理想の恋人．ｃｏｍ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

　ダイアン・レインが“全くモテない”役どころではないというのがまず気に入りました。もしそうだったら「嘘つけー！」と初めから感情移入できなかったと思います。
　離婚して、やっと次の相手を見つけようと前向きになって、次々に候補は出てくるんだけど、どの人を選べば失敗しないのか？本当に幸せになれるのか？に迷う。。みたいな。
　フリーの状態から次の恋人を選ぶまでの中途半端な心の揺れみたいなものが伝わってきて、とても面白かったと思います。
　この作品の場合、観る前から相手はジョン・キューザックだってわかっていたけど、ライバルのボビー役をもう少しジョンと同じクラスの俳優にして、最終的にどっちが運命の人なのか観る方もわからない状況だったら、もっと面白かったと思いますね。

　それにしても、ちょっとお馬鹿なボビーに、別れ際あれだけ酷い言葉を浴びせなくてもよかったのでは？しかも眼鏡握りつぶして。。なんか可哀相だった。
　もう１つドン引きだったのは、必死の形相のダイアンがボートからザブンと飛び込むシーン。泳いでこられた方もビビッたでしょう。よかったですねぇ、普通だったら百年の恋も冷めますよ。

ダイアンレイン＆ジョンキューザックどちらも好きッて言う役者ではないし、私的にはまあまあ暇な時なら、、、くらいです。アメリカの出会いサイトってあれほどまでかとあきれましたが、コメディ仕立てだから大袈裟なのでしょうね。彼氏より父親のほうがセクシーで魅力的でしたよ。

「相手かまわずデートするなんて嫌。　恋をしたいの。　
　隣で目覚めた人が微笑むのを見たいの。
　日曜の朝、ゆっくり食事したり１日中ベッドですごしたり」
サラがネットで出会った人たちとのデートに疲れた時の言葉。
みんなそう。　でも時々選ぶ相手を間違えちゃうんだよね。
恋をするとその人しか見えなくなっちゃうから。

一見遊んでるようにみえる父親だが、亡くなった奥さんのことを今でも愛している。
「もう愛した女はいる。　それにかなう者などいない。
　だからこれは時間つぶしだ。　タップダンスだ。
　必死で踊っていないと喪失感に負けてしまう　　　　　」

主人公サラの親友のゲイカップル。
両親に邪魔をされながらも、出会った記念日を何年経っても祝う愛情たっぷりな二人。　でも親友が振られた時には２人で慰めに来てネイルサロンへ連れ出してくれる。

愛は年齢・性別に関係なく存在するもの。
だから、バツイチだからとか年だからとか気にしちゃダメ！
つまらない固定観念で生きていると人生味気ないものになってしまうよ。
きっとぴったりの相手は見つかるはずだから。
もっと外に出ようよ。　もっといろんな人に会ってみようよ。
あなたは一人なんかじゃない。　いつも家族が見守っているよ。
そんなことを思わせてくれる映画です。

年とっても、離婚しても、あきらめちゃいけないなって前向きに思わせてくれて勇気付けられました。

大家族のガヤガヤしたあったかさもほっとするし、タイミング悪いことは現実でよくあることだから自分の体験と似ていておもしろかった。

けっこう笑いました。

家族だからって、姉や妹が本人になりすまして出会い系サイトに勝手に登録なんてありえない。
私だったら、しばらく姉妹と口もきかない。
友達がそんなことをしたら、絶交を言い渡すかも。
でも、サラ（ダイアン・レイン）の家族は、父親も弟も伯母さんまでも皆こんな感じで、ワイワイと世話を焼くのよね。
離婚して独り身だからって、放っておいて！って思うけど、サラも実は寂しいのか、だんだんその気になって・・・
園児の父親が言い寄ってくるけど、ちゃんと離婚してからいらっしゃいって思う。
ジョン・キューザックは、どちらかというと苦手なんだけど、この作品では悪くなかった。
サラが「ドクトル・ジバゴ」は20回くらい観たと言った時の彼の嬉しそうな顔が良かった。
やっぱり一緒にいるのは、好きなものが同じだとか、笑いのツボが同じだとか、共通点がある人の方がいいよね？
しかし、一番心に残ったのは、父親がサラに語った言葉かな。
「愛した人はいる。それ以上の人は現れない」って、亡くなった妻を今でも愛している気持ちが伝わってきた。
だからと言って、二股、三股を掛けられてる方は、たまったもんじゃないけど。
ダイアン・レインは綺麗だし、品があるし、父親役のクリストファー・プラマーはダンディでセクシーで、良い年齢の重ね方で宜しいかと・・・（笑）