ジョーカーの画像・ジャケット写真

ジョーカー / ホアキン・フェニックス
  • 画質は本編映像とは異なります。

全体の平均評価点:(5点満点)

64

全体の平均評価点:

予告編を観る

DVD

Blu-ray

旧作

ジャンル :

「ジョーカー」 の解説・あらすじ・ストーリー

DVD

Blu-ray

旧作

解説・ストーリー

ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した衝撃のサスペンス・ドラマ。DCコミックスのスーパーヒーロー、バットマンの宿敵“ジョーカー”に焦点を当て、コメディアンを夢みる心優しい男が、いかにして悪のカリスマへと変貌を遂げていったのか、その哀しくも恐ろしい心の軌跡を重厚な筆致で描き出す。主演は「ザ・マスター」のホアキン・フェニックス。共演にロバート・デ・ニーロ、ザジー・ビーツ。監督は「ハングオーバー」シリーズのトッド・フィリップス。大都会の片隅で、体の弱い母と2人でつつましく暮らしている心優しいアーサー・フレック。コメディアンとしての成功を夢みながら、ピエロのメイクで大道芸人をして日銭を稼ぐアーサーだったが…。 JAN:4548967436242

「ジョーカー」 の作品情報

作品情報

製作年:

2019年

製作国:

アメリカ

原題:

JOKER

「ジョーカー」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

関連作品

関連作品

ケープ・フィアー

ミッドナイト・ラン

アンダーカヴァー

SKIN/スキン

ユーザーレビュー:64件

入力内容に誤りがあります。

内容をご確認のうえ、修正いただきますようお願いいたします。

  • 入力内容に誤りがあります。

この作品に関するあなたの感想や意見を書いてみませんか?

6〜 10件 / 全64件

やっぱコミックは賞よりも娯楽を追求すべき

投稿日:2020/01/30 レビュアー:QWERTY

いかにも評論家の老人たちが高評価しそうな映画だった。

社会が悪い、周りのやつもクソ野郎ばかりでオレをイジメるんだ!!
ということで、アーサー君は殺人鬼になりましたとさ
というだけの話。
つまんないし、陰鬱で胸糞悪くなる映画。

とにかくテンポが悪く、展開がスロー。
アーサー君はやたらとゲラゲラ笑う。
病気のせいなんだってさ、何やそれ・・・
そしてアーサー君はよく踊る
特に意味は無いがとにかく頻繁に踊るので、その分ストーリー展開が遅くなる
だから退屈。

そもそも
こんなガリガリで頭も悪いオッサンが
バットマンの宿命のライバルであるジョーカーになるとか無理がありすぎると思う。

社会が悪い、金持ちが悪いという日本のサヨクみたいな思想は
リベラル老人にはウケるので賞狙いには良いが
やっぱコミックなんだから、とことん娯楽を追求してほしい。
賞を取るよりも、面白い娯楽映画を作る方がはるかに難しいしやりがいもあるはずだから。

このレビューは気に入りましたか? 9人の会員が気に入ったと投稿しています

これを待っていた!でもコレジャナイ…

投稿日:2019/12/17 レビュアー:オッドジョブ

完全に人によって評価の分かれる映画。残念ながら私は期待外れ組でした。

もともとダークナイトを大傑作と思っているので、その後のMCUやDCEUのお祭りヒーロー物の流れにうんざりしてたのです。そんな中で久しぶりに鑑賞できる映画としてのアメコミ作品登場。しかもダークナイトと比較されること必至のジョーカーを持ってきたとあっては期待するなという方が無理。世間の評判も高く「傑作で当然」くらいの前のめり(劇場IMAX)で観たのが失敗でした。

なんかね。結果そうなるならいいんだけど、映画関係の賞取りを目指して文芸作品っぽく仕上げた下心みたいなのが透けて見えてね。しかも酷評覚悟の斬新さもなく、手堅く手堅く評論家とか映画関係者の方ばっか見て製作したかのような感じ。で、そんなアートぶったもんにジョーカー利用すんなよ的な気分に。

