七人の侍 / 三船敏郎
全体の平均評価点: (5点満点)
(152)
七人の侍
/黒澤明
全体の平均評価点:
予告編を観る
新規登録で
「定額レンタル4」月額1,026円(税込)を
14日間無料お試し!※
- ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@Aのいずれかに該当する方に限ります。
- @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
- 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。
- 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。
「七人の侍」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
戦国時代の貧しい農村を舞台に、野盗と化した野武士に立ち向かうべく農民に雇われた侍たちの闘いを描いた作品。黒澤明監督による日本映画の傑作。麦の刈入れが終わる頃。とある農村では野武士たちの襲来を前に恐怖におののいていた。百姓だけで闘っても勝ち目はないが、麦を盗られれば飢え死にしてしまう。百姓たちは野盗から村を守るため侍を雇うことを決断する。やがて、百姓たちは食べるのもままならない浪人たち7人を見つけ出し、彼らとともに野武士に対抗すべく立ち上がる……。<br>●ご注意下さい●<BR>【記番】TDV2796Rと【記番】TDV2796RPの収録内容は同じです。
「七人の侍」 の作品情報
「七人の侍」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
新規登録で
「定額レンタル4」月額1,026円(税込)を
14日間無料お試し!※
- ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@Aのいずれかに該当する方に限ります。
- @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
- 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。
- 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。
七人の侍の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
207分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語 2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語 3:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
TDV2796R |
2004年07月28日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
9枚
|
12人
|
7人
|
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
3:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
七人の侍の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
207分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語 2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語 3:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
TDV2796R |
2004年07月28日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
9枚
|
12人
|
7人
|
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
3:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
TSUTAYAだから可能な圧倒的作品数!!
洋画・邦画
約35,500
タイトル以上
国内ドラマも一部含まれております
※2022年2月 現在のタイトル数
新規登録で
「定額レンタル4」月額1,026円(税込)を
14日間無料お試し!※
- ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@Aのいずれかに該当する方に限ります。
- @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
- 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。
- 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。
ユーザーレビュー:152件
これが娯楽映画なのか (壱の巻)
投稿日:2009/05/18
レビュアー:ひきむすび
ひとつめのリアル
全体を観てまず思ったのは 案外戦いの規模が小さいこと
7人対40騎というのもそうだが
一騎、一騎と確実に潰していくやり方
戦略と力技との絶妙なバランスは
映画的というよりは 実戦さながらなのではないかと思う
カメラワークの良さ 私はその辺はてんで疎いので分からないものの
ひとつひとつのアクションの“重量感”には驚かされる
全く血が出てこないにも関わらず その痛み、死の重さは類をみないものだ
豪雨をことさら強調するために雨水に墨汁を混ぜた等の逸話には事欠かない
RPGさながらのキャラクター設定が魅力的で
ひとりまたひとりと仲間が増えていく楽しさ
7人の侍の誰かに肩入れして観るのが楽しい作品ではないかと思う
(私は島田勘兵衛と久蔵が好きだな)
ユーモアと人の優しさとが 豪胆なヒロイズムとともに描かれる
とても魅力的な作品だと思った。
(・・・もうひとつの「七人の侍」に続く)
このレビューは気に入りましたか?
