天使と悪魔

前作よりも難解じゃない。
前作よりも観易い。
（前作の「ダヴィンチ・コード」は観終って「？」で、解説が付いていた雑誌を読んでさらに「？」。情報量に頭がパンクしてました。）
でもでも難しい。
意味不明な言葉が、名称が、テンポ良く口々から飛び出す。
もう意味がわからないから「音」という認識。
反物質・・・・・冒頭のこの名称の登場時で既にギブアップ。
科学に宗教。
この苦手分野二つのドッキングによるダブル攻撃。
秒殺だ・・・
ある程度の知識が必要です。
映画観てる間は完全に子供状態。
子供の頃、親に「わかった？」と聞かれて、わかってないのに「わかった」と返事してウンウン頷いて、とりあえずついていく感じ。
とりあえず進んでみる・・・そういう観方。
６歳児目線で物語を追う。
子供の頃って意味がわからないけど、わからないなりに映画を楽しんでいたもの。
ちゃんと理解できなくても「誰が正義で、誰が悪者で、誰が誰を追っている、誰を捕まえたい」・・・それぐらいはわかる。
追いかけっこなら６歳児にはもってこい。
追いかけっこには胸躍る。
そんな観方でごめんなさい。
でも６歳児目線だからこそ、そこそこ楽しかったのも事実。
「ダヴィンチ・コード」よりは好きです。
でもそれって「あっちよりはわかりやすかった」って程度なんだろうと思います。
ヴァチカンの街並みの美しさ。
迫りくる危機、悪と正義の戦い、それを観てるボクらの気持ちを昂ぶらせる音楽。
このへんは凄く好きでした。
こういう音楽は、こういう街並みに凄くマッチします。
物語が起承転を経て「結」へ向かうあたりは、スピーディーで、視覚的にも楽しめます。
でも怪しい人があまりにも怪しくて「臭い立つ」ので、その辺の驚きは薄いですね。

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ほほぉ〜。私は好きですね♪ドキドキしましたから(≧∇≦)
ただ、やっぱり宗教の話は苦手で。『神』の解釈は人それぞれだと思うし、
『神』の存在云々の解釈も人それぞれだと思うんですよね。

ヴァチカン警察は全ヴァチカンの警備で、スイス衛兵隊が教皇の身辺警護と執務室の警備、
ローマ軍警察の協力も受けているとは全く知らなかったです。
と言いますか、ヴァチカンに関しては全くの無知なので、
教皇聖下とか枢機卿だとか司祭と言われても、さっぱり解らないのが本音です（汗

まず、どこかの研究所から反物質が盗まれるところから物語は進んでいくんですが、
この反物質ってのが最近知った言葉で、意味がさっぱり解らなかったんです。
でもこの映画で、宇宙の起源の鍵となる素粒子？って事を知りましたｗ
要するに物質と反物質が衝突を起こすと、莫大なエネルギーになるって事ですよね。多分。
それはいい事に使うととても有難い物ですが、悪い事に使うと威力が半端ない爆弾。
う〜ん（ー`´ー）これは大変（汗　
この反物質が盗まれるのと同時に教皇最有力候補４人が誘拐されます。

ロバート・ラングドン教授は相変わらずのキレ者です♪
彼の書物を解明していくところはやっぱり「ほぉ」となります。
何の事を言ってるのかは、サッパリ解らないんですけどね（笑
そして今回の相棒はヴェトラ博士。彼女はちょっと驚きの行動をとったりしますｗ
できる美女ってところでしょうか。

解らない事だらけでも、ハラハラできたし、謎解きも解ったし（何となくですがｗ）
カメルレンゴの活躍シーンあたりはちょっと「おいおい!!」って感じですけど(^_^;)
それでも終わりよければ全て良しって事で(^^)

ラストのシュトラウス枢機卿の言葉「宗教には欠点もある。それは人間に欠点があるから」
全部の人間がそう思ってたら揉め事も減る気がします。何とかならないかね(-.-)

ハードカバーの分厚い単行本/上・下の原作を、重いのに毎日通勤に持ち歩き、その重さが全く苦にならないほどの面白さだった原作。
ハラハラドキドキの連続に夢中になって読んだものです。
個人的にはダビンチコードよりこちらの方が判りやすく面白かった印象があります。
その原作を映像化するとなると・・・ダビンチコードでも同じこと感じたけれど、やはり無理があるなと・・
原作に登場していた重要な人物も、映画では違う人になっているし、ラストも違う。
確か犯人とラングドン教授がすごいバトルをしたはず・・・？
まあ、でも映画はむしろダビンチコードより判り易く、コンパクトにまとめてあるので、これはこれで楽しめるでしょう。
トムも教授役が板についてきましたしね。

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「ダヴィンチ・コード」の続編と思ってる人も多いようですが、これは正確には続編ではなく前編です。話の内容としてはなんのつながりもないので、別に問題ないのですが。

