プレデターズ

■この映画で一番最初に主演のエイドリアン・ブロディと絡むのがダニー・トレホ。この人のことはチョウ・ユンファのハリウッドデビュー作『リプレイスメント・キラー』でショボい殺し屋を演じていた時に初めて知ったんですが、どういうわけかすごく印象に残ってしまって、以来、いつの間にか、映画を観ていてたまに彼を見つけると妙に嬉しくなってしまうようになってしまいました。
　そういう意味では、香港のラム・シューと双璧。
　そんな彼が本作ではいきなり主役と絡み、しかも前に出る出る。おおっ、今回は準主役かぁ！と思わず喜んだ・・・のも束の間、その１０分か２０分後には“ご退場”。やっぱりそうなるんかいっ！！この時点でかなりテンションダウン。

　そもそも、プレデターが登場する映画は１作目から数えて本作で５作目。その間、やっていることといえば基本ほとんど変わっていない。本作においては、その舞台を開き直って、いや思い切って、どこか見知らぬ惑星と設定し、もし続編が作られることになった時に、舞台装置としては膨らませられるようにはなっていると思うのですが、いかんせん肝心要のプレデターについては、もうただただ値崩れするばかり。もしもこれが１作目『プレデター』のみで終わっていれば、それこそ映画史における伝説のキャラクターに成り得ていたかもしれないのに、ここまでくるとホンマ、安っぽ〜く見えてしまう（涙）
　もちろん、プレデターというのを本作で初めて観たという方もおられるわけだから、そういう方からするとまた違った感じ方があると思うのですが、少なくとも１作目を傑作だと思っているオレにとっては、プレデターの出がらしを観ているみたいで、全然面白くなかった。

　続編は・・・あったらですが・・・こんな調子じゃあんまり期待持てないなあ。いっそのこと、ちょうど知事を退任してフリーになっているあのお方をアブダクションして登場させてくれたら、“観よ！”ってなるのになあ。いちおうあの方の『プレデター』と同じ時間軸なわけだし。

　それより今はとりあえず、ダニー・トレホの『マチューテ』が早く観たいのでした。

■原題：Predators
■２０１０年■アメリカ■１０７分
■監督：ニムロッド・アーントル
■脚本：アレックス・・リトヴァク／マイケル・フィンチ
■出演：エイドリアン・ブロディ／ダニー・トレホ／ローレンス・フィッシュバーン／アリシー・ブラガ　他
　

映画館で見ました。
なんだか世間の評判はイマイチのようですね。
私は「プレデター」シリーズのファンではなく、プレデター自体に思い入れはないので
そこそこ楽しめました。
ただ、ロバート・ロドリゲスが監督って聞いてたのに、製作に回ったのはガッカリ。
彼が監督だったら、もっと面白かったかも…。

知らない地点にパラシュートで落下してきた人々。
とりあえず一緒になって危険から身を守り、そこから脱出しようとする…。

見知らぬ人たちの寄せ集め部隊なのが面白かったですね。
みんな自分の能力に自信を持っていて、自分だけは絶対助かりたいという思いがあるので、
協力的でもないし、人間関係がどうなっていくかわからない。

次々といろんなことがおこり、あきさせない展開で楽しめました。

キャスティングもよかったです。
ダニー・トレホは年取りましたね。
でも相変わらずワルそうで、存在感アリ！
ロバート・ロドリゲス作品には欠かせないですね。
「マチューテ」が楽しみです。

ローレンス・フィッシュバーン、太っちゃいましたね。
細長くとがったアゴが印象的だったのに、まあるくなっちゃって^^;
話題になってた日本人俳優。この人もよかったですね〜。
ちゃんと見せ場もあったし♪

ただ、主演のエイドリアン・ブロディは、ちょっと合わない感じがしましたね。
演技はうまいけどやっぱりやさしい顔してるし、
鍛えてはいたけど、私はあんまり強そうに見えなかったです。

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オリジナル公開からほぼ四半世紀、本作は『プレデター』シリーズで言えばパート３に当たります。『AVP』なる派生した作品やコミックもあり、「プレデター」のキャラクター人気を窺わされますね。

１作目はシュワちゃん主演で、舞台は南米の何処かのジャングル。要人救出に出動した米軍特殊部隊が、謎の生命体に遭遇し死闘を繰り広げます。監督はジョン・マクティアナン。軍人の人格描写が細かく、荒唐無稽な内容にリアルを付加しています。本作での武器や罠等の使われ方を、本作はかなり意識しているなと感じました。
２作目は舞台をロスに移し、プレデターと対決するのはLAPD。舞台をジャングルから市街地に移しドンパチを派手にするのはパート２にありがちな設定ですか。はっきり覚えてないのですが、ラストで宇宙船に乗り込んだ刑事が数体のプレデターに出会うシーンがあって、ここから異星人としてのプレデターの世界観が広がって行ったようです。