7人の会員が気に入ったと投稿しています
志村喬
このお盆に実家へ帰った際、おかんが孫たちを生野銀山に連れて行ってやりたいと言うので、「ええんちゃう」と行ってきました。オレ自身は小学校以来かな。銀山湖へはたまに行ってたけど(ちなみに、実家からだと播但道上がらず下道走っても3、40分・・・ロ、ローカルや)。
現地に着いてはじめて知ったんですが、今年2007年は生野銀山開坑1200年にあたる年だそうです。
当地では、これを記念して様々な企画が催されていました。そんな中で、はからずも気を引かれたのは、生野銀山にゆかりのある俳優、「志村喬」展でした。
志村喬・・・多くの黒澤映画に出演した名優・・・くらいの知識しかなく正直どんな顔かもはっきり知らない、それが、その時点でのオレの志村喬に対する認知度。
現地では、銀山の坑道跡と資料館だけを見学して、結局志村喬展には行かなかったのですが、実家からけっして遠くない場所が出身の昭和の名優に、なぜか妙に親近感を覚えたんです。
そんなわけで、以前から観よう観ようと先延ばしになっていた『七人の侍』は、とにかく志村喬がどんな役で出てるんやろう?というところから入ることになりました。
前述のとおり、顔もはっきりと分からない状態ながら、たぶんこの人やろな〜と目星をつけたら、やっぱりそうでした。七人の侍のリーダー格、島田勘兵衛。三船敏郎演じる菊地代の野趣溢れるキャラに対する泰然自若とした知将という趣きのキャラで、作品をどっしり落ち着かせる堂々とした存在感でした。作品そのものも、巷で褒め称えられているほどには凄いとまでは思えませんでしたが、それでも3時間20分あまりの時間、まったく飽きることなく堪能しました。
ところで、北野武の『座頭市』を観たとき、リズムに合わせて農作業する場面や、ラストの歌と踊り(タップ)の場面が、すごく斬新に映り、すげえなあと感心したのですが、驚くべきことに『七人の侍』のラスト近くでも、唄を歌いながらリズミカルに農作業する百姓の姿が描かれているではありませんか。ちょっと、びっくりしました。もう50年も前に、たけちゃんと同じことをやってたんですね黒澤明って人は。というか、たけちゃんが影響を受けたってことなのかな?
それはともかく、これをきっかけにしばらく志村喬を追っかけてみようと思っているところです。
このレビューは気に入りましたか?
7人の会員が気に入ったと投稿しています
追悼 多々良純さん
投稿日:2006/10/19
レビュアー:エイちゃん
多々良純さんは荒くれの人足役で「おいお侍 百姓は稗食って侍には白い飯食わせてる これが精一杯なんだ」と侍のリーダー格 勘兵衛(志村喬)に迫るのですが 「もう喚くな この飯おろそかには食わんぞ」と何の恩賞にもならぬ戦いを決断する いいシーンなんです また一人渋い脇役が この世を去ってしまいました ご冥福をお祈りします
このレビューは気に入りましたか?
7人の会員が気に入ったと投稿しています
三船敏朗は道化幕で狂言回し(後編)
ある意味で「七人の侍」は三船敏朗のコメディアン振りに見惚れる映画でもありました。
三船敏朗って、米と味噌汁と塩ジャケをを食べて育ったんですかね?
演技がエネルギッシュでバタ臭い・・・ステーキとオムレツ食べてたと思うけど・・・どうでしょうね。
「七人の侍」でも一人ではしゃいで走り回り、褌一丁で川に潜って素手で魚を取ってました。
生でむしゃぶりつくのか?と見てると焚き火で焼いてて一安心(笑)
駄馬を乗り回すかと思えば、振り落とされて馬を必死で追って走って行く。
(落馬シーンは、端折ってました。至宝三船を怪我させては大変、笑)
ともかく人間臭い。
農民や仲間が死ぬと落ち込んで、寝食を忘れて嘆きます。
大騒ぎして、はしゃいで、大酒喰らって、ボコっと殴られたり、ぜんぜん三枚目です。
素敵さも美貌も封印ですよ、この映画では。
でも並の身体能力ではないです。
演技の驚くほどの多様性・・・菊千代(三船)と名乗る農民上がりの侍は、
馬小屋だろうと気にも留めずに爆睡します。
菊千代の名前だって借り物!
野武士との戦いは二日二晩続き、敵も味方もヘトヘトになり、野武士たちはほぼ兵糧攻め。
野武士たちにとっても、こんなに手こずった経験はない筈。
そしてラストの雨の中の最終決着へと雪崩れ込んで行きます。
馬の疾走、いななき、雪崩れ落ち落馬する野武士たち。
迫力の映像でした・・・スペクタル時代劇です。
結論的には、農民は底力がある。
農民は虐げられることに慣れている。
だから彼らは打たれ強いのです。
長い歴史の中で、戦時にヘコタレないのは土を耕す農民。
米を作り野菜を栽培する農民。
土と共に生きること・・・侍には敵わないのです。
志村喬の言葉『今度も負け戦だったなあ、勝ったのは農民さ!!」
それが正解でいい。
このレビューは気に入りましたか?
