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楽園 / 綾野剛
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「楽園」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

「64-ロクヨン-」「友罪」の瀬々敬久監督が吉田修一の短編集『犯罪小説集』を映画化したサスペンス・ドラマ。閉塞した田舎町を舞台に、12年の時を経て同じY字路で起こった2つの事件によって人生を大きく狂わされた3人の男女の過酷な運命を描く。主演は綾野剛、杉咲花、佐藤浩市。田園が広がるとある地方都市。ある日、地域の顔役である藤木五郎の孫娘・愛華がY字路でこつ然と姿を消す事件が起きる。必死の捜索もむなしく、愛華が発見されることはなかった。それから12年後、愛華の親友でY字路で別れる直前まで一緒だった湯川紡は、いまだに罪悪感を拭えずにいた。彼女はひょんなことから地元の青年・中村豪士と知り合い、心を通わせていくが…。 JAN:4907953215900

「楽園」 の作品情報

作品情報

製作年:

2019年

製作国:

日本

「楽園」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

キャスト・スタッフ

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6〜 10件 / 全25件

田舎の村の怖さだな

投稿日:2020/04/03 レビュアー:ラストシアター

日本のどこにでもある田園が広がる村

表の顔は、人の良さそうな村人たちが助け合って暮らしてる

裏の顔は、変化を嫌いよそ者を排斥する

裏の顔が2人の男を殺した

田舎の村の恐ろしさを見せられた思い

田舎暮らしが楽園のように言われてるが

田舎暮らしの怖さを改めて考えさせられる

そんな感じです

^_−☆

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楽園は何処にある?

投稿日:2020/04/20 レビュアー:kazupon

監督:瀬々敬久(2019年・129分)
原作:吉田修一『犯罪小説集』の中から「青田Y字路」「万屋善次郎」

田舎ののどかな風景が、ある事件をきっかけに「忌まわしい場所」となる。
行方不明になった少女を警察や村人総出で探し回るが、見つかったのは赤いランドセルのみ。
行方不明となった少女・愛華と事件直前まで一緒にいた少女・紡は、別れた時の様子を大人から何度も聞かれる。
村のY字路で、左の道を行った愛華はそれきり行方不明になり、右の道を行って無事だった紡は謂れのない罪悪感を持ったまま成長する。
12年後、事件があった村のお神楽の夜、またしてもY字路で少女が行方不明になった。
皆の脳裏を掠めるのは、愛華ちゃんの事件のことだ。
村人たちの中で燻り続けていた疑惑。
とうとう、一人の男が発した言葉が引き金となり、人々は一斉に豪士の家に向かって走り出していた。
冷静さを欠いた集団の力は恐ろしい。
豪士に、7歳で難民として日本へやって来た時の記憶がよみがえる。
外国人だという理由で差別され虐められた。
今もまた昔のように、村人は寄って集って豪士を攻撃の対象とし、恐ろしい目つきで追いかけて来る。
そして、一軒の食堂に逃げ込んだ豪士は・・・

12年前の事件と同時期、田中善次郎という一人の男が、Y字路に続くある集落に父親の介護のために東京からUターンして来た。
善次郎は60代だが、彼の親の年代の80代、90代の年寄で構成される集落では、彼はまだ若者扱いだった。
親を看取った後も善次郎はこの集落に住み、養蜂の仕事をしていた。
「万屋善次郎」と呼ばれるくらい、家の修繕や雑用にと、村人たちから重宝がられていた。
村おこしに「ハチミツ」という話が持ち上がり、資金調達に役場にも足を運び、準備を始めた善次郎っだったが・・・
村の長老を通さず話を進めたことで、長老はメンツをつぶされたと考えヘソを曲げてしまう。
その他の年寄りたちも長老の側に付き、善次郎は村八分にされる。
村人たちは彼を無視するだけではなく、ある事ない事を言いふらし、嫌がらせをして、彼の愛犬までも「檻」に閉じ込めて出禁にするのだった。
善次郎は、やがて精神を病んで行く。
そして、追い詰められた彼が起こした事件とは・・・

