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ぐるりのこと。 / 木村多江

ぐるりのこと。 /橋口亮輔

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DVD

旧作

お届け率:100%

解説・ストーリー

『ハッシュ!』以来6年ぶりの新作となった橋口亮輔監督によるラブストーリー。90年代のさまざまな社会的事件を背景に、困難に直面しても離れずに生きていくひと組の夫婦の10年の軌跡を描く。映画初主演の木村多江とリリー・フランキーが共演。

作品情報

製作年:

2008年

製作国:

日本

DVD

旧作

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ジャンル :

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「ぐるりのこと。」 の解説・あらすじ・ストーリー

解説・ストーリー

『ハッシュ!』以来6年ぶりの新作となった橋口亮輔監督によるラブストーリー。90年代のさまざまな社会的事件を背景に、困難に直面しても離れずに生きていくひと組の夫婦の10年の軌跡を描く。映画初主演の木村多江とリリー・フランキーが共演。

「ぐるりのこと。」 の作品情報

作品情報

製作年:

2008年

製作国:

日本

「ぐるりのこと。」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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心の平衡を失っても、きちんと寄り添えますか? ネタバレ

投稿日:2009/02/01 レビュアー:たんぽぽ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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「ぐるりのこと。」
実は、私が気になっていたのは、この題名なのです。
私の好きな梨木香歩さんのエッセイ集に、「ぐるりのこと」というのがありまして、
私はこの本に深く感銘を受けました。
本では、自己と他者の「境界」のことについての話が描かれています。
さてしかし、この映画は、残念ですがその本とは別物。

ところがこちらもなかなか侮れない。
ここでは、ある夫婦を取り巻くさまざまな人たち、さまざまな社会の状況、という「ぐるりのこと」が描かれています。
妻翔子は出版社に勤めていて、何でもきちんとしていなければ気がすまない頑張り屋。
夫カナオは靴屋のバイト。些細なことにこだわらない。
・・・といえば聞こえはいいけど、だらしなくて、頼りにならない、とも言う。
初めの方にあるこの2人の会話というか言葉の応酬がすごくおかしいのです。
翔子は夫と「やる日」まで決めていて、カレンダーにしるしがついており、何が何でもその通りにしなければ気がすまない。
そういうもんじゃないだろうと反抗する夫は、せめて口紅くらい付けてくれ、という。
ぽんぽんと飛び交う会話。
「ばっかじゃないの!」が翔子の口癖で、
それに対して「ばかって言うな!」が、いつものカナオの受け答え。
そんな会話が、カナオが靴下を脱ぎながらだったりするので、日常感たっぷり。
でも結局好き同士なのだなあ・・・ということが感じられ、すごく好きなシーンでした。
このふたり、翔子の妊娠でやむなく籍を入れたのですが、
双方仕方なく、というフリをしながら、実は生まれてくる子供を楽しみにしている。
そんな風です。

ところが、まもなく状況は一転。
修羅場は描かれていません。
生まれてまもなく亡くなったのであろうと思わせる位牌が映されるのみ。
そこからは、あんなに明るかった翔子の表情がありません。
初めての子供を失ったことで、精神の均衡を崩してしまった・・・。

その頃カナオは法廷画家の仕事をしています。
裁判所で、いろいろな事件の被告人の顔や様子を絵に描く仕事。
TVのニュースなどでそのような絵を目にすることがありますが、
時々私は、絶対この人に似顔絵を描かれたくない!と思うことがあります。
結構美人でも、相当なアクの強さでブスに描かれていることがありますよね・・・。
まあ、法廷の被告人席に立たなければいいというだけのことですけど・・・。

さて、この2人を取り巻く「ぐるりのこと」は二重構造になっています。
まずは内側に翔子の母や兄夫婦などの家族、それから2人の職場の同僚たち。
またその外側に一般の人々。いろいろな世の中の出来事。
この外側のことは、カナオが見聞きする裁判で、象徴的に表されています。

