ダーティハリー　３

２時間のサスペンスドラマとしては暴力的で、映画としては派手すぎず？しかしながらきちんと
浄化する部分も持っているので、ファンになる人は多いのかなぁと思って鑑賞。
今回の相棒は女性というので、ハリーの女好きの部分はどうなるのだろう？と期待するが、
やはり相棒というだけあってお決まりのパターンに帰結する。
人質の安全性なんて関係ないね見たいな部分が、どうもリアリティを出したいのか、
ハリーさえかっこよければそれでよいのか。毎回彼を説教する上司の胃痛が心配。

十分彼の存在と魅力を見せ付けてから事件が本格始動する。
シリーズ物だから省くよ、という姿勢ではないので、連続視聴していない人にとっても見やすいのかもしれない。
でも今回の作品は、アルカトラズでの見せ場と、市長の誘拐の前の立て篭もりなど、
分散してしまっているために中身が薄いと言わざるを得ない。

最後の山場がアルカトラズ刑務所。

今想うと「アルカトラズからの脱出」予告編？
アルカトラズは一種の聖地なんでしょうか。

また、バズーカ砲＝突飛もない武器でやっつける、という面では、ダーティハリー５へ引き継がれています。

ダーティハリーシリーズの独断と偏見によるランク付け。

４＞１＞２＞３＞５

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１作目についで２番目に好き。重さはなくなりつつも、１作目のハリーのキャラクターに近い印象あり。女刑事のキャラクターもいいのですが、ＸＸしてしまうので残念。彼に関わった相棒は無事にすまないというジンクスのためかもしれないけど、かわいそう。これをみると「リーサルウェポン」の主人公のＧＦも死ぬべきだと思ってしまうのは私だけ？
デスウィシュと比べると無茶さ加減でブロンソンの勝ち。

ダーティ・ハリー３（１９７６年アメリカ、カラー１０２分）

もう４２年前の作品だが、あらためて観直しても面白さは超格別である。
シリーズ５作品は勿論すべて観ているが、レビューは７１年「ダーティ・ハリー」、７３年「ダーティ・ハリー２」しか書いていない。

本作も冒頭の ‘入り’ が最高で、ハリー（クリント・イーストウッド）は、酒屋に押し入った強盗たちの要求するクルマに乗って、そのまま店に突っ込むのである。その後は例によってマグナム４４が炸裂、あっという間の事件解決である。　⇒　胸がスカーッとする。ストレス即行解消、気分爽快！！

気分爽快でない男がいる。
ハリーの上司、マッケイ刑事課長（ブラッドフォード・ディルマン）である。ハリーの犯人逮捕に至る手法が乱暴すぎると怒りまくり、ハリーを人事課に配置転換させてしまうのだ。
このときのハリーの悪態（特に口のワルさ）を見るのも、いい意味でシリーズの楽しみの一つでもある。

この映画にはハリーと組む２人の相棒が登場する。
最初に登場するのはジョン・ミッチャム扮するフランク。前述の酒屋強盗事件でハリーの援護をするのをはじめ、実にいいコンビぶりだ。金髪が似合うジョン・ミッチャムは、云わずと知れたロバート・ミッチャムの実弟である。

そしてもう一人、刑事に昇進したばかりの女性ケイト・ムーア。演ずるのはタイン・デイリー。
彼女の初々しい女刑事の姿は、イーストウッドと好対照で、それが作品にほどよいスパイスを効かせていた。ベテランのフランクの後任は新人の女性刑事とあって、ハリーも最初は苦々しい表情をみせるが、ムーアの刑事としての才覚を認識した後は、信頼しきっている。
このあたりの一連の流れが、アクションシーンとうまく絡まっているが、これこそ「ダーティ・ハリー」シリーズの真骨頂なのである。
そのタイン・デイリー、近作では２０１７年「スパイダーマン：ホームカミング」に出演しているというから興味深い。３０歳だったムーア刑事も、７１歳になっている筈だ。

クリント・イーストウッドの映画に、７９年「アルカトラズからの脱出」がある。
サンフランシスコ湾に浮かぶ小島にあるアルカトラズ刑務所からの脱走プロセスを描いた傑作で、イーストウッドは囚人に扮していた。この「ダーティ・ハリー３」では、ラストにアルカトラズ刑務所が登場する。そこで激しい銃撃戦が展開される。過激派のリーダーで、殺人狂ボビー（デヴェレン・ブックウォルター）と、ハリーやムーアら警官との一騎打ちだ。
そこではマグナム４４に代わり、なんとバズーカ砲が登場する。

「ダーティ・ハリー４」、「ダーティ・ハリー５」を再鑑賞する日もそう遠くないと思う。

このシリーズって、とにかくハリー強い！！ってそれだけの作品なんです。今のヒーローもののように、ものすごくタフで強いというのではなく、ただただ強いというそういう設定。だから「ハリーに任せれば大丈夫！！」っていうなんかそれだけで終わってしまんですね。

今作品も、とりあえず強いハリーに対抗する相手を作ろう、という形で犯罪集団を作ったのだけど、製作側の思惑とは違って、なんかしょぼいの・・・テロ組織なんだけど、ヒッピーくずれだからこの程度みたいな感じで、計画はゆるいし、弱いし・・・でも、市長さんは誘拐されるし・・・なんだこりゃって感じ。

とりあえず、アルカトラズを使いたかったっていう感じがしましたが、違うのかな。相棒の女性刑事も・・・えっ、出す意味あったん？って感じ。もういいやん、「ハリーに任せれば大丈夫」で突き進む方がみんな幸せになるよ。ってツッコまずにはいられないそんな作品です。