6人の会員が気に入ったと投稿しています
ハリウッド経由日本発世界標準映画
投稿日:2010/02/23
レビュアー:港のマリー
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
最近「日本辺境論」(内田樹著 新潮新書)に洗脳され、ユーラシア大陸の東の端の海上に細い弧をなして浮かぶ島国日本は、常に文明の中心から離れた辺境であり、日本人はその時その時代の文明の中心を担う国を探し出してはそれを追いかけるだけ、「これが日本だ」と、世界にオリジナルに発信できるコンテンツもその度胸も、もともと持っていないと、改めて知るところとなりました。
でも、何事にも例外はあるもので、クロサワのこの映画は「オレの映画は世界標準になるぞ」と、宣言しているように私には思えます。小津映画も溝口映画も世界的ですが、この方々は奥ゆかしくて上品で、作品から自ずと滲み出た品格と美を以て評価されたと言えそうです。一方、稚気あふれるクロサワは闘志を剥き出しにして世界に挑んでおります。
教養深い映画通の方々が、ときにクロサワに冷ややかなのはこういう泥臭さのせい、とも想像しました。
もっとも「七人の侍」の原型は西部劇で、とくに大ファンであったジョン・フォードの影響を多大に受けていることは明白です。
広々とした空間の描出、ダイナミックな動き、奥行きを作るディープフォーカス、絵画的な力強い構図で生き生きと画面を展開し、キャラ立ち鮮やかな人物たちが縦横に活躍するのは全く同じ。さらにそこに、雨や泥土、木々や花など自然の繊細な質感、微妙な湿度、これはまことに日本人らしい感覚、が加わって先生を凌いでいるのではないかとすら、感じてしまいます。
そして何より凄いと思うのは、表面を真似るだけではない、ハリウッド映画の“スピリット”を自分のものにしていることです。
それは「生きるために戦う」ということ。ハリウッド映画から「戦い」を抜いたら残るものはないんじゃないですか。滅びの美なんて例外で、スカーレット・オハラのように生き抜くことがヒーロー(ヒロイン)の条件。「七人の侍」でも犠牲者は出ますが、農村共同体は守られたわけですから、「生き抜く」という価値は遵守されています。
当時の映画文明の中心地の価値観に同化し、卓越した映像センス、技術を以て作られたクロサワ作品が、ルーカス、スピルバーグ、コッポラらばかりではなくタルコフスキーやフェリーニといったアート系の作家にも強い影響を与えたのは驚くに値しない。
心は極東の島を飛び出して、世界標準に合わせていたのですから。
ただやっぱり「辺境」かと思うのは、農民の描かれ方。あれはそのまま「大衆」と置き換えてもいいけれど、卑屈なんですね。被害者(弱者)のふりをして狡猾で残酷。生き抜くためにそれも必要ならそれでいいのですが、映画は彼らの姿を決して肯定していない。命を賭けてミッショッンを果たす高潔な武士の姿と対比させて、やりきれない後味を残す。戦う武士のプライドも、そう高らかに歌われているわけではない。払ってもまとわりつく敗戦国の影を感じもしたのでした。
このレビューは気に入りましたか?
6人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
これが娯楽映画なのか (壱の巻)
投稿日
2009/05/18
レビュアー
ひきむすび
ひとつめのリアル
全体を観てまず思ったのは 案外戦いの規模が小さいこと
7人対40騎というのもそうだが
一騎、一騎と確実に潰していくやり方
戦略と力技との絶妙なバランスは
映画的というよりは 実戦さながらなのではないかと思う
カメラワークの良さ 私はその辺はてんで疎いので分からないものの
ひとつひとつのアクションの“重量感”には驚かされる
全く血が出てこないにも関わらず その痛み、死の重さは類をみないものだ
豪雨をことさら強調するために雨水に墨汁を混ぜた等の逸話には事欠かない
RPGさながらのキャラクター設定が魅力的で
ひとりまたひとりと仲間が増えていく楽しさ
7人の侍の誰かに肩入れして観るのが楽しい作品ではないかと思う
(私は島田勘兵衛と久蔵が好きだな)
