空気人形

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もし、ダッチワイフが、ほぼ人間なり、
動き出したら？
というテーマ。

勝負は、その着想自体から、何を引き出すか？
という点だと思うんだけど、
いまいち、それがはっきりしないというか。。。

愛とは何か？を問いたいのか？
社会とは何か？を問いたいのか？
死とは何か？を問いたいのか？

何か、テーマが発散していて、答えを求めようとしておらず、
ま、それが描き方なんだと言われたら、そうかもしれないけど、
何か、釈然としなかった。

細かいところでも、
ダッチワイフが、最後、集積されるとも、思えないし、
レンタル店の店員が、彼女から空気がぬけたとき、
空気を入れようとする、その反応も、よくわからない。

人間の行動としてとか、リアリティとして、
ちょっと、考察不足な感じのところが多く感じた。

演技的には、ダッチワイフ役に、ペ・ドゥナさんを起用。
たしかに、ちょっと、ダッチワイフ的？で、
日本語の演技が求められない役であることもあり、
また、彼女は、これまでも、ヌードシーンには、
抵抗のない女優さんということで、
この役には、適任で、演技は、ちょっと、演技学校で、
もし、自分がダッチワイフだったら？
みたいなところは、あるものの、基準は、クリアしている、
演技あった気がしますね。

板尾も、ま、気持ち悪い感じを、、、
地のような気もしますが・・・出していたと思います。

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これは完全に冒頭で好き嫌いが分かれますね。
この設定を受け入れるか、受け入れないかが全てです。
私はどちらかというと後者。

空気人形が人間の心をもつ。
ってことで「心」というものに強烈にフォーカスしたいのもわかる。
並べたいキーワードは「切ない」、「哀しい」、「はかない」といったところかもしれないが
どうにも受け付けないｗ

当然ながらの独特の世界観は、私達の日常よりも２割減ぐらいの時間の中で流れていくし
人間模様をこれでもかと描かれている。
心をもった空気人形に対しては何の感情も沸いてこない。
これがリアルな人間からの世界観なら意外といい作品なのかもしれないけど。
そうなれば作品としては本末転倒か（爆

どうもよくわからない。。。
空気人形ってことで、受け入れる人間と受け入れない人間で理解までわかれちゃうのだろうか。

どうしてこんなモノ見ちゃったかって言うと、板尾が出てるからなんだけど。

この手のテーマはウンザリ。
“人間なんて、みな心はカラッポ”！？

同じ業田良家原作の「自虐の詩」はまだ救いがあるけど、
これ救いがない。

世の中にたくさんいる、“生きるために働いている”人達を
バカにすんなぁ〜！
ダッチワイフと一緒にすなぁっ！

評価７０点（１００点満点）
「空気人形」が心を持ってしまった。それがよいことだったのか悪かったのか、と人形自身が述懐しているが、いっぷう変ったラブ・ファンタジー。「ラースとその彼女」という以前に見た洋画を思い出してしまったが、本作は秀雄が所有するダッチワイフが「心」を持ってしまうというお話で、ダッチ・ワイフとのセックス場面もあって妙に生々しい。持ち主の秀雄、ビデオ店の店員純一、店長、受付の女性、過食症の女性等、登場人物のほとんどが人間関係に消極的なところが主役の「空気人形」を引き立たせているような感じがする。純一が「空気人形」の空気を抜き、口から息を吹き込む繰り返しをするシーンと純一が出血して死んでしまうシーン、いろんな解釈ができそうだが、ちよっと切ない。「空気人形」は所詮誰かの代用品、用済みになれば「燃えないゴミ］になつてしまうし、人間は「燃えるゴミ」となってしまう。いろいろと考えさせられるテーマは含まれてはいるのだが、ストレートにそれが伝わってこない。オダギリジョー、寺島進、余貴美と脇役陣が結構豪華なのには驚かされた。

ラブドールって、、、ダッチワイフだったんですね。

今は、ホントに人間と見まごうものなんですね。

昔ドライブインで見たのは。。。。抱っこちゃんみたいだったのに。


板尾の、『人形にもどってくれへんか？面倒さくいのがいやや』

って、今の現代の若者の象徴的な言葉のような気がする。

心を持つと面倒くさい、でも持つことで、ささいなことが『キレイ』と感じることが出来る。

ビデオ店員（ARATA）の心も本当は空っぽだったのかもしれない。

色んな事で悩むのが（しみとかしわとか）心ある人間。

かまってほしいと思うもの人間。

面倒くさいけど、心を持つものにしか感じることが出来ないこと。

ホントはハッピーエンドになってほしかったんだけどな。