ＳＥＸ　アナベル・チョンのこと

女として怖い物観たさに借りてしまったけど・・・何だか怖かったな〜　女も男もいろんな人がいてそれぞれ違うけど・・・
ＳＥＸが好きで、どうのこうのっていうのと違って・・・
見終わった後、この人ずっと小さい頃から寂しくって本当の自分を認めて欲しかったけど、受け入れてもらえなかったというすごいエネルギーの一種の発散の機会だったのかなって思っちゃった。
でも、確かにＳＥＸは奥深くて、普通に生活しているとあんまり立ち止まってよく考えたりしないけど、愛し愛されてても感じなくなったり、逆に見ず知らずの人とスリルで燃えたり・・・よくわかんないから・・・
女も楽しめる作品って作って欲しい気はする・・・

思っていたよりもよくできていたと思う。
同じ女として共感できる点もあった。
もともとAV女優さんをどう思うかといわれると、自分とは違う世界の人のように感じてしまうが、この映画の中でのアナベルは、一人の人間として見ることができた。人としての弱さ、強さ、欧米社会でのアジア系として生きること、シンガポールの文化、フェミニズム思想などが、絡み合ってポルノへの突き進むエネルギーとなったのかなあ。
インタビューでのアナベルは、落ち着いた印象で、歯並びもきれいになっていて、アメリカに居場所を見つけたような感じがした。

かなり以前にどこかの映画館でみました。
他の方のレビューをみてたら
鮮明に記憶がよみがえってきました。。。

どう考えても自虐的な行為だけれど
本人は自分が男たちを食っていると信じ込んでいる。
というか、言い聞かせているという印象をうけました。

彼女の賢い頭が、
自分の心の平静を取り戻すためにたどり着いた
悲しい自己防衛だったのでしょう。

見ていて痛々しかったし嫌悪感も。

それでもなんとなく彼女を否定できない自分がいます。
自分の体験をどう消化するかは人それぞれで、
彼女は彼女なりに消化しようとして
そしてまた自己嫌悪に悩まされている。

そして今、これまでの自分を否定して生きているのなら
それも悲しく感じます。

映像は私にとってショッキングでしたが
行為自体にはいやらしさは少しも感じませんでした。

男性よりも女性に観ていただきたい作品です。

　たまたま見つけたので、興味本位で借りました。
　こういうことは、いかにも男たちが、妄想しそうなことなので、本当にやっちゃったか、という感じです。企画としては成功したのでしょう。ただ、金銭の受け渡しはなかったと言っていたので、業界に利用されたという感はあります。
　もっともアナベルにしてみれば、他になにか主張したいことや、コンプレックスを払拭したい気持ちがあったのでしょう。セックスは単なる、その手段に過ぎなかった。
　アナベル自身のインタビューを聞いていると、意外に純粋で、彼女の考えには、共感できるものがありました。
　ただ、こういう企画は、病気が怖い。彼女は、「病気（エイズなど）になっても後悔はしない」と、断言していましたが、本当にそうかなと疑いました。こんなことで、人生を台無しにしたら、後悔するはずです。企画自体がセンセーショナルで、欲望の世界のことなので、２度３度と、命を懸けてするような企画ではないでしょうね。
　ただ女性の武器を利用して、誰もやったことのないことを、やったという意味では、彼女のクリエイティブな発想や、勇気は認めたいと思います。彼女の仕掛けに、あまり面白くもないＤＶＤを、つい借りてしまったのも事実ですから。

アナベルのお母さんが語る、幼い頃の彼女の
エピソードが記憶に残りました。

何か辛いことがあったら、それで涙を拭くようにと、
アナベルにハンカチを渡したそうです。
でも彼女は自分はちっとも泣かないで、友達の涙を
いつもそのハンカチで拭いてあげていた。

大人になったアナベルの見せる表情は、ときどき
余りにも無防備で、不安そうで、悲痛に見える。

方法はわからないのだけれども、
「アナベルにも安らぎを与えてあげたい」
と思いました。

幼い頃、友達の涙を拭いてあげた彼女の行為は、
とても自然な心から発したのでは
ないでしょうか。
ｓｅｘとも、つながるような。。

アナベルは今はどうしているのだろう。
自分の選んだ分野で誇りを持って、時には安らいで
幸せでいてほしいと思う。

家族の出てくる映像がきれいで、
アナベルの両親に対する愛情をにじませるようで、
よかった。