正直ジョーカーもあれじゃただのサイコパスな一般人だし、名作映画のオマージュだとかそういうのは本当に余計。邪魔。もっと純粋に作ってくれよと。

主演俳優やゴッサムシティの雰囲気はよかったし、映画としての出来は悪くないんだけど…芯にズンと来るような「狂気」は全く感じませんでした。これジョーカーという設定じゃなかったらここまでの高評価になるとはとても思えない。

このレビューは気に入りましたか? 9人の会員が気に入ったと投稿しています

トッド・フィリップスはメッセージを込めない

投稿日:2020/02/02 レビュアー:くまげらの森

連投にて失礼します。
今作の監督はコメディ映画「ハングオーバー!」3部作の、トッド・フィリップス。
当初は、マーティン・スコセッシが製作を務めるはずだったが、多忙にて、
製作陣にスコセッシ組のエマ・コスコフを参加させトッド・フイリップが監督を受けた。
トッド監督は、スコセッシ監督の『タクシードライバー』と、『キング・オブ・コメディ』
を参考にしたと明言している。スコセッシ色が強い映画になっている。

『タクシードライバー』はベトナム帰還兵のトラヴィスが、黄色い棺桶=タクシーの仕事をしつつ、
誰にも愛されない孤独を抱え、途方もなく汚い夜の街を流す。
ピストルを購入して、最初の一発は食品店の強盗を射殺する。(人を助けるため)。
ジョーカーのアーサーが、同僚から押し付けられたピストルで地下鉄で発砲するのと似ている。
が、仕事がうまくゆくトラヴィスと比べて、アーサーの方が何もかも絶望的に描かれている。

トラヴィスは、社会の下層にいる娼館の少女を食い物にしている男たちに怒りを覚え、皆殺しにする。
腐った社会への怒りが、発砲という行動にでたのだが、新聞は英雄と書き立てる。
アーサーが地下鉄で証券マンを射殺したのも、この格差社会で希望を失っている大衆には英雄に映ったのだ。(当時はネットもないので拡散も時間がかかった?いやスマホもないのでみんな同じテレビ見てたのだろう。)
こわいのは群集心理だ。本人の意図はどこへやら、姿もなく抑圧された人々の気持ちを寄せ集め、
やがて独り歩きして巨大化する。アーサーを支持し、祭り上げ英雄にするのだ。
英雄は死ぬことさえ許されず、事故車から引きずり出され、ピエロの群集は「立て、起きろ」と騒がれる。
(仕方なく起きたに見える)アーサーは、群集の力で押され「ジョーカー」に変貌するのだ。
だが・・・・・!。

『キングオブコメディ』、ルパードはコメディアンを目指し、母を愛し、勉強熱心で一途な男だ。
だが、自分の事しか考えていない。コメデアンになるためどんな事でもする。
自分の間違いを認めないという、その人間性は不快なものがある。
現実と妄想が混同して「信頼できない語り手」である。だが、当人は正しいと思っている。
ルパードが人気者になって、やんやと持ち上げられる。(うそなのか?)
妄想、幻想だろうが正当化して押し付ける。ウソを押し付けて信じさせる。アメリカの得意技か。
一体、どこに真実があるのだろうか??

このレビューは気に入りましたか? 7人の会員が気に入ったと投稿しています

本当はコメディアンになりたかった男

投稿日:2019/12/09 レビュアー:飛べない魔女

2020年のアカデミー賞の呼び声も聞こえてきた本作。
ジョーカー役のホワキン・フェニックスはかなりの減量をしたと思える
骨ばって痛いほどに痩せているその体系に役者魂を感じた。

大道芸人であるアーサー・フレックがいかにして心を病み
いかにして狂気にかられ
悪のカリスマであるスーパーヴィランのジョーカーとなっていったのかを描いている。
アーサーの心の痛み、悲しみ、憎しみ
その心の痛みが見ているものの心に突き刺さる
現実と妄想の中で次第に深い闇に落ちていくアーサー。
発作的に笑いが止まらいという病気を抱えていた彼が受けた酷いイジメ。
母親への深い愛情。
その愛情があったからこそ、自分自身の真実を知ったときの失意と憎しみが増長する。
人を笑わせてハッピーにさせたかったはずのアーサーが
狂気の渦に飲み込まれていく様は悲しく怖ろしい光景だった。

