赤目四十八瀧心中未遂

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赤目四十八瀧心中未遂 / 大西信満

全体の平均評価点:(5点満点)

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「赤目四十八瀧心中未遂」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

生島与一は人生に絶望し、この世に自分の居場所はないと思い定め、ここ尼崎に流れ着いた。焼鳥屋の女主人・勢子ねえさんに古いアパートの一室を世話された与一は、来る日も来る日もそこでひたすらに臓物を捌き、串にモツを刺して暮らしていた。そんな与一の前に、ある日、同じアパートに住む彫物師の愛人・綾が現われる。綾に惹かれた与一は、いつしか綾によって至福の時を味わうのだった。そして、綾の“この世の外へ連れてって”というひと言に誘われて死出の旅路へと向かい、赤目四十八瀧を登っていく…。

「赤目四十八瀧心中未遂」 の作品情報

作品情報

製作年: 2003年
製作国: 日本

「赤目四十八瀧心中未遂」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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ユーザーレビュー:52件

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11〜 15件 / 全52件

思い出ってつらいもの ネタバレ

投稿日:2008/09/27 レビュアー:双子ママ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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この作品は、確かいろいろな映画賞を受賞し、寺島しのぶも熱望した作品とのことだったので、リストに入れていたのですが、今頃見ることになりました。

昔原作は読んでいたので、正直そのイメージと微妙に違い戸惑いを感じました。

原作よりも町の景色やアパートの部屋がきれいに感じること、主役の生島が想像していたより男前なこと、それに反してすごい美人な綾を演じるのが寺島しのぶ。。。

それが気にならなくなるほど、徐々にこの映画に引き込まれました。

原作を読んだのがすごい昔で、あいまいな記憶でしかなく申し訳ないのですが、原作でも感じられることではあるのですが、この映画には変なユーモアがあります。
よく考えるとすごく真面目だったり怖い場面だったりするのですが、それを一風変わった味付けで見せてくれるのが面白いです。

そして寺島しのぶがどんどん魅力的になり、芸達者な大楠道代や内田裕也の演技に引き込まれ。。。そして何よりも美しい赤目四十八瀧。。。
映画としては約二時間四十分と長いのですが、長さはあまり感じさせませんでした。

そして心に残るセリフがいくつかありました。
特に綾がつぶやく「思い出ってつらいもの」
はっとしました。
思い出って、
こんな時に思い出したくないことほど思い出されたり、
現実がつらい時ほど楽しかったことが思い出されたりするもの。
ますますせつなくてつらくなるなあ。。。と感じ入ったのです。

それにしても生島はほんとに甲斐性のない男です。
こんな男を最後の道行きを共にする男として選ぶ。。。
綾は「嬉しい」と言います。
そこが悲しい。。。
綾のこれからは予想がつく。
でも生島のこれからは予想がつかない。。。

この映画は誰にでもお勧めできるものではないと思います。
日本の、日本映画の美しさを感じられる一本ではありますが、好き嫌いは分かれる映画だと思います。







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51対49

投稿日:2007/12/19 レビュアー:ワカゾウ


「心の中の勝負は51対49のことが多い」故・河合隼雄氏の言葉である。
この映画ではそうした勝負の微かな動きを実に鋭く、事あるごとにあぶりだす。
究極には心中という行為に行き着くか、未遂に終わるのかといった、生死の勝負を描き出す訳だが、通常の意識上の決着で、例えば『アイズ・ワイド・シャット』がその勝負のつき方が殊のほか淡白だといえるほど、この映画では一事が万事といった具合に徹底して51対49をつきつめていくのだ。『アイズ〜』では事後的に
いかに危うかったが検証されていくので、モチーフとしては似ているところがある。この映画に検証という作業はないが。

アヤという女性は彫物師の入れた極楽鳥のカリョウビンガをけたくそわるいと言う。
彫師の眉という男によると、墨を入れる途中で泣きを入れなかったのは焼鳥屋の勢子と、このアヤという女性しかいなかったという。
スキがなく、徹底している。そして背筋がゾクッとするほどの美貌をそなえている。そういう女性が何に徹底するのかといった方向性は、案外、男によってきめられているのか。