2人の亡くなった子供、癌で余命わずかという父、さまざまな事件に巻き込まれ遺された家族・・・。
「生」について考えながら、生きることって本当にたいへんだけど、
でもやっぱり生きていればいい日もくるんじゃないかな・・・と、ちょっぴりそんな気持ちにさせられます。

翔子は何でもきちんとやろうと、がんばりすぎるのですね。
子供を亡くしたことはもちろん悲しいのですが、きちんと育てることができなかった、
そのことで自分を責め続けていたのではないでしょうか。

こんな妻を救ったのは、夫カナオです。
「きちんとやらなくちゃと思うのに、できない!」と、
あるときついに堰を切ったように泣きじゃくる翔子を、
カナオは実に当たり前のようにそっと受け止める。
なかなか、実際にはこういう風にできないのじゃないかな、と私などは思います。
たとえば風邪をひいた相手に、おかゆを作ってあげる、それくらいのさりげなさで、
心を病んだ相手を、叱るのでも励ますのでもなく、いたわる。
このような雰囲気を出すのに、リリー・フランキーはまさにぴったりでした。
ここに二枚目俳優を当てると、どうしてももっとうそ臭くなるような気がします。
(あ、失礼。>リリー・フランキーさま)

翔子の暗い表情の時期が結構長くて、観ているのもつらいのですが、
それだけに、少しずつ彼女が力を取り戻していくシーンがうれしくもあり、
いつの間にか、この夫婦に癒されている・・・、そんな作品です。

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男性で手の小さい人は? ネタバレ

投稿日:2009/01/27 レビュアー:リナパパ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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この映画の公開前にテレビで小さな特集をしていました。
橋口監督がゲイであること。イコール 前作「ハッシュ!」
はは〜ん、なるほど!
そして、監督が「ハッシュ!」公開後に鬱になったこと。
イコール 今作「ぐるりのこと。」
どうりで、前作から6年間もの時間が流れた理由がわかりました。
映画が監督自身の体験によるものであることを知りました。

(以下、少々ネタバレを含みます。)

この映画を鑑賞して、私なりに思ったテーマが3つあります。
一つ目は、「逃げる」という事。
仕事から、夫婦から、悲しい事から、罪から、後悔から...
逃げずに頑張る事の大切さが押し付けるでもなく、でも
しっかりと伝わってきました。

二つ目は、「命の重さ、生死」と言う事。
法廷画家として色んな裁判を傍聴しているカナオが感じる
人の命の重さ。そして、妻翔子が感じている自身の子の命の重さ。
お互いが感じる命、生死に関する考え方の違い。
「私が死んだら泣いてくれる?」
「泣いたら、いい人なのかな?」
凄く印象的なセリフでした。

三つ目は、「他人の気持ちは誰にも分からない」という事。
それは例え夫婦であっても、親子であっても、兄弟であっても...
だから、お互いが分かり合える様に、知ろうと努力していくから愛が続いていくんだと。

2度かなり長いワンカットのシーンがありました。

結婚前の同棲時代のシーン。先輩と飲んだ後帰宅したカナオに決め事の週三のSEXを求め、言い合うシーン。
お互いの性格をよく表しているシーンで、その後の裁判所から雨の中帰宅したら、ベランダで雨に濡れながら放心している妻とクモを殺した事から始まるケンカのシーンとのギャップ。
夫婦の過ごしてきた時間が年月が示すお互いにのしかかっていた「逃げて来た事」「命の重さの考え方」「相手の気持ちが分からない」を夫婦で隠してきた事。
翔子の鼻をかんであげるシーンの会話としぐさを観て美しいな〜って感じました。

さりげなく映す名古屋のホテルで撮った金屏風の前での写真...

