ステップフォード・ワイフ

監督：フランク・オズ（2004年・米・93分）
原題：THE STEPFORD WIVES
原作：アイラ・レヴィン「ステップフォードの妻たち」

ジョアンナ（ニコール・キッドマン）は、テレビの敏腕プロデューサーだったが、ある番組の失敗で辞任に追い込まれてしまう。
すっかり落ち込んだ彼女は、夫のウォルター（マシュー・プロデリック）に促されるようにステップフォードに引越すことになった。
ステップフォードは美しく、そこの妻たちは夫に献身的で、家事も完璧にこなす理想的な女性に見えた。
ジョアンナは違和感を覚えるも、夫のために自分も貞淑な妻になろうと努力を始めたのだが、友人のボビー（ベット・ミドラー）やロジャー（ロジャー・バート）がある日突然、別人のようになったのをきっかけに、この町の秘密を知ってしまったのだった。
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先日、1975年版（キャサリン・ロス主演）のオリジナルを観ました。
以前からオリジナルの評判は聞いていましたが、中々見比べの機会がありませんでした。
実際に観てみると評判通りで、オリジナルはサスペンスでしたが、リメイクの本作は明るくポップなイメージ。
音声解説を聞いてみると、本作は初めからコメディで企画されていたようです。
ボツになった映像を観ると、それはコメディを通り越して漫画チックに感じました。
監督が、いくつかのシーンを（泣く泣く）使わないと決断してくれて良かったです。（笑）
初見時の拙レビューを読み返してみると、ステップフォードの女性たちの服装をリカちゃん人形の様だと評していました。
しかし、それは表面的なことであり、今回の見比べによって、オリジナルが男性の理想に基づいているのに対し、本作ではある女性の理想の形であったようです。
ラストのシーンは、まったく記憶になく驚きました。
今回、私のお気に入りは、ゲイのカップルの妻役のロジャーです。
本作のオリジナルのキャラクターだと思いますが、物語に自然に溶け込みつつも独特の味を醸し出していました。
男女のカップルでもゲイのカップルでも、夫が妻に求めることは一緒のようでした。
グレン・クローズがこの町の妻たちをまとめる（婦人会の会長みたいな）役どころで出演しています。
クレアの夫・マイクを演じているのは、クリストファー・ウォーケンです。
1975年版と2004年版（本作）を、“原作を同じくする全くの別もの”と考えれば、これはこれで一見の価値はあるかと思いました。

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冒頭から、？？？な感じを受けました。
サスペンスかスリラーだと思っていたのですが、コメディ？・・・でもないみたい。
「ステップフォードの妻たちには、秘密がある」って、ダンスの時にクルクル回り続けるサラを見たら、大体の想像はついてしまいましたが・・・
この作品には、1975年、キャサリン・ロス主演のオリジナルがあり、原作はアイラ・レヴィンの「ステップフォードの妻たち」です。
アイラ・レヴィンは「ローズマリーの赤ちゃん」の作者だそうですから、原作ではきっとサスペンス仕立てのストーリーなのでしょう。原作本とオリジナル版に興味がわいてきました。
完璧な町、完璧な妻。どちらもカタログから飛び出してきたような、フィギュアのようなイメージです。
綺麗なニコール・キッドマンを見ているうちに、1時間半のストーリーはテンポ良く進んでいきます。
ステップフォード・ワイフたちの衣装は、まるでリカちゃん人形の洋服のように夢心地。やさしい色合いの衣装の中で、ニコール・キッドマンの着ている「黒」だけが、とても現実的でした。

と、思って観ましたがチョット違いますね。
ジャンルは何だろう？
『ステップフォード』の見た目は凄く豪華な感じは憧れるケド、裏の顔にビックリさ！
結構、シュールな世界かなと・・・。
前半は面白かった。ケド、後半が無理矢理ッポイ点もあって？？？でした。
それにしても、あのカップケーキの色は絶対身体に悪いってー。

画面がとてもきれいでオシャレです。人間離れした綺麗さのニコール・キッドマンが実にカラフルな衣装を着ているのを見ているだけで、浮世を忘れる楽しさがあります。コメディとしては笑える部分と笑えない部分があります。原作は昔の小説なので、ストーリー展開はやや古くささを感じさせますが、それを補って余りある画面作りの巧さを感じました。

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アメリカの良妻賢母を具現化したら、
それは、本当に、良妻賢母なのか？

というのが、テーマなんでしょうか・・・

自分が企画したテレビ番組が原因で殺人が起こり、
テレビ局をクビになった、ニコール・キッドマンが扮する、
敏腕女性プロデューサが、鬱病っぽくなり、
テレビ局で、部下だった、夫と共に、療養をするため、
”ステップフォード”という街にやってくる。

そこは、夫に尽くす妻ばかりがいる街で、
確かに、どの夫婦も幸せそうには見えるのが、
それに違和感を感じる彼女。
ただ、その街には、大きな秘密があった。

という話で・・・
基本、コメディなんだと思うんだけど、その、、、
夫に尽くす妻という、昔の良妻賢母象を描くことで、
何を風刺しようとしているのか。

バブル親父の馬鹿さ？
６年前というと、そういうのが、
氾濫していたんでしょうか・・・アメリカでは・・・

内容も、なんか、ちょっと、雰囲気として、
星新一のショートショートであるみたいな、
テーマな感じで、
こんな大がかりな映画に、今、する、
そのモチベーションが、よくわからなかった。

確かに、夫に尽くしてくれる妻というのは、
いいのかもしれないけど・・・

ただ、今、そういう男が、増えてるとか、
そういう問題がクローズアップされてるとか、
そんな感じは、しないんだけど・・・
６年間の時間の経過が、そう感じさせるのかもしれないけど・・・

おちも、ちょっと、ありきたりな感じもするし・・・
主張したいことが、前時代的な気がする作品だった。

でも、、、、
ニコールの美しさだけで、
ま、完走は、できますね（笑）