スマイルコレクター

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典型的な猟奇殺人物。

少女誘拐・身代金殺人事件を中心として、
複雑に、ほかの事件が絡み合う。

警察のプロファイリング担当者を、
メラニー・ロランが演じる。

たぶん、小説だと、結構、面白い話なんだろうなと感じる。
ただ、映像作品にすると、本筋の事件と、
オーバーラップした事件との絡み合いが分かりにくく、
時間の流れも追いにくい。

だから、面白くなくはないが、
やや、冗長的になっているきらいがある。

また、、、
私は、ミステリー好きではあるが、
本作のような、猟奇的なものが、中心になるものは、
小説では、全然、抵抗がないのだが、
映像作品になると、私は、苦手なので、
たぶん、これは、そういうストーリーというより、
メラニー・ロラン目当てで、リストに入れたんだと思う。

オーケストラ！で、とても、美しくて、
落ち着いた演技が光っていたので、
明らかにそれ関連で借りています。

確かに、メラニー・ロランは、とても美人で、
見てるだけで飽きないし、
また、聡明にも見えるんだけど・・・
でも、聡明がそのまま、
有能なプロファイリング担当捜査官という感じには、
繋がらないんだよね。

ヌードシーンも魅力的ではあるが、、、
本作に必要なシーンなんだろうか・・・

そういう意味で、たぶん、筋を丁寧に描いている面もあるのだけど、
ちょっと、長すぎる。
いらないシーンを省き、もっと、脚本を研ぎ澄ませれば、
もっと、わかりやすく、エキサイティングな方向に、
ふれたと思う。

いくつかの事件のからませ方の骨子は、悪くはないと思うだけに、
そういう意味では、ちょっと、残念かな。

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「イングロリアス・バスターズ」で初めて見て、「PARIS」で贔屓に加え、あのヒドい映画「オーケストラ！」でも「掃き溜めの鶴」のようだったメラニー・ロランが主演しているサスペンスというんで観てみたんですが、なかなか面白かったです。まぁとにかく「盛りだくさん」なサスペンスで、これだけ多くの題材を全くオハナシのリアリティを損なわずに詰め込んでラストまで引っ張り切った作者（監督、脚本アルフレッド・ロット）の力技には正直脱帽です。猟奇殺人、幼女誘拐、警察の捜査活動とプロファイリング、男の友情と裏切り、夫婦愛、レズビアン、そしてロマンス。ちょっと変わったところでは「動物の剥製」を題材の一つに取り上げて「猟奇」「不気味さ」を効果的に盛り上げています。これだけ書くとサスペンスというよりホラーに近いんじゃないかと思われるかもしれませんが、実はこの映画意外に「まとも」で「エログロ、スプラッター」とは殆ど無縁です。普段そっち系作品を絶賛されているレビュアーさんたちがこんな上品な作品にも好評を寄せておられるのが一番意外だったくらいです（笑）。
「主人公」はメラニー演ずるリューシーという新米「刑事」ですが、彼女は所謂「プロファイラー」（犯行の現場や背景を分析して犯人像を特定し捜査に役立てる「推理」の専門家）として捜査チームに加わっている。私生活では双子の赤ちゃんを抱えるシングルマザーですが「猟奇犯罪」のプロファイルを得意としていて、彼女自身何やら幼少時の「トラウマ」を抱えているらしい。双子ちゃんの父親は「行きずりの男で子供がいることも知らないはず」なんだそうで、どうも彼女は恋愛においてもかなりの「ワケあり」のようですし、彼女の母親も年齢の割に「男出入り」が激しく普通のお祖母ちゃんとは程遠い特異なキャラの持ち主です。もうこれだけでドラマ1本作るには十分なくらい複雑な「設定」なんですが、リューシーが捜査する「事件」というのがまたトンでも無く複雑で最初から2つの別々の犯罪（轢き逃げ強盗事件と幼女誘拐殺人事件）が絡み合っていて、それぞれの犯罪には2人づつ犯人がいて、その一人一人が皆「特異なキャラ」を持ち「ワケあり」ときている。観客の我々ですら何がどうなってるのか理解するの大変なんだから、それを分析、推理して解決するのは本当にご苦労さんなハナシなんですね。その上捜査チームの面々も、美人でデキる女ボスやリューシーに反発する武闘派ヴェテラン刑事など人材豊富で、おまけに性格好い兄ちゃん刑事とリューシーはマジメな「社内恋愛」までしちゃう。
ま、しかしこれだけ多くのエピソードと「ワケあり」人物を1本の映画の中でリアルに描こうとすればどうしても「ドラマ」が手薄になるのは致し方無いことで、観ている間は全然飽きずに「画面に釘付け」状態だったんだけど終わってみると殆ど何も残って無い。お目当てのメラニーは全く必然性の無いシャワーシーンまで披露してくれてたのに（笑）。なんかPCゲーム2時間ばかりやった後みたいな感じでしたねぇ。

