ワンダー・ボーイズ

　まさに、「踏んだり蹴ったり」という言葉がぴったりくる、マイケル・ダグラスの文学教授。なかなか次の作品が完成せず、さらに友人の奥さんと不倫の関係に・・。それを知ってか知らずか、友人の犬が彼に対して敵意むき出しに吠える、噛む。そのことが、第一の引き金となり、思わぬ方向に話が展開していく。
　そんな彼をマイナスにアシストしていくのが、教え子のジェームズ。悪気がないだけ、怒れないけど、勘弁してよと思いたくなる彼との関わり。

でも、そのことが行き詰まった現状打破につながり、そう終わりますか・・って感じですが、途中は、次から次に災難が降りかかり、お気の毒って内容です。

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

ストーリーは淡々としたもので、眠いときには見ない方が良い系かもしれませんがセリフや曲がいちいちカッコイイし、キャストも良かったです。
ダグラスはもちろん、特に学長役のフランシスマクドーマンドがよかった。ちなみにトムクルーズの奥さんもチャーミングな役で出ててます。
ダウニーはバイの役なのですが、たまにヒゲが青々としてたり目線も生ぬるくて絶妙でした。トビーマグワイアは変人の役で、無邪気で子どもっぽいんだけどたまに黒くなるところがよかったです。
タイトルや設定からしてまじめっぽい話なのに映画のトーンは何故か退廃的でやさぐれたイメージ。行間を読みたくなるようなシーンが時々あって最後まで飽きずに見れる作品です。オマケのミュージックビデオもアンニュイで中々いいので一見の価値あり。

当時、カーティス・ハンソンのＬＡコンフィデンシャルが気に入っていて迷わず映画館へ直行した作品。
いまいち人気がなかったのか、映画館はすっかすか。
しかし、観客には外国人のかたがたくさんいらしていて、始まったらとにかく大声で笑っていたのだけが印象深かった。

それもそのはず、ドラマなのにコメディ部分がたっぷりでした。
犬〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜！！である。。

3人が絡み合ってみせるそれぞれの悩みなんだけど、ラストに向けてなんだかどんどん外れていく路線。おかしっくって。
個性的すぎるキャラクターがどんどん前に出ていく感じで。

荒削りなところもあるかもしれないけれど、それを気にさせない強烈な登場人物たちに引き込まれていくあたり。
個人的には大好きです。

ナイーブで、何を考えているのかわからない、そしてあの吸い込まれるような瞳がグッド。今作では特にトビー君の魅力が格別。っていうことでトビーファンにお薦め。

才気あふれる若者にも観て欲しい。
昔神童、今凡人なんてどこにでもある。才能も磨かなきゃ錆び付いちゃうし、やっとの思いで獲得した地位が、返ってハングリー精神を枯渇させる。あぁ光陰矢のごとし。気付いたときには役立たずの猟犬、盲目でただ吠えるだけ（しかも撃たれる）。

登場人物、みんな優秀なんだけど、ちょっとづつビョーキ。だけど音楽も良くて、このビョー人達の人間模様好きだな！

トビー君、以前にも言いましたが、私はシリアルキラーか詐欺師役の貴方を待ってますよ。
　

トリップは大学教授と作家の二足のわらじを履いています。数年前に処女作「放火犯の娘」で賞をとって有名作家の仲間入りをしました。が、第二作がなかなか出ず、作家だけでは食べていけないのでしょう。一部の学生からは熱狂的に支持されていますが「一発屋」「スランプ」という声も聞こえてきます。気合いを入れるつもりでマリファナに手を出したところやめられず、かえって筆が進見ません。私生活では女性学長と不倫関係になって家庭は崩壊、妻は実家に帰ってしまいました。学長だけでなく自宅に下宿している女子学生にも手を出しているみたいです。作家と落語家は芸のためなら何してもいいみたいです。

芸のためなら女房も泣かす〜　それがどうした　文句があるか〜
なんやその辛気くさい顔は
酒や！酒や！酒買うてこい！