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グラン・ブルー / ロザンナ・アークェット

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「グラン・ブルー」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

88年の夏に公開されたインターナショナル英語版「グレート・ブルー」の50分近く長いフランス語完全オリジナル版。実在のダイバー、ジャック・マイヨールをモデルに、道具を使わずに潜水記録を競うフリー・ダイビングに命を懸ける二人の男の友情と、彼らの間で心揺れる女性との恋を描いたドラマ。「最後の戦い」「サブウェイ」のL・ヴェッソンが贈る青く美しい海への賛歌。2010年8月、「デジタル・レストア・バージョン」にてリバイバル上映。

「グラン・ブルー」 の作品情報

作品情報

製作年:

1988年

製作国:

フランス/イタリア

原題:

LE GRAND BLEU: VERSION LONGUE

「グラン・ブルー」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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ブロークン・ポイント

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ダ・ヴィンチ・コード エクステンデッド・エディション

ライアー

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11〜 15件 / 全77件

マフィアよ、パチーノ、コッポラよ

投稿日:2006/07/14 レビュアー:ぶわつ

 素潜り、いやフリーダイビングのどこが楽しいんやろ、なんでそこまで命懸けになれるんやろ・・・?
 正直、オレには到底理解の及ばない世界の話なのに、知らず引き込まれ、目が離せない。
 こんな生き方もあるんやなあと、しみじみ思ったりもする。

 この映画は、ジャン=マルク・バール、ジャン・レノ、ロザンナ・アークエットの3人につきます。
 特に、ジャン=マルク・バール。エンゾことジャン・レノも良かったし、「マフィアよ、パチーノ、コッポラよ」という迷セリフが忘れられないロザンナ・アークエットも素晴らしくチャーミング。けど、ジャン=マルク・バールの醸し出す空気には到底かなわない。彼の存在があったからこそ、本作は成立したと思えるほどです。

 どこまでも深く蒼い海に帰っていく・・・そんなラストシーンが心に残って離れない一作です。

 

 PS. フリーダイビング大会の登場する変な日本人たちのことは、見て見ぬふりをしましょうね。

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海から生まれ海に還る。

投稿日:2012/01/25 レビュアー:港のマリー

BSシネマで完全版を見ました。冒頭のモノクロの“じらし効果”は絶大です。
その後の色彩がいちだんと輝きを増し、成人したジャック(ジャン=マルク・バール)やエンゾ(ジャン・レノ)の存在がくっきりと印象付けられます。
イルカ顔のジョアンナ(ロザンナ・アークエット)は、二人の男、おもにジャックの引き立て役でしょうか。ヒロインではなく、語り手としての登場させているようです。保険会社での仕事ぶりなど、ユーモラスでどこか道化役を演じているようです。
愛も献身も決して報われない悲しい女道化師。
一見、環境ビデオ、ヒーリング映画のように見えて、すっと一本硬い冷たいものが芯にあるように感じられてならず、それはこのジョアンナの愛が報われないせいだろうと考えていたのですが、もっと本質的なものがあることに気付きました。
それは「死に魅せられた男」としてジャックを描いていることです。モノクロ場面での悲劇が、ずっとジャックを縛り続けるわけで、ある意味、怖い映画です。

フリーダイビングの競技で選手が握った、錘のような器具が母船から切り離され、一路海中へ沈んでいくシーンを見たとき、一瞬、“絞首刑”の執行のようなイメージがわき上がって、思わず目をつむったのでした。(西部劇の見過ぎか…)
映画のモデルになったジャック・マイヨールが、後年74歳になって自ら縊死したという事実を知ればなおさら、死の世界に降りていくように見えてしまいます。
しかしながら一方、この死の世界は、安らかでどこか懐かしくもあるわけですね。
「音も重力も悲劇もない」世界。
「海の底はおそろしい。」といいながら「上がってくる理由が見つからない。」と結ぶ。ジャン=マルク・バールの浮き世離れした表情で言われると、これ効きます。
考えてみれば、生命は海から誕生し、人間も胎児のうちは羊水に浮かぶ水生動物ですし、海の底深く生身のまま降りていくことは、生も死も未分化な、大いなる原初の世界に帰還することなのかもしれません。
逆にダイバーが、暗い海底から、明るい水面の一点に向かって浮かび上がってくるところは、出産、産道を通ってこの世に生まれてくるイメージですね。
この映画をきっかけにフリーダイビングを始めた若者が多かったそうですが、年寄りには「お迎え」の時は、こんな感じか、と思わせる映画でもありました。

