アルキメデスの大戦 / 菅田将暉
アルキメデスの大戦
/山崎貴
平均評価点:
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全体の平均評価点: (5点満点)
(39)
解説・ストーリー
三田紀房の同名人気コミックスを「永遠の0」の山崎貴監督が実写映画化したサスペンス・エンタテインメント。巨大戦艦“大和”の建造計画の是非を巡り、海軍内部が二分する中、数学によって計画を阻止しようと奔走する天才数学者の奮闘を描く。主演は菅田将暉、共演に舘ひろし、浜辺美波、柄本佑、田中泯。1933年。欧米との対立を深め、軍拡路線を進める日本では、海軍省が秘密裏に世界最大の戦艦の建造を計画していた。しかし“今後の海戦は航空機が主流になる”が持論の海軍少将・山本五十六は巨大戦艦の建造に反対で、独自に建造費を見積もり、計画の欺瞞を指摘して建造を阻止しようと目論む。そのために彼が目を付けたのが、100年に一人の天才と言われる元帝国大学の数学者・櫂直。しかしこの男、筋金入りの軍隊嫌いで、おまけに超のつく変わり者だったのだが…。 JAN:4988104123251
三田紀房の同名人気コミックスを「永遠の0」の山崎貴監督が実写映画化したサスペンス・エンタテインメント。巨大戦艦“大和”の建造計画の是非を巡り、海軍内部が二分する中、数学によって計画を阻止しようと奔走する天才数学者の奮闘を描く。主演は菅田将暉、共演に舘ひろし、浜辺美波、柄本佑、田中泯。1933年。欧米との対立を深め、軍拡路線を進める日本では、海軍省が秘密裏に世界最大の戦艦の建造を計画していた。しかし“今後の海戦は航空機が主流になる”が持論の海軍少将・山本五十六は巨大戦艦の建造に反対で、独自に建造費を見積もり、計画の欺瞞を指摘して建造を阻止しようと目論む。そのために彼が目を付けたのが、100年に一人の天才と言われる元帝国大学の数学者・櫂直。しかしこの男、筋金入りの軍隊嫌いで、おまけに超のつく変わり者だったのだが…。 JAN:4988104123251
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「アルキメデスの大戦」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
三田紀房の同名人気コミックスを「永遠の0」の山崎貴監督が実写映画化したサスペンス・エンタテインメント。巨大戦艦“大和”の建造計画の是非を巡り、海軍内部が二分する中、数学によって計画を阻止しようと奔走する天才数学者の奮闘を描く。主演は菅田将暉、共演に舘ひろし、浜辺美波、柄本佑、田中泯。1933年。欧米との対立を深め、軍拡路線を進める日本では、海軍省が秘密裏に世界最大の戦艦の建造を計画していた。しかし“今後の海戦は航空機が主流になる”が持論の海軍少将・山本五十六は巨大戦艦の建造に反対で、独自に建造費を見積もり、計画の欺瞞を指摘して建造を阻止しようと目論む。そのために彼が目を付けたのが、100年に一人の天才と言われる元帝国大学の数学者・櫂直。しかしこの男、筋金入りの軍隊嫌いで、おまけに超のつく変わり者だったのだが…。 JAN:4988104123251
「アルキメデスの大戦」 の作品情報
「アルキメデスの大戦」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
アルキメデスの大戦の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
130分 |
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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TDV29325R |
2020年01月08日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
33枚
|
2人
|
1人
|
【Blu-ray】アルキメデスの大戦(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
130分 |
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
TBR29324R |
2020年01月08日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
18枚
|
3人
|
0人
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アルキメデスの大戦の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
130分 |
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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TDV29325R |
2020年01月08日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
33枚
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2人
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1人
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【Blu-ray】アルキメデスの大戦(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
130分 |
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レイティング: |
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レンタル開始日: |
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TBR29324R |
2020年01月08日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
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18枚
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3人
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ユーザーレビュー:39件
アルキメデスの大戦
投稿日:2019/11/27
レビュアー:片山刑事
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
大切な税金の使い道を偉い人たちが勝手に決めていく話。
冒頭の坊ノ岬沖海戦から始まり、日本映画のCGシーンだと戦艦とかCGだけでそこに人間がいなかったりと現実感がないのが多い印象でしたが、この作品ではCGと人間の境目とかがわからなくて臨場感のある戦闘シーンでツカミはバッチリでした。
そこから戦艦か空母かの建造についてで戦艦の見積もりがおかしいと主人公の数学の天才が妨害にめげずに数学の知識で突破していくという。そして国の偉い人たちが勝手に税金を使って行くという昔も今も変わらない描き方も戦争映画であまり見たことのない視点でフレッシュな内容でした。
天才数学者ものとして安定の面白さがあって、見ている観客の上を行く知識で危機を突破していく面白さもあってクライマックスの会議の攻防。戦艦大和建造の真相なんかもフィクションとして新たな視点として楽しめるものでした。山本五十六が非戦論者と思わせといて、実は戦争で暴れたいという気持ちを描いているのもよかったです。
仕方ないですが、女性キャラクターが主人公の教え子しか登場せず。しかも登場するだけで他の人の気持ちを味方にしてしまうという無敵のキャラクターで面白みに欠けるヒロインでした。それに130分、会話シーンが多くて個人的には退屈に感じるところもありました。
とはいえ、山崎貴監督作品で素直に楽しめるエンタメ大作で山崎監督の最高傑作だと思える作品でした。
このレビューは気に入りましたか?
