スティーヴン・キングのキングダム・ホスピタル

　　三巻目になって、ようやく観る側もこの病院に慣れてきましたね。
　　ま、働きたいとも、まして入院したいとも思いませんが(-_-;)。

　　謎は相変わらず謎で、その全体像はゆっくりとしか明かされないのですが、だからといってじれったいということはありません。
　　ちょっと風変わりなホームドラマでも見ている、そんな感じでしょうか。ツインピークスほどのあくの強さもありませんから、ご家族そろって（？）安心して（？！）見ていられます。
　　ほら、今日も今日とていつもの救急二人組みが呼ばれていますよ。他に救急車はいないんでしょうか、この町に、そう思っていたらいましたいました。おや、でも誰も乗っていませんね、そんなに飛ばして大丈夫なんでしょうか、あ、でもわき見運転も出来ないから平気なんですかぁ？

　　最近は地震も増えてきましたね、おや、病院だけですか、それはよかった(^.^)/~~~。そうは言っても売却話もありますから、地震の専門家もお呼びして・・・・　おやおや、せっかくやめていたお酒を飲んじゃいましたね。でも大丈夫、なにしろここは病院ですから。

　　ちょっとおかしかった外科部長のステグマン先生、本格的におかしくなってきましたね。でも大丈夫、ここは病院ですから。


　　病院、病院、ビョーインって、病気になるところだったんですね、忘れていました。このドラマを観てよかったよかった。

『カルテ1〜６全部見ました。
個人的には、オススメしません。
別のTVドラマにしましょう！^^ 』って言ってきたのに
最後まで着ましたね。^^

でどうですか？別のにしといた方がよかったと分かったでしょ？

だから、言ったのに〜^^

でも途中、どうなるのあの地下道は？あのお婆さんは？とか
思ったけど、この程度の結末なら観なくても良かったでしょ？

そんな感じです。

カルテ1〜６全部見ました。

個人的には、オススメしません。

別のTVドラマにしましょう！

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（まあそういうわけでネタバレです）

　　なるほどね、Badingさんが「執拗に」オススメしません、と書いとられたワケもわからんでもないです。
　　ホラーではないし、謎解きものですらなかったのですから。
　　まあ、いろいろな謎が明らかになってはいきますが、それが主眼ではないし。
　　とりわけ最終話では説明的に話が進んでいくので、ドラマとしての盛り上がりってのも物足りないかな。

　　でもそれでいい。そういう物語なのだから。

　　思えば五巻の「聖霊降誕の徴」が大きなターニングポイントだったか。直接は前後との脈絡がまるでない、ただの「ちょっといい話」かと思っていたのだが（ってか、脈絡としては最終話でも関連しないけど）。
　　「ちょっといい話」といえばこれもまた本筋とは関係がなさそうだった四巻のエピソード「スウェーデンボルグの世界」はこの回に直接かかわってくる。あの時過去の人生を変えた野球選手が、今回応援のサインボールを、文字通り送ってくるのだ。


　　そう、神話であるとか、旧約聖書などが近いか。別に「聖霊降誕の徴」のエピソードがイエスの物語をなぞっているからだけではない、さまざまな試練とそれに対する選択。それぞれの登場人物が与えられた「役割」。
　　われわれはどう生きていくのか。

　　物語は一つの答えを与える。すがすがしくちょっとした感動すら覚えるが、彼らの選択が一つの可能性であり、完全なものではないこともラストシーンではほのめかされる。
　　この点もこの物語の価値を高める。

　　ドラマ、とりわけテレビドラマとしては欠点も多いとは思う。演出が一人であることも全体を安定させる上では良いのだが、通しての世界観が見えすぎてしまって、一週間に一度「与えられる」視聴者への配慮にはやや欠けてしまった。

　　気に入らないかもしれない、そのリスクを覚悟してなら観る価値がある。
　　あなたにとって意外な拾い物となるかも。

　　ちょっと間があきました、あ、保険証ですか・・・・

　　さて、この巻はちょっと毛色が違います。ってか、この手のドラマとしては本来の姿に戻ったっていうか。

　　最初のエピソード「聖霊降誕の徴」はもろキリスト教的「奇蹟」の物語（ちなみにキリスト教では神の御業にかかわるものを「奇蹟」、めったに起きないことは「奇跡」と書くそうです。ex奇跡的に助かる）。
　　・・・・うーんそうかぁ、RUSHさんは笑えたかぁ。ま、たしかに聖書のグロテスクなパロディとも読み取れます。アチキは結構マジに観ちゃいましたが。
　　別に切支丹じゃないんですがね、この手の話にゃ弱い、ってか嫌いじゃないってか。
　　っで、マジに観てる分、どんでん返しで毒のある結末となるんじゃないかと不安で不安で・・・・　結末は見てのお楽しみ。

　　次なる「悪霊の秘儀」では外科部長のステグマン先生がいよいよ追い詰められます。
　　コメディ調あり、でも基本はオカルトホラーの手法で攻めてまいります。なかなかおどろおどろしくてイイ雰囲気でございます。


　　ようやくホラードラマらしくなってきました「キングダム・ホスピタル」。でも次巻で終わりとなってしまいます。
　　Badingさんが各巻のレビューでしつこいくらいに「やめましょう」と書いていた訳がわかるのでしょうか。個人的にはドラマの謎よりもそっちのほうが気になってまいりました。
　　それでは引き続き第六巻のDVDをデッキに入れたいと思います。


＊＊＊＊＊御礼＊＊＊＊＊
　　昨日突然「気に入った」が通算900件を超えておりました。

　　いささか身に余る光栄で戸惑っているのが正直なところです。

　　ですが、少なくとも述べ900人以上の方が読んでくださったということ。そのことは素直に喜び、御礼を申し上げたいと思います。


　　これまで読んでくださった皆さん、ありがとうございます。


　　読んでいただいたことと、レビューの出来とは必ずしも同じではないこと、これは忘れないようにしたい。

　　自分なりにしか書けませんが、またしばらくお付き合いいただければ幸いです。