語りの生島という男はなぜだか事が淡白に運びだすと、そろそろ街を出なければと考え出すような変に几帳面な男である。そうした男と一緒に死を求め、赤目四十八瀧へ出るのだ。
まあ、だいたいそういった映画であった。

赤目四十八瀧のシーンを美しいと言われる方も多いが、そうか?と、なんだか違うなあという思いがある。51対49というつきつめられた勝負の末に、たどり着いたのはユートピアだったといった誤解を招いてはいなかったろうか。どう見ようが自由なのだが。

ともあれ、寺島しのぶがよく屋台骨となって全体を支え、見事に仕上げたなと思う。
大楠道代や他の役者も相当いい。全体的にトポス的にもふと薄い感じがするや、一変して世界との深いつながりを見せてくれる。

星4つ。

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大楠道代さん

投稿日:2007/08/15 レビュアー:ハチロー

奈良県に滞在したときに赤目四十八瀧を訪れた事があります。
ここは滋賀県だったっけ、それとも三重県?
思い出せませんが、サンショウウオを見物し白戸三平の忍者物など思い出してここを歩きました。

普通の観光地でしたがなにやら隠避なものノスタルジックな感傷にふけったような気がします。
やたらとカップルがおりこちらは単独だったからかもしれません。

「赤目四十八瀧」と言うタイトルに釣られこの映画の原作を読みました。
面白いとは思いませんでしたが惹かれるものがありました。
映画を見てその惹かれるものが実感できました。
大楠道代さん演じる勢子ねえさんです。
焼き鳥屋のやり手ばばあです。
私が子供の頃は薄汚い安アパートでアッパパやシミーズ姿で暑い夏を過ごしている女性がたくさんおりました。

こういう映画に惹きこまれる人ってまともじゃ無いかもしれません。

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生きてきた世界が違う男と女。 間に流れる深くて長い河

投稿日:2016/01/31 レビュアー:ロキュータス

都道府県ご当地映画レビュー 兵庫県
( ネタばれあり)

心中ものと言えば、近松だけど、そこで描かれる、生きていくことに行き詰った男と女の「死出の道行き」は、命をかけてこその二人の情念の世界、まことの華と燃え上がる。
しかし本作では「心中未遂」と、成就しないことはあらかじめ告げられていて、その男とその女の間には深くて長い河があり、二手に分かれた滝はそれを示している。

生島という男は「 人生に絶望し、この世に自分の居場所はない」と思い悩んでいるのはあながちウソではないけれど、彼の苦悩は、言わば「飽食に生きる者の生きづらさ」であり、「恵まれた境遇にいるからこそ、あらかじめ共感されない苦しさ」と言える。

彼が書こうとして書けなかった私小説というのは自意識の文学ですが、さて自分の人生を見つめたとき、人に語ることが何もない、陳腐でつまらないことに唖然としてしまったことだろう。

一方で、自分を卑下するというのは、屈折した形のナルシズムだ。
「そんなことはないよ」と否定してくれる誰か、そして自分自身をどこかで想定している。 ぼく自身多分に思い当たることです。
都落ちしてこのざまだという自意識は、落ちた場所を卑下し、自分は本来高いところにいたはずと思っているのでしょう。

綾という女は、「 人生とは悲惨なもので、この世に自分の居場所はない」という現実を思い知らされていて、言わば「飢餓に生きる者の生きづらさ」であり、「悲惨な境遇にいて、他人様には想像もできないほどのつらさ」と言える。

場所とその住民に対するイメージは歴然としてあって、パリなら花の都、上海なら魔都が映画的記号に使われるように、本作では「 ふきだまり 」「 化外の地 」の記号として ”尼” が使われます。
そのむき出しの尼でけがをした生島は、いざとなれば雅の地の京都で傷をいやす。
生島が臓物の串刺しを生業とすることが尼を象徴するのに対し、生島がにおい袋を買うことが京都を象徴する。