割と地味な感じの映画ですが、かなり完成度の高い映画であると思います。既婚者で、私くらいの年代の人はかなり感情移入出来て考えさせられる作品です。

140分と少し長い映画ですが全く時間を感じず、時に笑い、グッと来、ほのぼのと出来、後からじわじわと来る素晴らしい映画でした。
改めて監督の才能を再認識しました。

観た方は分かるのですが、男性で手の小さい人は良い人なんですって!
私はかなり手が小さいです...(笑)

このレビューは気に入りましたか? 3人の会員が気に入ったと投稿しています

なんかよい

投稿日:2009/01/25 レビュアー:空とぶアヒル

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観てよかった ネタバレ

投稿日:2009/01/25 レビュアー:KEE

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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これは説明できないけど、ものすごくいい映画です。
淡々と話は進んでいくので、観る人によって感じ方はいろいろだと思います。

翔子の心が段々壊れていく。
この女性は、何事も物事を曖昧にせず、きちんと決めて、決めたことは守りたいひと。
やはりこういう人は、決めたことが出来ないと、自分を責める傾向にあるので、鬱になりやすい。

この間、夫のカナオが何をしていた、という描写がない。
もちろん法廷画家として働いていて、法廷のシーンなどもその仕事のシーンはあるのだが、翔子への対策は特に描写されていない。


傍観者なのか?といえばそんなことはないらしい。
逃げ出したいのだろうか?という言動はたまにみられる。

カナオは逃げない。
しっかり受け止める。
もう、リリー・フランキーが素敵に見えてしょうがない(笑)

カナオは、感情を吐き出すことがない。それが翔子を不安にさせる。
欝なので悪いほうにしか考えないんだよね。

二人が正面から向かいあった日、「ちゃんとしたかったのに、出来なかった」と泣く翔子に「ちゃんと出来なくてもいい。お前のそばにいたい」というカナオ。
画面の木村多江より泣いたよ、私は。

カナオのスゴイところは、何があっても翔子を責めない。
だから翔子は回復したんだと思う。
一旦良くなりかけても、少しでも責められると、また振り出しに戻る。もしくは振り出しより悪いところに一瞬で戻る病気である。
家族は本当に大変です。
それでも、逃げられない。
家族だから。

夫婦って、私は独身なのでよくわからないけど、所詮は他人なので、そのあたりどうなんだろ?
肉親って、逃げることができないけど、夫婦は逃げるのも出来る気がする。
カナオは逃げないんだよ。
すごい。

法廷のシーンも多く、加瀬亮が凄かった(笑)
報道の現場ってあんななのかな?今も。
今はもっとデジタルな感じなのかしら?
柄本明も良かったです。

あと、出演者で気になったのは、兄嫁役の安藤玉恵。
かなりスゴイです。
とっても印象的。あんな人、いそう。

後半の木村多江がとても美しい。
キラキラしてます。
リリー・フランキーとのコンビネーションも良かった。
夫婦ってこんな風に夫婦になっていくんだなあ、と思うと、やっぱり早くパートナーに出逢いたいと熱望。



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131〜134件 / 全134件

ユーザーレビュー

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ユーザーレビュー:134件

心の平衡を失っても、きちんと寄り添えますか?

投稿日

2009/02/01

レビュアー

たんぽぽ

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「ぐるりのこと。」
実は、私が気になっていたのは、この題名なのです。
私の好きな梨木香歩さんのエッセイ集に、「ぐるりのこと」というのがありまして、
私はこの本に深く感銘を受けました。
本では、自己と他者の「境界」のことについての話が描かれています。
さてしかし、この映画は、残念ですがその本とは別物。

ところがこちらもなかなか侮れない。
ここでは、ある夫婦を取り巻くさまざまな人たち、さまざまな社会の状況、という「ぐるりのこと」が描かれています。
妻翔子は出版社に勤めていて、何でもきちんとしていなければ気がすまない頑張り屋。
夫カナオは靴屋のバイト。些細なことにこだわらない。
・・・といえば聞こえはいいけど、だらしなくて、頼りにならない、とも言う。
初めの方にあるこの2人の会話というか言葉の応酬がすごくおかしいのです。
翔子は夫と「やる日」まで決めていて、カレンダーにしるしがついており、何が何でもその通りにしなければ気がすまない。
そういうもんじゃないだろうと反抗する夫は、せめて口紅くらい付けてくれ、という。
ぽんぽんと飛び交う会話。
「ばっかじゃないの!」が翔子の口癖で、
それに対して「ばかって言うな!」が、いつものカナオの受け答え。
そんな会話が、カナオが靴下を脱ぎながらだったりするので、日常感たっぷり。
でも結局好き同士なのだなあ・・・ということが感じられ、すごく好きなシーンでした。
このふたり、翔子の妊娠でやむなく籍を入れたのですが、
双方仕方なく、というフリをしながら、実は生まれてくる子供を楽しみにしている。
そんな風です。