ユーモアと人の優しさとが 豪胆なヒロイズムとともに描かれる
とても魅力的な作品だと思った。
(・・・もうひとつの「七人の侍」に続く)
志村喬
投稿日
2007/10/18
レビュアー
ぶわつ
このお盆に実家へ帰った際、おかんが孫たちを生野銀山に連れて行ってやりたいと言うので、「ええんちゃう」と行ってきました。オレ自身は小学校以来かな。銀山湖へはたまに行ってたけど(ちなみに、実家からだと播但道上がらず下道走っても3、40分・・・ロ、ローカルや)。
現地に着いてはじめて知ったんですが、今年2007年は生野銀山開坑1200年にあたる年だそうです。
当地では、これを記念して様々な企画が催されていました。そんな中で、はからずも気を引かれたのは、生野銀山にゆかりのある俳優、「志村喬」展でした。
志村喬・・・多くの黒澤映画に出演した名優・・・くらいの知識しかなく正直どんな顔かもはっきり知らない、それが、その時点でのオレの志村喬に対する認知度。
現地では、銀山の坑道跡と資料館だけを見学して、結局志村喬展には行かなかったのですが、実家からけっして遠くない場所が出身の昭和の名優に、なぜか妙に親近感を覚えたんです。
そんなわけで、以前から観よう観ようと先延ばしになっていた『七人の侍』は、とにかく志村喬がどんな役で出てるんやろう?というところから入ることになりました。
前述のとおり、顔もはっきりと分からない状態ながら、たぶんこの人やろな〜と目星をつけたら、やっぱりそうでした。七人の侍のリーダー格、島田勘兵衛。三船敏郎演じる菊地代の野趣溢れるキャラに対する泰然自若とした知将という趣きのキャラで、作品をどっしり落ち着かせる堂々とした存在感でした。作品そのものも、巷で褒め称えられているほどには凄いとまでは思えませんでしたが、それでも3時間20分あまりの時間、まったく飽きることなく堪能しました。
ところで、北野武の『座頭市』を観たとき、リズムに合わせて農作業する場面や、ラストの歌と踊り(タップ)の場面が、すごく斬新に映り、すげえなあと感心したのですが、驚くべきことに『七人の侍』のラスト近くでも、唄を歌いながらリズミカルに農作業する百姓の姿が描かれているではありませんか。ちょっと、びっくりしました。もう50年も前に、たけちゃんと同じことをやってたんですね黒澤明って人は。というか、たけちゃんが影響を受けたってことなのかな?
それはともかく、これをきっかけにしばらく志村喬を追っかけてみようと思っているところです。
追悼 多々良純さん
投稿日
2006/10/19
レビュアー
エイちゃん
多々良純さんは荒くれの人足役で「おいお侍 百姓は稗食って侍には白い飯食わせてる これが精一杯なんだ」と侍のリーダー格 勘兵衛(志村喬)に迫るのですが 「もう喚くな この飯おろそかには食わんぞ」と何の恩賞にもならぬ戦いを決断する いいシーンなんです また一人渋い脇役が この世を去ってしまいました ご冥福をお祈りします
三船敏朗は道化幕で狂言回し(後編)
投稿日
2020/09/04
レビュアー
カマンベール
ある意味で「七人の侍」は三船敏朗のコメディアン振りに見惚れる映画でもありました。
三船敏朗って、米と味噌汁と塩ジャケをを食べて育ったんですかね?
演技がエネルギッシュでバタ臭い・・・ステーキとオムレツ食べてたと思うけど・・・どうでしょうね。
「七人の侍」でも一人ではしゃいで走り回り、褌一丁で川に潜って素手で魚を取ってました。
生でむしゃぶりつくのか?と見てると焚き火で焼いてて一安心(笑)
駄馬を乗り回すかと思えば、振り落とされて馬を必死で追って走って行く。
(落馬シーンは、端折ってました。至宝三船を怪我させては大変、笑)
ともかく人間臭い。
農民や仲間が死ぬと落ち込んで、寝食を忘れて嘆きます。
大騒ぎして、はしゃいで、大酒喰らって、ボコっと殴られたり、ぜんぜん三枚目です。
素敵さも美貌も封印ですよ、この映画では。
でも並の身体能力ではないです。
演技の驚くほどの多様性・・・菊千代(三船)と名乗る農民上がりの侍は、
馬小屋だろうと気にも留めずに爆睡します。
菊千代の名前だって借り物!