と、妙なことを言いましたが、映像は美しいです。透明感があります。
とくに月夜の海の幻想的な美しさは圧巻。かわいいイルカも大活躍です。

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器違い ネタバレ

投稿日:2011/08/23 レビュアー:ビンス

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10年以上前に初鑑賞。
今回は二度目です。
こんなに長かったっけ・・・・・
これはこれでイイんですが、2時間バージョンも作ってくれるとより嬉しいですね。
蒼い海はただただ美しく。
シチリアに代表される島の景色も、ただただ美しく。
BGMも漂うようで、切なくて、ちゃんと「夏」を充満させながら発散してて美しい。
基本的にこの映画は美しい。
賛成、反対は置いといて美しい。
理解できても、できなくても美しい。
そこだけは変わらない。
好きなシーンはたくさんある。
だけど、好きな映画じゃない。
二度目の鑑賞でハッキリした。
やはり、受け入れられない思いがあるから。

イルカがとてもステキ。
うっとりするぐらい見惚れてしまう。
ジャン・レノが演じたエンゾ。
エンゾはとても魅力的だ。
この物語で一番好きなキャラクター。
ジャン・レノといえば、個人的には「レオン」だが。
エンゾはレオンに勝るとも劣らない。
それぐらい見事。
エンゾとジャックの友情は一言では言い表せない。
蒼い海が、光の加減でその色を様々な「青」に変えていくように。
エンゾは豪快で男気に溢れた「人間界でのベスト潜水士」。
彼は人間の頂点に君臨していたのだろう。
ジャックは違う。
彼は器違いなんだと思う。
人間という器に納まるべき魂を有してない」。
彼の魂はドルフィン。
悲しき運命を背負った男であり、魚なのだ。
皮肉にも二人の友情が。
ジャックの器違いの能力が。
エンゾを別世界へ旅立たせる。
呼吸を捧げて得られたもの。
エンゾの最期が「到達したものが見る世界」に彩られていたのが幸いだった。
ジョアンナ。
彼女が最も悲しい存在。
すごく冷めた目線で見たら、ジャックってかなりサイテーの男(笑)
ドイヒーなこと結構してる。
最後の最後まで・・・・それやらせる?ってことまでね・・・・
ジョアンナを演じたロザンナがキレイです。
若いですねぇ。

ラスト。
初鑑賞の時もしっくりこなかった。
美しいけど好きじゃない。
今回の鑑賞で思ったことは、さっきも書いたけど「器違いの男が海へ還る」ってこと。
ジャックに偏って考えれば、本当の場所へ戻るって選択。
無邪気さと切なさ、ジョアンナの気持ちを考えれば大量の悲しさを感じるこのシーン。
でも観終わってさらに思ったこと。
ジャックは到達してないのでは・・・・・
あれは「死」を表していたのではないか。
地上に戻る機械が「生」で、イルカが「死」。
行こか戻ろかしてたのは、生死をさまよっていたってことじゃないのか。
ジャックは潜る途中で力尽きたのでは・・・・・
な〜んて思ってしまいました。

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親愛なる青、深淵なるアオ,どちらも「母性」の内に在る^^ ネタバレ

