悪魔の棲む家

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オリジナルの方ですが、その当時「家で恐ろしい事が起きる」映画としては、『ポルターガイスト』の方が印象強くないですか？
『ポルターガイスト』が派手な演出だったのに対し、こちらのオリジナルは凄く地味でした。そこがまた良かったのですが。

以後７作出ましたが、やはり１作目が１番インパクトがあります。
今回リメイクされて多少派手に蘇ったが、方向性を見失ったのかどこか中途半端。
不気味な少女の霊も半端だし、何よりラストがガッカリした。

でもテンポも良いし、面白くないわけじゃなかったです。
ジョージ役のライアン・レイノルズの演技は抜群に怖かったです。腹筋もなかなかのもの♪

★ちょっとネタバレ★

兄弟三人の個性が生かされてないのと、私個人の好みとしては、この手の話は『なかなかエンジンのかからない乗り物』のような定番シーンが欲しかったかなぁ。
あんなゾンビ的な映像は、この映画に限っては邪魔だったような気もする。
結局のところ、実際に起こった事件だけれど『悪魔』のせいって解釈ですよね。
最近よくある、家に火ぃ点けたり親兄弟殺した少年少女も悪魔のせいって事もあるわけでしょうかね？？絶対違うと思うけど・・

旧作は子供の頃に見ていますが何が印象的って、蝿にたかられた神父様と正面から見た家の窓、それと蚊の鳴くようなコーラスの入ったＢＧＭくらいなモンです。しかし子供の頃なのでそれだけで充分に怖かった！

ゾンビに並び『幽霊屋敷』というコンセプトは実際怖い！日常のどこにでも潜んでいる恐怖とでも言うのでしょうか？トイレも怖い、お風呂も怖い、ベットから足を出せない、かけてある服のシワが幽霊の顔に見える、怖い本の背表紙、机の下、少し開いている障子、そして突然違うモノと化してしまう親兄弟。

何度も言っていますが、子供にとって親（大人）は神にも等しい絶対的な存在なのです。その親（大人）が着々と悪霊に感化され毒され悪鬼となって襲い掛かってくるのです。小さき力の子供と妻は、この圧倒的な力に弄られ痛めつけられます。実に痛い。義父が少年を虐待するシーンでは、スタッフが泣いていたというエピソードもありますが気持ちは良く分かります。義父の豹変により家庭が壊れていくのを、実に丁寧にドラマティックにに描いています。だから胸が痛むのでもう見たくないかも。

そういえば『シャイニング』も怖くて痛くて胸がザワザワする映画。
好きだけど見たくない映画です。

今回、初っ端からドーンと幽霊が出てくるので視覚的にも怖いです。正体の分からない前作もいいですが、今回のもギクリギクリとなかなか。とくにベビーシッターとクローゼットのシーンが良くて、へそ出しの意地悪シッターが、最っ高に怖がってて良かった〜って言ったら引かれたわ。いいじゃんね。ぷん。

　オリジナル版はたぶん観たことあると思うんだけど、ほぼ忘却の彼方なので、比較することはできませんが、本作はひとこと、面白かったです。
　恐怖演出は、すごくオーソドックスなんですが、これが意外にはまっていて、特に前半の不気味さはなかなかのものです。
　１年前に、凄惨な殺人事件が起こったいわくつきの家で、今度は、優しい夫が次第に変貌していき・・・そして悲劇は繰り返されてしまうのか？そのへんは、ごらんになって確かめてくださいということで。
　夫を演じたのは『ブレイド３』にも出ていたライアン・レイノルズ。優しい顔、狂気に染まった顔、どちらもなかなかうまく演じていたのではないでしょうか。妻役のメリッサ・ジョージもいい感じ。３人の子供たちも嫌味なく可愛らしい。そんなふうに、この家に住むことになるファミリーに感情移入しやすかったというのも、本作が面白かったひとつの要因かなとも思います。
　無駄な場面もなく、テンポ良く展開してエンドロール除くと８０分そこそこで纏めているのも好印象。
　あくまで、オリジナルとは別物として観るなら、十分な出来映えじゃないでしょうか。

　「コレクターズ・エディション」なだけにパープルローズさんご所望の特典映像もメイキング、音声解説など充実してます。

元祖、観た筈なのに全然覚えてないので、元祖を意識せず、純粋に楽しめました。
他の方のレビューを見ても、わりと好意的な意見が多いようですね。大衆受けする作品でしょうか。

私もパパ役のライアン・レイノルズは「ブレイド」のやられキャラなイメージが強かったので、ちょっとびっくりしました。筋肉が付いて、素晴らしい肉体美を披露しつつも、子供を脅すシーンにはビクビク。演技の幅が広いですね。
スプラッタ等のホラー描写はほとんどありません。（回想等で多少有りますが）心理的な恐怖を追求した作品です。

隠しコンテンツは気付かなかったので、もう一度借りてみようと思います。もったいないことをした。

以下、私信で申し訳ないのですが。
以前レビューを書いた「2001人の狂宴 」で、ラストまでネタバレしてしまってすみませんでした。ちい様の「ネタバレコメントを観ずにいたらもっと楽しめたのに…」というコメントで、「私の事だ…！」と気付いた次第。本当申し訳有りませんでした。いくらネタバレ表示してても、オチまで言うのは駄目ですよね。今後は気を付けます。

今回リメイクの「キングコング」と本作を鑑賞しましたが、どちらもオリジナルを凌ぐできばえでした。
本当に怖い！怖がらせかたを良く心得ています。
そして今回は悪魔の正体もはっきりと明かしてくれました。
この部分が前作と異なりますし、物語としてすっきりしました。
オリジナルでは事実に基づくということにこだわりすぎて、終わり方がなんとなくすっきりしなかったのですが、今回はとても良かったと思います。
お勧めします！