サンシャイン2057

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サンシャイン2057 / キリアン・マーフィー

全体の平均評価点:(5点満点)

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「サンシャイン2057」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

「28日後...」のダニー・ボイル監督が宇宙空間を舞台に描く異色SFサスペンス・アドベンチャー。主演は「28日後...」のキリアン・マーフィ、共演に真田広之。50年後の未来。地球上の全ての生命の源である太陽の活動が終焉を迎えようとしていた。人類に残された最後の望みは、太陽を再生させるための核爆弾を積んだ宇宙船“イカロス2号”。そこには船長のカネダをはじめ、男女8人のエキスパートが乗り込み、命がけのミッションに挑もうとしていた。やがて一行は、7年前に同じミッションに向かったまま消息を絶ったイカロス1号の救難信号を受信するが…。

「サンシャイン2057」 の作品情報

作品情報

製作年: 2007年
製作国: アメリカ
原題: SUNSHINE

「サンシャイン2057」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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11〜 15件 / 全205件

しょうがないが、もう一工夫ほしいところ ネタバレ

投稿日:2009/01/08 レビュアー:ナナメ歩き

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作品ごとの内容は違えど宇宙船内を舞台にした時点で、今や作品の個性を出すのは相当のアイデアと知恵が必要になってくる
しかし本作も例に漏れず、中途半端で難解な哲学や宗教理念を描こうとし、失敗とは言わないが中途半端になってしまった感が強い。

内容は太陽が瀕死に陥り、地球環境に多大な影響を及ぼした事により、最後の手段として太陽に直接核を打ち込み、核融合を誘発させ復活させようと、色々な分野のエキスパート8人が運命を背負った旅に出るというありがちな話である
最初に船名がイカロス2号と出て来た時点で、SFファンの方達ならある程度同じ予感やその後の流れを読み取ったのではないだろうか?そう、イカロス1号が存在するのである
脚本にかなり粗が目立ち、船長の真田広之が死ぬ設定も無理がある
何故船外作業用ロボットやその他の対策が不備なのか、他のクルーがどうしても作戦に必要不可欠なら、最初から船長は必要なく、宇宙船には付き物のマザーコンピューターに指揮を取らせればいいだけである
そんなこんなで、太陽近辺まで辿り着くが、ここで先のイカロス1号が割り込んでくる、この時点で地球外生命体かイカロス1号の船員が登場するのは読めるので、相当捻らないとラストはバトルか宗教的な思想オチに限られてくる、しかしイカロス1号の出力が必要になり危険を承知で調査しなければならなくなる、話の破綻を辛うじて阻止している
ラスト近辺になってくると、やはりというかホラー要素が強くなってくる、ここで「はて?この作品一度観た事ある様な」と思った方達もおられたのではないだろうか?
等と思いつつ脳内検索してみると、HITしましたよイベント・ホライゾン、流れや演出が酷似しているのは偶然か?
いや、しょうがないと言うべきだろうか、アルマゲドンオチにならなかっただけでも良しとする。

この手の作品は、どうしても2001年宇宙の旅に、何らかの影響を受けた人達が係わっているので、オマージュであったり対抗意識が働き、同じ土俵で勝負したがればハードルが上がるだけである
観て損はしないが、わたしはイベント・ホライゾンの心理的恐怖の方が一枚上手だと思うので、そちらをオススメする。