バッドマンの宿敵である狂人ジョーカーではあるが
青年アーサーにどうしても共感しないではいられないのは
人間ドラマとして秀作となっているからだろう。
そしてホワキンの演技がとてつもなく素晴らしかった。

このレビューは気に入りましたか? 7人の会員が気に入ったと投稿しています

「泣き笑い」の現在

投稿日:2020/04/07 レビュアー:ちゅく

これは、「バットマン」のコミックの世界とは全く無縁の一人の孤独な、母を養う売れない「コメディアン」の話かと思っていました。
それは誤解でした。まさしく「ゴッサム・シティ」の話です。もっとリアルな世界。「ジョーカー」も、戯画化されず全くリアルです。

1981年10月15日(木)午前10時30分、気温5.5度(華氏)のニュースでは、「清掃組合のストは18日目」「オルーク衛生局長は市全域に非常事態宣言を発動」と述べている。
「腸チフスで死者が出てからでは遅い 深刻な状況だ」と衛生局長の声も流れる。しかし、ゴッサム・シティは平静を保っている。
「ジョーカー」はピエロになるための化粧をしている。「ゴミのせいで客足が遠のいてる 臭くて外出は控えてる ひどい光景よ」「こんなにひどいのはこの50年で初めて 世も末ね」」というインタビュー音声が続く。
「ジョーカー」の突然の行動は、笑いの仮面の下にで、たまりにたまった怒りの発露だろう。
「タクシー・ドライバー」を誰でも想起するが、想定済とでもいうようにデ・ニーロが登場する。「マレー・フランクリン・ショー」のキャスター役であり、皮肉が結末がある。

「ジョーカー」とは「外れ」だが、それでも笑っているトランプのカードの一枚。「ばば抜き」では「外れ」でも、ゲームのルールによっては「オールマイティ」の強さを発揮する。

この映画では、「ライムライト」の主題曲「スマイル」や、フランク・シナトラの「That’s Life」など……素晴らしい音楽が引用されている。

彼の真摯な「泣き笑い」は、いつでも人々の心を小さく揺らせ、心地よく刺激する。だからコメディアンなのだが、彼が銃を手にし、また、母親から自分の出生の秘密を聞かされてからは、より神経症的、攻撃的なものになってしまう。

地下鉄のなかで酔っ払った証券マンたちの空虚な心を刺激すると、彼らの暴力を誘い、「ジョーカー」自身の暴力が誘われる。こうして世界は悪い方へ傾いていく。

2週間おきに2種の病院に通う。つまり毎週、どちらかの病院に行くことになる私だが、ここ1か月は、どちらもガラガラで待ち時間はごく短い。
一つの病院を出ると、タピオカの店の前にインスタ映え(蠅)女子が行列している。もう一つの病院の近くの処方箋薬局を兼ねるドラッグ・ストアの前では、入荷日には開店数時間前からマスクやアルコール・ティッシュを狙う老人の行列がある。
「孫」や「息子」のために買う人もあれば、転売して小遣い稼ぎをしている人もいるらしい。

今日、自転車で病院へ行った帰り、川端の桜並木で一人花見をした。ドラッグストアで缶ビールを一本、チーズ鱈の小袋を買い、誰もいない。
「ジョーカー」のように笑っても、誰もとがめるものはいないが、花があふれるように自分の前に降りてきて、何かをささやくようだ。無言で笑った。
「ねえお前、生きておいでかい? 煙草あるかい?」──もう37年前に亡くなった祖母の声だった。どこから聞こえてくるのか……。
空は青く、風は優しく、いつものような春だが、今年この春はたぶん二度と忘れられまい。
祖母はヘビースモーカーだった。一人暮らしの場所が、僕が常連になっている居酒屋の近くだったので、ときどき訪ねては「HOPE」を二箱ずつ差し入れて帰った。
その陋屋は路地の奥にあり、近づくと「希望の鳩」の匂いがしたものだ。戸を開けて入ると、火鉢の灰に「鳩の足」が無数に活けてあった。
「今年限りの春ゆかんとす」という誰かの句が浮かんだ。

