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空白 / 古田新太

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準新作

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「空白」 の解説・あらすじ・ストーリー

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準新作

解説・ストーリー

「ヒメアノ〜ル」「愛しのアイリーン」の吉田恵輔監督が古田新太を主演に迎えて贈る衝撃のヒューマン・サスペンス。交通事故で娘を失った父親が、事故の原因となったスーパーの店長を追い詰めるべく、マスコミやSNSを巻き込み激しい憎悪をエスカレートさせていく暴走の顛末を力強い筆致で描き出す。共演は松坂桃李、田畑智子、寺島しのぶ。ある日、スーパーで中学生の花音が店長の青柳に万引きを見咎められ、逃げて車道に飛び出した末、凄惨な事故に巻き込まれて命を落としてしまう。シングルファーザーの添田充は、変わり果てた娘を前に泣き崩れる。日頃、娘の気持ちなど気にもかけてこなかった添田は、せめて彼女の濡れ衣を晴らそうと、青柳を激しく責め立て始めるのだったが…。 JAN:9999207495596

「空白」 の作品情報

作品情報

製作年:

2021年

製作国:

日本

「空白」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

キャスト・スタッフ

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スジナシの箱 2

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ユーザーレビュー:21件

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6〜 10件 / 全21件

どんなに悔いても、花音は還って来ない!!

投稿日:2021/12/23 レビュアー:アーモンド

万引きを疑った店長・青柳(松坂桃李)が、花音(伊藤蒼)を深追いしたことを、悔いて、モンスター化した父親・充(古田新太)に、土下座して、
「すみません、すみません、ごめんなさい」とか細い声で謝罪するシーンが、
ジャケット写真になっています。
人間は間違いを犯す存在です。
その言葉、その行動で、人を傷つけずには生きていけない動物です。

交通事故死の原因となったマニュキアの万引き。
疑われた中学生の花音。
シングルファーザーの充に育てられて、本当に幸せな子供だっただろうか?
母親(田畑智子)は再婚して妊娠中です。
母から折角買ってもらったスマホは充に窓から捨てられて、壊れてしまった。
怒鳴り声の大きい父親に身をすくめ声を挙げられない弱い存在。

青柳を糾弾する父親・充の怒りは花音を喪失した悲しみに打ちひしがれたあまりに、
暴走して行きます。
気の荒い蒲郡の漁師である充。
腕利きの漁師だが、組織の人間関係に揉まれることなく中年過ぎになり、
一匹狼でしかも、お山の大将・・・そんな幼児性が散見します。

マスコミも怒鳴りつけ、インタビューアーをぶっ飛ばし、
押しかけた中学校では、「イジメはなかったか?」と、校長に詰め寄ります。
校長の事なかれ主義的無責任にも呆れますが、モンスター化した充は、本当に怖い!!
青柳が何度も土下座する気持ちも分かります。

この映画は、世間を、青柳を責め立てているうちに、実は父親・充が、
自分が花音にとって本当にいい父親だったか?を見つめ直す映画でした。
「愛してるつもりだった」
「目の中に入れても痛くないほど可愛かった」
花音に伝わっていたでしょうか?
花音は愛されてる実感があったでしょうか?

吉田恵輔監督のオリジナル脚本。
製作・配給は「新聞記者」「MOTHER マザー」「あゝ荒野」などの問題作を次々と手がける
スターサンズ。
古田新太の破壊力もド迫力でした(監督がソン・ガンホをモデルにしたとか!)
ソン・ガンホに引けを取らない存在感です。
対して受ける助演の松坂桃李。
こんなにスターオーラの消せる若手実力派はいるでしょうか?
・・・撮影現場は、ただただ苦しかった・・・青柳に成り切っていたのですね。
そして笑えるシーンをたくさん提供してくれたスーパーの変なオバサン店員の寺島しのぶ。
悲しい映画なのに思わずクスクス笑うシーンが後半にはあるのです。

どんな苦しみも『乗り越えていくしかない』
…………生きて行くしかない!
そんなメッセージが込められています。
そして、そして、なんとも言えない感動のフィナーレが待っています。

