トウキョウソナタの画像・ジャケット写真

トウキョウソナタ / 小泉今日子

全体の平均評価点:(5点満点)

64

全体の平均評価点:

予告編を検索

DVD

旧作

ジャンル :

「トウキョウソナタ」 の解説・あらすじ・ストーリー

DVD

旧作

解説・ストーリー

鬼才・黒沢清監督が、香川照之や小泉今日子ほか共演で手掛けた家族ドラマ。リストラされた父、ドーナツを作っても食べてもらえない母、米軍に入隊する兄、こっそりピアノを習う弟。ちぐはぐな4人家族が、紆余曲折を経て一筋の光明を見出すまでを紡ぐ。

「トウキョウソナタ」 の作品情報

作品情報

製作年:

2008年

製作国:

日本/オランダ/香港

「トウキョウソナタ」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

キャスト・スタッフ

関連作品

関連作品

恋の罪

ハナミズキ

CURE/キュア

バベル

ユーザーレビュー:64件

入力内容に誤りがあります。

内容をご確認のうえ、修正いただきますようお願いいたします。

  • 入力内容に誤りがあります。

この作品に関するあなたの感想や意見を書いてみませんか?

11〜 15件 / 全64件

リアルじゃない世界に観えた ネタバレ

投稿日:2010/08/31 レビュアー:

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

特に役所広司が出てきた時はそう思った。
家族との生活も空虚な感じで、でもそれはきっと狙ってなんだろうな〜。

世の父親はこんな感じで戦ってるのかなぁ〜。
突然のリストラ、あの呆気なさ。
「あなたが出来る事は何ですか?」「我が社に何を提供してくれます?」
長年勤めてあんな事を言われるのか…。厳しい世の中だ。
そして面接に向かった会社で言われる
「佐々木さんは何がやれますか?」「あなたの得意とするものをここで見せて下さい」
「あなたがこの会社の為にどうゆう能力を提供してくれるのかそこを見たい」
46歳での再就職はこんななのか。。。
友達との出会い、そして別れ。ここも虚しさしか感じない。

息子2人の問題。下の息子はそこまでの問題はないんですが、
上の兄のアメリカ軍隊への志願。この母親と息子の会話がどうも私には分からなかった。
父親と息子の会話の方が私には現実味があった。

ラストのぐちゃぐちゃの部屋を見た息子。
そこへ帰って来た母親。
食事をする2人の元へ事故に遭ってズタボロになって帰って来た父親。
2人共なにも聞かない。
息子が口を開いたと思ったら「お父さん、変な格好」だった。
そして食事をする3人。
全部が私には不思議で、何だかよう分からん。な気分になった。

つまらん!!とかでなく、不思議でよく分かんないけど、不満はない。
そんな訳分からない気分になった映画でしたwww

両親に「ありがとう!!!」と無性に言いたくなった。
そして、一緒に御飯が食べたくなりました(^^)

このレビューは気に入りましたか? 6人の会員が気に入ったと投稿しています

★★★★ いつもの清の方が好き ネタバレ

投稿日:2009/07/13 レビュアー:ガラリーナ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

んー。いい映画でしたが、私は不条理ホラーの黒沢節の方が好きですね。

「家族の崩壊と再生」というテーマを扱った日本映画はたくさんあって、どうしてもそれらと比べてしまうんですよね。最近の作品で言えば「蛇イチゴ」や「歩いても、歩いても」。同じ小泉今日子主演では「空中庭園」。これらの作品群の方が、ぎゅうっと胸を締め付けられるものがありました。つまり、家族というわかりやすい設定だけに、もう少し私の心に侵入してぐわんぐわんと揺さぶって欲しいという願望が出てきてしまうんですね。

確かにあんな職安もないし、アメリカの軍隊にも入れないし、これが架空の「トウキョウ」だと言うのがわかります。ならば、もっと架空を前提に飛ばしてしまった方が、私は見ていて居心地が良かったな。リストラを言い渡される時のびゅうびゅうと揺れ動くブラインドカーテンとか、Y字路で合流する家族とか、えらい演出がストレートでちょっと面食らってしまいました。役所と一緒に小泉はどこかの別の世界へ飛んでいってしまうのかと思ったんですけど(笑)。で、あれはどこへ行ったんだ。あの世界は小泉の心象風景じゃないか、とか、そういうことをグダグダと考えるのが黒沢映画の楽しさなのですが、みんなきちんと家に帰って来ちゃいました。