ところが、まもなく状況は一転。
修羅場は描かれていません。
生まれてまもなく亡くなったのであろうと思わせる位牌が映されるのみ。
そこからは、あんなに明るかった翔子の表情がありません。
初めての子供を失ったことで、精神の均衡を崩してしまった・・・。

その頃カナオは法廷画家の仕事をしています。
裁判所で、いろいろな事件の被告人の顔や様子を絵に描く仕事。
TVのニュースなどでそのような絵を目にすることがありますが、
時々私は、絶対この人に似顔絵を描かれたくない!と思うことがあります。
結構美人でも、相当なアクの強さでブスに描かれていることがありますよね・・・。
まあ、法廷の被告人席に立たなければいいというだけのことですけど・・・。

さて、この2人を取り巻く「ぐるりのこと」は二重構造になっています。
まずは内側に翔子の母や兄夫婦などの家族、それから2人の職場の同僚たち。
またその外側に一般の人々。いろいろな世の中の出来事。
この外側のことは、カナオが見聞きする裁判で、象徴的に表されています。

2人の亡くなった子供、癌で余命わずかという父、さまざまな事件に巻き込まれ遺された家族・・・。
「生」について考えながら、生きることって本当にたいへんだけど、
でもやっぱり生きていればいい日もくるんじゃないかな・・・と、ちょっぴりそんな気持ちにさせられます。

翔子は何でもきちんとやろうと、がんばりすぎるのですね。
子供を亡くしたことはもちろん悲しいのですが、きちんと育てることができなかった、
そのことで自分を責め続けていたのではないでしょうか。

こんな妻を救ったのは、夫カナオです。
「きちんとやらなくちゃと思うのに、できない!」と、
あるときついに堰を切ったように泣きじゃくる翔子を、
カナオは実に当たり前のようにそっと受け止める。
なかなか、実際にはこういう風にできないのじゃないかな、と私などは思います。
たとえば風邪をひいた相手に、おかゆを作ってあげる、それくらいのさりげなさで、
心を病んだ相手を、叱るのでも励ますのでもなく、いたわる。
このような雰囲気を出すのに、リリー・フランキーはまさにぴったりでした。
ここに二枚目俳優を当てると、どうしてももっとうそ臭くなるような気がします。
(あ、失礼。>リリー・フランキーさま)

翔子の暗い表情の時期が結構長くて、観ているのもつらいのですが、
それだけに、少しずつ彼女が力を取り戻していくシーンがうれしくもあり、
いつの間にか、この夫婦に癒されている・・・、そんな作品です。

男性で手の小さい人は?

投稿日

2009/01/27

レビュアー

リナパパ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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この映画の公開前にテレビで小さな特集をしていました。
橋口監督がゲイであること。イコール 前作「ハッシュ!」
はは〜ん、なるほど!
そして、監督が「ハッシュ!」公開後に鬱になったこと。
イコール 今作「ぐるりのこと。」
どうりで、前作から6年間もの時間が流れた理由がわかりました。
映画が監督自身の体験によるものであることを知りました。

(以下、少々ネタバレを含みます。)

この映画を鑑賞して、私なりに思ったテーマが3つあります。
一つ目は、「逃げる」という事。
仕事から、夫婦から、悲しい事から、罪から、後悔から...
逃げずに頑張る事の大切さが押し付けるでもなく、でも
しっかりと伝わってきました。

二つ目は、「命の重さ、生死」と言う事。
法廷画家として色んな裁判を傍聴しているカナオが感じる
人の命の重さ。そして、妻翔子が感じている自身の子の命の重さ。
お互いが感じる命、生死に関する考え方の違い。
「私が死んだら泣いてくれる?」
「泣いたら、いい人なのかな?」
凄く印象的なセリフでした。

