パリの恋人

或る映画の本で「見るべし」と紹介されていたのでレンタルしてみました。
お気楽で平和で楽しい映画でした。
オードリーもキュートでエレガントでした。
ファッションも今見ても十分ＯＫ
ハッピーな気分になれました。
バリの観光案内的なサービスもあります。
オードリーのファッション写真集のような作りで、ファンなら十分に楽しめるでしょう。
アステアがもう少し若ければ、オードリーの相手役として説得性があったと思いますが・・・この点は減点。
でも、いいですよ、お勧めします。

　オードリー・ヘプバーンの可愛さ爆発というような映画。以下、ざっくばらんな感想です。

・オードリーが花嫁姿でアステアと踊るシーンは素晴らしいけど、画面にハーフトーンはかけないで欲しかった。綺麗な姿をはっきり見たい。

・さして感動するような物語ではないと思うけど、オードリーは涙を流すのが上手い。さすがに女優魂って感じ。

・マギーって主任みたいな女性がアステアと踊るシーンが後半の方であったけど、あれは良かった。年の功なのか吹っ切れていて、踊りの見栄えが良い。

・共感主義ってそんなに仲良くなれるのか・・・。

・やっぱり一番はラストのス・ワンダフルの歌。ムードがあって良かった〜。

とにかく、オードリーがかわいい♪
さえない古本屋の娘なのに無茶苦茶かわいい（笑）
共感主義という思想にかぶれている役なので、
鼻っ柱の強いシーンが多いのですが、
全然嫌味な女性に見えないのは、やはりオードリーだから♪

パリというおしゃれな町を舞台に、
軽快な歌とダンスがとても楽しい♪
アステアもさすがダンスの名手です♪♪

ファッション業界が舞台なので、やや女性向ですが、
オードリーの魅力がタップリつまっています♪

ヘップバーンのダンスシーンがもの凄くかわいい。
セットや全体的な色使いもとても素敵。
古き良き完成度の高い素敵な作品だなー、と素直におもう。

け、ど。ヘプバーン映画もマリリン映画もなんでかお相手がかなり年配のおじさまであるのはどうしたことか？
確かに芸達者で渋みや色気のある設定やけど、（もちろん経済力も）こんなに若くてかわいらしいお嬢さんがそんなにいつもおじさまにコロリといくわけない、と思ってしまう。

美人女優映画って、いつもすばらしいだけにそういうパターンになんか違和感かんじるなぁ。

　この映画を初めて見たのは何年前だったろう。アステアをそれまで一度も見たことがなく、オードリー・ヘップバーン目当てで見たので、主演２人の年の差にものすごくびっくりしたことを覚えています。でも踊り出したらぐいぐいと彼のダンスに引き込まれてしまって、これはただのやせたおじさんじゃないなと思い直したものでした。
　その後はしぜんとアステアの映画にはまり、関連本などもいくつか読み、今回ひさびさに再鑑賞。なんだか懐かしかったです。

　正直に言ってしまえば、ミュージカルとしての出来はいまいちだと思いました。オードリーの歌とダンスはミュージカルの主役を張るには少し未熟に思えるし、アステアが熟練過ぎて、年齢的にも技量的にもまるで釣り合っていないのが致命的。２人で踊るシーンよりも、それぞれのソロのほうがよかった。

　でも、イージスヘッドとジバンシーの服を華麗に着こなしたオードリーのなんて美しいこと！　眉毛もポイント。あの眉はすごい・・・
　アステアのダンスの素敵さも申し分ナシ。57歳とは思えない切れのある動きに目がひきつけられます。アステアと踊るのが夢だったというオードリーが、彼のダンスにうっとり見とれるシーンはきっと演技じゃない。それを彩るガーシュウィンの音楽もいいし(でも一番印象的だったボンジュールパリ！は違う人の作曲だった・・・)、間違いなくおすすめの映画です。