この「ジョーカー」には、愛憎半ばするものを感じる。距離を取りたいと思うし、この映画の時代設定から19年後、映画公開後から約半年後の今、ひたすら冷静でいたいと思う。
といっても、運動は大事だ。籠ってばかりいると人間おかしくなる。
うちは田舎だから外の散歩も自由だが、雨で出られないときはスクワット、腕立て、腹筋を行っている。
そして、いい機会だから、昔、読めずにいた長い小説を読んだり、長い映画を鑑賞したりして、感想を言葉に出してみるようにしている。

泣き笑い、ときどき静かな怒り。言葉で表出する。不安を煽るようなテレビの中途半端なコメント・ヴァラエティは見なくなりました。

このレビューは気に入りましたか? 6人の会員が気に入ったと投稿しています

6〜 10件 / 全64件

ジョーカー

ユーザーレビュー

入力内容に誤りがあります。

内容をご確認のうえ、修正いただきますようお願いいたします。

  • 入力内容に誤りがあります。

ユーザーレビュー:64件

やっぱコミックは賞よりも娯楽を追求すべき

投稿日

2020/01/30

レビュアー

QWERTY

いかにも評論家の老人たちが高評価しそうな映画だった。

社会が悪い、周りのやつもクソ野郎ばかりでオレをイジメるんだ!!
ということで、アーサー君は殺人鬼になりましたとさ
というだけの話。
つまんないし、陰鬱で胸糞悪くなる映画。

とにかくテンポが悪く、展開がスロー。
アーサー君はやたらとゲラゲラ笑う。
病気のせいなんだってさ、何やそれ・・・
そしてアーサー君はよく踊る
特に意味は無いがとにかく頻繁に踊るので、その分ストーリー展開が遅くなる
だから退屈。

そもそも
こんなガリガリで頭も悪いオッサンが
バットマンの宿命のライバルであるジョーカーになるとか無理がありすぎると思う。

社会が悪い、金持ちが悪いという日本のサヨクみたいな思想は
リベラル老人にはウケるので賞狙いには良いが
やっぱコミックなんだから、とことん娯楽を追求してほしい。
賞を取るよりも、面白い娯楽映画を作る方がはるかに難しいしやりがいもあるはずだから。

これを待っていた!でもコレジャナイ…

投稿日

2019/12/17

レビュアー

オッドジョブ

完全に人によって評価の分かれる映画。残念ながら私は期待外れ組でした。

もともとダークナイトを大傑作と思っているので、その後のMCUやDCEUのお祭りヒーロー物の流れにうんざりしてたのです。そんな中で久しぶりに鑑賞できる映画としてのアメコミ作品登場。しかもダークナイトと比較されること必至のジョーカーを持ってきたとあっては期待するなという方が無理。世間の評判も高く「傑作で当然」くらいの前のめり(劇場IMAX)で観たのが失敗でした。

なんかね。結果そうなるならいいんだけど、映画関係の賞取りを目指して文芸作品っぽく仕上げた下心みたいなのが透けて見えてね。しかも酷評覚悟の斬新さもなく、手堅く手堅く評論家とか映画関係者の方ばっか見て製作したかのような感じ。で、そんなアートぶったもんにジョーカー利用すんなよ的な気分に。

正直ジョーカーもあれじゃただのサイコパスな一般人だし、名作映画のオマージュだとかそういうのは本当に余計。邪魔。もっと純粋に作ってくれよと。

主演俳優やゴッサムシティの雰囲気はよかったし、映画としての出来は悪くないんだけど…芯にズンと来るような「狂気」は全く感じませんでした。これジョーカーという設定じゃなかったらここまでの高評価になるとはとても思えない。

