エントラップメント

見どころはやはり、艶かしい身体をフルに活用してレーザートラップ回避を魅せてくれたキャサリン・ゼタ・ジョーンズ。２時間ひたすらレーザーを避ける作りでも良かったくらい(＾▽＾)

そして、一層ダンディになったショーン・コネリーの存在感。

俳優陣はそれぞれ個性が出ていたが、このサスペンスにこの恋愛要素は不要だったと思う。
お爺ちゃんと若いお姉ちゃんの年の差カップルは無理があります。
ダンディなコネリーがロリコンに見える。
キャサリンは私生活でもお爺ちゃん相手にしてるから違和感は無いかも。
ま、お婆ちゃんとイケメンの年の差カップルよりはいいか。

騙し騙されの怪盗モノは、ラストに鮮やかな大どんでん返しを魅せることで観る側を「騙し」てくれないとね。
こんな映画を観た自分が「罠にかかった」気分。

キャサリンさんって私生活でもおじさん相手してるみたいだけど、あ、関係ないか。本作品はとくに何がどうしたってわけではなく、ショーンコネリーとの共演を楽しみましょう系ですね。

個人的に、最近のハリウッドでは珍しくも古風な美しさをたたえた、キャサリン・ゼタ＝ジョーンズが好きだ。映画「エントラップメント」の主役は、紛れもない、このジョーンズの華麗さであろう。もちろん、名優ショーン・コネリーも主役のひとりなのだが、今回はジョーンズの引き立て役に徹していたようにうかがえる。コネリー演じるは伝説の怪盗マック。彼に接触し、自分も同業者で大仕事を手伝ってほしいと依頼する保険調査員ジンがジョーンズの役柄。マックは元泥棒の単なる気のいい爺さんで、最後までジョーンズの美しさに翻弄されている風だが、しかし、実はその「カッコワルサ」がなぜだか「カッコイイ」。ジンの若さに振り回されているようで、振り回されてはいない。そのあたりのバランスセンスがいい。さすがショーン・コネリー。騙し合いの連続するストーリーはなかなか秀逸。センサーの光線を避けて進む侵入シーンでは、キャサリン・ゼタ＝ジョーンズの見事な肢体を活かした映像がなかなか。

Ｑ　ルパン三世はなんであんなに無茶ができるのか。
Ａ　見えないところで鍛練しているからです。

ホントか〜？

と言いたくなるような泥棒者が多い中『鍛練中』が描かれているのが興味深い。

女性には花の盛りがあるのに
男はいくつになっても現役なんだな、と実感。

想像してみよう。

ショーンコネリーの年の往年の美女と
花の盛りの美青年。

この映画だと、女性は『趣味が良い』って気にもなるが
性別が逆だと、男が『変な性癖』持ってる、と言いたくなる。

だがこれが、岩下志麻姐さんなら、十分アリだ！
観たい！観たいぞ！彼女が若い男を転がしている映画を！(笑)

なんでこんな方面の感想になってしまっているのか僕も不思議だ。

1999年アメリカ映画
原題：ENTRAPMENT

ショーン・コネリー扮する古美術の窃盗犯マックと彼に接触を図る保険会社調査員のキャサリン・ゼタ＝ジョーンズ扮するジン。
この二人の駆け引きが見どころですが、もう二転三転どころではありません。
原題のENTRAPMENTとは、罠にかける、あるいは捜査するという意味だそうで確かに終わってみれば、“捜査”という二文字にも納得します。
キャサリン・ゼタ＝ジョーンズも単なる保険会社員には見えない程セクシーで、ショーン・コネリーの窃盗犯としての頭脳明晰な知的な魅力も相まって、二人が手を組んで新たに盗む計画を立てるという序盤は結構引きつけるものがあった。
何より脚本もよく練られていると感心しますが、二人がクアラルンプールの銀行をターゲットにし、窮地に追い込まれて宙吊りになるあたりはちょっと無理な感じも否めませんが、それでもラストは洒落ていて素敵な二人でした。
ニューヨーク、ロンドン、クアラルンプールと背景が変わるのも贅沢な魅力の一つ。
キャサリン・ゼタ＝ジョーンズにはずっと苦手なイメージがありましたが、本作では私が以前抱いていた個性の強すぎる違和感はそれ程感じずに楽しく観られました。