6人の会員が気に入ったと投稿しています
菅田将暉の熱量でひっぱるが。
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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攻撃を受けた戦艦大和が大海に沈んでゆく冒頭の5分半のシーン。
戦艦の事を何も知らなくても、この場面で観客は悟る。
「あ、大和は建造されたんだ・・」「そして負けたんだ・・・」
いわゆる倒置法で始まるアルキメデス、
この作品は、天才数学者が大和の建造計画を阻止する、というテーマだと
宣伝やら前知識で何となく知らされている。
ところが、始まってすぐ菅田将暉(数学者)はダメだったのかといきなり結果が
わかっちゃうわけである。これから、菅田将暉(メンドイからマサキ少佐と言うね)の
艱難辛苦が始まるというのに、ドッチラケじゃーん!とか思っちゃダメぴょん。
さて、最初に戻りまして。1933年、軍拡路線を歩む日本。
海軍省では、山本五十六らの「空母を作りたい派」と「どでかい戦艦を作りたい派」が
対立していた。山本は偶然出会った天才数学者のカイ・タダシ(菅田将暉)に、
「あの予算であの大きさは絶対ウソ!よく調べてくれ。」と頼み込む。
引き受けたマサキ少佐だが、資料もなければマニュアルもない。やれるわけないすよーという柄本祐を後目に、巻き尺や歩数で測るマサキ君。
「小さなことからコツコツと。今やれる事をせいいっぱい」と何やらプロジェクトXな展開。
そうか、天才とか言われたって、実は努力の人じゃん!天才が努力したら怖いものなしだ!
凡人ほど諦めるのが早いのかもです。
マサキ少佐は、建造コンペのギリギリまで計算する。そして見事なプレゼンに成功して
会場を拍手の海にするのだったが・・・。
ところが、なんちゅうこった、平山造船中将(田中泯)いわくには・・
「それはわかっている!だが、日本が建造費2億円の戦艦を作ると知ったらアメリカは
どうするね、研究してそれ以上の戦艦を作る、だから安く公表するのだ!」
なんですと!!これには司会者も「なんとそんな遠望神慮が・・」と、ドギモを抜かれたような反応。
なんなの〜、この会議。
本当の主役は田中泯だったのねー。(日本は負け方を知らない。だが、希望を込めた大和が沈んだ時、その時こそ日本は立ち上がれるのではないか)
イヤだわ〜。日本が負けるってあの時代、言って許されるの?
許されたらいいのだけれどね。それに、そこ海軍最高機関でしょ。
私もこの話はどこに着地するのかと疑問なのでございます。
歴史は変えられないわけだし、大和は実在したわけだし。
あ、もしかしたら「敗者の物語」なのでしょうか?
(言われなくとも敗者の気分、負け犬、底辺の悲しみはトコトン身に染みるでございます)
マサキも負けちゃったい、大和も沈んだい、日本も負けちゃったい・・
観てるうちは面白かったけど、「何だったのかなー?」と、ちょっとポイントのつかめない
作品でありました。
このレビューは気に入りましたか?