赤目滝へ死出の道行きに行くはずの生島と綾はあまりに生きてきた世界が違う。

たとえば、過食とおう吐を繰り返す摂食障害の苦しみ と その日の食べ物もなくて飢えと栄養失調の苦しみ
たとえば学校になじめず登校拒否やパニック障害になる苦しみ と 教育を受けられず文字が読めない苦しみ
たとえば平和な国で生きづらく自傷行為を繰り返す苦しみ と 戦地で生き延びる困難の苦しみ

二人の世界の違いには、言わばそうしたものだ。
その苦しみを比較すること自体が成り立たないような身もフタもない現実の落差
綾はずっと生島をさんづけで呼びます。 

だが説教めいたことを言われても、頭ではわかっても、こころやからだがそう簡単にわかるものでもない。
生島が自分のからっぽさ、うすっぺらさを自覚しても、どうしようもないのだろうことは、より近いものとして身につまされる。

綾の哀しさ、痛さには肉体性があり、本作は、はらわたで観る映画と言える。
綾を演じた寺島しのぶは本作が出世作となっただけの存在感のある演技であり、
そして大楠道代はあらためてすごい女優だと思います。

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★寺島しのぶの…「存在感」

投稿日:2011/08/05 レビュアー:ザ★ウォーカー

原作未読…うううう〜んんん…主な舞台は「あま」ねぇ〜確かに「ディープ」な場所だし…その時…女は「潔く覚悟を決める」だろうけど…男は「じたばたと往生際悪い」だろうとは思う…
しかしこの程度の内容で、この収録時間は、ちと長過ぎたんじゃないだろうか?確かにロケハン含めて、撮影は大変だったと思うし、せっかく撮影したんで「使いたい気持ち」も分かるんだけど…

偉そうなこといいますが…最大でも1時間45分くらいまでで丁度良かったと思うし、それくらいの長さにもう少し編集で、十分つまめたと思う…

寺島しのぶ…すごいDNA引き継いでる女優さんだけど、お世辞にも「綺麗」ではないと思うのだが…(ファンの方ごめんなさい)けれど、不思議な魅力とオーラと存在感があって、勝手なイメージだが「昭和の香り」がする個性的な女優さんだとは思ってる。
「体当たり=裸?」なんて評価は意味ないし、そんなこと関係なしに、この人の「存在感」があってこそ、何とか作品として成立したと思うので、そこの部分を評価して★ひとつおまけです♪

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赤目四十八瀧心中未遂

ユーザーレビュー

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思い出ってつらいもの

投稿日

2008/09/27

レビュアー

双子ママ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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この作品は、確かいろいろな映画賞を受賞し、寺島しのぶも熱望した作品とのことだったので、リストに入れていたのですが、今頃見ることになりました。

昔原作は読んでいたので、正直そのイメージと微妙に違い戸惑いを感じました。

原作よりも町の景色やアパートの部屋がきれいに感じること、主役の生島が想像していたより男前なこと、それに反してすごい美人な綾を演じるのが寺島しのぶ。。。

それが気にならなくなるほど、徐々にこの映画に引き込まれました。

原作を読んだのがすごい昔で、あいまいな記憶でしかなく申し訳ないのですが、原作でも感じられることではあるのですが、この映画には変なユーモアがあります。
よく考えるとすごく真面目だったり怖い場面だったりするのですが、それを一風変わった味付けで見せてくれるのが面白いです。

そして寺島しのぶがどんどん魅力的になり、芸達者な大楠道代や内田裕也の演技に引き込まれ。。。そして何よりも美しい赤目四十八瀧。。。
映画としては約二時間四十分と長いのですが、長さはあまり感じさせませんでした。

そして心に残るセリフがいくつかありました。
特に綾がつぶやく「思い出ってつらいもの」
はっとしました。
思い出って、
こんな時に思い出したくないことほど思い出されたり、
現実がつらい時ほど楽しかったことが思い出されたりするもの。
ますますせつなくてつらくなるなあ。。。と感じ入ったのです。