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憎みあいの果てに何が生まれるの 私が先に忘れよう

投稿日:2022/02/19 レビュアー:ポッシュ

(少しネタバレ)

言いたかったことは殆どJigsawkillerさんが書かれているので、
レビュー書くのは諦めかけましたが、いろいろ感想は言いたくてー。


結局、人間は神様じゃないので、世の中の全てを見通すことなんて出来ない。
自分には見えていないこと、見ようとしていないこと、見てても気づかないこと。
この世界には沢山の空白がある。
そして、隠していること、表には出ないこと、言えないこと、分かってもらえないこと、
そういう空白もある。
色んな空白を見せてくれる作品でした。

怒りのデス・ロードを疾走してた父親も最後には落ち着いて、
娘との間の空白を少し埋められる。ラスト、じーんときました。
古田新太はホントに達者な役者さんですよねー。気の荒い漁師って役を、
やり過ぎないでリアルに見せている。

彼の元で働いてる若者もいいんだよなー。最初、チャラそうで印象悪いんだけど
もう、すごいイイ子なの。こういう風に「今どきの若者はー」って咄嗟に思っちゃう
大人の偏見も、真実が見えてない・・・という自分の空白に気づいたり。

やたらと「正義!正義!」って吠えてるボランティア活動に熱心なオバチャン店員も、
色んな想いを隠して虚勢を張ってる。他人からは見えてない空白を抱えている。
寺島しのぶの安定した巧さ。
ウザいキャラながら、私はなんかシンパシー感じたなぁ。絶対に苦手なタイプなんだけど
ああいうお節介な善意の押し売りが、誰かを助けることもある。(傷つけることもあるけど)(^^;

主人公が漁に出て網を上げたときに、空き瓶などのゴミも入っていて
彼はその瓶で手を切ってしまうが、一方で、オバチャン店員はビーチクリーン活動に参加して
海をキレイにしようとしているのだ。敵対関係も回り回って本人たちが気づかないところで
助け合う関係になっている。これも空白の事実の一つ。

結局、あの娘が店を飛び出す直前、スーパーの事務所で何があったのかは最後まで
空白のまま。店長の痴漢疑惑は宙づり・・・。
ここの決着はつけて欲しかったかも。いつまでも取れない喉元の魚の骨って感じで
チクチク痛い。
見せないってことは、桃李クンがクロってことなんだろうか。うう・・・。
もう、なにしろこの店長さんが気の毒で可哀相で、オバサン見てられなかったよ。
こんな役演じてメンタルやられなかったかなーって役者松坂桃李が心配になりました。

いずれにしろ、人はみな罪びと・・・ということを思わされた。
そんな世界だけど、赦し合って、妥協点を見出して、ぶつかり合ってしまう事々もすり合わせて
生きていくしかないんじゃないだろか。
シンドイ内容だけど、観て良かったと思える映画でした。

タイトルは藤井風「帰ろう」の歌詞です。

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印象なき娘

投稿日:2022/02/11 レビュアー:裸足のラヴァース 2.0


スローモーションの冒頭に 嫌な予感なのだが 映芸の見事ワースト1
最初からイライラのし通しで これが延々と続くのかよと6分で
早送りボタンに指がかかるのだが それが狙いなんだから困った物

重いとかの映画でなく イヤミスの連鎖なのではないのか 揺れる
画面もやめてよとなる 何とゆうか全てが計算づくの映画だ
少女がトラックに轢かれたとこで早送り開始なのだが それは曖昧な
万引きから事故までの機械的な演出処理に嫌気が刺したわけね
少女が店から飛び出てくる間が つまり空白とゆう訳だが これみよ
がしではないか 想像力でなく この空白を意味論的解釈へと観客を
誘導しているわけで これに限らず劣情を刺激すべく映画内の空白
などしらみ潰しに潰して行くぞとの 脚本家の強烈な意志を感じない
であろうか