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太陽光の真意は? ネタバレ

投稿日:2008/08/29 レビュアー:アルディ

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近年のSF映画としてはダントツの完成度。
えすえふと名が付いているだけのヘナチョコエンターテイメントはこれをお手本に作品の軽薄さを反省せよ!。
「往年の名作SF」のオマージュも見受けられ、知っている人だけニヤリと出来るが別に知らなくてもストーリの秀逸さは変わらない。
ディスカバリー型と言われる「宇宙ポンポン船(意味が分かる人だけ笑って下さい)」に地球資源最後の核物質を搭載して消えかけた太陽を活性化させるミッションについた8人のクルー。
当たり前の話だが乗組員の数は限られているので一人々々が航行・分析・医療・物理・農学等のエキスパートだが多少各分野の補助も出来る。
有る者は自分の職務の重さに潰れてしまうが何とかミッションは継続出来る様だ。
各キャラクターが魅力的で書き分けが良く出来ている。
普段は大根にしか見えない真田のカネダ艦長も朴訥で物静かな軍人役が似合っていて惚れ直してしまった。
クルーの結末が自分の専門分野を象徴する画になっているのが若干出来過ぎの感も有るが…。
鬼才と言われるダニーボイルの映像の妙も有り、深遠かつ茫洋な宇宙に人類の挑むチッポケなクルーの不安と葛藤を良く表現している。
特にイカロス1とのランデブーでクルーのハンディライトが当たった壁面の映像だけが明確になるシーンは印象的。
その後のフラッシュバックでそのシーンが上手く使われているのは既に匠の域。
後半で有るキャラが登場してから話が別方向に向うとの話を聞くが、彼は太陽光に見せられた狂信的自然主義者なので、あの行動は仕方ない。
科学と宗教は一見相反する様だが、その根本が文化に帰するところを思えば背中合わせの存在でしかないと言えるだろう。
太陽系を支えている何かが彼に囁きかけて、何かが弾けたのだろう。
「カネダ…何が見える?」
太陽光に焼かれる瞬間に彼に見えてモノを軍医も知る事が出来たのだろうか?。
人類最後の核物質が弾ける様を太陽の強重力の為に時間が前方と後方の時間軸のずれで、その目で見る事が確認する事の出来るキャパ。
目力の有るキリアンマーフィーの演技が冴える。
「僕達のミッションが成功したら、少しだけ暖かい朝が来るよ…」
エンディングの声は悲しくも力強く、有る意味達成感も有る。
私はレンタル版でこれを見て、あまりにも面白かったので劇場に行かなかった事を激しく後悔した。
SF好きには言うまでも無いが少しだけホラーっぽさも有るので、そのジャンルが好きな人も何とかお薦め出来る。

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アロハで笑うオッサンの不気味。 ネタバレ

投稿日:2007/10/24 レビュアー:ぴよさん

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ダニー・ボイルの狙いは何だったのだろう。 この映画の評価は賛否あるが、「何かを狙って、不発した」ように私は感じた。その残滓が、妙な違和感として、この作品にまとわりついている。
 
物語の筋立てに目新しさは無い。どうしても既に指摘されているような作品群を、想起しながら観てしまう。 艦のランデブーは『2010年〜』と『イベント・ホライゾン』。植物プラントは『サイレント・ランニング』。侵入者は『エイリアン』。はては『11人いる!』までも連想させるネタ…。まあ、ボイルのこれまでの創作スタイルを見ると、ベースのオリジナリティには頓着していないのが分かるし、一・SFファンとして、オマージュを捧げただけと観るべきなのか。
また主役の「太陽」自体を描くというより、「太陽」という舞台立ての中で、昇華してゆく人間の方を描いているようにも見える。

さて、これは的はずれの指摘かもしれないが、ボイルが描きたかったのは ピンバッカーという人物だったのではないか。他の登場人物がなぜか背景の乏しい深みの無い人々として描かれているのに対し、彼一人が突出した「意味」を持っていたように見えてしょうがない。(ゾンビだけどね)。 彼が登場しなければ、この映画は『アルマゲドン』と変わらない映画で終わってしまっていただろうし。

人類の命運という重みを喪失する程、太陽に囚われた男、ピンバッカー。イカロス1を機能停止させ、乗務員の命を奪い、イカロス2をも止めようとする男。或る目線から見れば、それは狂気でしかない。が、滅びゆく太陽を自然の摂理に反して復活させんとする行為を、「真に正しい」と言いきれるだろうか。人類とは別の、或る超越した目線があるとすれば、そういう疑問もまた生まれる。

しかしまあ、ピンバッカーより怖かったのは、度々サブリミナル的に挿入される映像(明らかに認識できるので、サブリミナルとまでは言い難いのか)狙いが分からないだけ、余計にゾッとさせられた。 

こんな本筋と外れた反則技は、いかんでしょ。

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2・0・5・7?

