レイヤー・ケーキ

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００７のカジノロワイヤルも見ました。
主演は同じダニエルだけど、こちらは一転犯罪者で、しかも平和主義。血で血を洗うようなマフィアの抗争とは関わらないで、穏便におこぼれに預かろうというような、ちょっとへたれな主人公です。
でも、事なかれ主義を通そうとすると、どんな社会でも多少は人間関係がこじれたりして・・・ましてそれが裏社会ともなると、思いもよらない災難に巻き込まれてしまうって事で、主人公は頭脳だけでは乗り切れない難局に、次から、次へと巻き込まれます。出てくる名前が多いので、外国人の名前を覚えるのが苦手な私としては限界値。
え〜と、それはだれだっけ？？？
って、何度もなりましたな。
結末はこの手の映画ではありがちでしたが、なんだかアクションシーンのないダニエルも結構いいので、まぁまぁ面白かったです。

J.J.Connolly、今英国で大注目のハードボイルド作家！
絶賛を浴びたベストセラー小説「Layer Cake」の映画化作品です。

Daniel Craigがいいですね。　ヘタレ具合とクールなハードボイルドを兼ね備えている稀有な役者です。

派手なアクション演出を抑え　ひたすらセリフと表情で描くいかにも英国作風で　一見地味ではあるが　観ているうちにその心の動き　事実が明かされていく過程の驚き　闇社会の中で生きる厳しさがダイレクトに伝わるだけの力強さを持っていると思います。

登場人物各人がそれぞれの思惑から　幾層にも人間模様が重なり合い　題名の『レイヤーケーキ』を表現している見事なシナリオで構成されています。

英国流のセンスのよさを　劇中の台詞や楽曲に感じます。
劇中で流れる“DURAN DURAN”の「ORDINARY WORLD」サビの部分

But I won't cry for yesterday.
There's an ordinary world.
Somehow I have to find.
And as I try to make my way
to the ordinary world.
I will learn to survive.

意味としては

昨日のことは嘆かずに、断ち切ることも生きていくうえでは大切だなんとかして“ordinary world”すなわち「ありふれた日常生活」を生き抜いていかなければ

麻薬シンジケートの闇の世界を“ありふれた日常生活”というのはいかにも　英国風のブラックです。

ラストのＢＧＭ　
The Animalsの名曲「Don't Let Me Be Misunderstood（邦題：悲しき願い）」

も生きることの物悲しさ、虚しさと儚さを象徴していると思います。
（最近　なんだか英国映画に興味を覚える私です）

６代目ジェームズ・ボンドに抜擢されるまで、まったく知らなかったダニエル・クレイグ。
基本的に、マフィアとかギャングをベースにした作品は観ないのですが（悲惨な最後になる事が多いから）
本作『レイヤー・ケーキ』は結構楽しみにしていました。（多分
『００７』を勝手にイメージしてたからだと思うが）

まず、作品の感想から言いますと、かなり面白くない。
『００７カジノ・ロワイヤル』はまだ映画ＣＭでしか観ていない
のですが、この作品を先に観ると、ジェームス・ボンドまでイメージダウンしそうです。
とにかく主人公がドジでマヌケで腰抜けにみえる。麻薬ディーラーと言う設定だが、上から無理を言われ、困った姿がまるでどこかの悲惨なサラリーマンに見えました。
おまけに、色々なキャラクターが次々出てきて、その名前を覚えきれない内に話は進んで行く。この作品、盛り上がってきたと思うと転落する。を繰り返す内容で、
最後の最後にやっぱりこの主人公はドジでマヌケだったと思わせる作品でした。（苦笑）

期待してなかった分
すごくいい作品に感じました。
(「パイレーツ2」の後に観たからかも。。。)
ブリティッシュ、ロンドン、って感じの映画。
でも「楽しいロンドン」「愉快なロンドン」じゃなくて、
「マフィアのロンドン」「麻薬のロンドン」です。
ダニエル・クレイグがすごくいいです。
マフィアのボス役でマイケル・ガンボンが登場したときには、
「ボンド対ダンブルドア」だ、と足をバタバタさせて
喜んでしまいました。

クライムサスペンスというより、
ギャングの日常を描いているような印象。

なので、かっこいいばかりのギャング映画ではありません。

副業として麻薬売買をする主人公のビジネスマン。
好調なうちに足を洗おうと思っていたときに
仕事が舞い込む・・・。
それにまた足を突っ込んでしまい・・・・。

ミスもするし、殺人にビビってしまったりと、
クールなだけのギャングとは一味違いました。

ただ、登場人物がどんな人物なのかとか
あまり詳しく描かれていないのでちょっとややこしかったが、
どうも、「ギャングは素性をあまりあかさないだろう」
という監督があえてそうしたらしい。
（主人公の名前も無いのはそのためだそうだ）

ラストはちょっと油断していて驚いてしまった。

スリムなデニムを上手に履きこなしているダニエルもかっこよかったです。