野武士との戦いは二日二晩続き、敵も味方もヘトヘトになり、野武士たちはほぼ兵糧攻め。
野武士たちにとっても、こんなに手こずった経験はない筈。
そしてラストの雨の中の最終決着へと雪崩れ込んで行きます。
馬の疾走、いななき、雪崩れ落ち落馬する野武士たち。
迫力の映像でした・・・スペクタル時代劇です。
結論的には、農民は底力がある。
農民は虐げられることに慣れている。
だから彼らは打たれ強いのです。
長い歴史の中で、戦時にヘコタレないのは土を耕す農民。
米を作り野菜を栽培する農民。
土と共に生きること・・・侍には敵わないのです。
志村喬の言葉『今度も負け戦だったなあ、勝ったのは農民さ!!」
それが正解でいい。
ハリウッド経由日本発世界標準映画
投稿日
2010/02/23
レビュアー
港のマリー
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
最近「日本辺境論」(内田樹著 新潮新書)に洗脳され、ユーラシア大陸の東の端の海上に細い弧をなして浮かぶ島国日本は、常に文明の中心から離れた辺境であり、日本人はその時その時代の文明の中心を担う国を探し出してはそれを追いかけるだけ、「これが日本だ」と、世界にオリジナルに発信できるコンテンツもその度胸も、もともと持っていないと、改めて知るところとなりました。
でも、何事にも例外はあるもので、クロサワのこの映画は「オレの映画は世界標準になるぞ」と、宣言しているように私には思えます。小津映画も溝口映画も世界的ですが、この方々は奥ゆかしくて上品で、作品から自ずと滲み出た品格と美を以て評価されたと言えそうです。一方、稚気あふれるクロサワは闘志を剥き出しにして世界に挑んでおります。
教養深い映画通の方々が、ときにクロサワに冷ややかなのはこういう泥臭さのせい、とも想像しました。
もっとも「七人の侍」の原型は西部劇で、とくに大ファンであったジョン・フォードの影響を多大に受けていることは明白です。
広々とした空間の描出、ダイナミックな動き、奥行きを作るディープフォーカス、絵画的な力強い構図で生き生きと画面を展開し、キャラ立ち鮮やかな人物たちが縦横に活躍するのは全く同じ。さらにそこに、雨や泥土、木々や花など自然の繊細な質感、微妙な湿度、これはまことに日本人らしい感覚、が加わって先生を凌いでいるのではないかとすら、感じてしまいます。
そして何より凄いと思うのは、表面を真似るだけではない、ハリウッド映画の“スピリット”を自分のものにしていることです。
それは「生きるために戦う」ということ。ハリウッド映画から「戦い」を抜いたら残るものはないんじゃないですか。滅びの美なんて例外で、スカーレット・オハラのように生き抜くことがヒーロー(ヒロイン)の条件。「七人の侍」でも犠牲者は出ますが、農村共同体は守られたわけですから、「生き抜く」という価値は遵守されています。
当時の映画文明の中心地の価値観に同化し、卓越した映像センス、技術を以て作られたクロサワ作品が、ルーカス、スピルバーグ、コッポラらばかりではなくタルコフスキーやフェリーニといったアート系の作家にも強い影響を与えたのは驚くに値しない。
心は極東の島を飛び出して、世界標準に合わせていたのですから。
ただやっぱり「辺境」かと思うのは、農民の描かれ方。あれはそのまま「大衆」と置き換えてもいいけれど、卑屈なんですね。被害者(弱者)のふりをして狡猾で残酷。生き抜くためにそれも必要ならそれでいいのですが、映画は彼らの姿を決して肯定していない。命を賭けてミッショッンを果たす高潔な武士の姿と対比させて、やりきれない後味を残す。戦う武士のプライドも、そう高らかに歌われているわけではない。払ってもまとわりつく敗戦国の影を感じもしたのでした。
新規登録で
「定額レンタル4」月額1,026円(税込)を
14日間無料お試し!※
- ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@Aのいずれかに該当する方に限ります。
- @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
- 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。
- 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。
ご利用の流れ
@ 会員登録
申し込みフォームへ記入したら登録完了!
A 作品をレンタル
借りたい作品をリストアップするだけ!
発送可能な商品を自宅にお届けします。
B ポストに返却
商品をポストに投函すればOK!
各プランはこちら
-
- 宅配レンタル 定額8プラン

-
- 「新作・準新作」が定額で月8枚レンタルできる!※1借り放題付き※2
- 新規登録する
-
- 宅配レンタル 定額4プラン

-
- 新規登録する
-
- 都度課金 プラン

-
- 新規登録する
※1 無料お試し期間中の「新作」レンタルは対象外です。
※2 借り放題はDVD「旧作」、CD「新作・準新作・旧作」が対象です。
七人の侍