投稿日:2007/08/17 レビュアー:べっち

  原題はシンプルに「Sunshine」。だから2057ってのは邦題つけるために適当にこっちでくっつけたんだろうと思ってた、サンシャインだけじゃ高層ビルみたいだもんね。けど改めて公式サイトなんかを見ると「50年後」なんてわざわざ書いてあんの。これには困った、せっかくひとつでも救ったろと思ったのに。
  え?なにが、って、あと50年では太陽は冷えません、って話。それだけの異変が起きてるとすれば、すでに観測されてるはず。ただ劇中では時代については言及されていなかったから、少しは逃げ道があるんじゃないかってね。

  これに限らずこの映画、科学考証、SF設定はかなりいい加減。監修に物理屋がかんでるって話を聞いて多少期待して観にいったアチキ、どこかで整合性が取れるような話が出てくるんじゃねぇかとそっちばかり気になって、本編に集中できずに劇場をあとにしたのでした。
  かわりと言っちゃなんだが、絵はいい。それだけにアチキは損した気分いっぱいでやんす。ビデオではその分まで元を取ろう。
  ってわけで、これからご覧になる方は、設定云々を気にするのは無駄ですから、その分映像を楽しみましょう。

  ことに太陽の描き方はうまいね。ボイル監督は「28日後」でも炎や爆発が綺麗だったけど、たとえばTVCMでも流れていた真田広之が船外活動するところは、演出の迫力もあいまって見てるほうもやけどしそうだった。
  劇場だったせいもあるかな、部屋を暗くして観たほうがいいかも。

  ストーリーなんかについてはあまり語る資格がないのでほかの方に譲ります。ビデオリリースされたら今度は落ち着いて観よっと(筋も)。
  それにしても監修の物理屋ってなにもの? 太陽の見え方だけアドバイスしてくれたのかなぁ。

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★★★☆ かなり抑制されたSF作品 ネタバレ

投稿日:2007/11/15 レビュアー:ガラリーナ

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なぜか「中庸」という言葉を思い浮かべてしまった。SF大作と聞いてまず想像するのは壮大な物語とダイナミックな宇宙の映像だろう。しかし、本作品は、そのいずれもが抑制の効いた見せ方になっている。なるほど。映画館に見に行った方々の評価が芳しくなかったのもうなずける。シネコンにSF大作を見に行く人が期待するものを満足させてくれるものは、ここにはないかも知れない。

でも、私はそれなりに面白かった。それは、SFアドベンチャー的要素を過剰に盛り込まない行為、すなわち観客への裏切りを楽しむことができたから。まず本作、クルーをちゃんと紹介してくれない。宇宙船という閉じた空間で起きる人間ドラマ。ならば、まずはメンバー紹介をしてくれないとわからんではないか。なのに、物語はどんどん進む(笑)。しかも、イカロス1号はすでに行方不明になっているなど、まるで途中から見始めたような錯覚を覚える。ものすごく説明不足なのだ。これでつまずく人は正直多いかも知れない。しかし、私は、この語らなさは製作者の挑戦だと思って、そんなら受けて立つぞ、って気持ちになって一生懸命見てしまった。

「太陽の光に魅入られる」というコンセプトは、なかなか面白い。間近で見れば間違いなく視力を失う。なのにもっと近くで見たい、という欲求に逆らえないクルーたち。おそらくSFものって言うのは、宗教観とは切っても切れない。やっぱり宇宙に出ることは、神に触れることなのだろうし。でも、その宗教臭さの代わりに「太陽光」への畏敬の念をもってきた。それはなかなか新しい視点じゃないだろうか。