5人の会員が気に入ったと投稿しています
大和は人柱
投稿日:2020/03/01
レビュアー:こうさま
勿論フィクションではあるが数学の天才である若者を戦争という舞台に登場させた発想はなかなかユニークで面白い。
時代は日本が国際的に追い詰められて行き、近い将来に巨大国家アメリカと戦端を開かざるを得ないかもしれない状況下、海軍では次期建造戦艦の検討に入っていた。
日露戦争に勝利した日本はそんな状況下でも意気軒高、国民の間でも戦争やむなしという好戦的な空気が広がっていたことは否めない。
特に海軍は海戦では無敗を誇っており保守派には大鑑巨砲主義の思想が根強かったが、反面時局を冷静に分析していた山本五十六少将は今後の戦いは航空機が主体となり、巨大戦艦よりも航空母艦が必要だという認識、こうしたことから両派によっての次期建造戦艦をどうするのかという議論が戦わされることになる。
天才元帝大生櫂は山本に請われて海軍主計少佐として海軍に招聘され、保守派の提出している巨大戦艦案を理論的に打破すべく行動を開始することに。
いくら数学の天才であっても戦艦の事はなにもわからない彼が停泊中の「長門」に乗り込み巻き尺で寸法を測って、「長門」の全体設計図に照らして作業を進めてゆくくだりはなかなか興味深い。
彼の着目したのは提出されている次期戦艦案の見積金額が低すぎるのではないかという疑問、これを理論的に証明するため民間会社の協力を得て作業を進めるが、限られた時間でなにをどう証明するのかが次なる興味となる。
そして検討会議の席上、見事な理論を展開し見積価格を算出してみせ平山造船中将案の設計的な欠陥まで明らかにしてみせる流れも面白い。
巨大戦艦建造案の陰には既得権益者が存在しているがこれは今の世でも変わらないところ。
印象的なのは平山中将の巨大戦艦「大和」建造に関する意見、国威昂揚のために外国が驚くようなものを造り、やがてそれが日本の「人柱」的な存在になるという、つまりは彼も将来の時局を正確に認識していたということだろう。
巨費を投じ驚くべき巨大な戦艦を建造する、なんか巨費を投じて建設した新国立競技場とかぶってしまうのは間違いだろうか。
冒頭のシーンで「大和」が米軍の総攻撃を受け、完全に撃沈されるシーンはなかなかのインパクトがあった、果たして「大和」は無駄なものだったのか、人柱としての意義はあったのかという問いを投げかけてくれているようだ。
異色の戦争作品として一見の価値あり。
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
うまくつくってあって面白い
なかなか面白かった。結末がいい。と言っても戦艦大和が建造されて沈んだという事実はそのまま。ただ、それを設計した人間の意図が面白く、そこまでわかっていてやったのか・・・と思うと胸に熱いものが染みこむ。音楽もいい。もちろん、そこはフィクションであるわけだが、日本には優秀な人がたくさんいたわけだから、そこまで先を読んでいた人がいたかもしれないなと思わされる。で、その結末に説得力を持たせるための愚鈍な海軍上層部の人間模様をうまく描いており、政治音痴の日本人がつくりだす柔軟性のない組織とその長たちのあさはかな根拠をもとにした尊大な態度などが面白い。
ただ、突っ込みどころはある。
話の争点は老朽化した戦艦の後継機材として巨大戦艦をつくるべきか大型航空母艦をつくるべきかというところにあり、空母をつくりたい山本五十六とその仲間たちは、巨大戦艦をつくりたいオッサンたちの計画に穴を見つけたいわけで、その巨大戦艦の建造費の見積もり価格に不正があると見る。安すぎるのである。で、山本にスカウトされた天才数学者はその本来の価格がいくらなのかを算出しようとするわけだが、価格が本来の値段よりも安すぎるというところを証明するだけなら数学の天才などスカウトする必要はない。それまで建造した軍艦の価格と全長と排水量と最高速度などを比較すればいいだけだ。正確にいくらになるかの金額など必要ない。おおよその金額が出ればそれでいい。なにせ巨大戦艦の見積価格は本来の価格の半分ほでしかなかったのだ。
が、この作品の結末を導くためには、是が非でも天才的な人物が数日の間にほとんど何の資料もない中で巨大戦艦の図面をつくり、その構造計算までして見せ、そこに使われる鉄の総重量まで算出して見せなくてはならなかった。まさに結論ありきでつくられたストーリーで、そこに多少の違和感はある。
尚、原作の漫画は読んでいないが、高橋是清や岸信介やヒトラーやルーズベルトやマッカーサーまで登場しているようなので、この映画よりももっと緻密な設計になっているのかもしれない。
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
我、人心を折らんが為に沈まん
この作品を観ようと思った動機は
「なに!?舘さんが坊主頭で軍人役だって!!?」
その一点のみでした。
なのでタイトルを聞いても
特にそこに意味を見いだすことをせず
「なんかカッコいいタイトルだなぁ」ぐらい
いざ鑑賞
冒頭
何やら巨大な戦艦が航空機との戦闘に臨み