投稿日:2010/10/13 レビュアー:アルディ

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…童話です。
突っ込みを入れたらキリがないのですが、そう捉えると物語の展開に多少の「無理」が有っても整合されて見えるのかも知れませんね。
公開当初は「酷評」だったと言う話は頷けます。
実在の人物が主人公なので「現実」がベースだと言う先入観を持って鑑賞すると肩透かしを喰らってしまいます。
本作のジャックマイヨールは実在の人物のエッセンスだけを掬いとって再構成されたファンタジーの世界の「イキモノ」なんですね。
それが理解出来ると俄然「絵空事」の面白さが増して来るのでしょう。
命が育まれた神聖且つ神秘なる場所…ある意味「神の領域」に踏み込もうとする男達の渇望と悲哀を「本人」が海の化身である「女」の目を通して鮮やかに描ききったエンターテイメント作品だと感じました。
主人公を演じるジャン=マルク・バールの人並み外れた身体能力は目を見張る物があり、スタントもなく人魚の化身であり家族の一人であるイルかと踊るシーンは圧巻です。
ですが役者としては御世辞にも上手いとは思えませんでした。
確かに時折見える子供の様に無邪気な笑顔には人の心を融解さえる波音の様な効果は有るかも知れません。
普段のシーンでは「人の男」としての存在感は希薄です。
もしかするとそれも「狙い」なのかも知れませんが…。
これは冒頭のギリシャの海に登場する子役にも言える事なのかも知れません。
粗野でリアルなのですが演技をしている様には見えません。
全員が素人なら「色調」も平均化するのでしょうがジャンレノやロザンナアークエットがキチンと演技をしようとする姿と比べると随分見劣りしてしまいます。
ベッソンの映画は直接的表現が多く。見易いと感じていましたが、本作には解釈しようによっては物語自体が反転出来るシーンを多用して男と女の絶対的な価値観の違い…種巻く大地を求め耕す者と、実る命を慈しみ伸ばす者の心情のすれ違いSF的とも言える美しくも掴み所のない望洋としたアオのイメージに乗せて心に流し込んでくれます。
ある意味、この時代にBDの圧倒的解像度で鑑賞出来た事が幸せに思える作品でした。
ラストで文明の象徴で有る「灯り」の燈る場所から深遠に沈む海本来の「明かり」に向かってジャックが泳ぎ出す姿を観ると自らの意思で不遇の最後を「選択」した実在のジャックマイヨールの姿を重ねずにはおられませんでした。
BDの高画質、高音質で観るべき作品の一本です。
劇場で楽しまれた方にも納得の「出来」だと思います。
「吹替」が多少気になりますが…^^。

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グレート・ブルーからグラン・ブルーへ ネタバレ

投稿日:2007/10/20 レビュアー:ひぐらし

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この映画を最初に劇場で見たのは、「グレート・ブルー」というタイトルの2時間ものでした。この作品は短いなりにもベッソン監督の主張や描きたいことがぎっしり詰まっていて、見応えのある作品に仕上がっていました。

それから数年後、今度は「グラン・ブルー」なるロングバージョンが公開されたのでいそいそと劇場へ。今度は話題性が公開前から沸騰していたので劇場は満員。
グランは、グレートよりもカットが増えていること以上に、人物の豊かな奥行きが表現されていて、何とも雄大な印象に包まれていることに驚き。グレートも見事でしたが、やはり海洋を舞台にした愛と友情のドラマ、という、典型的な娯楽映画のスタイルでした。
しかしグランは違う。まるでアートのようです。

そういえば全編がフランス語になっている。確かグレートは英語だった。グランはグレートでは割愛されていたシーンが増えましたが、これらが実に悠々とした演出。ハリウッド映画であるにもかかわらず、場面の作り、構成、カットなどはまるでヨーロッパ作品。それがフランス語に吹き替えられたのだから、もはやかなりフランス映画。初見の方なら本当にフランス映画と思うでしょうね。
いやいや、面白ければ何処の国だって構いません。

ちなみにご存じでしょうけれど、本作のオリジナル音源は英語で撮影されているんですよ。

その数年後、今度は海外のビデオソフトで、アメリカで初公開された時のグレートを見ることに。日本で公開されたグレートに準拠した編集で、英語音声なのですが、音楽が全く違う。エリック・セラの雄大でヒーラー感溢れる音楽ではない。
調べてみたらビル・コンティ!コンティが付けた本作の音楽は至って正攻法な、海洋ドラマにぴったりの曲。こちらはこちらの良さがあって納得。

