ママの遺したラヴソング

たま〜にあります、「どないしたらえーの？」って映画。
これがまさにそうでした。つまらなくはないです、かといって面白いとも思わないし、どっちつかずのアイウォンチューです。
ぼやーっとして何を伝えたかったのかが、明確に伝わり辛かったです。僕のコンディションが悪かったのか？ボビー・ロングという人物の魅力も正直僕にはわからない。肝心要のボビーの魅力が伝わらなかった時点で、僕とこの映画の気持ちのシンクロが望めないってことですね。ニューオリンズの人々の音楽を愛してる空気やのんびりした空気は凄く気分が良かったけど。なんでも詰め込み型気質の僕は、のんびりを望んでいながらも中々そうはいかなかったりするので「いいなぁ」と思いました。
今回も、やはりヨハンソンはカワイイです。

ママの愛を知らずに育った娘パーシー。
過去の哀しい出来事から酒におぼれうらぶれた生活を送る２人の男。

ママの死からはじまった、３人の同居生活。
そこから、それぞれの再生が始まっていく・・・
自分は孤独ではない、誰かに愛されているのだと気づくことで・・・

飛べない魔女さんのおっしゃるように、確かに
３人の心の動きがわかりにくくて、感情移入しにくいです。

スカーレット・ヨハンソンも老け役のトラボルタも
いい演技をしているのに、なんだかもったいないですね。
もうひとりの同居人のガブリエル・マクトもなかなかのイケメンで
素敵なんだけどなぁ・・・

静かに感動を呼ぶ作品は嫌いじゃないのに、
さすがにこれは静か過ぎると言うか、ちょっと不親切なつくり。
再生していく様も、もう少しその変化がわかる演出をして欲しかった。
ラストでようやく、腑に落ちるのだけれどそこまでが
だらだらと長くて、ちょっと退屈に感じてしまいました。

ジョン・トラボルタの演技が良かったですね！予告観た時にすごく期待あったんで楽しみにしていたのですが期待通りでした。

ヨハンソンも今までの役とは違う演技も魅力的でしたね〜！

私的には珍しいと思うのですが、結末見えていたのに最後はウルっと来ました。最近の映画には珍しく過去のフラッシュバック、この映画では母の姿が一度もで出てこなかったのも、くどくならなくて良かったと思います。

昔の２枚目路線のトラボルタより最近の３枚目の演技がすごく合っているように思いますね。ありがちな脚本なんですが、出演者の演技が良かったんでかなり好印象になった映画でした。

すっごいハートウォーミングな話！
こういう系の映画って、すごい当たりはずれが大きい。
この映画に関しては前者でした♪
スカーレットがいつもより数倍の薄化粧　笑
ま、設定上18歳だから。

トラボルタもアル中老人を素晴らしく演じております。
身勝手な単なるアル中には終わってなくて、なぜか哀愁もあり、優しさも感じられる。
ローソン役の俳優さん、いいですね〜？
見ず知らずの人と同居。
何だか日本のドラマあたりでありがちな設定なんだけど、誰かと誰かがくっついたり・・・とかのありがちすぎる設定がなかったのですっきりと見れました。

人の人生を変えるほどの身勝手な人生だったボビー。
自分の人生を嘆いていたけれど、他人から見ればすごく幸せに思える。
そして、映画の終盤には、自分自身も幸せだと感じたんでしょう。

ちょっと文学引用が多すぎなので、もう少し減らしてくれればもっとよかったかな。

スカーレット・ヨハンソン４年越しの作品ってことで、すごい思い入れがあっただけに、
なかなかしっとりとしたいい作品に仕上がってると思う。
作家や詩人の名言が散りばめられていて、普段本を読まないあたしでも、
ちょっと読んでみようかなぁなんて、感化させられた。

母の遺した古ぼけた一軒屋に居座る母の友人のボビーとローソン。
長年母と離れて暮らし、幼い頃からパーシーの抱える孤独だったり寂しさが、
彼らとの共同生活を通して、徐々に和らいでいく過程が、ゆっくりと描かれる。
パーシーを温かく迎える母の友人たちとの交流が、何気にちょっと素敵なのよねっ。
みんなで集まってギターに合わせて歌ったりしてさぁ〜
母の友人たちに囲まれて暮らすなんて稀なことで、こんな楽しい関係だったら憧れちゃう。
たった１年なのに、一緒に生活する中で、大学入学や彼女の将来を考え、
後押ししてくれるボビーやローソンとの見えない絆、
それが見える絆となって３人を結ぶ最後が、涙はないけど、あたしは好き。
殺風景なボロ屋がだんだんと家らしくなっていくように、３人も家族のような存在になっていく。
ここが、一番の見どころかなぁ〜

トラボルタが白髪の老いぼれ役をやってるところも必見。
かなりクセのある役柄はいつもと変わらないけど、よぼってるから後姿に哀愁を感じるｗ
ローソン役のガブリエル・マックが、『リクルート』以来のお気に入り俳優なので、
準主役を演じてて、あたし的には嬉しい限り！
彼の語りの部分が詩的で、これまたいいのよねぇ〜

派手さもないし、大きな波もないから、退屈になりがちだけど、
南部の雰囲気に浸りながら、ボーッと眺めるように映画を楽しむといいかもしれない。
劇中の３人もよくボーッと遠くを眺めてるからねっｗご一緒にどうぞ。