ネットワーク / フェイ・ダナウェイ
ネットワーク
/シドニー・ルメット
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(22)
解説・ストーリー
「マーティ」のパディ・チャイエフスキーのオリジナル脚本(オスカー受賞)を基に〉・ルメットが、視聴率稼ぎに血道を上げるTV局の内幕を描いた異色のサスペンス。ニュース・ショウの司会者ビールが、視聴率低下を気に病んでノイローゼになった。ところが、本番中に自殺予告をしたことから、再び視聴率はあがっていく。女重役のダイアナは彼をとことん利用して、視聴率を稼ごうとするが……。
「マーティ」のパディ・チャイエフスキーのオリジナル脚本(オスカー受賞)を基に〉・ルメットが、視聴率稼ぎに血道を上げるTV局の内幕を描いた異色のサスペンス。ニュース・ショウの司会者ビールが、視聴率低下を気に病んでノイローゼになった。ところが、本番中に自殺予告をしたことから、再び視聴率はあがっていく。女重役のダイアナは彼をとことん利用して、視聴率を稼ごうとするが……。
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「ネットワーク」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
「マーティ」のパディ・チャイエフスキーのオリジナル脚本(オスカー受賞)を基に〉・ルメットが、視聴率稼ぎに血道を上げるTV局の内幕を描いた異色のサスペンス。ニュース・ショウの司会者ビールが、視聴率低下を気に病んでノイローゼになった。ところが、本番中に自殺予告をしたことから、再び視聴率はあがっていく。女重役のダイアナは彼をとことん利用して、視聴率を稼ごうとするが……。
「ネットワーク」 の作品情報
「ネットワーク」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
ネットワークの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
121分 |
日本語・英語 |
英:モノラル |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
GXBR15865 |
2002年12月09日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
10枚
|
1人
|
2人
|
ネットワークの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
121分 |
日本語・英語 |
英:モノラル |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
GXBR15865 |
2002年12月09日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
10枚
|
1人
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ユーザーレビュー:22件
不快
何やねん、この映画……
視聴率に固執した人達の、事の成り行き…
ただそれだけを描いた映画…
そんなん見せられても…… ( ̄~ ̄;)
見終わって、「それで?」となった…
何の感情もわいてこない…
しいていえば、不快なだけ。
わめきまくる騒がしい人達…
誰一人として共感もてない人達…
…うんざり。
見るんじゃなかった…… ( ̄_ ̄|||)
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1人の会員が気に入ったと投稿しています
テレビ局の狂気を、鋭利かつリアルに描いた快作。
投稿日:2012/06/08
レビュアー:天才芸人
さすが社会派シドニー・ルメット、
ここまで痛烈にテレビ局の「腐りっぷり」を風刺した映画を
自分が生まれるよりも前に作っていたとはいやはや感服いたしました。
この頃から既に、そしてさらに今でも、
テレビ局の常軌を逸した「人間(社会)のクズ」っぷりが変わらないという
事実には戦慄すら覚えます。
一人のニュースキャスターの「捨て身の攻撃」が耳目を集め、
やがて彼が預言者じみた狂人と化していく中で、それに群がる視聴率至上主義者たちと、
その主義が行き着く先を描いた映画です。