しかしこのアメリカ版グレート最大の相違はラストでした。
グランのラストカット、ジャックは深海にイルカと消えていった後の展開が・・
なんとジャックはイルカと共に浮上してジョアンナの元へ帰ってくるのです!
男は冒険を終え、そして愛する女の元へ戻ってくる。高らかな音楽と共に、これからの二人の愛と信頼の未来が見えるようなクライマックス。
これが、当初のラスト。大団円なのです。
ところがこちらもなかなか美しい締めくくりで、ベッソン監督が後日カットしてしまったことに異議はありませんが、こちらはこちらでなかなかですよ!
DVDは出ていないようですし、ビデオカセット版も現在は入手が難しいのかな・・もう一度ハッピーエンド版グレートも見たいですな。

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11〜 15件 / 全77件

グラン・ブルー

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マフィアよ、パチーノ、コッポラよ

投稿日

2006/07/14

レビュアー

ぶわつ

 素潜り、いやフリーダイビングのどこが楽しいんやろ、なんでそこまで命懸けになれるんやろ・・・?
 正直、オレには到底理解の及ばない世界の話なのに、知らず引き込まれ、目が離せない。
 こんな生き方もあるんやなあと、しみじみ思ったりもする。

 この映画は、ジャン=マルク・バール、ジャン・レノ、ロザンナ・アークエットの3人につきます。
 特に、ジャン=マルク・バール。エンゾことジャン・レノも良かったし、「マフィアよ、パチーノ、コッポラよ」という迷セリフが忘れられないロザンナ・アークエットも素晴らしくチャーミング。けど、ジャン=マルク・バールの醸し出す空気には到底かなわない。彼の存在があったからこそ、本作は成立したと思えるほどです。

 どこまでも深く蒼い海に帰っていく・・・そんなラストシーンが心に残って離れない一作です。

 

 PS. フリーダイビング大会の登場する変な日本人たちのことは、見て見ぬふりをしましょうね。

海から生まれ海に還る。

投稿日

2012/01/25

レビュアー

港のマリー

BSシネマで完全版を見ました。冒頭のモノクロの“じらし効果”は絶大です。
その後の色彩がいちだんと輝きを増し、成人したジャック(ジャン=マルク・バール)やエンゾ(ジャン・レノ)の存在がくっきりと印象付けられます。
イルカ顔のジョアンナ(ロザンナ・アークエット)は、二人の男、おもにジャックの引き立て役でしょうか。ヒロインではなく、語り手としての登場させているようです。保険会社での仕事ぶりなど、ユーモラスでどこか道化役を演じているようです。
愛も献身も決して報われない悲しい女道化師。
一見、環境ビデオ、ヒーリング映画のように見えて、すっと一本硬い冷たいものが芯にあるように感じられてならず、それはこのジョアンナの愛が報われないせいだろうと考えていたのですが、もっと本質的なものがあることに気付きました。
それは「死に魅せられた男」としてジャックを描いていることです。モノクロ場面での悲劇が、ずっとジャックを縛り続けるわけで、ある意味、怖い映画です。

フリーダイビングの競技で選手が握った、錘のような器具が母船から切り離され、一路海中へ沈んでいくシーンを見たとき、一瞬、“絞首刑”の執行のようなイメージがわき上がって、思わず目をつむったのでした。(西部劇の見過ぎか…)
映画のモデルになったジャック・マイヨールが、後年74歳になって自ら縊死したという事実を知ればなおさら、死の世界に降りていくように見えてしまいます。
しかしながら一方、この死の世界は、安らかでどこか懐かしくもあるわけですね。
「音も重力も悲劇もない」世界。
「海の底はおそろしい。」といいながら「上がってくる理由が見つからない。」と結ぶ。ジャン=マルク・バールの浮き世離れした表情で言われると、これ効きます。
考えてみれば、生命は海から誕生し、人間も胎児のうちは羊水に浮かぶ水生動物ですし、海の底深く生身のまま降りていくことは、生も死も未分化な、大いなる原初の世界に帰還することなのかもしれません。
逆にダイバーが、暗い海底から、明るい水面の一点に向かって浮かび上がってくるところは、出産、産道を通ってこの世に生まれてくるイメージですね。
この映画をきっかけにフリーダイビングを始めた若者が多かったそうですが、年寄りには「お迎え」の時は、こんな感じか、と思わせる映画でもありました。