あえなく無念の沈没となる
このシーンのクオリティーが
これまでの邦画のCG技術と比較すれば圧倒的に素晴らしく
ボクにはハリウッドの作品と比べても遜色ないものに感じました。
俄然物語に引き込まれます。
と思った矢先に物語は過去へ
しかし、ここからさらに気持ちを「映画への、物語への没頭」へ
持っていかれることになります。
数学、数字
この絶対的な真実を用いて
戦争を、日本を救おうとした男
ここで映画のタイトルの意味を実感
アルキメデスとは数学者の名前だったことを思い出します。
数学、数字が大の苦手なボクにとっては
その数字のみを武器に戦う櫂の姿は
憧れすら抱かせる勇ましさでした。
菅田くんがめちゃ苦手だとか
舘さんの坊主頭とか
そんなことすら脇にバサーっと追いやるぐらいに
のめり込んで鑑賞しました。
日本を勝たせること
日本を救うこと
そのゴールに向かうまでの道筋は
一本ではなく
それぞれの思惑が絡み合って
曲がりくねって枝分かれして
戦争に勝つことが勝利なのか
戦争を回避すれば日本は救われるのか
人心、国の未来、正しさと真実
現在と未来
全てをはかりにかけて
最も重かったもの
それ故の行動と決断
日本が日本であるために
未来の日本人へ「つなぐ」ために
勝利することで敗れ
敗れることで勝利する
爽快感すらぶっ飛ばすその結末に
この国が今在ることの重みを噛みしめました。
どれほどの犠牲の上に今があるのか
もっとこの時代を知りたいと思いました。
それぞれが
日本に対して本気だった時代
我、人心を折らんが為に沈まん
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
アルキメデスの大戦
投稿日
2019/11/27
レビュアー
片山刑事
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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大切な税金の使い道を偉い人たちが勝手に決めていく話。
冒頭の坊ノ岬沖海戦から始まり、日本映画のCGシーンだと戦艦とかCGだけでそこに人間がいなかったりと現実感がないのが多い印象でしたが、この作品ではCGと人間の境目とかがわからなくて臨場感のある戦闘シーンでツカミはバッチリでした。
そこから戦艦か空母かの建造についてで戦艦の見積もりがおかしいと主人公の数学の天才が妨害にめげずに数学の知識で突破していくという。そして国の偉い人たちが勝手に税金を使って行くという昔も今も変わらない描き方も戦争映画であまり見たことのない視点でフレッシュな内容でした。
天才数学者ものとして安定の面白さがあって、見ている観客の上を行く知識で危機を突破していく面白さもあってクライマックスの会議の攻防。戦艦大和建造の真相なんかもフィクションとして新たな視点として楽しめるものでした。山本五十六が非戦論者と思わせといて、実は戦争で暴れたいという気持ちを描いているのもよかったです。
仕方ないですが、女性キャラクターが主人公の教え子しか登場せず。しかも登場するだけで他の人の気持ちを味方にしてしまうという無敵のキャラクターで面白みに欠けるヒロインでした。それに130分、会話シーンが多くて個人的には退屈に感じるところもありました。
とはいえ、山崎貴監督作品で素直に楽しめるエンタメ大作で山崎監督の最高傑作だと思える作品でした。
菅田将暉の熱量でひっぱるが。
投稿日
2020/01/16
レビュアー
くまげらの森
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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攻撃を受けた戦艦大和が大海に沈んでゆく冒頭の5分半のシーン。
戦艦の事を何も知らなくても、この場面で観客は悟る。
「あ、大和は建造されたんだ・・」「そして負けたんだ・・・」
いわゆる倒置法で始まるアルキメデス、
この作品は、天才数学者が大和の建造計画を阻止する、というテーマだと
宣伝やら前知識で何となく知らされている。
ところが、始まってすぐ菅田将暉(数学者)はダメだったのかといきなり結果が
わかっちゃうわけである。これから、菅田将暉(メンドイからマサキ少佐と言うね)の
艱難辛苦が始まるというのに、ドッチラケじゃーん!とか思っちゃダメぴょん。
さて、最初に戻りまして。1933年、軍拡路線を歩む日本。
海軍省では、山本五十六らの「空母を作りたい派」と「どでかい戦艦を作りたい派」が
対立していた。山本は偶然出会った天才数学者のカイ・タダシ(菅田将暉)に、
「あの予算であの大きさは絶対ウソ!よく調べてくれ。」と頼み込む。
引き受けたマサキ少佐だが、資料もなければマニュアルもない。やれるわけないすよーという柄本祐を後目に、巻き尺や歩数で測るマサキ君。
「小さなことからコツコツと。今やれる事をせいいっぱい」と何やらプロジェクトXな展開。
そうか、天才とか言われたって、実は努力の人じゃん!天才が努力したら怖いものなしだ!