どうにもならない不可避なモノを扱ってきた監督が、どうにかなるモノを描こうとしている。そんな方向転換ぶりなのかな、とも思ったり。それぞれの一夜の逃避行を境にまた家族は新たな道を歩き始めるのですが、そんな家族を包み込むのが天才的と称される息子のピアノの音色、というのも、個人的にはやや納得しがたいかな。その音色の美しさは置いておいてね。あの逃避行はどうも個人レベルで完結しているように感じるんです。夫は妻に対して、子どもに対して。妻は夫に対して、子どもに対して。家族という最小単位の社会において、佐々木家はその最小社会を維持していくために何を獲得し、どう互いに関わっていくのか、ということが見えないの。そこが物足りなかったです。

ただ、ロキュータスさんおっしゃる通り、ラスト近く海辺の小泉今日子をとらえるカットはとても美しい。私にはここが一番の見どころでした。

このレビューは気に入りましたか? 6人の会員が気に入ったと投稿しています

現実離れしたシチュエーションに、映画の醍醐味を見せる手腕 ネタバレ

投稿日:2009/04/03 レビュアー:花ちゃん

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

オープニングで嵐の突風吹き込む窓辺にへたり込む黒いシルエットにやられました。
小泉今日子の自分を見失いそうなふらついたな色気が素敵です。親父の「出て行け!」で涙腺決壊。ラストのピアノの演奏ではゾワゾワしました。とても良かったです。

一見普通に見える線路際の一軒家の暮らし。父親のリストラを境にある日まで軋みを耐えていた歯車の一歯がずれてしまう。黒沢監督特有のホラー感覚が発揮され不穏なずれはひたひたと侵食するかのように蔓延する。特に母親としては子ども部屋にクレヨンで引かれた国境線には何気ない中のつよい不安を感じた。そうした中で彼らはガタガタと音を立て急斜面を転がるように崩壊へ向かうのだ。
一夜のうちにどん底を味わう各人の様はかなりドラマチックで、清掃員となった父親の巻き込まれる落し物事件や母親の強盗誘拐事件、ありえないほど誇張されたシチュエーションに、映画としての醍醐味を見せる手腕は素晴らしいと思う。

その嵐も終息にむかうころ、皆の足はあの角を曲がり線路を仰ぎ、そう、自分達の家路に着くのだ。そして次男の奏でるソナタがなんと清清しいこと。
何て映画でしょう。ホラーもいいのですがアカルイミライにつながる路線のこういったドラマ、すごくすごく好きです。ブラボー!!

このレビューは気に入りましたか? 6人の会員が気に入ったと投稿しています

おかあさん役も悪いときばっかりじゃないのよ! ネタバレ

投稿日:2009/09/30 レビュアー:ムーミンママ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

小泉今日子演じる母親の口から出てきた台詞です。

父親のリストラを機に崩壊していく(?)家族を描いた作品です。
我が家と似たような構成の2人の男の子のいる4人家族です。
大学生の長男と小学6年生の次男。
うちの子は下の子が小3なので少し小さいですが
歳の離れた兄弟というのも一緒です。
そのせいか、というか、当然ながらというか
どうしても母親目線で観てしまいますね。

なので、この小泉今日子の台詞は胸に突き刺さるものがありました。
このお母さん、なかなか凄い人なのです。
なんというか子供が失敗して帰ってきたときに
ほっこりできる居場所そのもののようなところがあるのです。
私は子供が失敗しないように事前にガミガミ言ってしまうタイプなので
大いに反省し、見習わなければ・・・と思いますね。

ストーリーはリアリティがあるようで、やっぱり作り事という
辺りを狙っているのでしょうか。
父親が箸をあげるまで食事に手をつけないような古風なところがあったり
今時給食費が引き落としじゃなかったり、
長男が米軍に入隊しちゃったり・・・

役所広司が出てくるシーンは母親の妄想じゃないかという
ロキュータスさんのご意見。
これは私もそう思いたいですね。
小学生の子がいるのに、何事もなかったように朝帰り・・
というのは、このお母さんの現実であって欲しくない気がします。

とんでもない一日を終えた後、普通になんでもないように朝がくる。
食卓を囲む家族がいる。
家族は危うくてふとしたきっかけで崩壊しやすいものなのかもしれないけれど
実は意外とそう簡単には壊れないものなんだよ、
そう私は信じたいラストでした。