クルーが一人ずついなくなってしまう。まあ、ちょっと予測できる展開ではあるけど、最終的に核弾頭を投げ込む人物をヒーローにおだてあげたりしないのは好感が持てる。しかし、クルー同士の信頼や裏切りといった部分にもう少しドラマ性が欲しい。まあ、いろんな意味で裏切られる映画。そこを楽しめるかどうかですね。そして、全体的にとても地味なトーンなのに、船外で着る宇宙服だけが、目もくらむばかりのピッカピカの黄金宇宙服。これまた、妙な残像。

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11〜 15件 / 全205件

サンシャイン2057

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2009/01/08

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ナナメ歩き

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作品ごとの内容は違えど宇宙船内を舞台にした時点で、今や作品の個性を出すのは相当のアイデアと知恵が必要になってくる
しかし本作も例に漏れず、中途半端で難解な哲学や宗教理念を描こうとし、失敗とは言わないが中途半端になってしまった感が強い。

内容は太陽が瀕死に陥り、地球環境に多大な影響を及ぼした事により、最後の手段として太陽に直接核を打ち込み、核融合を誘発させ復活させようと、色々な分野のエキスパート8人が運命を背負った旅に出るというありがちな話である
最初に船名がイカロス2号と出て来た時点で、SFファンの方達ならある程度同じ予感やその後の流れを読み取ったのではないだろうか?そう、イカロス1号が存在するのである
脚本にかなり粗が目立ち、船長の真田広之が死ぬ設定も無理がある
何故船外作業用ロボットやその他の対策が不備なのか、他のクルーがどうしても作戦に必要不可欠なら、最初から船長は必要なく、宇宙船には付き物のマザーコンピューターに指揮を取らせればいいだけである
そんなこんなで、太陽近辺まで辿り着くが、ここで先のイカロス1号が割り込んでくる、この時点で地球外生命体かイカロス1号の船員が登場するのは読めるので、相当捻らないとラストはバトルか宗教的な思想オチに限られてくる、しかしイカロス1号の出力が必要になり危険を承知で調査しなければならなくなる、話の破綻を辛うじて阻止している
ラスト近辺になってくると、やはりというかホラー要素が強くなってくる、ここで「はて?この作品一度観た事ある様な」と思った方達もおられたのではないだろうか?
等と思いつつ脳内検索してみると、HITしましたよイベント・ホライゾン、流れや演出が酷似しているのは偶然か?
いや、しょうがないと言うべきだろうか、アルマゲドンオチにならなかっただけでも良しとする。

この手の作品は、どうしても2001年宇宙の旅に、何らかの影響を受けた人達が係わっているので、オマージュであったり対抗意識が働き、同じ土俵で勝負したがればハードルが上がるだけである
観て損はしないが、わたしはイベント・ホライゾンの心理的恐怖の方が一枚上手だと思うので、そちらをオススメする。

太陽光の真意は?

