グリーン・デスティニー

他の女優陣も皆、綺麗でした！
話は少し難解…心情も理解できないものでした。
それよりも、このワイヤーアクション…あまり好みではありません。
やたら飛びすぎです。それが売りなんでようけど。
格闘シーンは素晴らしいものなのですが、そこにピョンピョンが入ると違和感ありありで…
チョウ・ユンファの魅力も出ていなかった気がします。
この映画好きな方、スミマセン。
チャン・ツィイーは美しかったです☆

うーん、これおもしろいのかなあ。
ほとんどのシーンは、シーンのことしか考えてなくてストーリーに貢献しない。
意味のない格闘シーンは多いし、心理描写は断片的であいまい。

全体が作品として整理されていない感じ。
一つ一つのシーンは手が込んでいて美しいのに
総体として訴えるものがない。

たぶん１週間もしたら内容覚えてないでしょう。
ワイヤーアクションの伝統芸能っぽさといい、前近代的なんです。

人間は語られず、風景としてしか扱われない。
役者はがんばってるし、セットも最高級なのに中身がからっぽです。
ストーリーがその他の努力をすべて裏切ってます。
少年ジャンプの巻末のほうにある漫画でももう少し良心的だよ。
この適当さはちょっとひどいんじゃないか。
せっかくのいいシーンをもっと有効に使わないと。
監督と脚本家はスタッフ全員に殴られてもおかしくない。
このなしくずし的ないい加減さを許せる神経がよくわからない。
他の映画や小説をよく調べて勉強しましょう。

主人公が所々で語る武侠という言葉。これは自分の力をたのみにして人を助けるというような意味。劇中ではよく分かりませんでしたが特別な力を持つ「グリーンディスティニー」の剣で正義を貫くということなのでしょう。主人公は誰にも仕えていません。友情や愛情、そして正義のためだけに戦う。チョウ・ヨンファが歴史の教科書でみたような弁髪で出てきたときは引いてしまったが、「おとこ気」に溢れていてかっこいい。ところがチャン・ツィー・イーは「侠客は腕試しなど名誉のためには戦わない」という禁を犯してしまう。思想が武侠なので、チョウ・ヨンファの怒りは、けっこう「そこだけ」だったのかもと思います。剣に生きるといっても侍とは違う感じです。女のために命を捨てることができる男。漢と書いて「おとこ」と読む、そんなイメージの男です。「マトリックス・リローデッド」をみたとき、武術指導がこの映画の人だと知ったのでみてみました。主人公を中心にレイアウトするアメリカ映画とは違って、武術の型がきれいに見れます。重力を無視したような演出は「マトリックス」的で面白い。それと中国の自然。ＳＦ空間と違い悠久の自然には圧倒されます。綺麗な女性が目立ちますが、テーマはあくまでも「おとこ」。信念を貫いたかっこうよさが溢れています。

こういうのってどういう見方していいかよく分からなくて。最近の作品は、ブルースリーやジャッキーチェンのストレートなものと比較すると、複雑な要素（例えば心的な）が入り込んできているけれど、まだうまくかみあっていない印象を受けますね。中国映画の過渡期なんでしょうか。アクションって我が強いからね。激しい戦いの後で、水墨画いきなり見せられても、へ？って感じだなぁ。

中国語圏のスター勢ぞろい　周潤發（チャオユンファー）
楊紫瓊（ミシェルヨー）　章子怡（チャンツーイー）
忘れちゃいけない　鄭佩佩（チェンペイペイ）彼女は
香港女侠映画のトップスター　章子怡が酒場で大暴れの
シーンは元々彼女の得意とするシーンでアン・リー監督が
子供の頃からこういう映画に親しんできた事を覗わせます　

本作は北京語で演じられているのにも拘らず作品賞
にノミネートされ　日本人から見るとどうということない
シーンでもアメリカ人には「beautiful！」の一言なんでしょうね

ミシェルヨーはマレーシアの上流階級の出身　英語は巧いし
北京語も完璧　一寸がに股がたまに瑕だけど「SAYURI」
に出たりして日本での人気も上昇中とのこと　チャオユンファーも一生懸命北京語で演技しているけど彼の北京語は中国人からも大顰蹙　何を言ってるのかわからんレベルとのことでした　貧しい漁村の出身でジョン・ウー監督に見出され香港版小林旭としてスターになった人です

中国語圏と一言で言うけどトムハンクスの「ターミナル」を
見ても判るように中国人は合法不法を含めて世界中に広がっていてアジアだけでも　タイ　インドネシア　フィリピンなど
経済はほとんど中国人の手に握られています
中国人のノスタルジーをくすぐるこの映画　各地で大絶賛で
迎えられ　アン・リー監督もヒットメーカーの一人となり
あんまり大衆に歓迎されない映画を作る権利を得たのであり
ました