どちらの話も後味が悪い。
豪士の場合も善次郎の場合も、根底にあるのは“よそ者”を受け入れようとしない「排他的」「閉鎖的」な人々の気持ちだと思う。
この感情は“自分の知らないもの”や“変化”を遠ざけようとする自己防衛本能なのかも知れない。
さらに言えば、(例えば愛華の祖父の言葉のように)誰でもいいから「犯人」を特定し、すべての責任を負わせて終わらせたい。
だからこそ、紡に向かって「何でいなくなったのがお前でなくて愛華だったんだ!?」と言えたのだろう。
劇中、描かれてはいないが、紡の両親も「うちの紡じゃなくて良かった」と内心安堵したに違いない。
人は、誰しも利己的なものだと思い知る。
善次郎の場合は、村人たちが長老の体面を保つためにご機嫌を取った結果だろう。
ここで長老が「善次郎は順番を間違っただけだ。今回は諭して許そう。」と、ひとこと言えば長老の株も上がっただろうに。
これらは決して田舎だから起きたのではない。
田舎で起きたから、目立っただけだと思う。
個々の疑心暗鬼が集団の心理の中で増幅し、ある特定の個人に向かった時、それは狂気を伴った暴走になるのだろう。
               **   **
ハッキリとは示されなかった愛華ちゃん失踪の犯人についてはコメント欄で。

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結果ありきの、作り物、まがいもの ネタバレ

投稿日:2020/06/09 レビュアー:tak

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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個人的な感想。出演者の演技は良いけれど、映画としては、登場人物の心理を正しく表現する力量(脚本の構成力)も無いまま、このテーマで映画を作りたい、というゴールを設けて、そのゴールに辿り着く為に無理矢理いろいろやってみました、という映画。基本、見てて不愉快なだけ。繰り返しになるが、出演者さんたちはとても良いのだけど。

まず、村上虹郎さんが演じた男性の存在の意味が分からない。
話しかけるきっかけを作る為にヒトの自転車をパンクさせる、暗がりに無理矢理連れ込んでキスしようとする、この時点で完全に変質者。その後、東京に追いかけてきていつの間にか同じ場所で働いてる、もはや完全にストーカー。その後も、勝手にヒトの自転車ひいて歩き出す、一緒に飲めば面と向かって「お前はつまんねー」と言い放つ、酔っぱらうと神社のすぐそばで立ち小便。もう、人として嫌悪感しか感じない。良いところが1つもないどころか、不快な点しかない。なぜ、このように不快感を与えるキャラ設定の人を湯川紡が大切に思うようになっていく、ということになったのか。全く理解できない。
なぜ、このようなキャラに設定したのか。何があっても明るくポジティブなキャラが過去に捕われて現在も幸せになることを躊躇い続ける湯川紡を開花させる、ってさせたかったのか。いやそれ、ポジティブというよりただ自分のことしか考えてないヒトだからね。
んで、いきなり病気になって、手術の結果かも知れんが経緯も描かずにいきなり「明日退院」になって。唐突に「楽園」がどうのこうの言って。この人の存在そのものがしっちゃかめっちゃかすぎて、何が何やら。

片岡礼子さん演じる女の人。
混浴のシーン、今まで善次郎に「気がある」感じだったのに、いざとなったら拒絶。そしてその後のシーンでは善次郎の家まで来て「過去にとらわれてちゃダメ」みたいなこと言うけど、いや、さっきの混浴の拒絶のシーンは無かったことになってるの?あなたは一体何がしたいの?
もうこうなると、善次郎が連続殺人に突っ走る1つのきっかけを作る為にそういう行動をとらせた、という制作者の意図しか見えない。もうちょっとちゃんと作ってよ。

ちょっと笑えたのが、豪士と紡が車から降りて幻想的な台詞を一通りしゃべってから車に戻るシーン。いや、何の為に車から降りたの? ちょっと雨降ってるし。車の中で話せや。
ああ、そういうシーンを撮りたかったんですね。リアリティとか、どうでもいいんですね。

他にも明らかにあり得ないシーンや台詞がちらほら。これは、現実的な映画、と見てほしいのか? それともクレイジーな人々がわきゃわきゃしてるファンタジー映画なのか?