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なかなかの高評価な映画なようで　期待しての鑑賞。

期待通りでした♪

でも　これは完全にネタバレ禁止映画っすね。
純粋に楽しみたい方は　レビューを読まずに鑑賞した方が良いでしょう。

猟奇殺人事件と轢逃げ事件が絡んでるのですが　メインは　タイトルで分かるように　猟奇殺人の方です。
でも　私的には轢逃げ犯の方が印象が強い。
むかっ腹たってしょうがなかった！！！

壁に落書きして逃げて　暗闇の中ライトも点けずに　車で暴走・・・・学生かと思いきや　社会人じゃん！？
子供かよ！だから　解雇されるんだよ！
元々　私生活でも一般道で暴走車を見ると　むかっ腹立って　暴言を吐いてしまう私・・・。
と　まず　ここから　感情移入の始まり。

一旦感情移入しちゃうと　製作側の思うツボ状態で　ハマりましたねー（笑）

勿論メインの猟奇殺人　少女誘拐の物語も　人間の歪んだ感情を描いていて面白いのですが　そこには感情移入出来なかったんですよ・・・。

だから気持ち的に追ってるのは　轢逃げ犯の物語の行方になってしまった。

物語的に　巧く絡んではいるのですが　発端は　轢逃げ犯ですからね　憎さ倍増です。

ただね　ラストのオチ　開かずの扉から　何かを取りだし　ゴミ箱に捨てたあれは何！？
もう　見たくて見たくて　目が離せませんでしたよ。
で　それを見た瞬間
あ〜〜〜〜　そういう事なの！！！！！
これは　やられた・・・・すっかり騙されましたね。

そうなると　いろんなシーンが思い返され　唸らされました。

そう考え直してみると　轢逃げ犯は　やっぱり刺身のツマだったんだなと。
んで　メラニー・ロランは　やっぱり素晴らしい女優さんだと。
でも・・・サービスカット　サービスし過ぎだよね・・・（苦笑）いらないし（笑）

フランス版『羊たちの沈黙』との事です。
主人公の書籍の中に見つかる等、意識している部分もありますが、プロファイリングを駆使して推理を進めていく物語ではありません。

轢き逃げ、誘拐、サイコ、トラウマ…いろんなストーリーや要素が混ざり合って、作品をまとめていくのですが、散漫にならずに、丁寧にまとめている感じを受けました。
ハリウッド映画の様な派手さや、本家の様な緊迫感はありませんが、軽く鬱陶しいような、サラッとどんよりする様な独特の空気感がフランスっぽくて（？）面白いと思いました。

主人公のメラニー・ロランの清楚な美しさがいいです。
トラウマを抱えた知的な女刑事。プロファイリング専門ではなく"得意"なんです。

いろんな要素を上手くまとめたストーリーですが、ひとつだけ腑に落ちないキャラが…主人公の母親の存在です。
付き合う男を次々と変える、自由奔放で明るい母親という役柄なのですが、主人公の過去と照らし合わせて、どうしてこの性格？？？
その部分だけが、いくら考えても合点のいかないところなのでした(^^;

適度に暗くて、適度にグロくて、丁寧な作りのフレンチ・サスペンス。
面白かったですよ。

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色んなものが詰め込まれている　いかにもな　おフランス映画　字幕はデカ文字で見れますってのが笑える　タキ・コーポの配給ですね

幼い娘たちは双子で　おいおい「アンボーン」じゃんかこれ　ははは　ひき逃げから始まって　二つの事件が同時進行します　本は小説なのか　なかなか良く出来ているようですが　演出がどうにもこなれていません　普通の出来以上にはなっていませんね

ヒッチコック的に撮ろうとする　クロード・シャブロル風に撮ろうとしてるサスペンスですね　当然家庭劇が入りますので　男遊び大好きなおふくろさんが出てきたりするわけです　でもこうゆうの大変なんですよ　簡単に何気な雰囲気は出せないのよね　欲張ったことやってますが　うまくいってません　何よりメラニー・ロランが演技設計に困っています　曖昧なスマイルでごまかしてますよ

ダリオ・アルジェント的な演出もあるわけです　剥製師の禍々しさの美学なんかね　これもいまいちね　おたる（猿）さんが可哀想でしたね　こうゆうところからクロード・シャブロールの映画なんかに入ると　段違いの演出の差がわかると思いますよ