コントロール

観ているうちに人間はみんな始めはいい人なんだな〜と思いました。どんな悪い犯罪者も生まれたときはみんな同じなのに育った環境で悪くなってしまうけれども、気持ちひとつで更正出来るんですね・・・。車酔い止めの薬もそうかもね・・・。
最後、ハッピーエンドになってほしかったな・・・。

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なかなか面白い映画でした。2004年製作だそうですが、この頃既に世界は（いや、アメリカと日本だけなのかもしれませんが）「Reset病」に罹っていて、いまだに病は衰えるどころか蔓延したままのような気がします。そして、ドラッグ（薬）で「人が変わる（善から悪へ）」のならその逆の薬（悪から善へ）があっても不思議じゃ無い、という実に天真爛漫な信憑も確かに存在したし、今でも根強く存在しているのは事実なんでしょう。しかし明らかにこの「人は変われるのか？（Reset）」という問題と「人は薬で変われるのか？」という問題は別ですし、次元の違う問題なんですね。身も蓋も無い言い方をすれば、このオハナシはその「別次元の別個の問題」を意図的に一緒くたにしておいてから分離して見せているだけ、と言えなくも無い。どちらの問題にも作者としての解答も主張も示してるワケじゃありませんから。しかし元々作者には「解答」を示すつもりなんて無いんですね。どちらもそう簡単に解答を出せるような問題じゃないし。
要は「テーマ」がそこにあるような「体裁」を取りながらエンターテインメント（サスペンス、アクション、ロマンス）を展開するのが作者の意図であり、そのことを妙に「隠し立て」していないところが私は結構気に入ったんですね。最近のやたらカネ掛けて車や建物ブッ壊したりCG駆使したりで大袈裟な映像撮って「テーマもドラマも無い」のを誤魔化してる作品より余程腰が据わってる（笑）。添え物の「ロマンス」にしても短いカットながらなかなか気が効いてるんです（妻と愛人の鞘当てとか、結構上手い）。この監督（ティム・ハンター）どうやらTVドラマが専門みたいですが、イイ味出してると思いますねぇ。
何より素晴らしいのが「怪優」レイ・リオッタの好演です。元々幾つもの矛盾する人格を行き来するような一種異様な性格を演じるのが上手い俳優ですが、この作品は彼の起用を前提に構想されたとしか思えないほどハマってます。かなり無理のある人物（リー・レイ）設定を全く無理なく演じてます。あのクセのあるミシェル・ロドリゲスが大変素直で可愛い女の子を無難に演じられたのもレイが相手役だったから、と思わせる（笑）。ウィレム・デフォーは完全にレイに喰われてしまって「性格俳優」カタ無しですが、そこは流石に心得たもんで脇役に徹してキチッと点数稼いでます（笑）。妻（ポリー・ウォーカー）と愛人（キャサリン・ロバートソン）両方にイイ顔して、仕事も出来るしリー・レイとも友情で結ばれるという、よく考えたらコイツが一番悪党で「Reset」の常習犯なんですが「薬」なんて全然使う必要無いのを自分で体現してる。ラストシーンなんて明らかにその「皮肉」を効かせた演出してます。この監督やっぱりなかなかの実力派だと思いますねぇ。

凶悪犯で死刑囚の主人公は、死刑を免れることと引き換えに新薬の被験者になる。
その新薬とは、狂気の衝動を抑える薬だった。
狂気に満ちた主人公は薬を服用するうちに過去の過ちをひどく後悔するようになる。
フラッシュバックするのは辛い生い立ちと、自分が過去に頭を撃ちぬき重い障害を負わせた相手の顔・・・。
仕事と恋人を手に入れ、謝罪と後悔を覚えた主人公は生まれ変わり新たな人生を歩んでいくように思われたが・・・

主人公の、凶悪犯の顔からいつしか少年のような脆さと切なさをもつ顔に変わっていくように見せる演技が素晴らしい。
派手な演出はないが、登場人物たちのキャラクターで魅せてくれる作品だ。

過去に自分の感情を抑えられなかったことから薬の開発に異常とも思われる執念を抱く博士と、凶悪犯である主人公との間に芽生える奇妙な信頼関係。それは博士が過去の自分を主人公の中に見ていたからかもしれない。
ラスト直前に明らかになる事実は現実的にありえるかどうかはさておき、何が人間を変えるのかを考えさせられるだろう。

人間を変えるのは薬ではなく信頼と愛情なのだと信じたい。

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たまたま無料配信でやってたのと、
レビューでまあまあとの事だったので見ました。

Ｂ級人間ドラマっていう感じでしょうか。

薬と称して砂糖を飲ませる。
で、飲んだほうは薬と思い込んでいるので治る
という話。

ありきたりな話でした。

ベースのストーリーとは関係ない感じで
ハラハラしたりするので、まあまあ観れました。
暇つぶし＆無料なら見るのもいいかも。

主役の２人も濃いし・・・。

レイ・リオッタ ウィレム・デフォー ミシェル・ロドリゲス
これだけ揃えば怖いもの無しですね。安心して観られます。
ストーリーの面白みに欠けるのは確かですが、俳優陣の演技だけでもかなり楽しいです。
そしてミシェルが可愛い可愛い！ファンにはたまりませんよ。

特典のほのぼのメイキングも好きです。