テーマは重めで楽しくなる作品ではないですが
いろいろと考えさせられる、とてもいい作品だと思います。

このレビューは気に入りましたか? 5人の会員が気に入ったと投稿しています

1人じゃないから

投稿日:2009/03/31 レビュアー:TOMY

黒澤清監督、評判いいのに何となく観そびれていて、これを観てみた。
普通に見える家族の裏側。1人1人が抱える秘密が表に出てきて、混乱の渦へ…というお話。
小泉今日子は今までで一番年相応な顔で、以前はそんなに好きではなかったけど、最近映画で見る機会が多く、いつの間にかいい女優になった、と思う。
後半のアクシデントが笑いも誘いつつ唐突に話が展開して、どうなることやら、と結構ハラハラした。
役所広司の登場にはビックリ。
一家の父親は、リストラされても権威を守りたい。それはそれは大変なんだろう。
子供が大きくなってしまった母親は、孤独なんだろう。
価値観が多様化してる上に現在は混乱の極みだし、救いようのないバカな長男だけど、八方ふさがりな若者の心境もわからなくはない。
一番冷静に見える小6の次男も所詮は子供。コミュニケーションの難しさに悩む。
当たり前の幸せのバランスをとるのも、意外に困難。
何故、見栄だかプライドだか意地だかわからないものに、日々苦しめられるんだろう?
これ誰でも持ってて、1人じゃない時にかなり困らせるのに、でもこれを捨てるのって、どうして難しいんだろう?

不幸自慢を始めれば、多分、誰もがキリが無い。
この映画みたいに、どうしようもなく不運な時はある。
「抜け出したいのに…」という父親の苦しむ姿、こんな事は誰にでも起こりうる。
今よりもっと上の幸せを求めるのは、人間のサガなのでしょう。
でも彼らは1人ではないし、人生は長い流れなのだから、今持っている幸せや思い出に気付けば、そんなに苦しくない?
日本で、東京で、健康で、家族がいて、まだまだ十分幸せなのでは?
…と穿った心境から観てたみたいで、あら、ずいぶん拗ねている?と気づきました。
日本が舞台なので人物に感情移入しようとして、今の自分の立場が違いすぎてうまくできなかったようです。
(でもJUCEさんのレビューの通り、トウキョウという架空の街の物語とすると、いくつかの不自然な疑問がストンっと解決しました。)
それでも引き込まれたまま、観終わりました。

ラストのピアノ曲がとても優しくて、希望を持たせる。
父親の友人の娘さんの、達観したような絶望したような眼差しが印象深い。
全国のお父さま方、こんな目をさせないために、歯を食いしばってがんばってください。
もちろん、きちんと息抜きしながら、ね。大変だけど、ね。
1人じゃないから大変だけど、1人じゃないから大丈夫。
トウキョウじゃなくて、東京に住む私が現実的に思ったことでした。

このレビューは気に入りましたか? 5人の会員が気に入ったと投稿しています

11〜 15件 / 全64件

トウキョウソナタ

ユーザーレビュー

入力内容に誤りがあります。

内容をご確認のうえ、修正いただきますようお願いいたします。

  • 入力内容に誤りがあります。

ユーザーレビュー:64件

リアルじゃない世界に観えた

投稿日

2010/08/31

レビュアー

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

特に役所広司が出てきた時はそう思った。
家族との生活も空虚な感じで、でもそれはきっと狙ってなんだろうな〜。

世の父親はこんな感じで戦ってるのかなぁ〜。
突然のリストラ、あの呆気なさ。
「あなたが出来る事は何ですか?」「我が社に何を提供してくれます?」
長年勤めてあんな事を言われるのか…。厳しい世の中だ。
そして面接に向かった会社で言われる
「佐々木さんは何がやれますか?」「あなたの得意とするものをここで見せて下さい」
「あなたがこの会社の為にどうゆう能力を提供してくれるのかそこを見たい」
46歳での再就職はこんななのか。。。
友達との出会い、そして別れ。ここも虚しさしか感じない。

息子2人の問題。下の息子はそこまでの問題はないんですが、
上の兄のアメリカ軍隊への志願。この母親と息子の会話がどうも私には分からなかった。
父親と息子の会話の方が私には現実味があった。

ラストのぐちゃぐちゃの部屋を見た息子。
そこへ帰って来た母親。
食事をする2人の元へ事故に遭ってズタボロになって帰って来た父親。
2人共なにも聞かない。
息子が口を開いたと思ったら「お父さん、変な格好」だった。
そして食事をする3人。
全部が私には不思議で、何だかよう分からん。な気分になった。