物語としてはかなり脚色の匂いが強く、
「いやいやそこまではやらんでしょ」と思えるような内容なので、
人によっては「やりすぎ」とか「逆に嘘くさくてよくない」と思うでしょう。
が。
僕はこれほど真実に迫ったメディア像というのは他に観たことがないですね。
これはもう、自信を持って言えます。
テレビ局ってのは、腐ってるんですよ。
もちろん、真面目に真剣に働く人たちも多いですが、
大体、「稼ぐのが企業の勤め」と思ってる上層部には腐った連中しかいません。
しかも、「真面目に真剣に働く」=視聴率を取ることだと本気で信じている人、
この映画では最もそれを体現していた、
フェイ・ダナウェイ演じるダイアナみたいな人が最も迷惑という事実。
ご存じのように、テレビ局に限らず、新聞なんかも含めたマスメディアというのは、
多分に公的な役割を担ったものです。
特に報道なんて部署はその最たるものですが、
そこが“視聴率”を追い求めたらろくなことになりません。
“視聴率”なんて言えばまだ聞こえはいいですが、
つまりはスポンサーからいかに金をふんだくるか、
もっとわかりやすく言えば、いかに儲けるか、でしかありません。
公的な役割を担った報道が、儲けを最優先することで
いかに下衆に成り下がっていくのか、その“成れの果て”を
これほど痛快に、わかりやすく描いたというのが気持ちよく、
(グローバリゼーションに対する表現なんかも合わせて)いまだに通用する
先見性溢れるストーリーは本当にスゴイ。
劇中、狂った(でも正しいことを言っている)ハワードが、
「テレビは真実じゃない、遊園地なんだ」みたいなことを言うシーンがあります。
これはすごく的を射た表現だと思います。
過激に煽って注目されればいい、真実なんて二の次だし、
なんなら真実なんて俺らが作ればいい、なんて平気で思ってるのが
この世界で“成功”している人たちです。
いかにテレビ局がモラルからかけ離れた世界にいるか、
そしてそういう世界を信じこまされて生きている人たちの愚かさがいかほどのものか、
よーくわかる映画になってます。
もう既にその兆候は見られているとは思いますが、
僕は十数年後ぐらいの、割と近い未来に、
今あるテレビ局(特に民放)の地位は決定的に凋落していくと思っています。
が、この映画が自分が生まれるよりも前に作られていたことを考えると、
なんだかんだ言ってしぶといのもまたテレビ局なのかな、と思う部分もあり、
ちょっと気が重くもなりました。
所詮「大衆はバカ」、以前に比べれば圧倒的に
一般人のメディア・リテラシーも進んだと思いますが、
それでもやっぱり、根本的に「受動的に情報を受け取るだけ、ということに疑問を持つ」
感覚を持った人がもっと増えない限りは、変わらないのかもしれません。
一応最後に書いておきますが、僕は毎度メディアを叩きはしますが、
別にテレビ局に個人的な恨みがあるわけではありません。
むしろお世話になったこともあるし、いまだに友達が働いてたりもします。
ただ、今のテレビを見て、何も疑問を感じずに、
「面白いよね、いいこと言うよね、情報源はやっぱりテレビだよね」
なんて人がもしいたら、それはものすごく不幸なことだと思うんですよね。
なんというか、純粋すぎる。
“金儲け”が大事だと思ってる人たちが情報を発信する側にいれば、
その発信される情報には何らかの作為がある、というのは少し考えればわかることで、
テレビ局もその例外ではない、ということには気付くべきでしょう。
そしてそういう“気付き”のきっかけになり得る映画として、
この作品があるという結論というか。
ぜひいろんな人に観て欲しい映画ですね。
「わかっちゃいたけど意識はしてなかった」みたいな世界の話だと思います。
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テレビウーマン二題その2 陰のフェイ
投稿日:2012/01/07
レビュアー:港のマリー
シドニー・ルメット、まじめすぎて言葉が多すぎ、切れ味悪いけれど深いところに迫っています。
昨年発覚したギリシア経済危機の本質を、すでに予見しています。グローバル金融機関の甘言に乗って、ギリシア政府は借金を重ねたとか。限界まで達すると市場は見放し、国債暴落、財政破綻の危機が政治に突きつけられました。
「借金が民主主義を支配する」国家を超える「市場という魔物」、「社会を真に統べているのは正体の見えない市場だ」など、新聞に踊っていました。