多分 吉田はそんな事はわかっていて 一度徹底的にやっちゃうかと
決意したのではないか もっと引き算はわかっている映画作家
だからだ これではワーストはしょうがないだろう しかし映芸のベストに
同監督の「ブルー」も入っていて こちらは最初から気持ち
良く見れる映画で やっぱ空白はちょい異質の作品に思えるな
それで 吉田自身の繊細な照明による美しきシネマ「さんかく」が
皆んなに もっと見てもらいたい映画なんだよと言っておくよ

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憶測による誹謗中傷の恐ろしさ

投稿日:2022/03/02 レビュアー:こうさま

女子中学生がスーパーで化粧品を万引き、それを見つけた店長が事情を聴こうとバックヤードに連れて行こうとするが、隙を見て逃走、それを追いかける店長、そこで悲劇が起こることになる。
必死で逃げ、道路に飛び出した女子中学生は女性の運転する乗用車に撥ねられ、そこに走って来た大型トラックに巻き込まれる。
確かに起こり得る悲劇である。
痴漢をしたと思われる男が線路に飛び降り列車にひかれた事件なんかも現実に起こっているし類似した事故もあったと記憶している。
本作では事故死した女子中学生花音の父親添田がモンスターぶりを発揮してこの事件は世の注目を浴びることになる。
添田の怒りはまず店長青柳に向けられる、娘は万引きするような子ではない、その証拠があるのかと責める、さらに娘に性的な行為をするために腕をつかんだのだろうと追い打ちをかける。
青柳は気が弱くて、この事故を不幸な出来事と割り切れることも出来ず、ひたすら謝り続ける、マスコミのインタビューにも真摯に自分にも不適切な対応があったかもしれないと謝りながらも、万引きした中学生を追いかけたことに批判があるのに違和感を覚えると語るのだが、インタビューのシーンは謝罪の部分が切り取られて放映され、ネット上でも憶測による誹謗中傷が彼に降り注ぐ。
添田は花音の学校に向かい、もし娘が万引きしたのならそれはイジメで誰かに強要されたに違いないから調査をしてくれとネジこむ。
この添田、漁師を生業とする無骨者で粗暴な性格、前妻(花音の母親からも「花音のなにを知っているの」と言われるほど娘に対してはいつも威圧的で携帯を持っているだけでまだ早いとぶん投げてしまうほどでコミュニケーションなど全くない。
でも娘の無残な死を目の前にして持って行きようのない怒りがこみあげてきたのだろう。
いったいこの事件では誰が被害者なんだろう。
店長の行為は不幸な結果を招いたとはいうものの、それほど責められるものだろうか。
勿論花音に性的興味を持っていなかったらという前提だが真実は明かされていない。
でもネットでたたかれテレビのワイドショーでしたり顔のコメンテーターに批判され、その人生は一瞬で吹き飛んでしまったといっても過言ではないだろう。
真摯に謝罪しても受け入れてくれない相手にはどうすればいいのだろう。
花音を撥ねた女性ドライバーもその責任に耐えきれずに自ら命をたった。
なんとも辛くて重い作品ではあるが、エンディングでモンスターオヤジ添田の人間性に変化が見られたことに少し救われた気がした。

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人の醜さと弱さ ネタバレ

投稿日:2022/01/25 レビュアー:Jigsawkiller

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覇気のない少女、花音が登校するシーンから始まるこの作品。
その父は常に威圧的で周りの言葉に耳も貸さず、オレ様主義。老若男女問わず現代社会にもうようよいるタイプ。
真面目な娘だと信じて疑わなかった花音が、とあるスーパーで万引きし、逃げ出してしまう事で悲劇が。
後追いする店長、青柳の目の前で花音は2度車に惹かれて無惨な死に。

万引犯を追っただけの店長。
追われた事によって事故死した花音。
娘が万引きした事を認めず威圧的に学校や店長、ドライバーの女性を責める父親。
ある事ない事を報道するテレビは弱気な店長を追い詰め、威圧的な父親を更に逆上させる。
そして定番のSNSのヒマ人達。

