オーケストラ！

都合良く爽快に進んでいくストーリー。
ここまで爽快だと細かいこと気にしなくなるｗ
ほとんどがあり得ない展開だけど、映画だからで全て許せちゃうｗ
最後の協奏曲は素人目にもすごいと感じるほど。
一緒に立ち上がり拍手したくなったｗ

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ストーリーのテンポもよく、とても楽しめました。
また、演奏が凡庸なところと超絶的なところの差が、音楽通でなくてもわかるように作ってあるところが
すごいです。さらに、バイオリニストとしてでてくるメラニー・ロランがとてもきれいな女性で、
この人を見たいがためにもう１回最初から見てしまいました。

ただ、注文をつけたい点がありまして、パリに行く航空券のスポンサーでチェロも弾く大富豪が
出てくるんですが、この人はたびたびワンショット的に出てくるものの、
日本人から見ると顔や名前になじみがないせいで、その人が出てきてもその大富豪だとは気づかない人が
多いと思うんです。だから日本人でもすぐ気づけるようにその大富豪に何かトレードマークになるようなものを
つけてもらえたら、出てきたときにすぐわかるので、もっと楽しめたのになあと思った次第。

それからもうひとつ。ユダヤ人がどうのこうのというところが出てくるんですが、この種のものは
他の映画でもたまに見かけるところでいわゆるプロバガンダなんですよね。その部分は邪魔だなあと。

　う〜む。これは困った。

　物語の要の曲、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲が大好きなもんで、予告で流れてたから観てみたのですが。

　例えばダンス・ムービーだったら、ダンスが最高にカッコ良ければ物語がグダグダでも、まぁ許せてしまったりする。それと同じで、この作品もオハナシはかなりメチャクチャなんだけど、ラストの演奏で悔しいけど感動してしまった。

　だーーーーけーーーーどーーー。

　ダンスならまだ本人がある程度やってるだろうが、オーケストラっつったらハッキリ言って楽器弾いてるマネでしょう。いや、映画なんだから「演技」でいいんだけども、数十年ぶりに再会したメンバーが一つも練習しないで、ぶっつけ本番で合わせて、みんな天才的な技術の持ち主だからこんなもんですって、「音」だけ本物のオケの演奏流されて、それで感動しちゃったことが我ながら何とも腑に落ちない。自分の感性に疑問を抱いてしまい困っとるのです。

　まぁ、フィクションなんてノレるかノレないかで評価真っ二つですからね、どっちが正しいってもんでもないんだけど、この度は自分、明らかに「物語」にはノレてなかったんだもん。それなのに音楽だけイイって、だったらＣＤ聴けばいーじゃんって話かなぁと。

　もう少し丁寧なドラマを期待してたんですが。けっこう無理矢理なお笑いネタが鼻についちゃったんだよなぁ。甘みを引き立たせるために塩を一つまみ入れるって感じで、「笑い」をちょこちょこ入れながら最後に泣かせるパターンってあるけど、あんまり塩入れ過ぎると品の無い味になると思うんですよね。

　ジャズだったら天才プレイヤーたちがリハなしで神がかり的なセッションをしてしまう、なんつぅこともあり得ると思うので、ま、それをオケでやったのよって思おうともしたのですが。でもやっぱり「音楽」に対する向き合い方ってところで引いてしまう。この映画のオケのメンバーたちのふるまいはヒドすぎる。音楽を愛してないのかとガッカリした。音楽って最後は技術を超えた魂の部分が勝負な訳で、そこを牽引するエピソードがあの子の親があーでこーでってとこだけど、団員たち全員がそこで魂を揺さぶられて、だから一致団結して奇跡のハーモニーを奏でられたんだって、きっとそういう話だと思うんだけど・・・そうは見えなかったんだよなぁ。

　んん〜、体調あんまり良くないからいけなかったかな。素直に感動に酔えず。残念。

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恵まれない境遇の音楽家たちが一発勝負して認められる、っていう全体の流れは『ブラス』とおんなじ。
ストーリーは『ブラス』の方がリアリティーがあったけど、こっちはオーケストラなだけに演奏されるチャイコフスキーの名曲が圧倒的な迫力を出しいる。主役がきたならしいオッサンというのも『ブラス』とおんなじだが、こちらには美人のメラニーがわけありの役で登場してるので、この点でも排気量の大きな映画になっている。ただ、一世一代の大勝負でパリにやってきたはずのロシア人たちが、みんなリハーサルも無視して小遣い稼ぎに走り回るってのは、ちょっと笑えない。まあ、心配させておいて、最後にドカーンとやるんだな、という意図は見え見えなんだけど、でも、チャイコフスキーだからやられてしまう。
ステレオを持ってるなら、デッキをステレオに接続してから見てください。
そうすれば・・・必ず泣きますよ。

政治に翻弄され、30年も冷や飯を食っている指揮者と演奏家たちの再生、美人バイオリニストの出生の秘密。
からっと明るいタッチで、深刻な歴史が描かれます。

物語はワン・アイデア、リストラされた楽員のパリ公演、なんだけど、
プロセスがおもしろく、ええーという部分も多々あり、意外な深みのある、いい映画だと思います。
しかし、管楽器の父子には最後まではらはらさせられました。

チャイコフスキーのバイオリン協奏曲など、名曲が効果的に使われており、美しく抒情的に盛り上げます。

共産主義の理想と現実が、こうして喜劇として描かれる、表現の自由っていいなあ、と思ってしまいました。

ユダヤ人を嫌ったのはヒトラーだけじゃなくスターリンやブレジネフも。
そもそもマルクスはユダヤ人なんだけど、ユダヤ商法などには批判的だったとか。
この映画をきっかけに、知らなかった歴史を知りました。

国の政党が一個だけというのは、やはり権力が集中しがちで、やっぱ怖い。
表現の自由は大事です。

北朝鮮や中国の同様のお話がいつか映画になることもあるのかなあ？
ていうか、この映画、これらの国では上映されないでしょうね。