愛と青春の旅だち

青春シリーズ！夏休みにもいいかもー！卒業すると先生より階級が上になるので、卒業式で鬼教官が生徒に敬礼するところが、うーーー、これが青春だあああああああ！と噛みしめてしまう。感動ですねぇ。

士官候補生を教育する、厳しい鬼軍曹フォーリーを演じた、ルイス・ゴセット・ジュニアが実にいい。過酷な訓練を経て海軍航空士官養成学校を卒業する日、少尉に任官したかつての候補生１人１人に敬礼するフォーリー軍曹が何ともカッコいいのだ。まちがいなく彼の代表作といっていい。アカデミー賞では見事、助演男優賞を受賞するが、当時、黒人の演技賞受賞は３９年のハティ・マクダウェル、６３年のシドニー・ポワチエに次ぐわずか３人目の快挙だった。ジャック・ニッチェ作曲のテーマ曲「アップ・ウェアー・ウイ・ビロング」がアカデミー歌曲賞を受賞している。

サクセスストーリー、青春映画の古典といってもいいくらいベタな映画だけどやっぱり良い。

古すぎる印象だけど見るたび感動して泣ける。

この手の作品としてはトップガンと双璧かな。

苦労を乗り越えサクセスしドリームジョブを手に入れる、真の友情に恵まれ、素敵な恋人と結ばれる、ってまさに若い頃夢見たみんなの夢だもの。心躍らないわけはない。

真偽はともかくこの作品がお姫さまだっこを流行らせたとか聞いたことあるけど、ラストのあの有名な曲が流れてくるともう涙腺がやばい。

卒業していくギアと鬼軍曹の最後の下りもすごく良いエピソードですよね。

リチャードギアの恋人役・デボラウインガーが若くて超かわいい。

おしゃれしてバーに繰り出すシーンや工場で働くシーンでの服装もそれぞれとってもかわいい。

リチャードギアはあんまり変わらない印象で、若い頃からコリー犬みたいで華がないよなあ、よく売れたもんだと思う。

女性達の未来の旦那つかまえたる！って露骨な男アサリには、はじめひきましたけど。

バーで見た瞬間これ！って決めてチークダンスしてその夜すぐベッドインしてしまうくだり、すごーく違和感ありますがまあそこは映画だししょうがないのか。

そういうシーン良く見るけどアメリカではふつうにこんな感じなのかな？理解に苦しむ。

性格も良く知らずになぜに？と思ってしまうけど。

しかも良く友達とうまくバラけてカップルになれるもんだ。

リチャードギアはともかくお友達のブサメンの方あてがわれたら私なら帰っちゃうけど。

エリート候補ならなんでもいいってことか。

何が「正統派」かと言うと、主人公の男が自分の「こだわり」に誇り（こういう場合は「矜持」という言葉の方がピッタリくる）を持っていること。日本の青春映画の男主人公は、昔から「こだわり」はあっても「誇り」が無いので妙に弱々しいかヤクザっぽいかタカビーか、何れにせよ世間離れしているタイプばかりだったが、最近はそれに加えて、金儲けが上手なタイプと女にカワイイと言われるタイプというのが加わった。アメリカでも同様の傾向にあるらしく、この映画あたりが「正統派」の最後かもしれない、と思う。しかし何といっても日米の青春映画で決定的な違いは女主人公であろう。日本の青春映画には昔も今もセックスを武器にする女主人公は登場しない。日本の青春映画ではセックスを武器にする女は常に脇役か敵役、という鉄則はいまだに堅固に守られている。アメリカ映画ではオードリー・ヘプバーンを殆ど唯一の例外として、セックスを武器に出来ない女には青春映画に登場する資格が無いかのように見える。デブラ・ウィンガーという女優はその意味でおよそアメリカ青春映画に出るタイプではないと思うのだが、この映画では立派にこなしていて、私はこの映画で彼女のファンになったのです。

この映画が好きだという人に、数年に１度の割合で遭遇します。『愛と・・・』というタイトルがやたら多いので、いつも混同してしまうのですが（ちなみに、DISCASで検索したら39件ヒットしました）、原題を聞くと、あ！　と思い出します。そうです、リチャード・ギア主演のあの映画です。

とはいえ、メロドラマ調の展開が私にはちょっと恥ずかしく、白い制服がその恥ずかしさをを助長してしまいました……。と、そんなことを言って水を差してはいけませんね。

時代を感じますが、多くの女性はいつの時代もこういう男性を待ち続けているものでしょうか。