シェーン

「午前十時の映画祭」という企画で劇場公開されると知って、観に行こうと思ったんだけど、やっぱりレンタルでいいかなと思い、久々の鑑賞。

筋書きがわかっていても楽しめますねえ。特に最後のガン・ファイトはカッコよくて何度も見たくなる。あの、銃の「ドキューン」て音になんともしびれるんですよね。もちろん、映画の効果音だけど。
あと、昔観たときには考えなかったことといえば、西部開拓史の時代には、土地をめぐって白人同士の間にも深刻な争いがあったってことなんですね〜。なんか映画の世界では、先住民との戦いばかりがあるように思えてしまうけど　・・・

ところで、「シェーン死亡説」というのがあるらしいですね。
ラストシーンで、去り行く馬上のシェーンはすでに死んでいるというものですが、私が見た判断ではシェーンは負傷しただけと思いますね。

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初めて最初から最後までじっくり観ました。

冒頭の、テーマ曲が流れ、山々が連なり遥かに見える平野を目指すシェーンが馬に乗って登場するシーンで思わず涙ぐんでしまいました。
大阪の町で生まれ育ち、大平原など見たこともない父が好きだったこの作品。やっと観ることが出来ました。

映画の出来についてはよく分かりませんが
壮大なロッキー山脈、果てしなく広がる大平原、独り去って行く寄る辺ない男の孤独、静かに流れるテーマ曲『遥かなる山の呼び声』、山々にこだまする頑是無い子供の声
「シェー〜〜ン、カムバッ〜〜ク！」
あまりにも有名なラストシーンが、この映画のすべてだと思いました。
言葉少なく、触れ合った人を優しく包み込み、自らを犠牲にして去って行く男のダンディズム。そのへんが父の琴線に触れたのか？今となっては知る由もありません。
「実はシェーンは死んでいた」なんて説があるというのを聞いたらビックリするかも知れないですね。

イーストウッド「ペイルライダー」を観てから再度鑑賞。

ペイルライダーはシェーンのリメイクですね。

ただ、同じストーリーでも俺ならこうする、というイーストウッドの自己主張が感じられます。

ストレンジャーの三次元性、決闘シーンのしつこさ、復讐、知的さ（わざとダイナマイトを落とし、決闘に行かせないようにする）、雪の活用など。

どっちが面白いかといわれれば、ペイルライダーですね。

また、シェーンは最後は生きていたのか、という謎がありますが、ペイルライダーの牧師がシェーンのその後とすれば、イーストウッドの答えは、「シェーンは死んでいた」でしょうか。

あんまり面白くない。
古い映画だから仕方がないってこともあるんだろうが、ストーリーにドラマがない。アラン・ラッドというイケメン俳優をカッコよく見せたというだけのもので、他には何もなかった。

そのアランだが、ひとりだけヘアスプレーで髪を固めており、いつも念入りにヒゲを剃っている。最初と最後に着ていた服には布施明の舞台衣装みたいなフサがたくさんついている。どこかで人殺しをして流れ者になったという設定のようだが、どこで何をしていた者なのかはまったくわからない。

これが、通りすがりの開拓農民の家にいた美人の奥さんに惚れて一肌脱ぐのだが、その美人の奥さんはどう見ても開拓農民ではない。いつもキレイにお化粧してるし、髪もきちんとセットしてあり、宴会ではひとりだけピカピカ光る生地のドレスを着ていた。しゃべり方もお上品でちゃんと教育を受けた人って感じ。南北戦争が終わったあとという時代設定だったから、北軍か南軍の将軍の娘みたいな感じ。なんで、そんな娘が惨めな開拓農民のオッサンのところに嫁入りしたのかは謎。

ラストの酒場の決闘が唯一のアクションシーンだが、オッサン３人を殺すだけ。
スゴ腕の用心棒という役でジャック・パランスがスゴ味をきかせるが、あっけなくやられた。
が、たしかにアランの発砲ポーズはキマっていた。

「シェーン・カンバック！」と少年が叫ぶシーンのシェーンは実は馬の上で死んでいた・・という説が横行しているが、街を出て行くときの様子では死ぬような怪我を負っていたとは思われない。

　観てから長期間経過。古典的名作を見ていた時期があるんだなぁ、、、当然ＴＶだと思うけど