つまらん!!とかでなく、不思議でよく分かんないけど、不満はない。
そんな訳分からない気分になった映画でしたwww

両親に「ありがとう!!!」と無性に言いたくなった。
そして、一緒に御飯が食べたくなりました(^^)

★★★★ いつもの清の方が好き

投稿日

2009/07/13

レビュアー

ガラリーナ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

んー。いい映画でしたが、私は不条理ホラーの黒沢節の方が好きですね。

「家族の崩壊と再生」というテーマを扱った日本映画はたくさんあって、どうしてもそれらと比べてしまうんですよね。最近の作品で言えば「蛇イチゴ」や「歩いても、歩いても」。同じ小泉今日子主演では「空中庭園」。これらの作品群の方が、ぎゅうっと胸を締め付けられるものがありました。つまり、家族というわかりやすい設定だけに、もう少し私の心に侵入してぐわんぐわんと揺さぶって欲しいという願望が出てきてしまうんですね。

確かにあんな職安もないし、アメリカの軍隊にも入れないし、これが架空の「トウキョウ」だと言うのがわかります。ならば、もっと架空を前提に飛ばしてしまった方が、私は見ていて居心地が良かったな。リストラを言い渡される時のびゅうびゅうと揺れ動くブラインドカーテンとか、Y字路で合流する家族とか、えらい演出がストレートでちょっと面食らってしまいました。役所と一緒に小泉はどこかの別の世界へ飛んでいってしまうのかと思ったんですけど(笑)。で、あれはどこへ行ったんだ。あの世界は小泉の心象風景じゃないか、とか、そういうことをグダグダと考えるのが黒沢映画の楽しさなのですが、みんなきちんと家に帰って来ちゃいました。

どうにもならない不可避なモノを扱ってきた監督が、どうにかなるモノを描こうとしている。そんな方向転換ぶりなのかな、とも思ったり。それぞれの一夜の逃避行を境にまた家族は新たな道を歩き始めるのですが、そんな家族を包み込むのが天才的と称される息子のピアノの音色、というのも、個人的にはやや納得しがたいかな。その音色の美しさは置いておいてね。あの逃避行はどうも個人レベルで完結しているように感じるんです。夫は妻に対して、子どもに対して。妻は夫に対して、子どもに対して。家族という最小単位の社会において、佐々木家はその最小社会を維持していくために何を獲得し、どう互いに関わっていくのか、ということが見えないの。そこが物足りなかったです。

ただ、ロキュータスさんおっしゃる通り、ラスト近く海辺の小泉今日子をとらえるカットはとても美しい。私にはここが一番の見どころでした。

現実離れしたシチュエーションに、映画の醍醐味を見せる手腕

投稿日

2009/04/03

レビュアー

花ちゃん

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

オープニングで嵐の突風吹き込む窓辺にへたり込む黒いシルエットにやられました。
小泉今日子の自分を見失いそうなふらついたな色気が素敵です。親父の「出て行け!」で涙腺決壊。ラストのピアノの演奏ではゾワゾワしました。とても良かったです。

一見普通に見える線路際の一軒家の暮らし。父親のリストラを境にある日まで軋みを耐えていた歯車の一歯がずれてしまう。黒沢監督特有のホラー感覚が発揮され不穏なずれはひたひたと侵食するかのように蔓延する。特に母親としては子ども部屋にクレヨンで引かれた国境線には何気ない中のつよい不安を感じた。そうした中で彼らはガタガタと音を立て急斜面を転がるように崩壊へ向かうのだ。
一夜のうちにどん底を味わう各人の様はかなりドラマチックで、清掃員となった父親の巻き込まれる落し物事件や母親の強盗誘拐事件、ありえないほど誇張されたシチュエーションに、映画としての醍醐味を見せる手腕は素晴らしいと思う。

その嵐も終息にむかうころ、皆の足はあの角を曲がり線路を仰ぎ、そう、自分達の家路に着くのだ。そして次男の奏でるソナタがなんと清清しいこと。
何て映画でしょう。ホラーもいいのですがアカルイミライにつながる路線のこういったドラマ、すごくすごく好きです。ブラボー!!

おかあさん役も悪いときばっかりじゃないのよ!

