０：３４　レイジ３４フン

あまり予備知識なしに見たのですが、タイトルの「レイジ３４フン」は殆ど意味ありません。原題の「ＣＲＥＥＰ」の方が内容をよく表しております。「クリープ・ショー」の「クリープ」です。ちょっとひねった心霊ホラーかと思ったら、「１３金」みたいなストレートな殺人鬼ものだったのでびっくり。地下鉄内の汚い感じや、廃墟となった病院と地下鉄がつながっているところなどは面白いのですが、女主人公に顔、スタイル、性格どれをとっても魅力がないのが困ります。男が何であんなオカマ顔の女に執着するのかよく分かりません。女主人公に対しては、デカイ図体してるんだから、キャーキャー騒いでないで助けてやれよ！と文句を言いたくなります。この女主人公のおかげで大勢が死ぬことになり、非常に困った人です。ホラーの場合、こんな人がいないと話が先に進まないのですが、もう少し共感が持てるように描いて欲しいものです。どんな殺人鬼なのかはお楽しみなので書けませんが、なかなかムードがよく出ていると思います。しかし、ただ殺人鬼が暴れておしまい、というストーリーはいただけません。『クライ、モリ』の森が地下鉄になっただけ。この場合、もう少し説明というか、何か地下鉄内に住んでいる理由がないと、都市伝説的な怖さも伝わってきません。イギリス・ロンドンの地下鉄とはロンドン市民にとってどんな存在なのか？がよく分からないのです。日本の地下鉄でも変質者は怖いですが、あんなに閉じ込められることはまずないですからね。

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私は結構好きな作品です。
暗い画面ばかりのシーンは、よく見えなくて非常に目が疲れましたけど、雰囲気は楽しめました。
突然犯人の顔が浮かび上がった時は、「来るぞ来るぞ」と分かっていても、やはりビクッとしてしまいました。…不覚。

グロイシーンは、恐くはなかったけど、「あ痛たたた、痛い痛い痛い」と、尻の辺りがムズムズする感じでした。
なんちゃって手術のシーンは、例の器具を持ち出した時は「足の一本も切断すんのか？」と思って観ていたら、いきなりアソコに突っ込みなすってビックラこきました。
おいおい、折角ノコギリ（のような物）なんだからギコギコしろよ、なんで突っ込んでんだよ、と。意表を突かれて面白かったですけど。
…あ、それとも私の勘違いで、あれって下腹部をギコギコしてたんですかね？？

他の方も言ってますけど、犯人の描写は確かにもう少しどうにかならんかったのか、と思います。…まぁ、嫌いではないですけど。
あと、どうして犯人が犯人たりえるのか、その辺の事情とか彼のバックグラウンドとかをもう少し詳しく説明してほしかったな。
…まぁ、ああいった不条理モンスター系殺人鬼（強い・醜い・一応人間の筈なのにちょっとやそっとじゃ死なない）は、その存在に意味なんか無い事の方が多いですけど。

でも何だかんだで楽しめました。
あの犯人、絶対死んでないと思うのでまた出会える日を楽しみにしたいと思います。（あの手の輩（やから）は、燃やして灰にでもしない限り絶対死なないでしょう）

　これは、なかなか良いですよ。何本か有った洞窟ものに似ていて、非常に暗いシチュエーションの中、主人公は逃げまどいます。わざわざ洞窟に話を設定しなくても、身近なところにこんなホラーに適した場所があるなんて以外でした。洞窟ものと違って、地下鉄の駅の通路は電気着いてるし、下水施設にしたって文化、技術が感じられます。でも、ああいう奴が居るんやなあ。非常呼び出しのボタンを押すと警備員が出るし、そういうものが感じられるけど、でも出られない、襲われる、そんなところを上手く使っていた作品だと思います。

　出てくる敵ですが、あまり体ががっしりしてる訳でもないし、どこにそんな怪力が有るねん、という奴ですが、ホラー映画の主人公としては、なかなかのもんだと思いました。これは続編が作られてもおかしくないし、続編が有ったら、私は観たいと思います。

　ホラー映画は何でもそうですが、この作品も音を巧く使っていました。途中でホステルみたいになるんちゃうかな、と思ってビビリながら観ましたが、それほどグロいところは無く、一般人からホラー映画ファンまで幅広く受け入れられる映画だと思います。

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邦題はヒドイが、映画そのものは、なかなか面白かった。辛口のレビューが多いようだが、結構よい仕上がりの作品だと思う。

主演女優のフランカ・ポテンテは、“太ったオバサン”になる一歩手前。まるまるした足で大きなお尻を揺らしてドタバタ走り回る姿は、ある意味でホラー映画としては異色だ。（笑）
米国なら間違いなく巨乳のティーンエイジャが甲高い悲鳴を上げて走り回っているところだ。さすが英国と独国だ、キャスティングからして一味違う。
モンスター（？）の雰囲気もいい。明らかにフリークスだが、人間なのかバケモノなのか、ひ弱なのか怪力なのか、全く分からない。人体の構造は持っていても“ジェイソン”と同じような不死性、エネルギーを感じさせる。演じた役者がいいんだろうなぁ。

物語りの展開や設定には、いろいろと突っ込みたいところはあるが、パワーとスピードで押し切ってしまう監督の技量はなかなか。あまり気負わずストレートな表現に徹しているのもいい。（ホラーが好きで、よく見ているとふんだ）

この監督ならダークキャッスルの新作を任せてもいいんじゃない？

地下鉄の駅のベンチで終電を寝過ごしてしまった女性が、構内に閉じ込められてしまう。そこには恐ろしい「何か」が住み着いており、執拗に命を狙われるハメになる。

駅の構内っていうのは意外に広くないし、のっぺりとした構造で隠れるところ（死角）がそれほど無いから、シチュエーションとしてはけっこう怖い。実際、この閉鎖空間で何者かに追われる前半は、なかなかいい調子だった。のであるが、中盤以降、線路を伝って隣の駅に向かったり、「何か」が画面に出てくるあたりから、脚本がかな〜りグダグダに…。
とにかく登場人物たちがアホ過ぎてイライラするし、残酷描写はもうひとつ振り切れておらず、スプラッターとしても中途半端。おまけに続編を狙ったのか、「何か」の正体を含めて全体に説明不足なもんで、ストレスがたまる一方だ。

主演は『ラン・ローラ・ラン』や『ボーン・アイデンティティー』のフランカ・ポテンテ。でもメイクや服装が似合ってなくて、全然魅力的に見えなかった。むむ〜ん、そもそもこういう作品で、ヒロインを応援する気が起きないってのは致命的でしょうよ。