悪いのは誰なんだろ。人間ってなんだろ。
自分の否を認めず責任転嫁する人間と、自責に苛まれ行き場を失う人間。
そんな2つのタイプの人間が交錯する。

誰かが過ちを犯すと、本当の「悪」も見抜けないくせに寄って集って追い詰める現代人の「スキル」が細やかに描かれている気がした。

結局自殺した女性ドライバー。その母親が葬儀で見せた言動が印象的でした。
あの母親が花音の父親の心を変えていった気がする。
段々と、僅かながら人間らしさを持ち始めた父親に救われた。

ラストにいいシーンが2つ。
イルカに似た雲のシーンと「やきとり弁当」のシーン。
ホッとしました。




おすすめ度 80%

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6〜 10件 / 全21件

空白

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どんなに悔いても、花音は還って来ない!!

投稿日

2021/12/23

レビュアー

アーモンド

万引きを疑った店長・青柳(松坂桃李)が、花音(伊藤蒼)を深追いしたことを、悔いて、モンスター化した父親・充(古田新太)に、土下座して、
「すみません、すみません、ごめんなさい」とか細い声で謝罪するシーンが、
ジャケット写真になっています。
人間は間違いを犯す存在です。
その言葉、その行動で、人を傷つけずには生きていけない動物です。

交通事故死の原因となったマニュキアの万引き。
疑われた中学生の花音。
シングルファーザーの充に育てられて、本当に幸せな子供だっただろうか?
母親(田畑智子)は再婚して妊娠中です。
母から折角買ってもらったスマホは充に窓から捨てられて、壊れてしまった。
怒鳴り声の大きい父親に身をすくめ声を挙げられない弱い存在。

青柳を糾弾する父親・充の怒りは花音を喪失した悲しみに打ちひしがれたあまりに、
暴走して行きます。
気の荒い蒲郡の漁師である充。
腕利きの漁師だが、組織の人間関係に揉まれることなく中年過ぎになり、
一匹狼でしかも、お山の大将・・・そんな幼児性が散見します。

マスコミも怒鳴りつけ、インタビューアーをぶっ飛ばし、
押しかけた中学校では、「イジメはなかったか?」と、校長に詰め寄ります。
校長の事なかれ主義的無責任にも呆れますが、モンスター化した充は、本当に怖い!!
青柳が何度も土下座する気持ちも分かります。

この映画は、世間を、青柳を責め立てているうちに、実は父親・充が、
自分が花音にとって本当にいい父親だったか?を見つめ直す映画でした。
「愛してるつもりだった」
「目の中に入れても痛くないほど可愛かった」
花音に伝わっていたでしょうか?
花音は愛されてる実感があったでしょうか?

吉田恵輔監督のオリジナル脚本。
製作・配給は「新聞記者」「MOTHER マザー」「あゝ荒野」などの問題作を次々と手がける
スターサンズ。
古田新太の破壊力もド迫力でした(監督がソン・ガンホをモデルにしたとか!)
ソン・ガンホに引けを取らない存在感です。
対して受ける助演の松坂桃李。
こんなにスターオーラの消せる若手実力派はいるでしょうか?
・・・撮影現場は、ただただ苦しかった・・・青柳に成り切っていたのですね。
そして笑えるシーンをたくさん提供してくれたスーパーの変なオバサン店員の寺島しのぶ。
悲しい映画なのに思わずクスクス笑うシーンが後半にはあるのです。

どんな苦しみも『乗り越えていくしかない』
…………生きて行くしかない!
そんなメッセージが込められています。
そして、そして、なんとも言えない感動のフィナーレが待っています。

憎みあいの果てに何が生まれるの 私が先に忘れよう

投稿日

2022/02/19

レビュアー

ポッシュ

(少しネタバレ)

言いたかったことは殆どJigsawkillerさんが書かれているので、
レビュー書くのは諦めかけましたが、いろいろ感想は言いたくてー。


結局、人間は神様じゃないので、世の中の全てを見通すことなんて出来ない。
自分には見えていないこと、見ようとしていないこと、見てても気づかないこと。
この世界には沢山の空白がある。
そして、隠していること、表には出ないこと、言えないこと、分かってもらえないこと、
そういう空白もある。
色んな空白を見せてくれる作品でした。

