ブライアン・シンガーのトリック・オア・トリート

面白かったです。
すごい怖い作品ではないけど、お話しは良く出来ていて見てガッカリはしません。

オムニバスで、お話しの世界観が繋がっているのも楽しかった。

特に「赤頭巾ちゃんとオオカミ」の話しが好きです。

ブライアン・シンガーってタイトルにありますが、彼は製作のみで、監督は、シンガーの「スーパーマン・リターンズ」「Ｘ-ＭＥＮ２」などを手がけたマイケル・ドハーディー。
ハロウィンにまつわる４つの話が、互いにリンクしあいながら展開しますが、絡めかたが実に巧みで、オープニングとラストが、上手に結びついていましたね。
カーペンターの「ハロウィン」みたいな殺人鬼ものじゃなく（１話だけ殺人鬼が登場しますが）、ダークなフェアリーテイル（おとぎ話）的雰囲気が漂っていて、ファンタジー・ホラーとして上出来の作品でした。
８０分少しと短い作品ですが、無駄な描写がなく、タイトに展開するのも良いですね。
ちょっとニール・ジョーダンの「狼の血族」を思い出してしまいました。ムードが似ているんですよ。
アンナ・パキンが赤ずきんちゃん風ファッションで登場するし、監督、ひょっとして「狼の血族」にちょいオマージュを捧げているんかしら。

ディズニー映画のクリスマスような綺麗さは中々ＧＯＯＤです。
４つの物語がうまく構成されていると思います。ホラーって追求しちゃうと意味不明になりますからシンプルにハロウィンホラーとしてみればＢ級以上の映画だと思います。
私は面白かったと思います。怖さはあまりないです。
ファンタジーホラーですね。

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

※はっきりと内容をつづっているわけではありませんが、謎を解明しちゃってるので「ネタバレ」に。

映画好きで、作家志望の20代女です。
ハロウィンの時期に合わせ、海外ドラマ「カイルXY」の弟役だったジャン＝リュック・ビロドーが出演していたので、借りて観ました。

ハロウィンのマスコット的キャラクターの「サム君」は、
一見、仮想したカワイイ子供ですが、実は恐ろしいカボチャの怪物。
お菓子をあげなかったり、ハロウィンの伝統を信じない大人はサム君に襲われてしまいます。

また、４つの物語から構成されていますが、すべてがどっかしらでリンクしています。
各ストーリーの登場人物には、皆、恐ろしい裏の顔を持っているのも、見どころの１つ。

校長先生は殺人鬼だったり、
子供達がゾンビ（30年前に死んだ知的障害の子供達）に襲われたかと思いきや、
１人の変わった少女をからかっていただけだったり、
かと思えば、やっぱり、本当にゾンビに襲われちゃったり、
謎の吸血鬼男に、赤ずきんが襲われた・・・と思いきや逆で、
（赤ずきんを含む）プリンセスに仮想した女の子達がオオカミ人間だったり、
オオカミ人間に襲われた吸血鬼男の正体は、殺人鬼の校長だったり、
この校長の隣人は、30年前に知的障害の子供達を殺したバスの運転手だったり。

なんだかゴチャゴチャしていて、はっきりとした物語ではなかったようにも思えましたが、
私としては、期待していなかった分、リンクしていく度、面白さを感じた気がします。
なので、思っていたより、見ごたえがあったかな(?)と思います。

色んなエピソードがリンクしていて
軽〜い感じで楽しめました。