投稿日

2008/08/29

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アルディ

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近年のSF映画としてはダントツの完成度。
えすえふと名が付いているだけのヘナチョコエンターテイメントはこれをお手本に作品の軽薄さを反省せよ!。
「往年の名作SF」のオマージュも見受けられ、知っている人だけニヤリと出来るが別に知らなくてもストーリの秀逸さは変わらない。
ディスカバリー型と言われる「宇宙ポンポン船(意味が分かる人だけ笑って下さい)」に地球資源最後の核物質を搭載して消えかけた太陽を活性化させるミッションについた8人のクルー。
当たり前の話だが乗組員の数は限られているので一人々々が航行・分析・医療・物理・農学等のエキスパートだが多少各分野の補助も出来る。
有る者は自分の職務の重さに潰れてしまうが何とかミッションは継続出来る様だ。
各キャラクターが魅力的で書き分けが良く出来ている。
普段は大根にしか見えない真田のカネダ艦長も朴訥で物静かな軍人役が似合っていて惚れ直してしまった。
クルーの結末が自分の専門分野を象徴する画になっているのが若干出来過ぎの感も有るが…。
鬼才と言われるダニーボイルの映像の妙も有り、深遠かつ茫洋な宇宙に人類の挑むチッポケなクルーの不安と葛藤を良く表現している。
特にイカロス1とのランデブーでクルーのハンディライトが当たった壁面の映像だけが明確になるシーンは印象的。
その後のフラッシュバックでそのシーンが上手く使われているのは既に匠の域。
後半で有るキャラが登場してから話が別方向に向うとの話を聞くが、彼は太陽光に見せられた狂信的自然主義者なので、あの行動は仕方ない。
科学と宗教は一見相反する様だが、その根本が文化に帰するところを思えば背中合わせの存在でしかないと言えるだろう。
太陽系を支えている何かが彼に囁きかけて、何かが弾けたのだろう。
「カネダ…何が見える?」
太陽光に焼かれる瞬間に彼に見えてモノを軍医も知る事が出来たのだろうか?。
人類最後の核物質が弾ける様を太陽の強重力の為に時間が前方と後方の時間軸のずれで、その目で見る事が確認する事の出来るキャパ。
目力の有るキリアンマーフィーの演技が冴える。
「僕達のミッションが成功したら、少しだけ暖かい朝が来るよ…」
エンディングの声は悲しくも力強く、有る意味達成感も有る。
私はレンタル版でこれを見て、あまりにも面白かったので劇場に行かなかった事を激しく後悔した。
SF好きには言うまでも無いが少しだけホラーっぽさも有るので、そのジャンルが好きな人も何とかお薦め出来る。

アロハで笑うオッサンの不気味。

投稿日

2007/10/24

レビュアー

ぴよさん

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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ダニー・ボイルの狙いは何だったのだろう。 この映画の評価は賛否あるが、「何かを狙って、不発した」ように私は感じた。その残滓が、妙な違和感として、この作品にまとわりついている。
 
物語の筋立てに目新しさは無い。どうしても既に指摘されているような作品群を、想起しながら観てしまう。 艦のランデブーは『2010年〜』と『イベント・ホライゾン』。植物プラントは『サイレント・ランニング』。侵入者は『エイリアン』。はては『11人いる!』までも連想させるネタ…。まあ、ボイルのこれまでの創作スタイルを見ると、ベースのオリジナリティには頓着していないのが分かるし、一・SFファンとして、オマージュを捧げただけと観るべきなのか。
また主役の「太陽」自体を描くというより、「太陽」という舞台立ての中で、昇華してゆく人間の方を描いているようにも見える。

さて、これは的はずれの指摘かもしれないが、ボイルが描きたかったのは ピンバッカーという人物だったのではないか。他の登場人物がなぜか背景の乏しい深みの無い人々として描かれているのに対し、彼一人が突出した「意味」を持っていたように見えてしょうがない。(ゾンビだけどね)。 彼が登場しなければ、この映画は『アルマゲドン』と変わらない映画で終わってしまっていただろうし。

人類の命運という重みを喪失する程、太陽に囚われた男、ピンバッカー。イカロス1を機能停止させ、乗務員の命を奪い、イカロス2をも止めようとする男。或る目線から見れば、それは狂気でしかない。が、滅びゆく太陽を自然の摂理に反して復活させんとする行為を、「真に正しい」と言いきれるだろうか。人類とは別の、或る超越した目線があるとすれば、そういう疑問もまた生まれる。

しかしまあ、ピンバッカーより怖かったのは、度々サブリミナル的に挿入される映像(明らかに認識できるので、サブリミナルとまでは言い難いのか)狙いが分からないだけ、余計にゾッとさせられた。 

こんな本筋と外れた反則技は、いかんでしょ。

2・0・5・7?

