ブレイキング・ニュース

「MAD探偵」がとても面白かったので、ジョニー・トー監督の作品を遡って観たくなり、これを借りてみました。
オープニングの銃撃シーンで映画に引き込まれ、その後は、緩急とりまぜた展開。
アクション・シーンはリアルさがあり、緊迫感も十分。
この映画の相当な部分をアクション・シーンが占めていますが、箸休め的に挿入されるコミカルなシーンも面白い。
計算された手抜きのない映画作りには感心しました。
犯罪者への感情移入は、ハリウッド的エンタメとは一線を画していますし、湿った哀愁もほどよく漂っています。
しかし、鑑賞後物足りなさとむなしさが残りました。
それは、登場人物への心理的な切り込み方が「MAD探偵」ほど深くないからかなと思います。
アクション映画なのだから、といったこともあるのかもしれませんが、心に残るもの、心に響くものがなかったです。
殺伐としたものが残ってしまい、後味がよくありません。
この欠点が「MAD探偵」では解消されて作品に深みが出ています。
こちらは、過渡期の作品のような気がします。

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

ジョニー・トー作品の男達は何でこんなに素敵なんでしょう。
警察官も犯人も、人質のお父さんも恐れ知らずの幼い息子も。
誰ひとりスーパーマンはおらず、それぞれが残酷で自分勝手で、愛らしくて愚かで単純で、そして自分の正義に忠実です。

対して女達がイヤだなぁ。
女性指揮官もアシスタントも人質の女の子も。
「マスコミ操作で警察の威信回復」などという姑息な発想は女が出元、と言うのに頷いてしまう自分自身も情け無い。

銃撃戦もアクションも轟音・爆音満載にも関わらず、トー作品らしく淡々と静かで（？！表現が変ですが私にはそう感じます）、斃れる男達までもが飄々と観えます。

オトコ二人のお料理シーンがイイですね。
空腹に先ずインスタント食品を探さず、ダイレクトに料理へ向かう発想が面白い。
香港の家庭には、まな板二つが普通なのでしょうか？
プラスチックのその下に滑り止めの布巾が敷いてあるのが、芸の細かいところです。
子供用のエプロンは可愛いけど、ヒモはきちんと結びましょう。（笑）
二人のほのぼのな会話に「こっちが善人？」の様な雰囲気も……。

いつもながらトー監督の世界に引き込まれ、あっという間の１時間半。
思えば悲惨な結末と女性指揮官の思うツボの決着にも関わらず、残っているのは爽快感です。
賛否両論あるでしょうが、私には文句無しの「佳作」です。
（以後のトー作品に比べると小粒で、ちょっと「傑作」とは言い切れないのが辛い。）

予備知識も期待もなく観たので　楽しめた。
アクション場面も迫力あるので　引き込まれますが
男性向きかと思う。短時間ですし、アッと言う間に
終わってしまって　深〜く心に残る余韻はありませんが。
みなさんがレビューで書いてるように
「男の料理」の場面がすごく良い！観ててスカッとしました。
みんなで食卓囲む場面もいいですしね。
何も考えず、サラッとどうぞ。

以前「エグザイル」を見て全然乗れなかったので、他のジョニー・トー印は食わず嫌いしてました。
なんとなく、これ見てみたら・・あら、面白い！
最初の銃撃戦から、すっかり引き込まれてしまいました。

全体に、妙にゆるいリズムで進んでいきます。
常にゆっくり歩いている犯人たち。オトコ前度ゼロ。
なんかなごやかなオトコ料理と食事風景。
いつの間にか友情芽生えて、犯人二人が犯罪をとりかえっこ。
高級弁当（？）食べた警官たちのドタバタ・・
ケリーチャンが、ふとマユ、デコせまっ！

なんとなく気に入ったので、これからしばらくジョニーさんを追いかけてみようと思います。

香港の映画だが警察ｖｓ犯人でマスコミを利用しての攻防が面白いなと思い借りた。

よく考えてるなぁと思ったのだが、よーく考えたら警察がお馬鹿なだけ（笑）
そもそもちゃんと警察内で打ち合わせしてれば問題なかったのだし、上の命令を聞かずに勝手に動くヤツにも問題があり過ぎる。
これがあるから作品が成り立つのだが、なんか納得がいかない。(^^;

ただ時間が短い分テンポがよく単純に楽しめました。
あまり深く考えなくて良かったし。
最後は平凡かなぁ？ちょっとした出来事はあったが「それで？」って感じだったのが残念。もうちょっと終わりに驚くことがあって欲しかった。

ってことで★３つ（５点満点）です。