と、妙なことを言いましたが、映像は美しいです。透明感があります。
とくに月夜の海の幻想的な美しさは圧巻。かわいいイルカも大活躍です。

器違い

投稿日

2011/08/23

レビュアー

ビンス

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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10年以上前に初鑑賞。
今回は二度目です。
こんなに長かったっけ・・・・・
これはこれでイイんですが、2時間バージョンも作ってくれるとより嬉しいですね。
蒼い海はただただ美しく。
シチリアに代表される島の景色も、ただただ美しく。
BGMも漂うようで、切なくて、ちゃんと「夏」を充満させながら発散してて美しい。
基本的にこの映画は美しい。
賛成、反対は置いといて美しい。
理解できても、できなくても美しい。
そこだけは変わらない。
好きなシーンはたくさんある。
だけど、好きな映画じゃない。
二度目の鑑賞でハッキリした。
やはり、受け入れられない思いがあるから。

イルカがとてもステキ。
うっとりするぐらい見惚れてしまう。
ジャン・レノが演じたエンゾ。
エンゾはとても魅力的だ。
この物語で一番好きなキャラクター。
ジャン・レノといえば、個人的には「レオン」だが。
エンゾはレオンに勝るとも劣らない。
それぐらい見事。
エンゾとジャックの友情は一言では言い表せない。
蒼い海が、光の加減でその色を様々な「青」に変えていくように。
エンゾは豪快で男気に溢れた「人間界でのベスト潜水士」。
彼は人間の頂点に君臨していたのだろう。
ジャックは違う。
彼は器違いなんだと思う。
人間という器に納まるべき魂を有してない」。
彼の魂はドルフィン。
悲しき運命を背負った男であり、魚なのだ。
皮肉にも二人の友情が。
ジャックの器違いの能力が。
エンゾを別世界へ旅立たせる。
呼吸を捧げて得られたもの。
エンゾの最期が「到達したものが見る世界」に彩られていたのが幸いだった。
ジョアンナ。
彼女が最も悲しい存在。
すごく冷めた目線で見たら、ジャックってかなりサイテーの男(笑)
ドイヒーなこと結構してる。
最後の最後まで・・・・それやらせる?ってことまでね・・・・
ジョアンナを演じたロザンナがキレイです。
若いですねぇ。

ラスト。
初鑑賞の時もしっくりこなかった。
美しいけど好きじゃない。
今回の鑑賞で思ったことは、さっきも書いたけど「器違いの男が海へ還る」ってこと。
ジャックに偏って考えれば、本当の場所へ戻るって選択。
無邪気さと切なさ、ジョアンナの気持ちを考えれば大量の悲しさを感じるこのシーン。
でも観終わってさらに思ったこと。
ジャックは到達してないのでは・・・・・
あれは「死」を表していたのではないか。
地上に戻る機械が「生」で、イルカが「死」。
行こか戻ろかしてたのは、生死をさまよっていたってことじゃないのか。
ジャックは潜る途中で力尽きたのでは・・・・・
な〜んて思ってしまいました。