投稿日

2009/09/30

レビュアー

ムーミンママ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

小泉今日子演じる母親の口から出てきた台詞です。

父親のリストラを機に崩壊していく(?)家族を描いた作品です。
我が家と似たような構成の2人の男の子のいる4人家族です。
大学生の長男と小学6年生の次男。
うちの子は下の子が小3なので少し小さいですが
歳の離れた兄弟というのも一緒です。
そのせいか、というか、当然ながらというか
どうしても母親目線で観てしまいますね。

なので、この小泉今日子の台詞は胸に突き刺さるものがありました。
このお母さん、なかなか凄い人なのです。
なんというか子供が失敗して帰ってきたときに
ほっこりできる居場所そのもののようなところがあるのです。
私は子供が失敗しないように事前にガミガミ言ってしまうタイプなので
大いに反省し、見習わなければ・・・と思いますね。

ストーリーはリアリティがあるようで、やっぱり作り事という
辺りを狙っているのでしょうか。
父親が箸をあげるまで食事に手をつけないような古風なところがあったり
今時給食費が引き落としじゃなかったり、
長男が米軍に入隊しちゃったり・・・

役所広司が出てくるシーンは母親の妄想じゃないかという
ロキュータスさんのご意見。
これは私もそう思いたいですね。
小学生の子がいるのに、何事もなかったように朝帰り・・
というのは、このお母さんの現実であって欲しくない気がします。

とんでもない一日を終えた後、普通になんでもないように朝がくる。
食卓を囲む家族がいる。
家族は危うくてふとしたきっかけで崩壊しやすいものなのかもしれないけれど
実は意外とそう簡単には壊れないものなんだよ、
そう私は信じたいラストでした。

テーマは重めで楽しくなる作品ではないですが
いろいろと考えさせられる、とてもいい作品だと思います。

1人じゃないから

投稿日

2009/03/31

レビュアー

TOMY

黒澤清監督、評判いいのに何となく観そびれていて、これを観てみた。
普通に見える家族の裏側。1人1人が抱える秘密が表に出てきて、混乱の渦へ…というお話。
小泉今日子は今までで一番年相応な顔で、以前はそんなに好きではなかったけど、最近映画で見る機会が多く、いつの間にかいい女優になった、と思う。
後半のアクシデントが笑いも誘いつつ唐突に話が展開して、どうなることやら、と結構ハラハラした。
役所広司の登場にはビックリ。
一家の父親は、リストラされても権威を守りたい。それはそれは大変なんだろう。
子供が大きくなってしまった母親は、孤独なんだろう。
価値観が多様化してる上に現在は混乱の極みだし、救いようのないバカな長男だけど、八方ふさがりな若者の心境もわからなくはない。
一番冷静に見える小6の次男も所詮は子供。コミュニケーションの難しさに悩む。
当たり前の幸せのバランスをとるのも、意外に困難。
何故、見栄だかプライドだか意地だかわからないものに、日々苦しめられるんだろう?
これ誰でも持ってて、1人じゃない時にかなり困らせるのに、でもこれを捨てるのって、どうして難しいんだろう?

不幸自慢を始めれば、多分、誰もがキリが無い。
この映画みたいに、どうしようもなく不運な時はある。
「抜け出したいのに…」という父親の苦しむ姿、こんな事は誰にでも起こりうる。
今よりもっと上の幸せを求めるのは、人間のサガなのでしょう。
でも彼らは1人ではないし、人生は長い流れなのだから、今持っている幸せや思い出に気付けば、そんなに苦しくない?
日本で、東京で、健康で、家族がいて、まだまだ十分幸せなのでは?
…と穿った心境から観てたみたいで、あら、ずいぶん拗ねている?と気づきました。
日本が舞台なので人物に感情移入しようとして、今の自分の立場が違いすぎてうまくできなかったようです。
(でもJUCEさんのレビューの通り、トウキョウという架空の街の物語とすると、いくつかの不自然な疑問がストンっと解決しました。)
それでも引き込まれたまま、観終わりました。

ラストのピアノ曲がとても優しくて、希望を持たせる。
父親の友人の娘さんの、達観したような絶望したような眼差しが印象深い。
全国のお父さま方、こんな目をさせないために、歯を食いしばってがんばってください。
もちろん、きちんと息抜きしながら、ね。大変だけど、ね。
1人じゃないから大変だけど、1人じゃないから大丈夫。
トウキョウじゃなくて、東京に住む私が現実的に思ったことでした。

11〜 15件 / 全64件