「こういうことを伝えたいんだ」という制作者側の意図があるけど、説得力のある物を作るだけの力量が無くて、目指す「こういうこと」に辿り着くように無理矢理頑張って作っちゃったからこんなことになったのかね。そこで、出演者さんたちの良い演技があったばっかりに「こんな良い演技には深みのあるストーリーが付いているに違いない」と視聴者に思わせてしまうパターン。あのね、多分そんな深い意味、無いよ。ストーリーには、ね。

もしこれで出演者が凡庸な演技しかできなければ、「暗いだけ」「冗長」「まとまりがない」「いい映画風の物を作ろうとしたけど力不足で結果はただの失敗作」というような評価が連発してたかと。出演者の演技力に救われたね。
ただ、綾野剛があそこまでやると、虐げられて心のバランスを崩した、というより、もとから知的な障害を負っていて癇癪を起こすと歯止めが利かなくなるヒトなんじゃないか、と思えてしまうけども。そうなると映画のテーマがブレブレになってしまうから、まあ、いいや。

とりあえず、最大の失敗点は、出来もしないのに二つの短編小説を1つの映画にしようとしたこと。1つにしぼって、よけいなモノを削っていけば良い映画を作れたかもしれないのに。

でも、出演者の演技見てるだけで楽しめるから、☆二つ。

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ここは羅苦園

投稿日:2020/05/18 レビュアー:ビンス

人間は生まれたとき
本能と欲望をむき出している
そこに計算は存在しない
純粋なむき出し
しかし、生きて
成長して
わかってくるということは
むき出しの本能と欲望に
社会性を被せるということで
そうやって人は社会に順応し
枠の中の幸せや充実感を得ていく
そして人は年を重ね
老いを実感し
残された人生を感じながら
人生の後半戦を生きることになるのだが
数多を経験し
経てきたその人生のこの時期に
被せてきた社会性が綻び
その一部が破け
あれほど純粋だった本能と欲望ではない
計算と狡猾にまみれた
むき出しの本性が姿を現す
その醜悪さは
五感全てから感染してきて
添木となるはずの頼れる木々を腐らすのだ
腐らして腐らして腐らすのだ
現代社会は
このウイルスを老害と名付けた

違うものが怖い
どんなに人類が
種族として経験を重ねてきても
消えない本能のひとつ
違うものが怖い
怖いものは排除
差別と排他
村社会で起こる絶対的な「数の暴力と支配」
2つの愚行を通して描かれた
反吐が出る2つの事件
今現在も起こっているであろう
類似事件や類似行為
類似害を思うと
心が腐っていくようだ
嗚呼、ウイルスは電子にも乗ってくるんだな

登場人物の心情が分かりにくい部分も多々あり
その行動に納得できないが
実際に起こった事件
人の闇は誰にも全てを理解できるハズがない
そういう虚しさと恐ろしさが響き渡る

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田舎の怖さ ネタバレ

投稿日:2021/09/23 レビュアー:Jigsawkiller

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知識なしで鑑賞しました。綾野剛が出ている作品にクソはないという個人的見解で。
内容は陰湿ながらいい作品だと。ヒューマンドラマが好きなら絶対裏切らない。
陰湿、人間不信、疑心暗鬼、怨恨、絶望・・・そんなキーワードが好きなら。

だいたい日本人は「田舎暮らし」を大きく誤解し、美化しすぎているらしい。土地の結束が強く、余所者をいい顔で受け入れない。古くからの慣習に過敏。脱サラして憧れのーとか安易に考えて移住すると、想定外の精神的苦痛に遭う羽目に。全ての田舎がもちろんそうじゃないけど、この作品からはそういう田舎の怖さも個人的に感じ取れた。

加えて綾野剛の怪演は流石だなーと。彼は同性から見てもいい役者。何を考えてるのかわからない表情が怖かった。優しいだけなのか脅威なのかずっとハラハラしました。
そんな彼をずっと信じていた母親や一部の村人に希望を持ちながら観たけど、ラストのあれには驚いた。
理由はわからずだけど、結局はそういう事なのかなー。奥深い。