同じことを、フェイ・ダナウェイの勤務するテレビ局を買収した通信企業の会長が、渦中のニュースキャスター、ピーター・フィンチに吹き込みます。
いわく、「国家も国民もない。あるのは広大に絡み合う全体的なシステムだけだ。国際的な通貨システム、『ドルの帝国』だ。企業こそが国家であり、世界は企業の集合体でビジネス(利益をあげること)がその原理。すべてはビジネスであり個人なんてビジネスの歯車にすぎない」
とまあ、こんなところ。『ドルの帝国』は少し違ってきましたが、国家を超え、それを支配しさえするグローバル資本主義、金融資本主義の魔物ぶりは、1976年のルメットにはもう見えていたのですね。「チャイナシンドローム」同様、ここでも視聴率が1%下がるといくら損失が出るとか、さかんに言っています。その結果、衝撃の結末が…
フェイ・ダナウェイは視聴率のためなら何でもする非情な女性重役、テレビの化身とか、人型ロボットとか、ウィリアム・ホールデンにさんざん罵られますが、細身のからだに妖気をまとわせて異様に美しいです。
自殺予告だろうと過激派集団の襲撃実況映像であろうと、視聴率が取れそうものは躊躇せず番組に取り入れる。下がるとなると、容赦なく切り捨てる。市場原理の人格化そのものですね。だから魔性を感じたのかとも、思ったりしました。
でもウィリアム・ホールデンの非難は一方的ではないでしょうか。
彼女は私たち視聴者の欲求、自分たちすら気付いていない、に特別鋭い嗅覚を持ちそれに忠実に従っているだけ。
よりセンセーショナルでより卑俗な欲望を満たしてくれる映像を、番組を、求める側にも問題はあると思うのですが。さらに厳しい現実や苦い真実からは、できるだけ目をそらせていたいという傾向も私たちにはあります。ピーター・フィンチが憂鬱な真実を語り始めたとたんに視聴率が下がったわけですから。
人間の内面までビジネスにされたくはないと思います。
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この作品を最後にダナウェイは止まってしまった。
オスカーを獲った途端失速してしまう俳優が時々いる。男優だとリチャードドレイファス、ケヴィンスペイシー、女優だとキムベイシンガーそして典型がこのフェイダナウェイだ。本作までの彼女の怒涛の勢いは60年代末から70年代前半のアメリカ映画史の一角を確かに担っていた。ところが、本作直後の「アイズ」は不発、ゼフィレッリの「チャンプ」は余りに今迄のイメージと異なる母親を演じて違和感があった。しまいには「スーパーガール」の悪役等、役の質が明らかに落ちていった。ライバル、ジェーンフォンダともっと競ってほしかったのだが。後年刑事コロンボ新シリーズで犯人役で出演、他の犯人役とは一線を画す大物のオーラが出ていたのは流石だった。本作の非情なやり手プロデューサーは彼女のキャラにピタリはまった。ウィリアムホールデンとのベッドシーンは堰切ってからみ合ってアッという間に絶頂に達してしまう何か不思議で面白い濡れ場だった。シドニールメットは社会派だけにこんなエロいシーンは不得手なんだろうなと変に納得してしまった。彼女の登場する冒頭、衣装が明らかにノーブラで貧乳に近そうな乳がそれでも歩く度にリアルに揺れているのが若干興奮した。
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フェイ・ダナウェイって異色
この作品と同じころ名画座で観た「アイズ」?だったかにも、出演していて、ごっちゃになってしまっておりますが、フェイの騎上位を垣間見て、ドギマギ・ティーン・エイジャーだったのが、懐かしい。
プライベートでは、ロック歌手(言い方、古るっ)のいい奥さんだったりして、さらっとしたいい女的な感じでしたが、
やり手の女性重役をやらせたら、鬼気迫り、持っていかれました。何を言っても、やり込められそう。
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ユーザーレビュー
不快
投稿日
2013/12/26
レビュアー
BEEFジャーキー
何やねん、この映画……
視聴率に固執した人達の、事の成り行き…
ただそれだけを描いた映画…
そんなん見せられても…… ( ̄~ ̄;)
見終わって、「それで?」となった…
何の感情もわいてこない…
しいていえば、不快なだけ。
わめきまくる騒がしい人達…
誰一人として共感もてない人達…
…うんざり。