怒りのデス・ロードを疾走してた父親も最後には落ち着いて、
娘との間の空白を少し埋められる。ラスト、じーんときました。
古田新太はホントに達者な役者さんですよねー。気の荒い漁師って役を、
やり過ぎないでリアルに見せている。

彼の元で働いてる若者もいいんだよなー。最初、チャラそうで印象悪いんだけど
もう、すごいイイ子なの。こういう風に「今どきの若者はー」って咄嗟に思っちゃう
大人の偏見も、真実が見えてない・・・という自分の空白に気づいたり。

やたらと「正義!正義!」って吠えてるボランティア活動に熱心なオバチャン店員も、
色んな想いを隠して虚勢を張ってる。他人からは見えてない空白を抱えている。
寺島しのぶの安定した巧さ。
ウザいキャラながら、私はなんかシンパシー感じたなぁ。絶対に苦手なタイプなんだけど
ああいうお節介な善意の押し売りが、誰かを助けることもある。(傷つけることもあるけど)(^^;

主人公が漁に出て網を上げたときに、空き瓶などのゴミも入っていて
彼はその瓶で手を切ってしまうが、一方で、オバチャン店員はビーチクリーン活動に参加して
海をキレイにしようとしているのだ。敵対関係も回り回って本人たちが気づかないところで
助け合う関係になっている。これも空白の事実の一つ。

結局、あの娘が店を飛び出す直前、スーパーの事務所で何があったのかは最後まで
空白のまま。店長の痴漢疑惑は宙づり・・・。
ここの決着はつけて欲しかったかも。いつまでも取れない喉元の魚の骨って感じで
チクチク痛い。
見せないってことは、桃李クンがクロってことなんだろうか。うう・・・。
もう、なにしろこの店長さんが気の毒で可哀相で、オバサン見てられなかったよ。
こんな役演じてメンタルやられなかったかなーって役者松坂桃李が心配になりました。

いずれにしろ、人はみな罪びと・・・ということを思わされた。
そんな世界だけど、赦し合って、妥協点を見出して、ぶつかり合ってしまう事々もすり合わせて
生きていくしかないんじゃないだろか。
シンドイ内容だけど、観て良かったと思える映画でした。

タイトルは藤井風「帰ろう」の歌詞です。

印象なき娘

投稿日

2022/02/11

レビュアー

裸足のラヴァース 2.0


スローモーションの冒頭に 嫌な予感なのだが 映芸の見事ワースト1
最初からイライラのし通しで これが延々と続くのかよと6分で
早送りボタンに指がかかるのだが それが狙いなんだから困った物

重いとかの映画でなく イヤミスの連鎖なのではないのか 揺れる
画面もやめてよとなる 何とゆうか全てが計算づくの映画だ
少女がトラックに轢かれたとこで早送り開始なのだが それは曖昧な
万引きから事故までの機械的な演出処理に嫌気が刺したわけね
少女が店から飛び出てくる間が つまり空白とゆう訳だが これみよ
がしではないか 想像力でなく この空白を意味論的解釈へと観客を
誘導しているわけで これに限らず劣情を刺激すべく映画内の空白
などしらみ潰しに潰して行くぞとの 脚本家の強烈な意志を感じない
であろうか

多分 吉田はそんな事はわかっていて 一度徹底的にやっちゃうかと
決意したのではないか もっと引き算はわかっている映画作家
だからだ これではワーストはしょうがないだろう しかし映芸のベストに
同監督の「ブルー」も入っていて こちらは最初から気持ち
良く見れる映画で やっぱ空白はちょい異質の作品に思えるな
それで 吉田自身の繊細な照明による美しきシネマ「さんかく」が
皆んなに もっと見てもらいたい映画なんだよと言っておくよ