凡人ほど諦めるのが早いのかもです。
マサキ少佐は、建造コンペのギリギリまで計算する。そして見事なプレゼンに成功して
会場を拍手の海にするのだったが・・・。
ところが、なんちゅうこった、平山造船中将(田中泯)いわくには・・
「それはわかっている!だが、日本が建造費2億円の戦艦を作ると知ったらアメリカは
どうするね、研究してそれ以上の戦艦を作る、だから安く公表するのだ!」
なんですと!!これには司会者も「なんとそんな遠望神慮が・・」と、ドギモを抜かれたような反応。
なんなの〜、この会議。
本当の主役は田中泯だったのねー。(日本は負け方を知らない。だが、希望を込めた大和が沈んだ時、その時こそ日本は立ち上がれるのではないか)
イヤだわ〜。日本が負けるってあの時代、言って許されるの?
許されたらいいのだけれどね。それに、そこ海軍最高機関でしょ。
私もこの話はどこに着地するのかと疑問なのでございます。
歴史は変えられないわけだし、大和は実在したわけだし。
あ、もしかしたら「敗者の物語」なのでしょうか?
(言われなくとも敗者の気分、負け犬、底辺の悲しみはトコトン身に染みるでございます)
マサキも負けちゃったい、大和も沈んだい、日本も負けちゃったい・・
観てるうちは面白かったけど、「何だったのかなー?」と、ちょっとポイントのつかめない
作品でありました。
大和は人柱
投稿日
2020/03/01
レビュアー
こうさま
勿論フィクションではあるが数学の天才である若者を戦争という舞台に登場させた発想はなかなかユニークで面白い。
時代は日本が国際的に追い詰められて行き、近い将来に巨大国家アメリカと戦端を開かざるを得ないかもしれない状況下、海軍では次期建造戦艦の検討に入っていた。
日露戦争に勝利した日本はそんな状況下でも意気軒高、国民の間でも戦争やむなしという好戦的な空気が広がっていたことは否めない。
特に海軍は海戦では無敗を誇っており保守派には大鑑巨砲主義の思想が根強かったが、反面時局を冷静に分析していた山本五十六少将は今後の戦いは航空機が主体となり、巨大戦艦よりも航空母艦が必要だという認識、こうしたことから両派によっての次期建造戦艦をどうするのかという議論が戦わされることになる。
天才元帝大生櫂は山本に請われて海軍主計少佐として海軍に招聘され、保守派の提出している巨大戦艦案を理論的に打破すべく行動を開始することに。
いくら数学の天才であっても戦艦の事はなにもわからない彼が停泊中の「長門」に乗り込み巻き尺で寸法を測って、「長門」の全体設計図に照らして作業を進めてゆくくだりはなかなか興味深い。
彼の着目したのは提出されている次期戦艦案の見積金額が低すぎるのではないかという疑問、これを理論的に証明するため民間会社の協力を得て作業を進めるが、限られた時間でなにをどう証明するのかが次なる興味となる。
そして検討会議の席上、見事な理論を展開し見積価格を算出してみせ平山造船中将案の設計的な欠陥まで明らかにしてみせる流れも面白い。
巨大戦艦建造案の陰には既得権益者が存在しているがこれは今の世でも変わらないところ。
印象的なのは平山中将の巨大戦艦「大和」建造に関する意見、国威昂揚のために外国が驚くようなものを造り、やがてそれが日本の「人柱」的な存在になるという、つまりは彼も将来の時局を正確に認識していたということだろう。
巨費を投じ驚くべき巨大な戦艦を建造する、なんか巨費を投じて建設した新国立競技場とかぶってしまうのは間違いだろうか。
冒頭のシーンで「大和」が米軍の総攻撃を受け、完全に撃沈されるシーンはなかなかのインパクトがあった、果たして「大和」は無駄なものだったのか、人柱としての意義はあったのかという問いを投げかけてくれているようだ。
異色の戦争作品として一見の価値あり。
うまくつくってあって面白い
投稿日
2020/02/03
レビュアー
勇光