そしてパート３の本作ですが、原点回帰というか１作目を踏襲しつつも新しい形を模索しようとした印象を受けました。舞台はジャングルですが、プレデターが猟場として利用する異星。狩られる人間は軍人や傭兵に犯罪者等の戦闘能力が高い者で、狩る側のプレデターも複数。その他新しいクリーチャーや謎の人物も登場するなど盛り沢山の設定となっています。
しかし、この盛り沢山の設定が失敗だったのか、前半は登場人物や舞台の説明に費やされ、なおかつその説明も駆け足なので、人物に感情移入出来るほどの魅力を感じないのです。肝心のアクションも、今風のスピーディな展開で迫力はあるが浮足立った感は否めず、ショットガンも狙撃銃も同じようにバンバンぶっ放すだけという乱暴な使われ方なので、小物の設定も生かし切れていないと感じました。刺激的ではあるが、そればかりが単調に変化なく続くので眠気を催してしまうのでした。
元祖「プレデター」が面白かったのは、前半の要人救出の下りで各人の性格付けを使用する武器と共にはっきりさせ、プレデターとの遭遇から決戦まで決してブレることがなかったからでしょう。チェーンガンを使う者ナイフを使う者、それぞれの性格からくる理由が納得でき、彼らの戦いと死にざまに魅力を感じたからなのでしょう。

うとうととしながら観続けて、物語が俄然面白くなるのは終盤に入ってから。プレデター・キャンプでの出来事で、ようやく登場人物に生彩が加わります。人間もプレデターも“らしさ”が描写されます。
登場人物が減ってやっと面白くなるので、やはり欲張り過ぎの設定が悪い方に働いたのでしょう。大人数の人格を捌く手腕を全く感じられませんでした。
あと、エイドリアン・ブロディの垂れ目に傭兵の凄味を感じられずじまいだったのと、ローレンス・フィッシュバーンが凄く太っていて、ただでさえ大きい顔は『Dｒスランプ』のニコチャン大王みたいでビックリしました★３−

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森林浴がたっぷり味わえるようなジャングルに落下した主人公ロイス(エイドリアン・ブロディ)。その後、次々と落下して８人の見知らぬもの同士が揃った。なぜか皆、一口に言えば選ばれたプロの殺し屋である。とにかくジャングルの中に踏み込んで行くことに。途中でここは惑星であることを知る。トラップなどが張り巡らされ兵士の死体もあった。イノシシのようなプレデターがたくさん現れるが笛の音で退散。これは猟犬なのか、ここは猟場で狩の獲物にされているらしい。スケルトンがゴロゴロ犇めく岩穴があった。その後、口がトンボのような昆虫的プレデターが現れる。あっそうそう数年前の生存者が１人潜んでいました。しかし、１人また１人と仲間が殺されていく。ラストではロイスとプレデターの迫真の戦いが・・・。
プレデターが人間を狩るというのだが、殺してどうしようと言うのか真意がわからない。生身の人間が勝てる訳がない。この惑星にロイスたちを送り込んだ地球の人間は何を考えているのだろう。この戦いは無意味である。依って、本作はおもしろくない。結論、やっぱり「プレデターズ」はこの惑星を飛び出して戦う方が数倍おもしろいと思う。今回はキャストもイマイチでした。エイドリアンも「戦場のピアニスト」のイメージが未だに強く印象に残っているので、弱々しく迫力に欠ける。他の俳優さんも個性的で良いのですが、今作ではイマイチ活かされてないような気がしました。勿体無いです。プレデターのキャラクターも最強とかスーパーとか謳われてる割には、非常に高い身体能力や特殊な能力そして色々な武器が使われる戦闘のシーンが短かったような気がします。もう少し延長して欲しかったと思いました。この作品を初めて鑑賞した方はきっとB級ティストに感じるかもしれません。

　この映画を、関空発イスタンブール行きの、トルコ航空機の機内で観ました。片道１３時間弱のエコノミー席での、とにかく時間つぶしになればと思ったのですが、はっきり言って、全然面白くなかった。
　殺しのプロの傭兵役という設定のエイドリアンブロディは、まったくもってミスキャスト。あの垂れ目で重機関銃をぶっ放しても、説得力はありません。主役が違えば、もう少し観れたかもしれません。あとの出演者も、印象に残るような演技というか存在感があるような人は、残念ながらゼロ。
　プレデターの一作目は別格として、この映画よりも「プレデター２」のほうがまだまし、という程度の出来栄えです。終わり方も、「ええっ！こんな終わり方でいいの？」、と呆然とする？ほど。
　飛行機内でタダで観てガックリするぐらいだから、おカネ出して映画館に観に行った人は、さぞかし…　映画館のスクリーンに向かって、銃を乱射したことでしょう。