憶測による誹謗中傷の恐ろしさ

投稿日

2022/03/02

レビュアー

こうさま

女子中学生がスーパーで化粧品を万引き、それを見つけた店長が事情を聴こうとバックヤードに連れて行こうとするが、隙を見て逃走、それを追いかける店長、そこで悲劇が起こることになる。
必死で逃げ、道路に飛び出した女子中学生は女性の運転する乗用車に撥ねられ、そこに走って来た大型トラックに巻き込まれる。
確かに起こり得る悲劇である。
痴漢をしたと思われる男が線路に飛び降り列車にひかれた事件なんかも現実に起こっているし類似した事故もあったと記憶している。
本作では事故死した女子中学生花音の父親添田がモンスターぶりを発揮してこの事件は世の注目を浴びることになる。
添田の怒りはまず店長青柳に向けられる、娘は万引きするような子ではない、その証拠があるのかと責める、さらに娘に性的な行為をするために腕をつかんだのだろうと追い打ちをかける。
青柳は気が弱くて、この事故を不幸な出来事と割り切れることも出来ず、ひたすら謝り続ける、マスコミのインタビューにも真摯に自分にも不適切な対応があったかもしれないと謝りながらも、万引きした中学生を追いかけたことに批判があるのに違和感を覚えると語るのだが、インタビューのシーンは謝罪の部分が切り取られて放映され、ネット上でも憶測による誹謗中傷が彼に降り注ぐ。
添田は花音の学校に向かい、もし娘が万引きしたのならそれはイジメで誰かに強要されたに違いないから調査をしてくれとネジこむ。
この添田、漁師を生業とする無骨者で粗暴な性格、前妻(花音の母親からも「花音のなにを知っているの」と言われるほど娘に対してはいつも威圧的で携帯を持っているだけでまだ早いとぶん投げてしまうほどでコミュニケーションなど全くない。
でも娘の無残な死を目の前にして持って行きようのない怒りがこみあげてきたのだろう。
いったいこの事件では誰が被害者なんだろう。
店長の行為は不幸な結果を招いたとはいうものの、それほど責められるものだろうか。
勿論花音に性的興味を持っていなかったらという前提だが真実は明かされていない。
でもネットでたたかれテレビのワイドショーでしたり顔のコメンテーターに批判され、その人生は一瞬で吹き飛んでしまったといっても過言ではないだろう。
真摯に謝罪しても受け入れてくれない相手にはどうすればいいのだろう。
花音を撥ねた女性ドライバーもその責任に耐えきれずに自ら命をたった。
なんとも辛くて重い作品ではあるが、エンディングでモンスターオヤジ添田の人間性に変化が見られたことに少し救われた気がした。

人の醜さと弱さ

投稿日

2022/01/25

レビュアー

Jigsawkiller

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覇気のない少女、花音が登校するシーンから始まるこの作品。
その父は常に威圧的で周りの言葉に耳も貸さず、オレ様主義。老若男女問わず現代社会にもうようよいるタイプ。
真面目な娘だと信じて疑わなかった花音が、とあるスーパーで万引きし、逃げ出してしまう事で悲劇が。
後追いする店長、青柳の目の前で花音は2度車に惹かれて無惨な死に。

万引犯を追っただけの店長。
追われた事によって事故死した花音。
娘が万引きした事を認めず威圧的に学校や店長、ドライバーの女性を責める父親。
ある事ない事を報道するテレビは弱気な店長を追い詰め、威圧的な父親を更に逆上させる。
そして定番のSNSのヒマ人達。

悪いのは誰なんだろ。人間ってなんだろ。
自分の否を認めず責任転嫁する人間と、自責に苛まれ行き場を失う人間。
そんな2つのタイプの人間が交錯する。

誰かが過ちを犯すと、本当の「悪」も見抜けないくせに寄って集って追い詰める現代人の「スキル」が細やかに描かれている気がした。

結局自殺した女性ドライバー。その母親が葬儀で見せた言動が印象的でした。
あの母親が花音の父親の心を変えていった気がする。
段々と、僅かながら人間らしさを持ち始めた父親に救われた。

ラストにいいシーンが2つ。
イルカに似た雲のシーンと「やきとり弁当」のシーン。
ホッとしました。




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