法王の逝去でゆれるバチカンに、秘密組織イルミナティが復讐をしかける。
次の法王の有力候補である４人の司教が誘拐され、次々と殺されてゆく。
そしてスイスのセルンからは、恐るべき破壊力を持つ「反物質」が盗みだされていた。
ラングドン（トム・ハンクス）と女性科学者ヴィットリアは、事件解決に乗り出す。

原作を読んだのがだいぶ前で、詳細を忘れてしまっていたせいもありますが、
事件の黒幕が一体誰なのか、
（スイス警備隊長のリヒター？枢機卿シュトラウス？はたまたカメルレンゴ？）最後までわからないし、一応どんでん返しもあるので、そのへんはおもしろく見られると思います。

しかし、せわしなさは「ダヴィンチ・コード」以上！！
ラングドンは相変わらず驚きのスピードで暗号を解いてしまいます。
ヴィットリア役のアイェレット・ゾラーは、「ダヴィンチ・コード」のオドレイ・トトゥよりははるかに魅力的ですが、司教たちの居場所を突き止めるためにラングドンと一緒に入ったバチカンのアーカイブで、「時間がない！！」と貴重な書物を破って持ち出すという愚行を犯す！
これじゃあ、まるで「ナショナル・トレジャー」じゃないですか！？場内からは失笑がもれていました。

そして、トム・ハンクスのラングドンは相変わらず色気がなく、ただの暗号解読人（いや、機械のよう）。
ヴィットリアとの恋愛も全くありません。（なぜ、ロン・ハワードはこのシリーズから、恋愛を一切排除してしまったのでしょう？）

司教たちを手にかける暗殺者ニコライ・リー・コスは、スザンネ・ビアの「ある愛の風景」や「しあわせな孤独」の俳優さんなのですが、彼の方がよっぽど素敵で、私は思わず暗殺者の方を応援してしまいました。しかし悲しいかな彼の役には役名もありません。そしてあの最期（泣）。

ロン・ハワードはこのシリーズに対するバチカンの反応に文句を言いつつも、かなり気をつかっているように見えます。
反物質を使って「天地創造」を再現するシーンが見れるのか、と期待していましたが、それはなし。
原作にあった、カメルレンゴと法王のある関係もばっさり切られてますね。

おもしろかったのは、映画の中での煙草の扱い方。
豪華な赤い法衣に身を包んだ司教たちは、煙草を吸いながら携帯でおしゃべり。煙草が彼らの俗物ぶりをあらわすために使われています。
また、低酸素のアーカイブでは、喫煙者の警備員はいち早く息ができなくなってしまう。それでも、アーカイブから出たとたんに、煙草に火をつける警備員にラングドンは冷たい視線を向ける。
脚本担当の人に嫌煙家でもいたのかな？それとも、最近のハリウッド映画は反喫煙のメッセージを入れないといけないのでしょうか？私にとっては喜ばしいことですが。

一夜にして、あるレビュアーさんが「気に入った投票獲得数」、実に４５５票となっております。
ダントツの１位です。
その方は前日まで１３票でしたから、７月６日の１日だけで４４２票を獲得されています。
こういったケースは過去にも何度か目にしたことがありますが、私には看過できません。

投票した人物は、本作「天使と悪魔」を皮切りに、「マリリン７日間の恋」と続き、次々と投票、「エディ・コイルの友人たち」、「ワーキングガール」で７月６日の投票を終えています。
実に一人で４４２本の投票です。
２０１２年のレビューから２０１５年のレビューにかけて、片っ端から投票しています。
そもそも「お気に入り投票」はレビュー内容に対する評価だと認識しておりますが、１日で４４２本ものレビューを読破されたのでしょうか。それとも少しずつ読み貯めていたのを一気に投票？

ＤＩＳＣＡＳ会員レビュアー同士で、互いにコメント交換する中で、お気に入りのレビュアーさんがいるのは皆さま大なり小なりあると思いますし、ある程度の「応援ポチ」も存在するでしょう。
それは私も同じです。
しかし常識を超える範疇の投票に対しては、苦言を呈します。

一気に４４２票もの投票が入ったことで、果たして１位になられた方が喜ばれるでしょうか。
レビュー広場は個人の所有物でもありませんし、機能的に可能だからといって何をやってもいいというものでもありません。多くの映画好きのレビュアーさんたちの心情を逆なでするような行為は厳に止めてもらいたい。
新しく会員になられて、一生懸命レビューを書いている人や、純粋に映画が好きで長く会員として頑張っている人たちを愚弄する行為に対し、断固抗議致します。

直接、当人に抗議すべきかもしれませんが、それ以前に、この事実を多くの会員の皆様に知っていただきたかった、私の中ではそれが優先しました。

最後になりましたが、この映画とは直接関係ない文章となりましたこと、お詫び申し上げます。

２０２１年７月７日
趣味は洋画