三つ目は、「他人の気持ちは誰にも分からない」という事。
それは例え夫婦であっても、親子であっても、兄弟であっても...
だから、お互いが分かり合える様に、知ろうと努力していくから愛が続いていくんだと。

2度かなり長いワンカットのシーンがありました。

結婚前の同棲時代のシーン。先輩と飲んだ後帰宅したカナオに決め事の週三のSEXを求め、言い合うシーン。
お互いの性格をよく表しているシーンで、その後の裁判所から雨の中帰宅したら、ベランダで雨に濡れながら放心している妻とクモを殺した事から始まるケンカのシーンとのギャップ。
夫婦の過ごしてきた時間が年月が示すお互いにのしかかっていた「逃げて来た事」「命の重さの考え方」「相手の気持ちが分からない」を夫婦で隠してきた事。
翔子の鼻をかんであげるシーンの会話としぐさを観て美しいな〜って感じました。

さりげなく映す名古屋のホテルで撮った金屏風の前での写真...

割と地味な感じの映画ですが、かなり完成度の高い映画であると思います。既婚者で、私くらいの年代の人はかなり感情移入出来て考えさせられる作品です。

140分と少し長い映画ですが全く時間を感じず、時に笑い、グッと来、ほのぼのと出来、後からじわじわと来る素晴らしい映画でした。
改めて監督の才能を再認識しました。

観た方は分かるのですが、男性で手の小さい人は良い人なんですって!
私はかなり手が小さいです...(笑)

なんかよい

投稿日

2009/01/25

レビュアー

空とぶアヒル

観てよかった

投稿日

2009/01/25

レビュアー

KEE

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これは説明できないけど、ものすごくいい映画です。
淡々と話は進んでいくので、観る人によって感じ方はいろいろだと思います。

翔子の心が段々壊れていく。
この女性は、何事も物事を曖昧にせず、きちんと決めて、決めたことは守りたいひと。
やはりこういう人は、決めたことが出来ないと、自分を責める傾向にあるので、鬱になりやすい。

この間、夫のカナオが何をしていた、という描写がない。
もちろん法廷画家として働いていて、法廷のシーンなどもその仕事のシーンはあるのだが、翔子への対策は特に描写されていない。


傍観者なのか?といえばそんなことはないらしい。
逃げ出したいのだろうか?という言動はたまにみられる。

カナオは逃げない。
しっかり受け止める。
もう、リリー・フランキーが素敵に見えてしょうがない(笑)

カナオは、感情を吐き出すことがない。それが翔子を不安にさせる。
欝なので悪いほうにしか考えないんだよね。

二人が正面から向かいあった日、「ちゃんとしたかったのに、出来なかった」と泣く翔子に「ちゃんと出来なくてもいい。お前のそばにいたい」というカナオ。
画面の木村多江より泣いたよ、私は。

カナオのスゴイところは、何があっても翔子を責めない。
だから翔子は回復したんだと思う。
一旦良くなりかけても、少しでも責められると、また振り出しに戻る。もしくは振り出しより悪いところに一瞬で戻る病気である。
家族は本当に大変です。
それでも、逃げられない。
家族だから。

夫婦って、私は独身なのでよくわからないけど、所詮は他人なので、そのあたりどうなんだろ?
肉親って、逃げることができないけど、夫婦は逃げるのも出来る気がする。
カナオは逃げないんだよ。
すごい。

法廷のシーンも多く、加瀬亮が凄かった(笑)
報道の現場ってあんななのかな?今も。
今はもっとデジタルな感じなのかしら?
柄本明も良かったです。

あと、出演者で気になったのは、兄嫁役の安藤玉恵。
かなりスゴイです。
とっても印象的。あんな人、いそう。

後半の木村多江がとても美しい。
キラキラしてます。
リリー・フランキーとのコンビネーションも良かった。
夫婦ってこんな風に夫婦になっていくんだなあ、と思うと、やっぱり早くパートナーに出逢いたいと熱望。



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