W主演と言ってもいいほど、もう1人のキーパーソンを演じた佐藤浩市。彼も見事に哀れな初老の村人を演じていた。
個人的には綾野剛よりこっちに哀れさを感じたけど。
ほんといくつになっても日本人はイジメがやめられない哀れな人種なんだなー。胸クソ悪い。


しっかり考えて人間の怖さを感じてほしい作品です。
でも主軸がグラグラしてて時々整理して観ている事に気付いたので、この評価。




おすすめ度 60%

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6〜 10件 / 全25件

楽園

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田舎の村の怖さだな

投稿日

2020/04/03

レビュアー

ラストシアター

日本のどこにでもある田園が広がる村

表の顔は、人の良さそうな村人たちが助け合って暮らしてる

裏の顔は、変化を嫌いよそ者を排斥する

裏の顔が2人の男を殺した

田舎の村の恐ろしさを見せられた思い

田舎暮らしが楽園のように言われてるが

田舎暮らしの怖さを改めて考えさせられる

そんな感じです

^_−☆

楽園は何処にある?

投稿日

2020/04/20

レビュアー

kazupon

監督:瀬々敬久(2019年・129分)
原作:吉田修一『犯罪小説集』の中から「青田Y字路」「万屋善次郎」

田舎ののどかな風景が、ある事件をきっかけに「忌まわしい場所」となる。
行方不明になった少女を警察や村人総出で探し回るが、見つかったのは赤いランドセルのみ。
行方不明となった少女・愛華と事件直前まで一緒にいた少女・紡は、別れた時の様子を大人から何度も聞かれる。
村のY字路で、左の道を行った愛華はそれきり行方不明になり、右の道を行って無事だった紡は謂れのない罪悪感を持ったまま成長する。
12年後、事件があった村のお神楽の夜、またしてもY字路で少女が行方不明になった。
皆の脳裏を掠めるのは、愛華ちゃんの事件のことだ。
村人たちの中で燻り続けていた疑惑。
とうとう、一人の男が発した言葉が引き金となり、人々は一斉に豪士の家に向かって走り出していた。
冷静さを欠いた集団の力は恐ろしい。
豪士に、7歳で難民として日本へやって来た時の記憶がよみがえる。
外国人だという理由で差別され虐められた。
今もまた昔のように、村人は寄って集って豪士を攻撃の対象とし、恐ろしい目つきで追いかけて来る。
そして、一軒の食堂に逃げ込んだ豪士は・・・

12年前の事件と同時期、田中善次郎という一人の男が、Y字路に続くある集落に父親の介護のために東京からUターンして来た。
善次郎は60代だが、彼の親の年代の80代、90代の年寄で構成される集落では、彼はまだ若者扱いだった。
親を看取った後も善次郎はこの集落に住み、養蜂の仕事をしていた。
「万屋善次郎」と呼ばれるくらい、家の修繕や雑用にと、村人たちから重宝がられていた。
村おこしに「ハチミツ」という話が持ち上がり、資金調達に役場にも足を運び、準備を始めた善次郎っだったが・・・
村の長老を通さず話を進めたことで、長老はメンツをつぶされたと考えヘソを曲げてしまう。
その他の年寄りたちも長老の側に付き、善次郎は村八分にされる。
村人たちは彼を無視するだけではなく、ある事ない事を言いふらし、嫌がらせをして、彼の愛犬までも「檻」に閉じ込めて出禁にするのだった。
善次郎は、やがて精神を病んで行く。
そして、追い詰められた彼が起こした事件とは・・・

