追憶

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観終わってしばらく、あの名曲が頭から離れませんでした。
お風呂でも、電車でも、急に聴きたくなって困る時があります。
それほどインパクトがあり、ラストシーンに全てが凝縮されていました。

バーブラ・ストライサンドが好きで観たのですが、
美人ではないはずなのにやはり美しい。特に彼女は手が綺麗ですね。
ロバート・レッドフォードが半分眠りながらも彼女を愛撫するシーンは
全然嫌らしくなく、爽やかなドキドキ感を味わえました。

彼も誠実だが弱い男というものを上手に演じてますね。
ケイティの強さ、激しさについていけなくなり、別れを切り出すハベル。
弱いけれど、いつもハベルは冷めていました。
ケイティを確かに愛していたのでしょうが、別れという儀式の前で、
彼は冷静だったように思えます。ケイティだけが取り乱していた。

でも、最後再会したシーンではハベルも感情的でした。
ケイティが再婚し、新しい父に娘が大事にされているかと聞いた時、
別れの抱擁を交わした時・・・
ハベルは明らかに動揺していた。心の中で泣いていた。
後悔の涙ではなく、ただお互いが違う道を歩んでいるという事実を、
どんなに努力しても愛する人と人生を分かち合えないことを
ただただ嘆いているように思えました。

でもケイティが再婚したのは意外でしたね。
彼女は一人でも子供を育て、反戦活動を続けていけたに違いありません。
そうなっていたとしても、孤独の影すらなかったに違いありません。

過去の恋愛というものは美化されがちですが、
実際誰にでも忘れられない恋愛というのはあるはずです。
でも、愛しているのに別れ、別れても愛し続ける関係というものが
本当に存在するのだとしたら・・・

色々と考えさせてくれる素敵な映画でした。

♪Strumming my pain with his fingers

Roberta Flackの歌声は　まさに“癒し系”！

愛する人と巡り逢えた至上の喜びが、見事に表現されていて“心を揺さぶらずにはおかないでしょう！”

ラブストーリーの基本のような　男と女の心模様を本作でお勉強しちゃいましょう！

エンディングがいい。映画の余韻にどっぷり浸れる。
映画が娯楽なのだと実感できる。映画館を出た後も、
ずっとお楽しみが続くような。。
そして、この歌は主演の彼女が歌っているそうな。
また、それも感情移入をかきたてるキャスティングでいい。

こんなにも価値観の違う異性に魅かれるものだろうか。
結構はまってしまうシュチュエーションかも。
でも最後は元の鞘という感じ。
最後の抱擁が大人のやさしさを醸し出す。

評価星3.0。

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上流階級のレッドフォードと裕福でないストライザントの
社会的立場とストライザントの上昇志向を織り込んでいる映画なので、
なぜストライザントがレドフォードに憧れ、またその反対も明白。
抱擁力と力強さと言うお互いの持っていないモノへの憧れと尊敬。
最後も高級ホテルの宿泊するレドフォードと町で抗議のチラシを配るストライザントと対比してあります。
道を渡ってストライザントにもう一度声をかけるレドフォード。
戻る際に「ちょっと待って」と言わんばかりに車を手で停めます。
まさに、ちょっと待って。
一瞬の追憶。
そしてすぐに現実に戻る二人。
日本人の感性としてとてもよく出来た題名と僕は感じました。
時に、あのレドフォードの車の停め方はずっと真似しています。

まずなんといっても舞台がNYなのがいい。
音楽もいいし、映画と曲のタイトル「The Way We are」というのが、正にポイントです。
よくこの意味を考えてみてみて下さい。
何で「追憶」なんて翻訳してしまったのか納得いきません。
「人としてあるべき姿」というか、「生き方」「生きる姿」「信じる道」「進むべき道」・・・やっぱり翻訳って難しいですね。
バーバラが「二人とも陽でいればいいじゃないの？」（訳がおかしかったらすみません）と言ったときの全く君って奴はなんて強いんだというレッドフォードの顔つきがたまらなく印象に残ってます。
好きな人と別れても自分の信じた道を諦めない強い女性に好感が持てるし、その女性と再開した時のレッドフォードの尊敬の眼差し・・・。最高です。
エキストラから初めて、監督も努め、俳優学校も作った彼は本当に役者として才能のある方なんでしょうね。