見るんじゃなかった…… ( ̄_ ̄|||)
テレビ局の狂気を、鋭利かつリアルに描いた快作。
投稿日
2012/06/08
レビュアー
天才芸人
さすが社会派シドニー・ルメット、
ここまで痛烈にテレビ局の「腐りっぷり」を風刺した映画を
自分が生まれるよりも前に作っていたとはいやはや感服いたしました。
この頃から既に、そしてさらに今でも、
テレビ局の常軌を逸した「人間(社会)のクズ」っぷりが変わらないという
事実には戦慄すら覚えます。
一人のニュースキャスターの「捨て身の攻撃」が耳目を集め、
やがて彼が預言者じみた狂人と化していく中で、それに群がる視聴率至上主義者たちと、
その主義が行き着く先を描いた映画です。
物語としてはかなり脚色の匂いが強く、
「いやいやそこまではやらんでしょ」と思えるような内容なので、
人によっては「やりすぎ」とか「逆に嘘くさくてよくない」と思うでしょう。
が。
僕はこれほど真実に迫ったメディア像というのは他に観たことがないですね。
これはもう、自信を持って言えます。
テレビ局ってのは、腐ってるんですよ。
もちろん、真面目に真剣に働く人たちも多いですが、
大体、「稼ぐのが企業の勤め」と思ってる上層部には腐った連中しかいません。
しかも、「真面目に真剣に働く」=視聴率を取ることだと本気で信じている人、
この映画では最もそれを体現していた、
フェイ・ダナウェイ演じるダイアナみたいな人が最も迷惑という事実。
ご存じのように、テレビ局に限らず、新聞なんかも含めたマスメディアというのは、
多分に公的な役割を担ったものです。
特に報道なんて部署はその最たるものですが、
そこが“視聴率”を追い求めたらろくなことになりません。
“視聴率”なんて言えばまだ聞こえはいいですが、
つまりはスポンサーからいかに金をふんだくるか、
もっとわかりやすく言えば、いかに儲けるか、でしかありません。
公的な役割を担った報道が、儲けを最優先することで
いかに下衆に成り下がっていくのか、その“成れの果て”を
これほど痛快に、わかりやすく描いたというのが気持ちよく、
(グローバリゼーションに対する表現なんかも合わせて)いまだに通用する
先見性溢れるストーリーは本当にスゴイ。
劇中、狂った(でも正しいことを言っている)ハワードが、
「テレビは真実じゃない、遊園地なんだ」みたいなことを言うシーンがあります。
これはすごく的を射た表現だと思います。
過激に煽って注目されればいい、真実なんて二の次だし、
なんなら真実なんて俺らが作ればいい、なんて平気で思ってるのが
この世界で“成功”している人たちです。
いかにテレビ局がモラルからかけ離れた世界にいるか、
そしてそういう世界を信じこまされて生きている人たちの愚かさがいかほどのものか、
よーくわかる映画になってます。
もう既にその兆候は見られているとは思いますが、
僕は十数年後ぐらいの、割と近い未来に、
今あるテレビ局(特に民放)の地位は決定的に凋落していくと思っています。
が、この映画が自分が生まれるよりも前に作られていたことを考えると、
なんだかんだ言ってしぶといのもまたテレビ局なのかな、と思う部分もあり、
ちょっと気が重くもなりました。
所詮「大衆はバカ」、以前に比べれば圧倒的に
一般人のメディア・リテラシーも進んだと思いますが、
それでもやっぱり、根本的に「受動的に情報を受け取るだけ、ということに疑問を持つ」
感覚を持った人がもっと増えない限りは、変わらないのかもしれません。
一応最後に書いておきますが、僕は毎度メディアを叩きはしますが、
別にテレビ局に個人的な恨みがあるわけではありません。
むしろお世話になったこともあるし、いまだに友達が働いてたりもします。
ただ、今のテレビを見て、何も疑問を感じずに、
「面白いよね、いいこと言うよね、情報源はやっぱりテレビだよね」
なんて人がもしいたら、それはものすごく不幸なことだと思うんですよね。
なんというか、純粋すぎる。
“金儲け”が大事だと思ってる人たちが情報を発信する側にいれば、
その発信される情報には何らかの作為がある、というのは少し考えればわかることで、
テレビ局もその例外ではない、ということには気付くべきでしょう。
そしてそういう“気付き”のきっかけになり得る映画として、
この作品があるという結論というか。
ぜひいろんな人に観て欲しい映画ですね。
「わかっちゃいたけど意識はしてなかった」みたいな世界の話だと思います。
テレビウーマン二題その2 陰のフェイ
