ファム・ファタール

まず、タイトルがイイです。
ファム・ファタール。
響きが惹きこまれます。
なんとなく「美しさ」を思い描きます。
で、デ・パルマです。
ブライアン・デ・パルマが作り出す。
余計に「美しさ」を期待してしまいます。
デ・パルマの画には
デ・パルマ！が強烈にこびりついています。
美しいです。
そして、現実であるのに、浮遊感も併せ持つような。
そんな画がちりばめられてるのがデ・パルマ作品。
やっぱ、なんでしょう・・・・
「デ・」って付くとゾクっとしてしまいますね。

美しい映像の中に
美しい女がふたり
策略と裏切りがキラリ
現実
運命
夢
デ・パルマ奥義といってもいい
長まわしが物語へ気持ちを吸い込んでいきます。
そしてバンデラス。
アントニオのバンデラス。
もう名前だけで濃いですね
デ・パルマにバンデラス。
なんてイイ響きだこと。

美しさが発光し
些細なことなどその発光力で見えなくしてしまうような作品
キラキラまぶしくて
アラが見えないとでもいいましょうか・・・
そして、デ・パルマしかけます。
アムロいきます！
じゃなくて
パルマ仕掛けます！
唖然呆然のラスト
手垢バリバリクライマックス
何故今このオチを！！！
しかし、
最終的に
それもアリか・・・
と許せてしまうなんとも不思議な作品でした。

強盗を図った首謀者の女性が仲間を裏切る。
単身国外へ逃げるが7年後、朝目覚めると自分と似ているもう1人の
女性がいたというところから物語が始まる。

なかなかに素敵な映像もあったりしたが、えっちぃシーンも多く
おこちゃまには見せられないなあ(笑)
後半30分が見どころ。
まずまず面白かった。

良く出来ているのか、はたまた破綻してるのか、判断が二転三転しまして・・・
結局のところ、どっちなのか、未だに分からず。

冒頭のダイヤの散りばめられたビスチェを盗むシーンなんて、
女の人の絡みで美しくてドキドキものですが、登場人物紹介とか関係性が、
サラッとしすぎてて話がどんどこ進んでいくので、置いてかれ気味。
場面転換の連続で、あっという間に７年後ですよ・・・
こんな説明なしって反則でしょー！！！と思っちゃいました。

宝石泥棒の女ロールが、リリーと名乗りアメリカ大使夫人としてフランスに戻ってからは、
美しい薔薇には棘がある的な感じでけっこう面白かったです。

そして、クライマックス＆ラスト。
ん〜どうなんでしょう。いいっちゃいいんですけど。
盛り上がりが良かったので、オチがそこだとなんかガッカリ・・・
しかも、せっかく豪華なビスチェを登場させておきながら、
話に絡めないのは勿体ないなぁってのが、残念な点。

期待しないで観れば、楽しめるかもしれないですねっ。
あと、映画の魅力の半分は、主演のレベッカ・ローミンの美しさだと思うので、
それが堪能できればいいのではないでしょうか。

エロチックサスペンス映画


レベッカ・ローミンがストリップやセックスシーンで
とても綺麗な体を惜しみなく披露している。

以前ランジェリーのモデルをしていただけに体はパーフェクト。
ため息がでてしまいます。

衣装を盗むシーンは一生忘れません。
インパクトあり。


私にとって映画を選ぶ際のポイントは
ジャンル
イントロダクション
出演者
表紙
です。

この映画も上記の選考方法で選ばれました。
見終わった後に気付いたのですが製作国が
フランスになっていました。
アメリカの映画にこだわっている私ですが、
全く気付きませんでした。
それだけおもしろかったということです。

皆さんにお勧めできる映画です。
楽しんでください。


最後までこちらのレビューを読んでいただき
ありがとうございます。

　とにかくナンセンスの連続。あり得ない設定がグチャグチャに進行するので、１回観ただけでは何が何だか分かりませんでした。２回目にようやくストーリーがつながったけど、やっぱりどう考えても「あり得なーい」！
　ま、いいでしょ。これがデ・パルマ監督のカワイイとこですから。まるで思いつきで撮ってるかのよう。それでもカメラワークには異常な凝りようで、どのシーンも「何かが起こりそう」な予感を起こさせます。このＢ級感がやめられなくて、また次も観てしまうのです。さすがデ・パルマ、Ｂ級の王様！