なかなか面白かった。結末がいい。と言っても戦艦大和が建造されて沈んだという事実はそのまま。ただ、それを設計した人間の意図が面白く、そこまでわかっていてやったのか・・・と思うと胸に熱いものが染みこむ。音楽もいい。もちろん、そこはフィクションであるわけだが、日本には優秀な人がたくさんいたわけだから、そこまで先を読んでいた人がいたかもしれないなと思わされる。で、その結末に説得力を持たせるための愚鈍な海軍上層部の人間模様をうまく描いており、政治音痴の日本人がつくりだす柔軟性のない組織とその長たちのあさはかな根拠をもとにした尊大な態度などが面白い。
ただ、突っ込みどころはある。
話の争点は老朽化した戦艦の後継機材として巨大戦艦をつくるべきか大型航空母艦をつくるべきかというところにあり、空母をつくりたい山本五十六とその仲間たちは、巨大戦艦をつくりたいオッサンたちの計画に穴を見つけたいわけで、その巨大戦艦の建造費の見積もり価格に不正があると見る。安すぎるのである。で、山本にスカウトされた天才数学者はその本来の価格がいくらなのかを算出しようとするわけだが、価格が本来の値段よりも安すぎるというところを証明するだけなら数学の天才などスカウトする必要はない。それまで建造した軍艦の価格と全長と排水量と最高速度などを比較すればいいだけだ。正確にいくらになるかの金額など必要ない。おおよその金額が出ればそれでいい。なにせ巨大戦艦の見積価格は本来の価格の半分ほでしかなかったのだ。
が、この作品の結末を導くためには、是が非でも天才的な人物が数日の間にほとんど何の資料もない中で巨大戦艦の図面をつくり、その構造計算までして見せ、そこに使われる鉄の総重量まで算出して見せなくてはならなかった。まさに結論ありきでつくられたストーリーで、そこに多少の違和感はある。
尚、原作の漫画は読んでいないが、高橋是清や岸信介やヒトラーやルーズベルトやマッカーサーまで登場しているようなので、この映画よりももっと緻密な設計になっているのかもしれない。
我、人心を折らんが為に沈まん
投稿日
2020/01/20
レビュアー
ビンス
この作品を観ようと思った動機は
「なに!?舘さんが坊主頭で軍人役だって!!?」
その一点のみでした。
なのでタイトルを聞いても
特にそこに意味を見いだすことをせず
「なんかカッコいいタイトルだなぁ」ぐらい
いざ鑑賞
冒頭
何やら巨大な戦艦が航空機との戦闘に臨み
あえなく無念の沈没となる
このシーンのクオリティーが
これまでの邦画のCG技術と比較すれば圧倒的に素晴らしく
ボクにはハリウッドの作品と比べても遜色ないものに感じました。
俄然物語に引き込まれます。
と思った矢先に物語は過去へ
しかし、ここからさらに気持ちを「映画への、物語への没頭」へ
持っていかれることになります。
数学、数字
この絶対的な真実を用いて
戦争を、日本を救おうとした男
ここで映画のタイトルの意味を実感
アルキメデスとは数学者の名前だったことを思い出します。
数学、数字が大の苦手なボクにとっては
その数字のみを武器に戦う櫂の姿は
憧れすら抱かせる勇ましさでした。
菅田くんがめちゃ苦手だとか
舘さんの坊主頭とか
そんなことすら脇にバサーっと追いやるぐらいに
のめり込んで鑑賞しました。
日本を勝たせること
日本を救うこと
そのゴールに向かうまでの道筋は
一本ではなく
それぞれの思惑が絡み合って
曲がりくねって枝分かれして
戦争に勝つことが勝利なのか
戦争を回避すれば日本は救われるのか
人心、国の未来、正しさと真実
現在と未来
全てをはかりにかけて
最も重かったもの
それ故の行動と決断
日本が日本であるために
未来の日本人へ「つなぐ」ために
勝利することで敗れ
敗れることで勝利する
爽快感すらぶっ飛ばすその結末に
この国が今在ることの重みを噛みしめました。
どれほどの犠牲の上に今があるのか
もっとこの時代を知りたいと思いました。
それぞれが
日本に対して本気だった時代
我、人心を折らんが為に沈まん
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アルキメデスの大戦
(C) 2019「アルキメデスの大戦」製作委員会 (C)三田紀房/講談社 ※ジャケットデザインは変更になる場合がございます。