トッド・フィリップスはメッセージを込めない

投稿日

2020/02/02

レビュアー

くまげらの森

連投にて失礼します。
今作の監督はコメディ映画「ハングオーバー!」3部作の、トッド・フィリップス。
当初は、マーティン・スコセッシが製作を務めるはずだったが、多忙にて、
製作陣にスコセッシ組のエマ・コスコフを参加させトッド・フイリップが監督を受けた。
トッド監督は、スコセッシ監督の『タクシードライバー』と、『キング・オブ・コメディ』
を参考にしたと明言している。スコセッシ色が強い映画になっている。

『タクシードライバー』はベトナム帰還兵のトラヴィスが、黄色い棺桶=タクシーの仕事をしつつ、
誰にも愛されない孤独を抱え、途方もなく汚い夜の街を流す。
ピストルを購入して、最初の一発は食品店の強盗を射殺する。(人を助けるため)。
ジョーカーのアーサーが、同僚から押し付けられたピストルで地下鉄で発砲するのと似ている。
が、仕事がうまくゆくトラヴィスと比べて、アーサーの方が何もかも絶望的に描かれている。

トラヴィスは、社会の下層にいる娼館の少女を食い物にしている男たちに怒りを覚え、皆殺しにする。
腐った社会への怒りが、発砲という行動にでたのだが、新聞は英雄と書き立てる。
アーサーが地下鉄で証券マンを射殺したのも、この格差社会で希望を失っている大衆には英雄に映ったのだ。(当時はネットもないので拡散も時間がかかった?いやスマホもないのでみんな同じテレビ見てたのだろう。)
こわいのは群集心理だ。本人の意図はどこへやら、姿もなく抑圧された人々の気持ちを寄せ集め、
やがて独り歩きして巨大化する。アーサーを支持し、祭り上げ英雄にするのだ。
英雄は死ぬことさえ許されず、事故車から引きずり出され、ピエロの群集は「立て、起きろ」と騒がれる。
(仕方なく起きたに見える)アーサーは、群集の力で押され「ジョーカー」に変貌するのだ。
だが・・・・・!。

『キングオブコメディ』、ルパードはコメディアンを目指し、母を愛し、勉強熱心で一途な男だ。
だが、自分の事しか考えていない。コメデアンになるためどんな事でもする。
自分の間違いを認めないという、その人間性は不快なものがある。
現実と妄想が混同して「信頼できない語り手」である。だが、当人は正しいと思っている。
ルパードが人気者になって、やんやと持ち上げられる。(うそなのか?)
妄想、幻想だろうが正当化して押し付ける。ウソを押し付けて信じさせる。アメリカの得意技か。
一体、どこに真実があるのだろうか??

本当はコメディアンになりたかった男

投稿日

2019/12/09

レビュアー

飛べない魔女

2020年のアカデミー賞の呼び声も聞こえてきた本作。
ジョーカー役のホワキン・フェニックスはかなりの減量をしたと思える
骨ばって痛いほどに痩せているその体系に役者魂を感じた。

大道芸人であるアーサー・フレックがいかにして心を病み
いかにして狂気にかられ
悪のカリスマであるスーパーヴィランのジョーカーとなっていったのかを描いている。
アーサーの心の痛み、悲しみ、憎しみ
その心の痛みが見ているものの心に突き刺さる
現実と妄想の中で次第に深い闇に落ちていくアーサー。
発作的に笑いが止まらいという病気を抱えていた彼が受けた酷いイジメ。
母親への深い愛情。
その愛情があったからこそ、自分自身の真実を知ったときの失意と憎しみが増長する。
人を笑わせてハッピーにさせたかったはずのアーサーが
狂気の渦に飲み込まれていく様は悲しく怖ろしい光景だった。

バッドマンの宿敵である狂人ジョーカーではあるが
青年アーサーにどうしても共感しないではいられないのは
人間ドラマとして秀作となっているからだろう。
そしてホワキンの演技がとてつもなく素晴らしかった。

「泣き笑い」の現在

投稿日

2020/04/07

レビュアー

ちゅく

これは、「バットマン」のコミックの世界とは全く無縁の一人の孤独な、母を養う売れない「コメディアン」の話かと思っていました。
それは誤解でした。まさしく「ゴッサム・シティ」の話です。もっとリアルな世界。「ジョーカー」も、戯画化されず全くリアルです。