どちらの話も後味が悪い。
豪士の場合も善次郎の場合も、根底にあるのは“よそ者”を受け入れようとしない「排他的」「閉鎖的」な人々の気持ちだと思う。
この感情は“自分の知らないもの”や“変化”を遠ざけようとする自己防衛本能なのかも知れない。
さらに言えば、(例えば愛華の祖父の言葉のように)誰でもいいから「犯人」を特定し、すべての責任を負わせて終わらせたい。
だからこそ、紡に向かって「何でいなくなったのがお前でなくて愛華だったんだ!?」と言えたのだろう。
劇中、描かれてはいないが、紡の両親も「うちの紡じゃなくて良かった」と内心安堵したに違いない。
人は、誰しも利己的なものだと思い知る。
善次郎の場合は、村人たちが長老の体面を保つためにご機嫌を取った結果だろう。
ここで長老が「善次郎は順番を間違っただけだ。今回は諭して許そう。」と、ひとこと言えば長老の株も上がっただろうに。
これらは決して田舎だから起きたのではない。
田舎で起きたから、目立っただけだと思う。
個々の疑心暗鬼が集団の心理の中で増幅し、ある特定の個人に向かった時、それは狂気を伴った暴走になるのだろう。
               **   **
ハッキリとは示されなかった愛華ちゃん失踪の犯人についてはコメント欄で。

結果ありきの、作り物、まがいもの

投稿日

2020/06/09

レビュアー

tak

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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個人的な感想。出演者の演技は良いけれど、映画としては、登場人物の心理を正しく表現する力量(脚本の構成力)も無いまま、このテーマで映画を作りたい、というゴールを設けて、そのゴールに辿り着く為に無理矢理いろいろやってみました、という映画。基本、見てて不愉快なだけ。繰り返しになるが、出演者さんたちはとても良いのだけど。

まず、村上虹郎さんが演じた男性の存在の意味が分からない。
話しかけるきっかけを作る為にヒトの自転車をパンクさせる、暗がりに無理矢理連れ込んでキスしようとする、この時点で完全に変質者。その後、東京に追いかけてきていつの間にか同じ場所で働いてる、もはや完全にストーカー。その後も、勝手にヒトの自転車ひいて歩き出す、一緒に飲めば面と向かって「お前はつまんねー」と言い放つ、酔っぱらうと神社のすぐそばで立ち小便。もう、人として嫌悪感しか感じない。良いところが1つもないどころか、不快な点しかない。なぜ、このように不快感を与えるキャラ設定の人を湯川紡が大切に思うようになっていく、ということになったのか。全く理解できない。
なぜ、このようなキャラに設定したのか。何があっても明るくポジティブなキャラが過去に捕われて現在も幸せになることを躊躇い続ける湯川紡を開花させる、ってさせたかったのか。いやそれ、ポジティブというよりただ自分のことしか考えてないヒトだからね。
んで、いきなり病気になって、手術の結果かも知れんが経緯も描かずにいきなり「明日退院」になって。唐突に「楽園」がどうのこうの言って。この人の存在そのものがしっちゃかめっちゃかすぎて、何が何やら。

片岡礼子さん演じる女の人。
混浴のシーン、今まで善次郎に「気がある」感じだったのに、いざとなったら拒絶。そしてその後のシーンでは善次郎の家まで来て「過去にとらわれてちゃダメ」みたいなこと言うけど、いや、さっきの混浴の拒絶のシーンは無かったことになってるの?あなたは一体何がしたいの?
もうこうなると、善次郎が連続殺人に突っ走る1つのきっかけを作る為にそういう行動をとらせた、という制作者の意図しか見えない。もうちょっとちゃんと作ってよ。

ちょっと笑えたのが、豪士と紡が車から降りて幻想的な台詞を一通りしゃべってから車に戻るシーン。いや、何の為に車から降りたの? ちょっと雨降ってるし。車の中で話せや。
ああ、そういうシーンを撮りたかったんですね。リアリティとか、どうでもいいんですね。

他にも明らかにあり得ないシーンや台詞がちらほら。これは、現実的な映画、と見てほしいのか? それともクレイジーな人々がわきゃわきゃしてるファンタジー映画なのか?

