散り椿

本作の舞台となっている扇野藩は架空の地らしいが、亡き妻との約束を果たすため一度捨てた故郷へ戻る瓜生新兵衛の侍としての凛とした生き様、愛する女性のために命がげで戦う男を詩情豊かに描いたラブストーリーとも言える時代劇の秀作である。
主演の岡田准一には時代劇がよく似合う、冒頭の雪中での立ち回りシーンもなかなか切れがあってよかった。
藩勘定方の不正を暴いたことに端を発して藩を捨てた新兵衛、その後に起こった藩内での権力闘争、家老と対立する新藩主のお側用人となった榊原采女とは昔の親友でもあり恋敵、新兵衛が戻って来たことにより権力抗争にますます拍車がかかってしまう。
全てが終わり亡き妻との約束を果たした新兵衛、改めて妻からの想いを胸に抱いて、義妹からの慕情も断ち切って一人去ってゆく男の背中にすがすがしさといさぎよさを見ることができる。
映像の美しさも見逃せない要素のひとつ、雪、散り椿、木々、水等々に日本ならではの四季の美しさがこめられている。

瓜生新兵衛、雪降る京で刺客二人に襲われるが、見事に返り討ち。強い。しかも、美しい。
訳あって出てきた藩に戻ると、次々に襲われる。しかし絶対に負けない。強すぎる。
これだけ刺客を送り込んで、全員切られれば、さすがにバレるでしょう、黒幕。
小さな藩で、侍がこれだけ死んだら、お殿様困るでしょうし。
役者さんたち、江戸時代の着物着て、江戸時代ふうの言葉喋ってるけど、ノリは現代風だなー？
とか、細かいことが気になる映画でした。

観賞前の期待値が高かっただけに残念でした。

流石に映像は綺麗なんですが、木村大作監督の「どうだ！俺の撮る画は綺麗だろう〜」という自画自賛の心の声が聞こえてくるようです。木村監督、脚本も兼ねてたのなら、脚本をもっと練って欲しかったです。ストーリーが間延びし過ぎです。
最も期待していた殺陣シーンも緊張感が足りず、派手な構えや大袈裟な血しぶきばかりが目立っています。
殺陣の撮影にどのような素材の刀を用いたのか分かりませんが、殺陣の最中に刀がしなっているのが興ざめでした。なんか”痛み”を感じさせないんですよ。（近年の時代劇では、「必死剣 鳥刺し」のラストの殺陣が秀逸でした）

映画館で観ようかDVDで観ようか迷っていましたが、DVDで正解でした。
１，８００円は高いですが、レンタル代金には見合う映画です。

木村大作監督　岡田准一主演、共演西島秀俊，黒木華、池松壮亮、麻生久美子、奥田英二、緒方直人などなど。。

享保の時代、藩の不正を訴えたが、認められず、当事者の殺害の疑いをかけられ、妻篠を伴い、藩を出た瓜生新兵衛。
妻がなくなり、最後に「私の代わりに故郷の散り椿を見てきてください」という願いをかなえるため、15年ぶりに藩に戻るが。。

キャストは豪華です。ストーリーは、穏やかに、説明調で進みます。
四天王が、その不正に絡んでいるため、説明がいるからしょうがないのですがね（うちのひとりが鶴瓶の息子です）

富山の美しい四季の風景とともに進んでいきます。

不正自体はそんなに複雑なものではなく、不正本人の、殺害の真相が肝になってきます

それと、篠と新兵衛の夫婦の形ですね。四天王の一人、采女（西島君ね）と恋仲だったが、采女の母の反対にあい、新兵衛の妻となったいきさつもあり、そこも絡んできます。

傑作というより、良作かな。

最初の殺陣の時にはモノクロっぽかったのに、ラストはなぜ、血しぶきどっしゃーーーにしたのかしら
奥田瑛二は相変わらず、悪役、似合うなーー（笑）

ナレーター、あれ、どこかで聞いたよ、この声、だれだっけ、誰だっけ。。。


トヨエツでしたーーーーーーー！！
しまったーー！くさなぎくんやマツケンのナレーターとか、たとえCMでもすぐに気づくのに、なぜ、トヨエツに気づかなかった！！

恋人失格じゃ！（は？？？）

でもナレーターじゃなくて、出演しててほしかったな〜〜（そういや、木村大作、ワンシーン、でてたよ）

時代劇って見ていて難しいと思う作品が多い中分かりやすくて見ていて感情移入出来ました。
映像もすごくきれいで日本の四季をすごく感じられる作品だなと思いました。

男の友情、かっこよさを見た気がします。それにしても岡田准一さんよく時代劇出てますが侍が似合うというかかっこいいですね。殺陣とかすごいなと思いました。西島秀俊さんもかっこよかったです。二人の殺陣のシーン見ていてゾクゾクしました。二人の姉妹の女性の恋心も良かったです。