投稿日

2007/08/17

レビュアー

べっち

  原題はシンプルに「Sunshine」。だから2057ってのは邦題つけるために適当にこっちでくっつけたんだろうと思ってた、サンシャインだけじゃ高層ビルみたいだもんね。けど改めて公式サイトなんかを見ると「50年後」なんてわざわざ書いてあんの。これには困った、せっかくひとつでも救ったろと思ったのに。
  え?なにが、って、あと50年では太陽は冷えません、って話。それだけの異変が起きてるとすれば、すでに観測されてるはず。ただ劇中では時代については言及されていなかったから、少しは逃げ道があるんじゃないかってね。

  これに限らずこの映画、科学考証、SF設定はかなりいい加減。監修に物理屋がかんでるって話を聞いて多少期待して観にいったアチキ、どこかで整合性が取れるような話が出てくるんじゃねぇかとそっちばかり気になって、本編に集中できずに劇場をあとにしたのでした。
  かわりと言っちゃなんだが、絵はいい。それだけにアチキは損した気分いっぱいでやんす。ビデオではその分まで元を取ろう。
  ってわけで、これからご覧になる方は、設定云々を気にするのは無駄ですから、その分映像を楽しみましょう。

  ことに太陽の描き方はうまいね。ボイル監督は「28日後」でも炎や爆発が綺麗だったけど、たとえばTVCMでも流れていた真田広之が船外活動するところは、演出の迫力もあいまって見てるほうもやけどしそうだった。
  劇場だったせいもあるかな、部屋を暗くして観たほうがいいかも。

  ストーリーなんかについてはあまり語る資格がないのでほかの方に譲ります。ビデオリリースされたら今度は落ち着いて観よっと(筋も)。
  それにしても監修の物理屋ってなにもの? 太陽の見え方だけアドバイスしてくれたのかなぁ。

★★★☆ かなり抑制されたSF作品

投稿日

2007/11/15

レビュアー

ガラリーナ

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なぜか「中庸」という言葉を思い浮かべてしまった。SF大作と聞いてまず想像するのは壮大な物語とダイナミックな宇宙の映像だろう。しかし、本作品は、そのいずれもが抑制の効いた見せ方になっている。なるほど。映画館に見に行った方々の評価が芳しくなかったのもうなずける。シネコンにSF大作を見に行く人が期待するものを満足させてくれるものは、ここにはないかも知れない。

でも、私はそれなりに面白かった。それは、SFアドベンチャー的要素を過剰に盛り込まない行為、すなわち観客への裏切りを楽しむことができたから。まず本作、クルーをちゃんと紹介してくれない。宇宙船という閉じた空間で起きる人間ドラマ。ならば、まずはメンバー紹介をしてくれないとわからんではないか。なのに、物語はどんどん進む(笑)。しかも、イカロス1号はすでに行方不明になっているなど、まるで途中から見始めたような錯覚を覚える。ものすごく説明不足なのだ。これでつまずく人は正直多いかも知れない。しかし、私は、この語らなさは製作者の挑戦だと思って、そんなら受けて立つぞ、って気持ちになって一生懸命見てしまった。

「太陽の光に魅入られる」というコンセプトは、なかなか面白い。間近で見れば間違いなく視力を失う。なのにもっと近くで見たい、という欲求に逆らえないクルーたち。おそらくSFものって言うのは、宗教観とは切っても切れない。やっぱり宇宙に出ることは、神に触れることなのだろうし。でも、その宗教臭さの代わりに「太陽光」への畏敬の念をもってきた。それはなかなか新しい視点じゃないだろうか。

クルーが一人ずついなくなってしまう。まあ、ちょっと予測できる展開ではあるけど、最終的に核弾頭を投げ込む人物をヒーローにおだてあげたりしないのは好感が持てる。しかし、クルー同士の信頼や裏切りといった部分にもう少しドラマ性が欲しい。まあ、いろんな意味で裏切られる映画。そこを楽しめるかどうかですね。そして、全体的にとても地味なトーンなのに、船外で着る宇宙服だけが、目もくらむばかりのピッカピカの黄金宇宙服。これまた、妙な残像。

11〜 15件 / 全205件