投稿日
2012/01/07
レビュアー
港のマリー
シドニー・ルメット、まじめすぎて言葉が多すぎ、切れ味悪いけれど深いところに迫っています。
昨年発覚したギリシア経済危機の本質を、すでに予見しています。グローバル金融機関の甘言に乗って、ギリシア政府は借金を重ねたとか。限界まで達すると市場は見放し、国債暴落、財政破綻の危機が政治に突きつけられました。
「借金が民主主義を支配する」国家を超える「市場という魔物」、「社会を真に統べているのは正体の見えない市場だ」など、新聞に踊っていました。
同じことを、フェイ・ダナウェイの勤務するテレビ局を買収した通信企業の会長が、渦中のニュースキャスター、ピーター・フィンチに吹き込みます。
いわく、「国家も国民もない。あるのは広大に絡み合う全体的なシステムだけだ。国際的な通貨システム、『ドルの帝国』だ。企業こそが国家であり、世界は企業の集合体でビジネス(利益をあげること)がその原理。すべてはビジネスであり個人なんてビジネスの歯車にすぎない」
とまあ、こんなところ。『ドルの帝国』は少し違ってきましたが、国家を超え、それを支配しさえするグローバル資本主義、金融資本主義の魔物ぶりは、1976年のルメットにはもう見えていたのですね。「チャイナシンドローム」同様、ここでも視聴率が1%下がるといくら損失が出るとか、さかんに言っています。その結果、衝撃の結末が…
フェイ・ダナウェイは視聴率のためなら何でもする非情な女性重役、テレビの化身とか、人型ロボットとか、ウィリアム・ホールデンにさんざん罵られますが、細身のからだに妖気をまとわせて異様に美しいです。
自殺予告だろうと過激派集団の襲撃実況映像であろうと、視聴率が取れそうものは躊躇せず番組に取り入れる。下がるとなると、容赦なく切り捨てる。市場原理の人格化そのものですね。だから魔性を感じたのかとも、思ったりしました。
でもウィリアム・ホールデンの非難は一方的ではないでしょうか。
彼女は私たち視聴者の欲求、自分たちすら気付いていない、に特別鋭い嗅覚を持ちそれに忠実に従っているだけ。
よりセンセーショナルでより卑俗な欲望を満たしてくれる映像を、番組を、求める側にも問題はあると思うのですが。さらに厳しい現実や苦い真実からは、できるだけ目をそらせていたいという傾向も私たちにはあります。ピーター・フィンチが憂鬱な真実を語り始めたとたんに視聴率が下がったわけですから。
人間の内面までビジネスにされたくはないと思います。
この作品を最後にダナウェイは止まってしまった。
投稿日
2011/08/27
レビュアー
CCR
オスカーを獲った途端失速してしまう俳優が時々いる。男優だとリチャードドレイファス、ケヴィンスペイシー、女優だとキムベイシンガーそして典型がこのフェイダナウェイだ。本作までの彼女の怒涛の勢いは60年代末から70年代前半のアメリカ映画史の一角を確かに担っていた。ところが、本作直後の「アイズ」は不発、ゼフィレッリの「チャンプ」は余りに今迄のイメージと異なる母親を演じて違和感があった。しまいには「スーパーガール」の悪役等、役の質が明らかに落ちていった。ライバル、ジェーンフォンダともっと競ってほしかったのだが。後年刑事コロンボ新シリーズで犯人役で出演、他の犯人役とは一線を画す大物のオーラが出ていたのは流石だった。本作の非情なやり手プロデューサーは彼女のキャラにピタリはまった。ウィリアムホールデンとのベッドシーンは堰切ってからみ合ってアッという間に絶頂に達してしまう何か不思議で面白い濡れ場だった。シドニールメットは社会派だけにこんなエロいシーンは不得手なんだろうなと変に納得してしまった。彼女の登場する冒頭、衣装が明らかにノーブラで貧乳に近そうな乳がそれでも歩く度にリアルに揺れているのが若干興奮した。
フェイ・ダナウェイって異色
投稿日
2009/10/27
レビュアー
カニ
この作品と同じころ名画座で観た「アイズ」?だったかにも、出演していて、ごっちゃになってしまっておりますが、フェイの騎上位を垣間見て、ドギマギ・ティーン・エイジャーだったのが、懐かしい。
プライベートでは、ロック歌手(言い方、古るっ)のいい奥さんだったりして、さらっとしたいい女的な感じでしたが、
やり手の女性重役をやらせたら、鬼気迫り、持っていかれました。何を言っても、やり込められそう。
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