ブロークン・アロー

　ジョン・ウーのハリウッド進出２作目にして、（ハリウッド進出後の）最高傑作！！

　主演にジョン・トラボルタとクリスチャン・スレーターを迎え、香港時代の自作へのオマージュ（セルフパロディともいう）に満ちた、香港時代からのファンにとっては垂涎の一品。
　『スピード』で華々しくデビューした脚本家グラハム・ヨストが書き上げたストーリーは突っ込みどころ満載だけど、そんなことどこ吹く風。

　とにかくクリスチャン・スレーターが二丁拳銃ぶっ放すたびにひたすら感激してました。
　なかなか出世できないのを逆恨みして核弾頭を強奪するディーキンズ少佐を演じるトラボルタは、余裕をかましながら実は神経質で短気な危ないキャラにピッタリ合ってます。
　また、クリス演じるヘイル大尉と行動を共にする公園監視員を演じるのがサマンサ・マシスっていうのも粋なはからい。
　なんといっても『今夜はトークハード』コンビやもんね。

　蛇足・・・今のジョン・ウーは香港時代のファンにとっては寂しいかぎり・・・。

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　核弾頭搭載のステルス機の演習中に軍に不満を持つカタキ役が核弾頭を強奪しちゃったんで、同僚パイロットの主人公が何とか取り戻そうとする話。

　見せ場に次ぐ見せ場で飽きない作りになっていて楽しめる映画でした。ヘリコプター何台壊すんだってくらい破壊されて、火薬やガソリンの爆発が凄いことになっていました。
　あっという間に核兵器の奪い合いという本筋になって、あとは銃撃戦を繰り返していきますが見ている間は面白いと感じますが話があまりに王道なのでこれといって新鮮さが感じられないのが残念でした。

　それに日本人としては核兵器の扱いが大きい爆弾としか描いていないのが生理的に受けつけない部分もありました。

　そしてジョン・トラボルタのタバコの吸い方をマネしたくなる映画でした。
　
　

ＴＶで観たことがありました。
知らずに借りちゃいました。
でも全然ＯＫでした、ははははは。

屈折した悪役をやらせると、まあ、なんてトラさんは魅力的なのでしょう！

正直スレーター君が苦手で（でもホワイト・ハウスのシリーズ3か4で、ほんの数回だけど特別出演した時の彼は好感持てました♪）、トラさんマイブームどっぷりなので、というのも理由ですが、やっぱりあの悪役は良いですねえ。
勧善懲悪で終わって下さって全然結構なのですが、でも負けちゃだめー！そこだ、イケイケ、トラさん頑張れ！って、私は悪者ですか。

ジョン・ウー監督だからノリノリですよね。単純に楽しい。
スピーディーな展開と、出し抜かれても出し抜かれても負けない、バックアップ準備万端、「まーけねえぞお！（カリオストロの冒頭シーンのルパンさん）」な少佐が素敵♪
善玉二人組だと、美人女優ではないのだけれど、なんだかキュートな魅力があって、最初は「え〜、こんなのがヒロインなのぉ」と不満気味だったのに、観ているうちに好きになる、というレンジャーさんも良いわ。

結局、あそこまで頑張れたんだから、やっぱり最初のボクシングのシーンとか、普段の空軍での生活とか、大尉は中途半端でたらりんたらりんしてたってことですね、ということで。
最初にトラさんにフルボッコにされて当然だ、との結論です。

典型的ハリウッド・ムービーはいくない、といつも言い続けているのに…ははは、贔屓の引き倒し（？）でした。

ジョン・ウーお得意のノンストップアクション。
スピード感満点の演出、火薬の量も半端じゃないし、派手さも充分。まあ、突っ込みどころはそこかしこに見られるし、ご都合主義なのも、映画を面白くする要素として見ればＯＫですね。

トラボルタの切れた演技はこの作品あたりからって気がする、独特の人を食った表情、はまってるね。
同じくジョン・ウーの代表作「フェイス／オフ」と比べると捻りが無い分一本調子だけど、テンポはいい。
古い作品ですが、アクション好きには見て損無しの一作。

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分かりやすくていいですね。
ジョン・トラボルタの悪役もはまってます。
確か、この映画から悪役やるようになったんじゃなかったっけ？
（勘違いかも。違ったらごめんなさい。）

ヘイルとテリーの最後も握手をして別れるっていうのもいい。
死ぬか生きるかという状況を乗り越えた男女なら、
最後はキスをさせたくなるところなのに。
お互い、好みのタイプじゃなかったって設定かしら？ｗ

でも、ジョン・ウーといえば、やはり２丁拳銃。
なんでそんなにこだわるんだろう。
アメリカ映画では違和感を感じずにはいられません。