それにしても生島はほんとに甲斐性のない男です。
こんな男を最後の道行きを共にする男として選ぶ。。。
綾は「嬉しい」と言います。
そこが悲しい。。。
綾のこれからは予想がつく。
でも生島のこれからは予想がつかない。。。

この映画は誰にでもお勧めできるものではないと思います。
日本の、日本映画の美しさを感じられる一本ではありますが、好き嫌いは分かれる映画だと思います。







51対49

投稿日

2007/12/19

レビュアー

ワカゾウ


「心の中の勝負は51対49のことが多い」故・河合隼雄氏の言葉である。
この映画ではそうした勝負の微かな動きを実に鋭く、事あるごとにあぶりだす。
究極には心中という行為に行き着くか、未遂に終わるのかといった、生死の勝負を描き出す訳だが、通常の意識上の決着で、例えば『アイズ・ワイド・シャット』がその勝負のつき方が殊のほか淡白だといえるほど、この映画では一事が万事といった具合に徹底して51対49をつきつめていくのだ。『アイズ〜』では事後的に
いかに危うかったが検証されていくので、モチーフとしては似ているところがある。この映画に検証という作業はないが。

アヤという女性は彫物師の入れた極楽鳥のカリョウビンガをけたくそわるいと言う。
彫師の眉という男によると、墨を入れる途中で泣きを入れなかったのは焼鳥屋の勢子と、このアヤという女性しかいなかったという。
スキがなく、徹底している。そして背筋がゾクッとするほどの美貌をそなえている。そういう女性が何に徹底するのかといった方向性は、案外、男によってきめられているのか。

語りの生島という男はなぜだか事が淡白に運びだすと、そろそろ街を出なければと考え出すような変に几帳面な男である。そうした男と一緒に死を求め、赤目四十八瀧へ出るのだ。
まあ、だいたいそういった映画であった。

赤目四十八瀧のシーンを美しいと言われる方も多いが、そうか?と、なんだか違うなあという思いがある。51対49というつきつめられた勝負の末に、たどり着いたのはユートピアだったといった誤解を招いてはいなかったろうか。どう見ようが自由なのだが。

ともあれ、寺島しのぶがよく屋台骨となって全体を支え、見事に仕上げたなと思う。
大楠道代や他の役者も相当いい。全体的にトポス的にもふと薄い感じがするや、一変して世界との深いつながりを見せてくれる。

星4つ。

大楠道代さん

投稿日

2007/08/15

レビュアー

ハチロー

奈良県に滞在したときに赤目四十八瀧を訪れた事があります。
ここは滋賀県だったっけ、それとも三重県?
思い出せませんが、サンショウウオを見物し白戸三平の忍者物など思い出してここを歩きました。

普通の観光地でしたがなにやら隠避なものノスタルジックな感傷にふけったような気がします。
やたらとカップルがおりこちらは単独だったからかもしれません。

「赤目四十八瀧」と言うタイトルに釣られこの映画の原作を読みました。
面白いとは思いませんでしたが惹かれるものがありました。
映画を見てその惹かれるものが実感できました。
大楠道代さん演じる勢子ねえさんです。
焼き鳥屋のやり手ばばあです。
私が子供の頃は薄汚い安アパートでアッパパやシミーズ姿で暑い夏を過ごしている女性がたくさんおりました。

こういう映画に惹きこまれる人ってまともじゃ無いかもしれません。

生きてきた世界が違う男と女。 間に流れる深くて長い河

投稿日

2016/01/31

レビュアー

ロキュータス

都道府県ご当地映画レビュー 兵庫県
( ネタばれあり)

心中ものと言えば、近松だけど、そこで描かれる、生きていくことに行き詰った男と女の「死出の道行き」は、命をかけてこその二人の情念の世界、まことの華と燃え上がる。
しかし本作では「心中未遂」と、成就しないことはあらかじめ告げられていて、その男とその女の間には深くて長い河があり、二手に分かれた滝はそれを示している。

