エリア８８

おそらく原作をご存じの方が総ツッコミを入れたであろう、
「裏切りの空」他１話を収録。

原作を変えるのが悪いとは言いませんが、
こりゃあないわ……。

砂漠で撃墜されて水もなく、
ギリギリのところで死を覚悟して、手を前に出したとき……

という名シーンを、
しょーもないナニワ節に変える必要があったのかいな。

砂嵐の呼び方を「いじわる爺さん」と呼んでみたり、
捜索に出る２名がどちらもオリジナルキャラで、
見ている方には思い入れゼロでなんじゃこりゃ状態だったり、
わざわざ手間暇かけてつまんない作品にしてるところが意味不明。

前と同じくキャラが出てきた時の絵が何か変ですし、
とにかく空中戦との差が激しすぎて、
別の作品を見ているような気がします。

てなわけで、このレビューを開始して初めて☆２を付けました。

単発作品で☆２以下なら、
文句たれるよりレビューしないという方針なんですけど、
これはシリーズ物で、１巻目に☆３を付けたこともあって例外扱いで。

前巻のレビューでも書きましたが、
2009年11月現在、ヤフーの動画で数話無料配信中ですから、
うっかり借りてがっかりする前に、
自分に合うかどうかチェックした方がいいと思います。


次はたぶんシンの新しい機体が登場するでしょうから、
それを期待して視聴を続けてみます。

懐かしのエリア８８が２１世紀の技術（というと大げさですが）復活。

とはいえ、あちこちに？？な箇所も……。

原作にない登場人物を出したり、
出てくるタイミングが違ったりといった点は、
まぁ改めてアニメ化するにあたって都合もあるんだろうと納得できます。

できますが、その使い方があまり上手いとは言えないところが哀しい。

空中戦はさすがに往年の作品より優れてますけど、
キャラの描き方は技術が追いついていないですね。

全般的にドライにクールに、渋く決めたかったんでしょうが、
技術が追いついていないせいで、
中学生のハードボイルドドラマみたいなシーンが散見されます。

そもそもキャラの絵柄（画力含め）と、
ハードボイルドな展開が合ってないんだよね。

また、細かい部分で手抜きが目立ちます。
ボリスの友人のスティーブとかね。安っぽい名前だよなぁ。
どう考えても国の系統が違う名前なんで、適当感がさらに増します。
夜間に基地攻撃するのに灯火管制すら敷いてなかったり、
ドラケンが何機もあったり（元々ご都合主義のマンガでしたが、
そういうところにこそ拘らないとイカンでしょ）

神は細部に宿り給う。

細部だからと手抜きしてると、全体のイメージまで悪くなりまっせ。

とはいえ、肩の力を抜いてなんとなく見ている分には、
そこそこ楽しめるクオリティはあります。

2009年現在、ヤフーで数話が無料配信されてますから、
興味がある方はそこでチェックしてみてからレンタルの判断をされた方がいいでしょう。

＊ 原作を知らずに見たのですが、けっこう面白かったです。何と言っても、戦闘シーンがかっこ良かったです！スピード感あって、緊張感あって…なんだか、映画の『トップガン』を思い出しました。

１２話まで全部見たのですが、もっと続きが見たいです！！（同じ画質、同じ内容で…）とにかく、意外とハマったアニメでした。

最後です。まあまあこんなもんでしょう。ここまでの展開に比べれば多少盛り上がります。
でも最後までキトリがおいしいとこ持ってっちゃうんですね。真とドッグファイトだなんて、原作ならミッキーの役どころなのに。
終わり方はちょっと中途半端。が、昔のＯＶＡ版の終わり方よりはよっぽどましです。
全部通して見て、一番問題だと思うのは、あまりにも原作を無視しすぎなこと。濃い作品ほど原作の雰囲気を大事にすべきだと思うんですけどねえ。

今回最大のツッコミどころ。
良からぬことを相談し合うサキとラウンデル
　「機体の撤去費用が要りまんな〜」
　「そうでんな〜」
撤去費用を稼ぐためにしかたなく戦う風間真
それを見てカッコイイセリフで締めくくるサキとラウンデル
　「奴はエリア８８のエトランゼだ」
さすがはエリア８８。司令官も鬼か悪魔か…

まあ終わってみればけっこう面白かったかも（悪く言えば許せるレベルの出来）。続編を意識したとも思える終わり方だし、いちおう期待しておきます。地上空母編の死にキャラ続出シーンを見たい。

出来の良し悪しはともかく、ファンなら義務として見ておきましょう。

かなり前にあったOVAのシリーズだと思って借りてしまったら。まったくの別物だったのでびっくり。
しかも、滅茶苦茶で気が悪いんだから、「金と時間を返せ！」と叫びたいくらい。
この作品の製作者たちは、原作を読まなかったのか？
戦争とか安全保障とかいろいろ考えなければいけないこの時代に、わざわざエリ８を映像化しながら、原作の持つ意味をまったく無視し、アニオタ的な戦争観で作られた作品に、いったい何の意味があるの？