1981年10月15日(木)午前10時30分、気温5.5度(華氏)のニュースでは、「清掃組合のストは18日目」「オルーク衛生局長は市全域に非常事態宣言を発動」と述べている。
「腸チフスで死者が出てからでは遅い 深刻な状況だ」と衛生局長の声も流れる。しかし、ゴッサム・シティは平静を保っている。
「ジョーカー」はピエロになるための化粧をしている。「ゴミのせいで客足が遠のいてる 臭くて外出は控えてる ひどい光景よ」「こんなにひどいのはこの50年で初めて 世も末ね」」というインタビュー音声が続く。
「ジョーカー」の突然の行動は、笑いの仮面の下にで、たまりにたまった怒りの発露だろう。
「タクシー・ドライバー」を誰でも想起するが、想定済とでもいうようにデ・ニーロが登場する。「マレー・フランクリン・ショー」のキャスター役であり、皮肉が結末がある。

「ジョーカー」とは「外れ」だが、それでも笑っているトランプのカードの一枚。「ばば抜き」では「外れ」でも、ゲームのルールによっては「オールマイティ」の強さを発揮する。

この映画では、「ライムライト」の主題曲「スマイル」や、フランク・シナトラの「That’s Life」など……素晴らしい音楽が引用されている。

彼の真摯な「泣き笑い」は、いつでも人々の心を小さく揺らせ、心地よく刺激する。だからコメディアンなのだが、彼が銃を手にし、また、母親から自分の出生の秘密を聞かされてからは、より神経症的、攻撃的なものになってしまう。

地下鉄のなかで酔っ払った証券マンたちの空虚な心を刺激すると、彼らの暴力を誘い、「ジョーカー」自身の暴力が誘われる。こうして世界は悪い方へ傾いていく。

2週間おきに2種の病院に通う。つまり毎週、どちらかの病院に行くことになる私だが、ここ1か月は、どちらもガラガラで待ち時間はごく短い。
一つの病院を出ると、タピオカの店の前にインスタ映え(蠅)女子が行列している。もう一つの病院の近くの処方箋薬局を兼ねるドラッグ・ストアの前では、入荷日には開店数時間前からマスクやアルコール・ティッシュを狙う老人の行列がある。
「孫」や「息子」のために買う人もあれば、転売して小遣い稼ぎをしている人もいるらしい。

今日、自転車で病院へ行った帰り、川端の桜並木で一人花見をした。ドラッグストアで缶ビールを一本、チーズ鱈の小袋を買い、誰もいない。
「ジョーカー」のように笑っても、誰もとがめるものはいないが、花があふれるように自分の前に降りてきて、何かをささやくようだ。無言で笑った。
「ねえお前、生きておいでかい? 煙草あるかい?」──もう37年前に亡くなった祖母の声だった。どこから聞こえてくるのか……。
空は青く、風は優しく、いつものような春だが、今年この春はたぶん二度と忘れられまい。
祖母はヘビースモーカーだった。一人暮らしの場所が、僕が常連になっている居酒屋の近くだったので、ときどき訪ねては「HOPE」を二箱ずつ差し入れて帰った。
その陋屋は路地の奥にあり、近づくと「希望の鳩」の匂いがしたものだ。戸を開けて入ると、火鉢の灰に「鳩の足」が無数に活けてあった。
「今年限りの春ゆかんとす」という誰かの句が浮かんだ。

この「ジョーカー」には、愛憎半ばするものを感じる。距離を取りたいと思うし、この映画の時代設定から19年後、映画公開後から約半年後の今、ひたすら冷静でいたいと思う。
といっても、運動は大事だ。籠ってばかりいると人間おかしくなる。
うちは田舎だから外の散歩も自由だが、雨で出られないときはスクワット、腕立て、腹筋を行っている。
そして、いい機会だから、昔、読めずにいた長い小説を読んだり、長い映画を鑑賞したりして、感想を言葉に出してみるようにしている。

泣き笑い、ときどき静かな怒り。言葉で表出する。不安を煽るようなテレビの中途半端なコメント・ヴァラエティは見なくなりました。

6〜 10件 / 全64件