セイ・エニシング

女の子好き！音楽、パーティ大好き！
なーんにも考えていないようでいてしっかり考えてるロイド。
それはパーティで酔っぱらったままの友達には
絶対に車のキーを渡さない『キーマスター』をまかされるあたり
に表れています。
二十歳はとうに過ぎているであろうキューザックが高校生そのまんまに好演。

この作品、流れはそれなりにあるとは思うのですが、基本的に、アメリカ人だろうが日本人だろうが、あったであろう、青春の甘いそして淡い物語です。いや、バカにしているんではなく、それだけで良いっていう稀有な作品です。変に重くもしていないのもいいですね、ジョン・キューザックが彼らしい、どこにでもいそうな兄ちゃんをやっていて、だからこそこの作品では活きていて良かったです。彼がいいな、って思えた初めての作品かも・・・

でもあれかな、これ、この年代に親近感を感じる世代じゃないと面白くないのかな。今の子らでは違うかも・・・でも、基本は一緒だろうと思います・・・あぁ、でも、電話のやりとりなんかは絶対に分からんだろうな。SNSでポチッとだけでいける時代じゃなかったんだから・・・

ジョン・キューザックが素敵、なんて映画は私の年齢で観る映画じゃないのだがキャメロン・クロウなので観た。

ジョン・キューザックって背が高いんだ。191cm。私より背が高い俳優って二人目。しかし、セブン・イレブンの前で落ちてたガラスを注意した、というエピソードがキャメロン・クロウの思惑通りこんなに女性観客のハートを掴むとはびっくりする。あんなこと、当たり前じゃないか。俺なんか家内とでかけると「気をつけて」を一日で30回は言うよ。愛してると一日三回は言うよ。なんて話を日本人の女性としてたら、日本人の女性は「愛してる」としょっちゅう言われると値打ちが下がる気がするので年に三回言って欲しいのだと。それは、誕生日、バレタインデイ、クリスマス。

あー、日本の女ってここまでバカが増えたのか。キリスト教徒でもないのになぜクリスマス？自分の頭で考える事をせず、宣伝に乗ってるだけ。寂しいものがある。

要するにガラスのエピソードに感激してるようじゃ、まだまだ子供だと言いたい。

この映画は典型的キャメロン映画だった。こういう時期を描くのが好きな監督だ。その時代の持つ「透明感」や「切ない美しさ」を持つ俳優が出てくると、彼の映画は最高にきらめくのである。この映画のキューザックはそういう味を出していたが、アイオン・スカイがちょっと「奥手のいい子ぶりっこの優等生」になり過ぎていてハズしていた。

※キャメロン映画にはキルスティン・ダンストが一番似合うんだが、この映画が気に入ったのなら同じキャメロン監督の「エリザベスタウン(2005)」もどうぞ。

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

いやー、ジョン・キューザックがこんなに可愛かったとは。

たれ目具合がまた最高。

挙動不審気味の落ち着きのなさもいいし、ロングコートも決まっているし、甥っ子とのやりとりもさりげなくてよいし、初めて彼女と寝たあとの目もと、表情もめちゃくちゃかわいいじゃないか。

公開当時に見た時はこんなにキューザックの魅力満載の映画だとは思わなかった。どちらかというと女の子と父親の関係を中心にみていたかもしれない。

今ならロイドの良さがすぐにわかるが
ダイアンのようにロイドの素晴らしさに気づける女子は
きっと幸せになれる、と確信。

お勧め度：思春期真っ直中の人たちにお勧め
（恋愛だけというストーリーではない）

対象年齢：高校生以上（Ｈな場面あり。暴力場面なし。字幕です）

食事中に見られるか：大丈夫