ゆりかごを揺らす手

久し振りに見ました〜。レベッカ・デ・モーネイ好きなんですよね・・・。彼女のブルーグレイなのかな、瞳に吸い込まれそうです。ホントきれいで哀しい表情でした。
でもこの作品では怖い女性を演じていて、もの凄い迫力！ストーリーも面白いですが、彼女の迫真の演技がなければ成功していないと思われる程です。

子役でマデリーン・ジーマちゃんという女の子が出ていて、とっても可愛い・・・検索したけど出て来ないのですが他の作品には出ていないのかなぁ。最近の子役ではダコタ・ファニングちゃんが活躍していますが、このマデリーンちゃんも負けていないです。でももう２０歳くらいになってるのかな。（製作が１９９１年だったと思うので）
旦那役のマット・マッコイという俳優は個人的に好みです・・・けど他の作品では見ていないです。残念！首の部分のひげはどうかと思いますが、好き！
福祉協会から派遣されて来ている障害者の役で、アーニー・ハドソンという役者さんも良かったし、夫婦の友人で毒のある役をジュリアン・ムーアがやっていますが、彼女も存在感があり、ハラハラさせられました・・・上手だと思います。最初は主役でも良かったんじゃない？って思ったけど、この友人役がピッタリはまっていたので正解だったんだな、と。

とにかくイントロダクションにあるとおりの復讐劇ですが、ペイトンの悲しみもわかってあげたい・・・と思ってしまいます。
最後は涙しました。

レベッカ・デ・モーネイの出ている作品で『三銃士』と『バックドラフト』を予約しています。こちらも見るのは久し振りで大好きな作品なので、楽しみです。

恐ろしいには違いないのだが、女友達のライターを旦那の上着に忍ばせたり、旦那の書いた論文を盗んで破ったり、何処と無くセコさが漂う復讐劇に笑ってしまいました。

さんざんセコイ復讐が続いた後に、割れたガラスが落ちて来た位でイキナリ人が死ぬと言う状況に飛躍し、更に突然犯人の素性に気付くと問答無用でブン殴り即座に出て行けと言う。普通逡巡とかあるだろ。途中までリズムがトロい感じなのに、後半は打って変わって雑に展開する脚本。

大体、生まれたての子供がいるにも拘らず住み込みのベビーシッター雇って自分は庭に温室作ってるなんざ世の中ナメているとしか思えない。あんまり同情できまへんな、奥さん。

復讐者の女は何をしたかったのだろう。この一家を破滅させるというより女房の座に取って代わりたかったようだ。子供達への接し方も彼女なりに愛情を持って接しているように見える。単純なラストに突入してしまうより、その辺りを上手く使ったらもっと奥行きのある話になっただろうに。

ちなみに15年前の映画にも拘らず、主役のアナベラ・オラも脇役のジュリアン・ムーアも現在と変らないと言うか却って老けて見える。当時が老けてたのか、今が若いのか、はたまた整形手術でもしたのか・・・。

やはり女は恐ろしい・・・。

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どこをどう聞き間違えたのか、ベビーシッターのベビー虐待話だと思っていましたが、全く違います（笑）
したたかな復讐のやり方に、感心しっぱなしでした。前半はね。後半は、だんだん恐ろしい殺人者になってしまうので・・・。子供が死んでしまったり、夫が自殺してしまったり、ひとりきりになってしまう・・・おもいきり同情してシンクロしちゃった。でも、だんだんノイローゼっつーかそういう感じだよね。ひく。
色仕掛けに同じないダンナ、とってもかっこいい！！
ソロモン、最後に活躍してくれ、期待どおりだ。嬉しい。

産婦人科医の夫が性的暴行で訴えられた挙句に、自殺。
妻はショックで流産。
夫と子供を同時に失い、提訴した原告の夫婦に復讐することに。

乳母として原告夫婦の家に入り込み、
夫婦仲を裂き、子供を手なずけ、
妻を排除しようと目論む。

夫が妻に嫌気がさすように、
ダンナの大切な書類を捨てたり、
ダンナの浮気を疑わせてみたり。
手口が巧妙で、恐ろしい。

殺された友人役に、若かりし頃のジュリアン・ムーアーが。
髪をアップにした横顔を見た時、
“この人顔のメンテナンスしたんだ〜”って発見が。
アゴのシャクレかたが、ハンパじゃなかった。

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オンナは恐い。

ペイトン独りの事ではありません。
たった一度の診察で絶対の確信も無く、医者のセクハラを公に訴えるクレアも。
（黙って病院を変えるだけでは‘正義感’が許さない？）
意地悪な男の子がペイトンに懲らしめられるのを、うす笑いで眺める幼いエマも。
初対面のペイトンを、殊更クレアに「危険」と仄めかす女友達のマリーンも。
赤ん坊のジョーの目元が「あなたに似ている」と、ありもしない事を平気で言う行きずりの若い母親さえも。
勿論最も恐いのは、人間誰しも思っていても出来ない復讐を実行に移すペイトンなのですが。

その復讐は如何にも有りそうな（出来そうな）やり方で、真綿で締める様にジワジワと一家を追い詰めて行きます。
先ず幼い娘を手なずけるからめ手からの攻めに始まり、徐々に夫婦仲の遮断へ……その過程は手に汗握る展開です。
ただ少々残念なのはクライマックス。
案の定、夫は肝心な時に役に立たず、いよいよの危機に登場する救世主、犯人の最期もオカルト映画を観る様な米国作品の典型です。
でもそうなる事が解っていても、この緊迫感は凄いですね。

トイレでのペイトンの大爆発……そのオンナの怒りの凄まじさ。
彼女の美貌が素晴らしいだけに、もの凄い迫力です。

「ゆりかごを揺らす手は、世を支配する手なり」
実は世界を支配しているのは母親、我々オンナという事でしょうか？