Ｔ−３４　レジェンド・オブ・ウォー

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最新のCGと無難なストーリーで楽しめる作品でした。
戦車戦も圧巻でした。
劣悪な戦車の中でのバトル、凄かったです。
最新のCGがプラスされ砲弾が飛び交ったり爆発したりするシーンは圧巻でした。

ソ連の視点から見た作品ですが、国が変わろうと思いは同じなのだと感じさせられます。

都合良くストーリーが進み過ぎるので、物足りなさを感じる作品でもありました。
チェコの国境まで、戦車で何回給油するんだ？
そんなことを考えてはいけませんね（笑

ドイツ軍をもっと悪く描いても良かったのに・・・
戦争をライトの描いてしまいライトの描いてしまった分、戦争の無情さとかが置き去りになってしまい、ノーサイド的な終わりとなってしまったのが残念です。

でも戦車戦の駆け引きは圧巻でした。
楽しめました。

第2次対戦中のソ連とドイツの戦車戦が描かれる。敵の戦車の正面ではなく側面を狙うこと、敵が撃ってきたら着弾するまでの短い間に自分の位置をずらす運転テクニックなどがポイントのようだ。砲弾の軌跡をスローモーションで見せているのが新しい。映画だから敵の戦車には命中、自分側には間一髪かするのであるが、実際には命がいくつあっても足りなさそうだ。時速50 kmで走行する戦車の中は蒸し風呂状態というのも初めて知った。「レバノン」（2009）のような反戦映画ではない。ハラハラドキドキ、最後はスッキリという「戦争エンタテインメント」に属する作品である。2022年2月、リアルな戦争が始まってしまい、無邪気に楽しむことができなくなった。

ロシア兵を見ると満州やカラフトや北方領土でこいつらに日本人の女子が強姦されて殺されたんだなと思う。なので、なかなか主人公たちに好感を持てなかった。が、主役のアレクサンドル・ペトロフがいい顔をしており、これに命を救われるアーニャ・ヤルツェヴァという女優もいい雰囲気を醸し出しており、つい話につり込まれた。軽薄なアクションものかと思っていたのだが、わりとマジな雰囲気だった。で、ストーリーもプロットも面白い。戦車同士の戦闘における種々のテクニックなども紹介されてあってリアルな感じがして楽しい。
ノーカット版はこれより２６分長くて１時間３９分あるそうで、ディレクターズカット版はさらに長くて３時間あるらしい。両方ども観たいなあって思った。

第二次世界大戦中、ロシア軍とナチスドイツの間で繰り広げられる戦車同士のバトル、ロシア制作の作品で期待以上に面白かった。
エンターテイメント作品として見るならばITで制御された近代兵器でのバトルよりこんな戦車同士のガチンコ勝負の方がよっぽど心躍るというものだ。
初めて前線に配備されたロシア軍将校ニコライ、冒頭のシーンで武器を持たない炊事用トラックをナチス軍戦車からの着弾を読み切ってかわし無事に安全地帯へ逃げ込むことでその能力の非凡さをしっかりと見せつけてくれる。
その後の戦いで奮闘するもナチス軍の捕虜となり収容所へ送られてしまう。
そこで最初の戦闘での宿敵であるナチス将校からナチス軍士官候補生の戦車実戦訓練へ駆り出されることを承諾させられる。
勿論実弾は与えられず、収容所の周りは地雷原、死ぬことを約束させられているような過酷な要求に応えたのは軍人としての矜持ではなく、目の前で理由もなく殺されようとしている女性を救おうとする一人の人間としての決断であったといえよう。
彼に選ばれた3人の部下と実行不可能と思える脱出作戦、過酷な運命に挑戦する男たちの戦い、CGを巧みに使い、両軍の戦車の特徴を引き出しながらのリアルな戦闘シーンはなかなかの迫力である。
単なるアクションだけではなく人間ドラマも織り込まれているところがB級以上である。
紅一点、男たちと行動を共にする通訳の女性、収容所ではみせなかった笑顔を見せたシーンも印象的だった。
最後まで面白く見られる作品。

ライバルであるナチスのイェーガー大佐は 御丁寧に一騎打ちに応じてくれるし、
敵地からの逃亡中にラブシーンとかやってる場合でもないでしょう。

面白い映画なのですが、もっとリアリティを追求し 男たちの骨太なドラマにして欲しかった。