生島という男は「 人生に絶望し、この世に自分の居場所はない」と思い悩んでいるのはあながちウソではないけれど、彼の苦悩は、言わば「飽食に生きる者の生きづらさ」であり、「恵まれた境遇にいるからこそ、あらかじめ共感されない苦しさ」と言える。

彼が書こうとして書けなかった私小説というのは自意識の文学ですが、さて自分の人生を見つめたとき、人に語ることが何もない、陳腐でつまらないことに唖然としてしまったことだろう。

一方で、自分を卑下するというのは、屈折した形のナルシズムだ。
「そんなことはないよ」と否定してくれる誰か、そして自分自身をどこかで想定している。 ぼく自身多分に思い当たることです。
都落ちしてこのざまだという自意識は、落ちた場所を卑下し、自分は本来高いところにいたはずと思っているのでしょう。

綾という女は、「 人生とは悲惨なもので、この世に自分の居場所はない」という現実を思い知らされていて、言わば「飢餓に生きる者の生きづらさ」であり、「悲惨な境遇にいて、他人様には想像もできないほどのつらさ」と言える。

場所とその住民に対するイメージは歴然としてあって、パリなら花の都、上海なら魔都が映画的記号に使われるように、本作では「 ふきだまり 」「 化外の地 」の記号として ”尼” が使われます。
そのむき出しの尼でけがをした生島は、いざとなれば雅の地の京都で傷をいやす。
生島が臓物の串刺しを生業とすることが尼を象徴するのに対し、生島がにおい袋を買うことが京都を象徴する。

赤目滝へ死出の道行きに行くはずの生島と綾はあまりに生きてきた世界が違う。

たとえば、過食とおう吐を繰り返す摂食障害の苦しみ と その日の食べ物もなくて飢えと栄養失調の苦しみ
たとえば学校になじめず登校拒否やパニック障害になる苦しみ と 教育を受けられず文字が読めない苦しみ
たとえば平和な国で生きづらく自傷行為を繰り返す苦しみ と 戦地で生き延びる困難の苦しみ

二人の世界の違いには、言わばそうしたものだ。
その苦しみを比較すること自体が成り立たないような身もフタもない現実の落差
綾はずっと生島をさんづけで呼びます。 

だが説教めいたことを言われても、頭ではわかっても、こころやからだがそう簡単にわかるものでもない。
生島が自分のからっぽさ、うすっぺらさを自覚しても、どうしようもないのだろうことは、より近いものとして身につまされる。

綾の哀しさ、痛さには肉体性があり、本作は、はらわたで観る映画と言える。
綾を演じた寺島しのぶは本作が出世作となっただけの存在感のある演技であり、
そして大楠道代はあらためてすごい女優だと思います。

★寺島しのぶの…「存在感」

投稿日

2011/08/05

レビュアー

ザ★ウォーカー

原作未読…うううう〜んんん…主な舞台は「あま」ねぇ〜確かに「ディープ」な場所だし…その時…女は「潔く覚悟を決める」だろうけど…男は「じたばたと往生際悪い」だろうとは思う…
しかしこの程度の内容で、この収録時間は、ちと長過ぎたんじゃないだろうか?確かにロケハン含めて、撮影は大変だったと思うし、せっかく撮影したんで「使いたい気持ち」も分かるんだけど…

偉そうなこといいますが…最大でも1時間45分くらいまでで丁度良かったと思うし、それくらいの長さにもう少し編集で、十分つまめたと思う…

寺島しのぶ…すごいDNA引き継いでる女優さんだけど、お世辞にも「綺麗」ではないと思うのだが…(ファンの方ごめんなさい)けれど、不思議な魅力とオーラと存在感があって、勝手なイメージだが「昭和の香り」がする個性的な女優さんだとは思ってる。
「体当たり=裸?」なんて評価は意味ないし、そんなこと関係なしに、この人の「存在感」があってこそ、何とか作品として成立したと思うので、そこの部分を評価して★ひとつおまけです♪

11〜 15件 / 全52件