親愛なる青、深淵なるアオ,どちらも「母性」の内に在る^^

投稿日

2010/10/13

レビュアー

アルディ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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…童話です。
突っ込みを入れたらキリがないのですが、そう捉えると物語の展開に多少の「無理」が有っても整合されて見えるのかも知れませんね。
公開当初は「酷評」だったと言う話は頷けます。
実在の人物が主人公なので「現実」がベースだと言う先入観を持って鑑賞すると肩透かしを喰らってしまいます。
本作のジャックマイヨールは実在の人物のエッセンスだけを掬いとって再構成されたファンタジーの世界の「イキモノ」なんですね。
それが理解出来ると俄然「絵空事」の面白さが増して来るのでしょう。
命が育まれた神聖且つ神秘なる場所…ある意味「神の領域」に踏み込もうとする男達の渇望と悲哀を「本人」が海の化身である「女」の目を通して鮮やかに描ききったエンターテイメント作品だと感じました。
主人公を演じるジャン=マルク・バールの人並み外れた身体能力は目を見張る物があり、スタントもなく人魚の化身であり家族の一人であるイルかと踊るシーンは圧巻です。
ですが役者としては御世辞にも上手いとは思えませんでした。
確かに時折見える子供の様に無邪気な笑顔には人の心を融解さえる波音の様な効果は有るかも知れません。
普段のシーンでは「人の男」としての存在感は希薄です。
もしかするとそれも「狙い」なのかも知れませんが…。
これは冒頭のギリシャの海に登場する子役にも言える事なのかも知れません。
粗野でリアルなのですが演技をしている様には見えません。
全員が素人なら「色調」も平均化するのでしょうがジャンレノやロザンナアークエットがキチンと演技をしようとする姿と比べると随分見劣りしてしまいます。
ベッソンの映画は直接的表現が多く。見易いと感じていましたが、本作には解釈しようによっては物語自体が反転出来るシーンを多用して男と女の絶対的な価値観の違い…種巻く大地を求め耕す者と、実る命を慈しみ伸ばす者の心情のすれ違いSF的とも言える美しくも掴み所のない望洋としたアオのイメージに乗せて心に流し込んでくれます。
ある意味、この時代にBDの圧倒的解像度で鑑賞出来た事が幸せに思える作品でした。
ラストで文明の象徴で有る「灯り」の燈る場所から深遠に沈む海本来の「明かり」に向かってジャックが泳ぎ出す姿を観ると自らの意思で不遇の最後を「選択」した実在のジャックマイヨールの姿を重ねずにはおられませんでした。
BDの高画質、高音質で観るべき作品の一本です。
劇場で楽しまれた方にも納得の「出来」だと思います。
「吹替」が多少気になりますが…^^。

グレート・ブルーからグラン・ブルーへ

投稿日

2007/10/20

レビュアー

ひぐらし

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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この映画を最初に劇場で見たのは、「グレート・ブルー」というタイトルの2時間ものでした。この作品は短いなりにもベッソン監督の主張や描きたいことがぎっしり詰まっていて、見応えのある作品に仕上がっていました。

それから数年後、今度は「グラン・ブルー」なるロングバージョンが公開されたのでいそいそと劇場へ。今度は話題性が公開前から沸騰していたので劇場は満員。
グランは、グレートよりもカットが増えていること以上に、人物の豊かな奥行きが表現されていて、何とも雄大な印象に包まれていることに驚き。グレートも見事でしたが、やはり海洋を舞台にした愛と友情のドラマ、という、典型的な娯楽映画のスタイルでした。
しかしグランは違う。まるでアートのようです。

そういえば全編がフランス語になっている。確かグレートは英語だった。グランはグレートでは割愛されていたシーンが増えましたが、これらが実に悠々とした演出。ハリウッド映画であるにもかかわらず、場面の作り、構成、カットなどはまるでヨーロッパ作品。それがフランス語に吹き替えられたのだから、もはやかなりフランス映画。初見の方なら本当にフランス映画と思うでしょうね。
いやいや、面白ければ何処の国だって構いません。

ちなみにご存じでしょうけれど、本作のオリジナル音源は英語で撮影されているんですよ。

その数年後、今度は海外のビデオソフトで、アメリカで初公開された時のグレートを見ることに。日本で公開されたグレートに準拠した編集で、英語音声なのですが、音楽が全く違う。エリック・セラの雄大でヒーラー感溢れる音楽ではない。
調べてみたらビル・コンティ!コンティが付けた本作の音楽は至って正攻法な、海洋ドラマにぴったりの曲。こちらはこちらの良さがあって納得。

しかしこのアメリカ版グレート最大の相違はラストでした。
グランのラストカット、ジャックは深海にイルカと消えていった後の展開が・・
なんとジャックはイルカと共に浮上してジョアンナの元へ帰ってくるのです!
男は冒険を終え、そして愛する女の元へ戻ってくる。高らかな音楽と共に、これからの二人の愛と信頼の未来が見えるようなクライマックス。
これが、当初のラスト。大団円なのです。
ところがこちらもなかなか美しい締めくくりで、ベッソン監督が後日カットしてしまったことに異議はありませんが、こちらはこちらでなかなかですよ!
DVDは出ていないようですし、ビデオカセット版も現在は入手が難しいのかな・・もう一度ハッピーエンド版グレートも見たいですな。

11〜 15件 / 全77件