あの胸にもういちど

ミルクチョコさんに先を越されてしまいましたが、私も「やわらかい手」のマリアンヌ・フェイスフルの若かりし頃の主演作品ということで手にとりました。（例によって、ラヴァースさん、よふかしさん、教えてくださってありがとうございます。）
あのおばあちゃんが、４０年前はこんなに初々しくてスタイルもよかったのかとびっくりしましたが、よく見るとなるほどなあという感じです。笑うとちょっとたれ目になって、愛嬌のある顔ですね。

ストーリーはイントロダクションに書かれているとおり（そこまで言ってしまったら身も蓋もないよねと思いますが）。
でも、夫の元から逃げ出し、バイクにまたがって愛人のもとにまっしぐらに駆ける主人公の、ひょっとしてこれは彼女の妄想？？と思うような回想が、マリアンヌのどこか現実味のない雰囲気とあっていて、楽しめました。アラン・ドロンもすごくハンサムです。

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　「やわらかい手」（07）のマリアンヌ・フェイスフルが出ているというので観てみました。　
　ひょえ〜。若い。キレイ。かわいい。エロい。

　退屈な夫より危険な愛人に魅かれてしまう、若妻の妄想爆裂ムービー。68年の作品ってことでサイケな色づかいの特殊効果なんかに時代が感じられますな。この時代、ハリウッドではアメリカン・ニューシネマと呼ばれる作品群が台頭してきているのですね。反体制のアンチヒーローが主役、善悪の価値観もストーリーもあいまいに放り出され、たいていアン・ハッピーエンドといった、古典的ハリウッド作品とは大きく異なった映画。「俺たちに明日はない」（67）、「イージーライダー」（69）、「真夜中のカーボーイ」（69）なんかが代表的でしょうか。で、こちらの作品はイギリス映画なんですが、印象としてはこのニューシネマの雰囲気がものすごくあって、まぁ、“自由至上主義”なんですわねぇ。

　裸にジャンプスーツ着ちゃう、それも自由。
　夫がいても愛人に抱かれたい、それも自由。
　男どもの視線を浴びてたら、裸になりたくなっちゃう・・・って、その妄想も自由。
　バイクにまたがって疾走しながら恍惚となっちゃう、それも自由。
　
　この解放感はなんだか分からないが気持ちいい。

　お話としては、Ｍ・フェイスフル演じる若妻が、愛人の元にバイクで駆けつけるって、たったそれだけなんすけど。う〜ん、お姉ちゃんとオートバイ、これだけで映画になるんだな。それだけ彼女の魅力が全開ってこと。お財布忘れて愉快なサザエさん状態で国境超えて、頭の中は２週間前の愛人との逢瀬の想い出がぐ〜るぐる。かわいいけどさ、いいのかな、こんなんで。

　いいわけないね。自由の代償はでかい。

　ってことで、キョーレツな虚脱感でジ・エンド。いやぁ、これって、もしかして映画全編がとっても性的でないかい。
　あと、アラン・ドロンの服の脱がし方はエロすぎます。

４４年前の作品ですか。そりゃあ多少、画像処理のやり方に古さを感じるよね。でも当時としては革新的でカッコ良かったんだろうなあというのが想像できます。どなたかが「バイクに乗って男に会いに行く話」というようなレビューを書かれていましたが、ホントにそう。あんな乱暴な運転してスピード出してたら、そりゃあ事故るでしょう。結構夢中になって観てしまった。観て損はしないと思う。

14歳頃にテレビで観たことがある。お姉さんが革のツナギ着てバイクで走る、というただそれだけ総てが完結された映画だ。好きだったなぁ。私がバイク乗りになった原点はこの映画です。

マリアンヌ・フェイスフルの顔の特徴は、鼻筋が平らだということだ。
鼻がツンととんがっていて鼻筋が線になっている人が多い中、彼女は鼻先が平べったくて、そのまま眉間まで続いている。「マリー・アントワネット(2006)」でマリア・テレサ役で出てきたときは、ぶっ飛んだ。鼻筋がおんなじなので誰だか分かったが、なぜそんなにデブになってしまったんだ…。

憧れのお姉さんがただのデブになっているのを見るのは辛い。
そういうのも、人生なのかもな。

※レベッカがドイツを走っているとき、踏切を一時停止することなく横切りますが、ドイツでは踏み切りの前で一時停止してはいけない事になっているので、これは法律違反ではありません。
※ヘルメットかぶってませんが、日本でもそういう時代がありましたなぁ。

今は亡き親父に連れられて、子供の頃に観た映画。
小学生だったのか？何歳だったか覚えてないな〜〜〜
親父も映画が好きで・・・これ親父が観たかったんですね（笑）
子供の私には少し強烈過ぎな刺激でした。
素肌に革ジャン・・・カッコイイ！！！
それにあのハーレー！
「女の人が素肌に革ジャンで単車にまたがって・・大丈夫なん？」
ハーレーって振動あるのに・・・気持ち良すぎ（＾＾；）
なんて、不遜にも思ってました。
でも、彼女、綺麗で可愛いね・・・
あんなナイスな女の人に惚れられたい。
今は中年太りの可愛いおばあちゃんだけど、その面影はあります。
私も大人になったらあんな単車に革ジャンで乗ってみたいって思ったものです。
高校の時からホンダＣＢ２５０、やがて「ナナハン」に乗ってきましたが、２回、転倒して死にそうになって、今はやめてます。
革ジャンは着てたけど、素肌ではないですよ。（当たり前）
でも、今でも乗りたいって思います。
恋人に会いに行く時って、ついアクセル開けちゃうね、私も覚えがあります。
後ろに乗せて、ブレーキかけると彼女の柔らかい胸が、私の背中に押しつけられて、必要ないのに何回かブレーキを（笑）
いま、彼女、どうしてるかな？

今回、ＤＶＤが出たので早速見直して、この映画が素敵な映画であり、主演はアラン・ドロンとマリアンヌ・フェイスフルであるとわかりました。
忘れてたシーンも思い出したり。
ドイツの田舎の景色が綺麗で・・あんな路をゆっくりと単車を転がせたいですね・・・
十分に楽しみながら昔を振り返ることが出来ました。
「映画って、いいものですね」
単車好きな人は、是非どうぞ。