「こういうことを伝えたいんだ」という制作者側の意図があるけど、説得力のある物を作るだけの力量が無くて、目指す「こういうこと」に辿り着くように無理矢理頑張って作っちゃったからこんなことになったのかね。そこで、出演者さんたちの良い演技があったばっかりに「こんな良い演技には深みのあるストーリーが付いているに違いない」と視聴者に思わせてしまうパターン。あのね、多分そんな深い意味、無いよ。ストーリーには、ね。

もしこれで出演者が凡庸な演技しかできなければ、「暗いだけ」「冗長」「まとまりがない」「いい映画風の物を作ろうとしたけど力不足で結果はただの失敗作」というような評価が連発してたかと。出演者の演技力に救われたね。
ただ、綾野剛があそこまでやると、虐げられて心のバランスを崩した、というより、もとから知的な障害を負っていて癇癪を起こすと歯止めが利かなくなるヒトなんじゃないか、と思えてしまうけども。そうなると映画のテーマがブレブレになってしまうから、まあ、いいや。

とりあえず、最大の失敗点は、出来もしないのに二つの短編小説を1つの映画にしようとしたこと。1つにしぼって、よけいなモノを削っていけば良い映画を作れたかもしれないのに。

でも、出演者の演技見てるだけで楽しめるから、☆二つ。

ここは羅苦園

投稿日

2020/05/18

レビュアー

ビンス

人間は生まれたとき
本能と欲望をむき出している
そこに計算は存在しない
純粋なむき出し
しかし、生きて
成長して
わかってくるということは
むき出しの本能と欲望に
社会性を被せるということで
そうやって人は社会に順応し
枠の中の幸せや充実感を得ていく
そして人は年を重ね
老いを実感し
残された人生を感じながら
人生の後半戦を生きることになるのだが
数多を経験し
経てきたその人生のこの時期に
被せてきた社会性が綻び
その一部が破け
あれほど純粋だった本能と欲望ではない
計算と狡猾にまみれた
むき出しの本性が姿を現す
その醜悪さは
五感全てから感染してきて
添木となるはずの頼れる木々を腐らすのだ
腐らして腐らして腐らすのだ
現代社会は
このウイルスを老害と名付けた

違うものが怖い
どんなに人類が
種族として経験を重ねてきても
消えない本能のひとつ
違うものが怖い
怖いものは排除
差別と排他
村社会で起こる絶対的な「数の暴力と支配」
2つの愚行を通して描かれた
反吐が出る2つの事件
今現在も起こっているであろう
類似事件や類似行為
類似害を思うと
心が腐っていくようだ
嗚呼、ウイルスは電子にも乗ってくるんだな

登場人物の心情が分かりにくい部分も多々あり
その行動に納得できないが
実際に起こった事件
人の闇は誰にも全てを理解できるハズがない
そういう虚しさと恐ろしさが響き渡る

田舎の怖さ

投稿日

2021/09/23

レビュアー

Jigsawkiller

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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知識なしで鑑賞しました。綾野剛が出ている作品にクソはないという個人的見解で。
内容は陰湿ながらいい作品だと。ヒューマンドラマが好きなら絶対裏切らない。
陰湿、人間不信、疑心暗鬼、怨恨、絶望・・・そんなキーワードが好きなら。

だいたい日本人は「田舎暮らし」を大きく誤解し、美化しすぎているらしい。土地の結束が強く、余所者をいい顔で受け入れない。古くからの慣習に過敏。脱サラして憧れのーとか安易に考えて移住すると、想定外の精神的苦痛に遭う羽目に。全ての田舎がもちろんそうじゃないけど、この作品からはそういう田舎の怖さも個人的に感じ取れた。

加えて綾野剛の怪演は流石だなーと。彼は同性から見てもいい役者。何を考えてるのかわからない表情が怖かった。優しいだけなのか脅威なのかずっとハラハラしました。
そんな彼をずっと信じていた母親や一部の村人に希望を持ちながら観たけど、ラストのあれには驚いた。
理由はわからずだけど、結局はそういう事なのかなー。奥深い。

W主演と言ってもいいほど、もう1人のキーパーソンを演じた佐藤浩市。彼も見事に哀れな初老の村人を演じていた。
個人的には綾野剛よりこっちに哀れさを感じたけど。
ほんといくつになっても日本人はイジメがやめられない哀れな人種なんだなー。胸クソ悪い。


しっかり考えて人間の怖さを感じてほしい作品です。
でも主軸がグラグラしてて時々整理して観ている事に気付いたので、この評価。




おすすめ度 60%

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