映画の行き先が心配です。
映画というものを、本質的に分かっている人がいなくなるのではないか?
さて、話が消極的かつ大風呂敷になってしまっています。
20年前の「L.A.コンフィデンシャル」には、ハリウッド映画の底力、残光を感じます。
映画というものの本質は、なんだろうか。それは今、置いておきます。
いい映画の生まれる条件とは?
【1】いい脚本
原作があってもなくても、映画のツボを掴んだ脚本が書かれれば、それだけで、映画が3分の2、成功しているのではないか。
いい脚本で失敗するのは、映画の編集段階で、重要な部分をカットしてしまうことだけしかない。
「コンフィデンシャル」は、「機密」ですが、肝心の機密は最後にしか分からないにしても、あとは、オープンです。
ゴシップ誌の記者:シド(ダニー・デビート)を最初の語り部にし、人物関係を短時間に整理して伝える手際がいい。
スター刑事:ジャック(ケヴィン・スぺイシー)と、正義漢:バド(ラッセル・クロウ)、出世主義者:エド(ガイ・ピアース)の
三人の描き分けが単純・明解。
【2】いい役者
上記の四人のほか、三人の上司の警部ダドリー(ジェームズ・クロムウェル)は、最後まで重要だ。
女優そっくりに整形させる娼婦館の主:ピアーズ(デヴィッド・ストラザーン)、
地方検事(ロン・リフキン)、市警察本部長(ジョン・マホーン)。事件の発端となる死体の悪徳警官:ステンズランド(グレアム・ベッケル)。
輝けるリン(キム・ベイシンガー)。 バドとリンの関係が、この映画の軸になっている。
【3】いい演出
脚本、役者が揃えば、監督は、邪魔をしなければいい。
カーティス・ハンソン(1945〜2016)は、「ゆりかごを揺らす手」(1992)、「激流」 (1994年)、と当作(1997)の時代が、絶頂。
残るのは、当作だけかもしれない。
群像劇をいかに上手に作るか。【1】〜【3】の条件に加えて、何か「不穏な活気」というものが必要だ。
それを演出しているのは、音楽(ジェリー・ゴールドスミス)、撮影(ダンテ・スピノッティ)。
ラッセル・クロウとガイ・ピアース
投稿日
2015/05/27
レビュアー
カマンベール
日本にも警察小説は数多くある。
警察組織を描いた映画で最も成功した映画が、本作だと思う。
1950年代のロスアンジェルス。裏社会をギャングのミッキー・コーエン
一味が仕切っている。
LA市警の警察官、バド(ラッセル・クロウ)
エド(ガイ・ピアース) ダドリー(ケヴィン・スペイシー)
1つの通報により起こる警察官とギャングの銃撃戦。
そしてレイプ被害者を捕まえて、荒っぽい違法捜査。
誤認逮捕から始まって、売春組織(秘密クラブ)そして、
LA警察組織内部のギャングとの癒着・・・という、パンドラの箱を
開けてしまう一大事件に発展してゆく。
登場人物だけでも主要20人は有にいる。
キャラクター描写がうまく1人1人のキャラクターが魅力的。
花を添える伝説の娼婦リー(キム・ベイシンガー)
ラストの銃撃戦は凄いです。武闘派のバドは当然ながら、事務系頭脳派のエドまで、
とんでもない行動をします。
エドの命を助けて重傷を負ったバドが手に入れたのは、1人の女性。
バドもエドもカッコよ過ぎです。
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